- 二日目、平標山ノ家を出発し、ます平標山に登り返した。平標山からは朝日に向かって仙ノ倉山へと歩き出した。風も無く快晴だった。
- 仙ノ倉山は360度の展望だった。空気も澄んでいて富士山がかすかに見えた。
- 仙ノ倉山からの急坂を下るとエビス大黒ノ頭への登りになった。少し岩場が有った。エビス大黒ノ頭前後では登山者15人ほどとすれ違った。連休とあって、各避難小屋は混雑していたとのことだった。
- 越路避難小屋で携帯で天気予報をチェックしたら翌日の降水確率は70%との事だった。予定では大障子避難小屋泊だったが、変更してこの日のうちに肩ノ小屋まで行くことにした。今までより少し急ぎ足で万太郎山へ登っていった。
- 万太郎山山頂に着くころ、仙ノ倉山や谷川岳には少しガスががかかり始めていた。風も強くなってきた。万太郎山と大障子ノ頭との鞍部ではランニング登山の二人組に会った。二人に気を取られて道を間違えそうになり、同行者に注意された。
- 大障子避難小屋には、ここに宿泊すると言う二人組が先着していた。荷物を置き水場を往復した。下りの標高差約95mだった。苔むした樋から水が出ていた。避難小屋周辺の笹原は風が強かった。
- オジカ沢ノ頭への登りは水が2リットルプラスされ足取りが重たくなった。途中からガスになった。オジカ沢ノ頭からの展望はなかった。
- オジカ沢ノ頭から肩ノ小屋にかけては険しい稜線が多く、慎重に通過した。紅葉がきれいだった。途中で天神平から間違ってきたハイカーがいたので、こちらからは天神平に下山できないことを教えて上げた。
- 最後はガスの中の登りになった。小屋の直前まで小屋が見えなかった。
- 肩ノ小屋は少し混雑していた。自炊者用のテーブル一つを学生5人組と分けあって使い、夕食を食べた。軽量化優先の貧相な我々の夕食に比べ、学生たちの夕食は豪華なハヤシライスだった。「おかずはふりかけとみそ汁だけなんだ」と同行者が話したら、同情されたのか余ったハヤシライスを分けてくれた。部屋は満員で食堂で寝た。