- 平標山からの縦走も3日目。最終日は谷川岳肩ノ小屋から下山するだけだった。前日夜の予報では午前中が60%の降水確率だった。朝起きると雨が少し降っていた。強い降りだったら天神平経由にしようと思っていたが、小降りなのと、視界も有り、空も比較的明るかったので、予定通り茂倉岳経由で土樽へ下山することにした。
- 雨のため谷川岳トマの耳には誰もいなかった。トマの耳からオキの耳にかけての岩の尾根は、たくさんの登山者でつるつるになっている上に、雨に濡れて滑りやすくなっていた。オキの耳にも登山者はいなかった。
- オキの耳から一ノ倉岳にかけては紅葉がちょうど見頃だった。鎖場が2箇所有った。雨で滑りやすく注意深く通った。岩の稜線から恐る恐る東側をのぞき込むと、はるか下に一ノ倉沢の底が見えた。
- 登り着いた一ノ倉岳の山頂は笹に囲まれていた。紅葉のきれいな山頂手前の方が、展望はむしろ良かった。二人も入れば満員になりそうな小さな避難小屋が有った。
- 一ノ倉岳から茂倉岳にかけては広い稜線だった。茂倉岳避難小屋泊の登山者15人位とすれ違った。茂倉岳からの下りも紅葉がきれいだった。写真を何枚も撮った。少し下った茂倉岳避難小屋は20人位宿泊可能な大きな小屋で、外にはトイレも有った。雨宿りしながらパンを食べた。
- 避難小屋からの下りも紅葉がきれいで標高1700mくらいまで楽しめた。矢場ノ頭で携帯で電車の時刻を確認した。余裕がだいぶあったのでゆっくり下ることにした。
- 矢場ノ頭からの下りは桧が多かった。木の根が多く歩きにくかった。標高1050m付近まで下ると広葉樹林帯になった。雨は葉っぱでさえぎられ、地面はまだ乾いていた。
- 最後は雨の車道を土樽駅まで歩いた。土樽から越後湯沢まで戻り、駅前のレストランで久々のごちそうを食べてから新幹線に乗った。