- 世界遺産に登録されたせいか、天川川合では若い女性ばかり6人が下車した。立派な案内所ができていた。案内所のテラスに座り昼食のおにぎりを食べてから出発した。
- 初日は林道を終点近くまで歩き幕営した。途中にはツツジやヤマザクラが咲いていた。林道入口には「双門コースは桟道が落ちて通行止め」との説明書きが有った。
- 翌朝、林道を少し下って弥山川に出た。最初は水の無い河原だったが、ガマ滝の上の取水口を過ぎると水量が多くなった。桟道はところどころ破損していた。分かりにくいところも有り、赤テープを慎重に探して進んだ。河原の岩場を登るところでは三点確保が必要だった。
- 一ノ滝の吊り橋を渡ると、梯子が次々と現れた。割と最近整備されたらしくしっかりしていた。飽きるほど梯子を登った後、小ピークを少し下って滝見平に出た。正面の絶壁の左奥に双門ノ滝が見えた。足元は60-70mの垂直な崖で足がすくみそうだった。
- 滝見平からはいったん大きく登って尾根の肩に出た。ながめの良いところで稲村ガ岳が見えた。肩から再び下って河原に出た。河原小屋を過ぎると、ところどころに雪が残っていた。
- 桶ノ谷出合を過ぎると道はいっそう険しくなった。大きな岩にぶら下がった梯子を登るところがあった。梯子に足をかけると荷物の重さで反り返りそうになった。手にストックを持ったままでは危ないと思い、いったん梯子を降り、ストックをザックに付けて登り直した。梯子を過ぎると、今度はボルトのついた一枚岩を10mくらいトラバースするところが有った。まるで修験者の通る道のようだった。
- 広々とした狼平に着くと、ようやく緊張から解放された。双門コースの出口には「通行禁止」と立て看板が有った。テントを張ってくつろいでいるうちに20台の3人組が同じコースを登ってきた。
- 3日目、弥山への前半の登りは立派な木製の階段ができたいた。7年前には無かったので、世界遺産登録のおかげだろうか。後半の登りになると残雪が多くなってきた。7年前は雪は無かったので、今年は雪が多いようだ。弥山の小屋の周辺にも残雪が多かった。
- 弥山から八経ガ岳へは残雪を踏みながらの登りだった。八経ガ岳山頂は360度の展望だった。釈迦ガ岳方面から4人組がやってきたので、この先の水場の様子などを聞いた。釈迦ガ岳まで行くとの単独行が着いたのを汐に出発した。