file3*入学式(中学編)


 中学と高校のみ都心から離れたK県のI山中に移転した経緯を持つ桜楓学園(仮名)。付属の小学校は大学とともにまだ都内に残っている※1こともあり、遠距離通学者がとても多いため、始業は9:00とかなり遅めではあった。3月まで自宅から徒歩10分の近所の公立小学校に通っていた@は、朝、1時間も早く起きなければならなくなったことにかーなーりー少しばかりダメージ(´д`;)を受けつつ、3回の乗り換えをこなして片道1時間20分の電車通学を始めることになったのでありました。
 ……さて、そんなプチ苦労自慢はともかくとして、無事に入学式の日を迎えた@であります。○田急線Y駅からダラダラと坂を登っていくと、守衛所脇に大きく「入学式」の看板が。そこからさらにだらだら登って、やっと中学生徒玄関前に到着〜ε=(´д`;)。ちなみにこの長い坂、長年歩き続けると立派な大根足が形成されるため『大根坂』※2と呼ばれておりました(笑)。
 さて。玄関前にはクラス分けの名簿が、1クラス48人×1〜6組までの6クラス分=6枚が貼り出してあり、順番に1組から見ていきましょうかねと見ていったらさっそく1組に@の名前が(^-^;)。いやぁ、あっさり見終わってしまったよ(笑)。@の出身小学校は学年2クラスしかない(1980頃当時)というなかなかローカライズされた学校だったので、じっくりと見て探していくのを楽しみにしてたんだけどな。
 しかも、担任は、小学校では6年間のうち5年間も男の先生※3だったので、せっかく女子校に来たんだから若い女の先生がいいなー(´ー`)とか思ってたら、見事に桂歌丸系のおじいちゃん先生(誤爆)いや、でもすごくいい先生でしたよ(´ー`)。
 もう20年も前のことなので式次第なんてほとんど憶えちゃいないんだけど、式の始まりに生徒によるバイオリン合奏※4があって吃驚&感動しましたです。演奏していたのは、弦楽合奏クラブの上級生たち。桜楓学園中学では、クラブ活動のみならず、音楽の授業でバイオリンが必修※5になっているのだ。これまで音楽の授業と言うと、リコーダーとかアコーディオンとか鍵盤ハーモニカぐらいしか触れたことがなかったので、しょっぱなから相当カルチャーショック度高かったっすよ!
 奏楽のあと、校長先生の話とか学長先生の話とか担任紹介とかなんかいろいろあったような気がするんですが、バイオリンの演奏と女の子オンリーで288人(48人×6クラス)+入学式手伝いの上級生という光景をただただボーゼンと眺めておりました。……が、そんなのん気なコトではダメだったんですよΣ( ̄◇ ̄;)!この桜楓学園中学には、ありとあらゆる行事のたびに学活ノート※6感想文を書かせるという恐ろしい慣習※7があったのでした。そんなことが待っているとはつゆ知らず、「バイオリンが珍しくてすごかったです」程度のことを数行しか書けなかったっす。……っていうか、そんなことでこれからの学園生活は大丈夫なのか、@(^-^;)?!


<注>
※1:現在は、大学の新設学部も移転してきています。

※2:ベタな命名である。

※3:残りの1年間は、女にしておくのがもったいないくらい威勢のいいおばちゃん先生でしたがな。

※4:桜楓学園では、式の冒頭で必ず「奏楽」といって生徒によって何らかの音楽が奏でられる。私学&女子校にはありがちなのか(^-^;)?奏楽についての詳細はいずれまた(^^ゞ。

※5:最近では、こういった変な特色ある授業をやり始めた学校が増えてきて、ビックリ度はめっきり低くなってきましたがね。

※6:学活ってのは”学級活動”の略だと言う説を聞いたことがあるです。一般にはホームルームとか呼ばれる時間のことです。もちろん、ノートの色はもちろん緑色(学年カラー)(笑)。先生は全員分にお返事書いて(添削して)くれました(^-^;)。

※7:とにかく、書いて書いて書きまくらせる学校でした(特に中学校!)。内部生(付属の小学校からきた子)達は慣れてるみたいで、何の苦も無く入学当初から書きまくってたみたいでびっくりでしたけど(^-^;)。おかげさまで、「やだなー、これ終わったら感想文書かなきゃいけないよー(´д`;)」って思うようになり、行事嫌いになってしまったよ(苦笑)。