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■セブンアイ 「喜びとともに」
あんまりにも暑いから、じゃ、とりあえず「かき氷」でも行きますか。 「よろこびを力に」 22日、サッカー日本代表のジーコ監督の就任会見が行われた。会見はポルトガル語で行われ、訳す形を取ったため1時間に及んだが、頻繁に出ていた単語があった。 違う状況で、違う時間に、全く同じ言葉でサッカーを表現されたことに、どこか不思議で新鮮な思いがする。日本代表とともにどんなサッカーを目指すのかと聞かれて、ジーコが答えていたのは「喜びとともにあること」である。攻撃的な、守備的な、あるいは組織を重視するとか、個人技を生かすといった技術に留まらないことに、深い魅力と期待を抱く。トルシエ監督との最大の相違は、もしかするとこの点になるかもしれない。 新監督は過酷なスポーツと笑顔、勝負事と喜び―相反する2つの概念をどう結びつけて、選手はどう表現するのだろうか。そう思いながら、冷え切った舌に最後の氷を入れた。 (東京中日スポーツ・2002.7.26より再録) |
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