2003年9月29日
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サッカー
日本代表、海外遠征メンバー発表
(東京・日本サッカー協会)
■日本代表
チュニジア〜ルーマニア遠征 メンバー |
Pos.
|
# |
選手(所属) |
GK
|
23 |
土肥洋一(F東京) |
12 |
川口能活(ノーシャラン) |
1 |
楢崎正剛(名古屋) |
DF |
5 |
三浦淳宏(東京V) |
2 |
山田暢久(浦和)※ |
3 |
松田直樹(横浜FM) |
14 |
三都主アレサンドロ(清水)※ |
22 |
中澤佑二(横浜FM) |
17 |
手島和希(京都) |
4 |
坪井慶介(浦和)※ |
21 |
加地 亮(F東京) |
MF
|
8 |
藤田俊哉(ユトレヒト) |
15 |
山田卓也(東京V) |
7 |
中田英寿(パルマ) |
16 |
廣山 望(モンペリエ) |
10 |
中村俊輔(レッジーナ) |
6 |
稲本潤一(フルハム) |
18 |
小野伸二(フェイエノールト) |
19 |
遠藤保仁(G大阪) |
FW
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11 |
鈴木隆行(ゾルダー) |
13 |
柳沢 敦(サンプドリア) |
9 |
高原直泰(ハンブルガーSV) |
20 |
大久保嘉人(C大阪) |
※:10月9日チーム合流
|
<試合日程>
・10月8日(水)20:30〜
対 チュニジア戦
(El Menzeh Oylmpic Stadium)
・10月11日(土)13:00〜
対ルーマニア戦(Dinamo Stadium)
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ジーコ監督「ここ数試合でアフリカの強豪と試合をこなし、これからの強化は欧州相手と考えて、手ごたえのあるチームとアウェーで戦いたいと試合を組んでもらった。欧州選手権予選のこともあり、欧州だけでは2試合をなかなか組めないということで、(アフリカの)チュニジアとも1試合をやることになった。ナビスコ杯の準決勝があるので選抜に苦労はしたが、こういう機会もなかなかないことで、いい経験をしてもらいたい。制限してナビスコ杯のチームからも選ばせてもらった」
──加地 亮の初選出の理由は
ジーコ監督 すでに注目はしていたし、4−4−2で専門的にやっているということだ。メンバーでいけば名良橋、石川、といった選手を選ぶところだが、ご存知のようにナビスコ杯でメンバーが制限されることもあり、彼をぜひ見てみたいと思った。
──DFラインの構成は? また、小野伸二の起用は
ジーコ監督 宮本の怪我が早く治ってほしい。試合後の怪我ということで本人のショックも大きいだろうが、早く立ち直ってほしい。松田、中沢を起用することになるだろうし、G大阪戦でも松田はいい形で復帰してきた。2人の息が合っているので、この2人でスタートしようと思う。小野はどのポジションもできる。W杯では左のアウトサイドもやっている。ただ今回に関しては、セネガル戦のように少し引いてディフェンシブに始めてもらうつもりだ。松田は今まで2度選出したが、怪我となかなか実力が発揮できていない。今回は、彼の力を発揮してもらって、ぜひ実力を見せて貢献してほしい。福西のようにアンラッキーで腰痛などあって、吹っ切れずに気の毒な面もある。だからこそ、松田には今回は最大限、力をアピールしてほしい。
──ナビスコ杯が終わって合流する3選手もいる(山田、三都主、坪井)。2試合の構成はかなり変わると思うが
ジーコ監督 チュニジア、ルーマニアとも個人にとって大事な試合になる。アウェーの厳しさを味わいながら結果を求める。ただしメンバー構成は、8日は加地ら新しい選手のアピールの場として、11日のルーマニア戦は体調にもよるが、ここまでやってきたメンバーでできる限りのパフォーマンスを期待したい。
──制約が多いが、メンバー構成を
ジーコ監督 非常に頭の痛いところで、欧州組のコンディションは彼らと会ってから、中盤から前を決めないとならないだろう。今のところ、GK楢崎、加地、中澤、松田、左サイドに三浦と、あくまでも今の予想になる。小野、稲本、中田、中村、高原、柳沢は問題ないと思う。
──久々の復帰になるが、藤田俊哉選手の移籍後のパフォーマンスをどう評価するか
ジーコ監督 ユトレヒトで彼のよさがマッチして、実力を発揮できる場を与えられている。彼は非常に頭のいいプレーヤーで、それを生かして貢献していくことができる。今回は、なかなかできなかった彼らのパフォーマンスを近くで見ることができる。廣山、川口ら、戸田は怪我直後でまだ万全ではないとのことだったが、彼らがチュニジア戦でどういった戦いをするか、とても期待している。今回は、チュニジアは選手のオブザーブをする場、ルーマニアは強化の一環として考えている。
──三浦淳宏選手も久しぶりになるが、彼の評価は
ジーコ監督 彼も、技術的なものは自分がうんぬんする必要はない。自分が鹿島のとき、彼のポジションからのいい球出しで苦しんだ。ヴェルディがいいポジションにつけているのは、彼と山田が攻撃の起点となっているからだ。彼には、中盤よりは左サイド、後ろから、自由な中でのタイミングで上がってくるのは生きると思っている。代表でも彼のよさを発揮してもらいたい。サイドは攻めの回数も限られ、DF力も必要だ。今回は彼が左サイドバックでやる、という強い自覚を見せてもらいたい。
──予想は、遠藤選手ではなく小野選手だったが、今後も中盤の基本は欧州4人で予選を目指すのか。
ジーコ監督 遠藤はこの何試合かで計算できる非常にいい活躍をしてくれているので、心配がない。予選のメンバーは今どうこう言えないが、今のサッカーはレギュラーだけの11人でやっていけるかといえば、それは無理だろう。大きなオプションを踏まえたうえで、遠藤をその中心として考えている。この数か月で、メンバーの構成となる土台作りをしっかりとしていくつもりだ。中盤の欧州組に関して、隠したことはない。怪我で長いブランクはあるが、小野も力を出している。当初、4人を一緒にしていい結果が出るのか、という声もあったが、90分間を通して4人を使えるチャンスがなかったが、これからは4人がいつでもいけるといった状況にあることをぜひとも願っている。
──2試合の結果はどう考えているか
ジーコ監督 チュニジア戦はどんな試合でも代表のユニホームを着ている以上、国を代表するチームなのだから勝ちに行くのは当然である。持てるコンディションの中で最高のパフォーマンスに挑む、これはいかなる試合でも変わりがない。ほとんどの選手が日の丸をつけたことがある。練習においても、それはわかっている選手ばかりだ。ただし6日に会って初めて話す選手もいるので、今どう思っているのか、何を目指しているのか、こういうことを直接、気持ち、人柄を肌で、間近で聞くことができるのは、非常に楽しみである。これが猛練習よりもいい結果をもたらすことがあるわけで、自分もそれを期待して彼らとの対話をしたい。モットーは、目を見て、1対1で話し合うということだ。気持ちを肌で感じるためだ。

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