2003年9月24日

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サッカー

日本サッカー協会、新ビルオープン
ジーコ監督日本代表会見
(東京・本郷)

ジーコ監督、10月の海外遠征に欧州組を全員招集の意向を示す

 日本代表がアウェーで臨む10月の海外遠征の日程が正式に決定し、協会・平田竹男GSが明らかにした。
 10月6日に日本を出発し、8日はチュニジア代表と(チュニス、スタジアムは未定)午後8時30分キックオフ(日本時間10月9日午前4時半)対戦し、翌日、ルーマニアへ移動。11日午後1時から(日本時間同日午後7時)ブカレスト(スタジアム未定)でルーマニア代表と、2試合を行うことになった。今年の遠征は、イラク戦争などの影響で中止されたため、コンフェデレーションズ杯をのぞけば、これがジーコ監督の要望していた唯一の「アジアを出るアウェー」という、重要なテストとなる。
 また、成田出発後、パリ(予定)からチュニス、チュニスからブカレスト、ブカレストから予定ではドイツを経由して帰国することになっており、これらの行程をすべてチャーター便で移動することが検討されている。来年2月にスタートするW杯アジア予選に向けて、移動のストレスを軽減するなど、本番を想定しての遠征となる。
 また、平田GSはあわせて、U−22のカタール遠征について、すでに試合を行うことはトルシエ監督、協会とも合意しており、ラマダン(断食)中でも午後10時キックオフなら可能とした。日程は未定だが、10月の下旬、あわせてクラブチームや、東南アジアのとも対戦できないかを検討中だという。

 代表の発表は、29日に行われるが、監督はすでに、ナビスコ杯準決勝進出4チーム(磐田、清水、浦和、鹿島)からは代表を選ばないとしており、これに代わって、欧州でプレーをしている選手11人全員に召集をかけている。ユトレヒトに移籍し全試合に出場をしている藤田俊哉、廣山 望(フランスリーグ、モンペリエ)はクラブ側が遠征への招集があったことを明らかにした。
 マッチメイクを担当した平田GSは、「いろいろあった一年だったが、今回の遠征が組めてホッとした。チュニジアは、(前フランス代表の)ルメール監督が着任し、またW杯での再戦としても楽しみな試合。ルーマニアは、欧州選手権のプレーオフ前(19日)最後の調整試合ということで、意気込みも感じる。遠征人数は多くなる」と話している。

ジーコ監督「今日はいろいろと強化プログラムをしていく中で、来月の遠征、来年の日程の確認をした。これまでギブ&テイクの関係でやってきた協会の方の要望もうけ、15日前までにはクラブ側に伝達するルールのもと、今回は欧州でプレーをしている選手全員を招集した。なかなか見るチャンスがなかった選手を見るという部分で、(試合で)テストを行うことを受け入れることになる(従来はベストメンバーだけで試合を行うと話していたので)。
 しかし、体調やクラブ側の考えなどはまだわからないので、どこまで集まってくれるかはこれからの話になる。日本選手についても、今の段階では、(怪我などで他の選手が呼べないという場合もあり)4チームから絶対に呼ばないとも言えないし、なんともわからない。
(G大阪の宮本恒晴が試合“後”、左腕の怪我をしたことについて──G大阪はシャワー室で転倒と発表)それはまだ聞いていない。しかし、試合を見たところ、怪我などはしてなかったようだが……。まあああいう負け方をしたので、何かあったのかもしれない。彼がいないとすれば、それは痛いが、ほかの選手には大きなチャンスだと考えてもらいたい。
(新しい協会ビルについて)すべて素晴らしいが、私の家からやたらと遠くなった。近いから、と渋谷近辺の家を必死で探したのにどうしてくれるんだ(と大笑いした後、真剣な表情で、駐車場で車のナビゲーション設定をしていた)」



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