2003年8月31日

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陸上

◆◇現地レポート◆◇

第9回IAAF世界陸上競技選手権パリ大会
第9日
(フランス)
パリ市庁舎〜スタッド・ドゥ・フランス、42.195km

    ◆女子マラソン

 パリ世界陸上選手権最終日のこの日、女子マラソンで野口みずき(グローバリー)が2時間24分14秒で銀メダルを、千葉真子(豊田自動織機)が2時間25分9秒で銅メダルを手にした。同種目で日本勢は4大会連続のメダル。なお、千葉は97年アテネ大会女子一万メートルでの銅メダルに続き2つ目のメダル獲得となり、これは日本女子初の快挙。優勝はキャサリン・ヌデレバ(ケニア)で2時間23分55秒。坂本直子(天満屋)は4位、大南敬美(UFJ銀行)は27位、松岡理恵(天満屋)は途中棄権した。また、日本選手最上位の野口は来年のアテネ五輪の代表に決まった。

■第9回世界陸上競技選手権 女子マラソン
順位 選 手   
記 録
1 ヌデレバ(ケニヤ) 2:23:55*
2 野口みずき(グローバリー) 2:24:14
3 千葉真子(豊田自動織機) 2:25:09
4 坂本直子(天満屋) 2:25:25

27 大南敬美(UFJ銀行) 2:32:31
-- 松岡理恵( 天満屋) 途中棄権
 *はコース新記録。
野口みずき
(グローバリー)
「北朝鮮の人に後ろにつかれて、何度も足に当たり、いらついて後ろを振り向いてにらんだりしてたんです。あれで消耗してしまった。ヌデレバは足が長い。予想以上のスピードでした。日本の他の選手に後ろから迫られてアテネへの切符を持って行かれないかと恐怖心でいっぱいでした。トラックに入ってやっと安心しました。アテネが決まって、それが一番うれしいです」

千葉真子(豊田織機)「ついて行きたかったけれど一杯一杯でした。途中で『よく考えたら4位なんだな、あ、メダル取らないと』と思い出したんです。(2つのメダルについて)どちらも大切なメダルなんです。金ならすごいけれど、誰でもできますよ。二百メートルの末續君を見て、最後まで気を抜かないで一生懸命やる姿に、とても大きな刺激を与えてもらいました」

坂本直子(天満屋)「大阪と同じ展開になりました(2003年1月)メダルを取りたかったんですけど……。(急に涙を流し)ひとまず終わった。第一集団を走ったのは初めてで、コース取りとか吸水のしかたなど勉強になりました」



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