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※無断転載を一切禁じます 陸上 ★★★現地レポート!★★★ 自己3番目の好記録でベルリンマラソン連覇を果たした高橋尚子(積水化学)が、優勝から一晩明けた大会主催の会見に小出義雄監督とともに出席した。高橋は2日間の休暇を過ごすためにミラノに向かい、その後、米国のボルダーに戻って東京国際女子マラソン(11月17日)を目指す。 ◆高橋尚子の一問一答 ──レースが終わって ──昨日のレースで汗をかいてなくて、トレーニングのようだったんですか。それと、もっと速く走れるのでしょうか? ──これからミラノに行くと聞いたのですが、ベルリンで買えない、ミラノで買えるものはなんですか? ──高橋さんはとても魅力的な女性で、男性の憧れですね。結婚は? その後も競技は続けますか ──これからのレースについて、アテネ五輪には参加しますか ──足は? ──欧州で走って日本よりプレッシャーは感じませんか。相変らず「バーム」(明治製菓)は飲んでいるということですが、もう少し詳しく教えてください ──東京のスタートラインに立つときはどういう気持ちで? また監督は、どんな練習をして行くつもりですか? 小出義雄監督 これから約1週間、イタリアのほうでのんびり、街を散歩したり買い物をしたり見物をして、息抜きをします。その後、ボルダーに帰る。今回は足の怪我もあって不安があったし、練習量が落ちた分、次は42キロの距離を不安なく走れる体を作ろうと思う。それができればあとの10日くらい調整をして、東京のスタートラインについてもらおうと考えている。今回のように不安はないと思う。今回は彼女の持ち前の粘り強さで行ってくれたが、次は不安なく、スタートからゴールまで持っていけるようにしたい。 ──来年の世界選手権(パリ)は? また、ベルリンはどうしますか
ベルリンマラソン一夜明け会見
(ドイツ・ベルリン)
30日午前=日本時間午後
天候:晴れ、気温:17度
高橋尚子 もう終わってしまったんだな、ベルリン、ベルリンと思ってずっと過ごしてきたのに、あっという間に終わってしまった感じです。
高橋 練習でもそうなんですが、あまり汗をかかない体質で、走っても汗をかかないんです。昨日も涼しかったので最後まで汗をかかないで行くことができた。いつも同じですね。このレースでまだまだトレーニングだとか、手ごたえをつかめたんで、まだやれることがたくさんあると思いますし、記録も挑戦していきたい。
シューズは、いつも新しいのを履くことにしているんですが、今回はどうしても合わなくて去年のものを履いたら足にマメができてしまったんで、これからは、新しいものを履きます。
高橋 いいえ、ベルリンでも買い物に行くんですが……(笑)。ミラノはまだ行ったことがなくて、せっかくヨーロッパに来られたので行ってみたいな、ということで、まだ何があるかわからないので、毎日探検したいと思います。
高橋 とても嬉しいお言葉です。なかなか日本に帰るとそういう機会もなくて、別に拒んでいるわけではないのですが、ここにお集まりのみなさん、どうぞよろしくお願いいたします(笑)。
高橋 次は11月にある東京でのレースに出場して、短い間で走ってどれくらい肉体的な限界がくるかということに、勉強のためにも走って行きたいと思います。このベルリンとその大会で学んだことを、アテネに続けることができればと思います。日本では選考会があって、まだまだ決めてもらうことができないのですが、五輪で走れるようにがんばりたい。
高橋 今朝の練習ではちょっと疲れているかな、と思っいましたが、走っているうちにだんだん楽になって、あまり疲労は感じていません。
高橋 欧州で走らせてもらってプレッシャーが少ない多いというか、日本であれ、欧州であれ、それは変わらないです。今回は日本の方だけではなくて、ドイツの方も「Qちゃん」「尚子」と声をかけてくださったことが本当に嬉しかったし、スタートからその波が途絶えないことが日本よりも凄いですね。終わったあとに気持ちよく、楽しく終わったな、と思えました。
「バーム」は必ず飲んでます。30キロとか、練習では10キロに1本、20キロに1本ということですが、もう体力がダメだと思ったとき、限界と思ったときにエネルギーが沸いてくるので愛用してます。
高橋 今回はベルリンまで、と(東京のことは考えずに)ここまで来たので、ようやくこれから東京のことを考えます。自分もどういう気持ちで(東京のスタートラインに)立っているのか、いいことに越したことはないのですが、今はまだ自分でも未知の世界なのでわからないし、みなさんと同じように楽しみにしています。
高橋 まだどの大会に出るかは決めていません。世界陸上は、東京で決まるのでまだ切符もありませんし、また取ったとしても、出場するかどうかは監督と決めていきます。ベルリンを2年走らせてもらって、周りの人の支援とか温かいものを感じましたし、また走りたいなと思って終えていますので、またベルリンに戻って来れたらいいな、とは思ってます。
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