5月30日

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サッカー

日本代表合宿より
(静岡・森町、JAMPS)

 日本代表の服部年宏(磐田)と稲本潤一(アーセナル)がともにメディア対応のための会見を行い、稲本は「日本は戦い方次第で、ベスト8、ベスト4にも行けると思っている」と、開幕前日に、W杯に向けて大きな自信をのぞかせた。また、4年前の代表でもあり、今回はチームの中でもさまざまなことに配慮する「心のリーダー」ともなっている服部も「淡々と、これだけ落ち着いてやっているのは本当にいいこと」と、チーム全体が大舞台を前にしても動揺や緊張には縛られていない状態を明かしていた。
 日本代表は午後6時前から練習を行ったが、小野伸二(フェイエノールト)は大事をとって練習には参加しなかった。また午後6時半から行った静岡産業大学との練習試合(前後半35分ハーフ)は、3−1(前半2−0、後半1−1、得点者は西澤、中山、稲本)と勝利したが、後半から出場したDFの宮本恒靖(G大阪)がヘディングの競り合いで顔面を強打。試合後、市内の病院で精密検査を受けた。日本サッカー協会によると、診断の結果は鼻骨骨折で、宮本は2日には練習に合流できる見込みだという。これにより、4日のベルギー戦への出場は事実上、難しくなった。

 日本平では、ロシア代表と清水エスパルスとのテストマッチが行われ、ロシアが3−0(前半1−0、後半2−0)で勝利した。現在故障をしているモストボイは欠場しており「回復には向かっているがコメントできない」と、ロシアのゲルジェゴビッチコーチが説明。5日のチュニジア戦、9日の日本戦にむけて、依然「ベール」に包まれている。

服部の話(抜粋)「最後の4試合に勝ち星がなくてもそれほどへこんだこともないし、みな休みで気持ちをリフレッシュしている。自分も2回目だからどうこうというのではなくて落ち着いているし、ばたばたすることがまったくない。チームは、中山さんもいるし秋田さんもいて、誰か一人が強引に引っ張るというのではない。森島は、自分が最年長じゃなくなってほっとしているんじゃないか。自分の(染めた)髪の色は、若返りの一環として(笑)。トルシエには、肩をたたかれ、お前も代表もうそろそろ終わりだろう、とジョークを言われるけれど、中山さん、秋田さんもいるので、と言い返している。リラックスもうまくできている。ビリヤードは、上手い人台と、下手な人台があって、伸二が一番うまい。秋田さんも元気ですよ、いつもやってますから。卓球は、満男(小笠原)と、アレックスが、なんかネット張ってたなあ。ヒデも4年前とは違って、プレーだけではなく、みんなに声をかけて気を使って大人だなと思う。自分もでしゃばり過ぎず、みんなに声をかけていい雰囲気でやれればと思う」

稲本の話(抜粋)「今が一番疲れていて、ここから調子を上げていくところです。自分もそういう中でうまく調整できていると思う。大きな舞台を前に、アーセナルでやったことは自信につながっている。ベルギーのことはまだ具体的には何も話されていないが、ロングボールのこぼれ球とか大事ですね。サイドからの速いクロスが有効になると思う。彼らの戦い方がどう出てくるか難しいところ。日本はベスト8、上手く戦えばベスト4になる力があると思う。欧州に行った選択はまちがっていないが、やはり今のような(出られない)状態が続くとなると、考えなくてはならないし、自分にとっては良くない。自分はタイプとしても試合に出なければダメだと思っている。W杯は、いつも通り、落ち着いてプレーをしたい。一番大きなチャンスでもある」



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