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※無断転載を一切禁じます ベルリンマラソン ロルーペ記者会見 高橋尚子(積水化学)とともに優勝を争う、世界最高記録保持者(2時間20分43秒)のテグラ・ロルーペ(ケニア)が会見を行い、「私は今大会記録に対してはそれほど大きな興味がない。ベルリンは高橋が走るよりもずっと前から出場を決めていた。五輪チャンピオンに勝ちたい」と、世界最高記録の樹立に集中していた27日の高橋の会見とは正反対の、「勝負」を強調した。 ロルーペの話「今回は、記録のために特別な練習をしたわけではないし、尚子(高橋)の練習についてもまったく知らない。私は自分のレースをするだけで、彼女とはお互いにいいレースをすればいいだけ。記録を更新するとか、どのくらいのペースで行くとか、こういったことは考えないし、(目標タイムは? と聞かれて)その質問の答えをできるランナーなどひとりもいないでしょう。ゴールするまで待って、としか言いようがない。
「記録か勝負か、記録と勝負か」 不思議なことは、レースをリードするはずの2人の目的が大きく違っていることだ。高橋は「記録を更新するためのレースをしたい。今回は記録だけを考えている」と27日に話し、ロルーペはこの日「今回、記録は考えていない、私は私のレースをしてオリンピックチャンピオンに挑戦する」とする。ともに「2兎をは追わない」とするこういうケースでは、どんな展開になるのか、それこそ、予想もつかない、ワクワク、ドキドキを越えた、ハラハラするものがある。
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