8月9日

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世界陸上
7日目
男子110メートルハードル決勝ほか
(カナダ・エドモントン)

 最終日12日に行われる女子マラソンに向けて日本の女子5人が揃ってこの日午前記者会見を行った。97年アテネ世界陸上から3大会連続のメダルが期待される有力種目で、安定した力を誇る土佐礼子(三井海上)、マラソン3戦全勝という驚異的な勝率を記録している松尾和美(天満屋)、新鋭・渋井陽子(三井海上)、大南敬美(東海銀行)、また大会2日前に岡本幸子(沖電気宮崎)のケガのために急遽補欠から出場することになった松岡理恵(天満屋)ら、それぞれがコンディションもよく上位に食い込む力を十分に持っている。
 またトラック種目では100メートルでは銀メダルとなったマリオン・ジョーンズが女子200メートル準決勝に出場し22秒40をマークし決勝に進出。男子200メートルはコンスタンティノス・ケンテリスが20秒04でシドニー五輪に続き金メダルを獲得。男子110メートル障害はベテランのアレン・ジョンソン(米国)がシドニー五輪では敗れたアニエル・ガルシア(キューバ)に競り勝ち、金メダルを獲得した。
 女子10000メートル決勝で9位に入る健闘を見せた岡本治子(ノーリツ)が女子5000メートル予選に出場。15分23秒93と自己記録を9秒近く縮める力走を見せたが、決勝進出はならなかった。

5000メートルで自己記録をマークするも決勝進出は逃した岡本治子「途中で記録を見たら自己記録が出そうだったのでがんばらなくてはいけないと、とにかくがんばりました。5000メートルも10000メートルもこつこつと積み重ねてきたので、今回両種目で自分としては力を出せたと思っています。5000メートルは自己記録をマークすれば、決勝進出ができると考えていたんですが、世界はそんなに甘くありませんでしたね」


 女子マラソン出場選手のコメント

松尾和美「ここまでケガもなく無事にスタートラインに立つことができてよかったと思います。自分もスタートするのが楽しみです。レースは35〜36キロから動くと思っている。路面が固いなどの話もあるが自分は気にしていない。シューズは任せてあります」

松岡理恵「3月からずっと松尾さんの練習パートナーをやらせてもらっていたので、練習量などは特に不安はありません。私が偉そうに言うことではありませんが、松尾さんの調子はとてもいいと思います。今のところはっきりと順位とかタイムを目標にあげていませんが、30キロまで行ければ結果はついてくると思います。レースの勝負は後半になると思う。(レース当日は)暑くなりそぅな気がする」

大南敬美「(エドモントンマラソンを試走として走っている)28キロの上りからが勝負になるんじゃないかと思う。走った感触では最後の12キロがきつかった。ここまで練習が順調にできたとは言えない状態で、少し不安もあります。現時点では1つでも上の順位を狙っていきたい。やはり後半が勝負でしょう」

渋井陽子「今年1月の時よりは(状態が)よくありません。理由はなんとなく。レース展開については誰かが出るというのではなくて、25キロの下りを意識してみんな集団で行きラストが勝負かなと思う。持ち味の粘りまくること、それで勝ちたい」

土佐礼子「マラソン練習に入ったところであまり練習はできなかったけれども、今は予定を全部こなせたと思います。コースは単調だというイメージでしたが、35キロからのアップダウンはかなりあります。ライバルに挙げるとすればシモンとかなのでしょうか。路面の固さなどはあまり気にしていませんし、男子のレースを見ていたら暑そうでのどが渇いたということなので、それは注意したい」

※世界陸上エドモントン大会期間中、sportsnavi.comでコラムを連載します。ぜひ、そちらもご覧ください!

増島みどり「世界陸上スペシャル」



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