7月7日

※無断転載を一切禁じます


サッカー

J1リーグ1st第13節
横浜F・マリノス×ジュビロ磐田
キックオフ:19時04分/観衆:41,593人
/天候:曇り/気温:25.3度/湿度:69%
(横浜国際総合競技場)

横浜FM 磐田
1 前半 0 前半 1 2
後半 1 後半 0
延長前半 0 延長前半 1
83分:オウンゴール 大岩剛:31分
高原直泰:100分

お知らせ

増島みどり著
ゴールキーパー論
発売中
詳細はこちら

 前節終了時点で優勝の可能性を残していた清水と市原の2チームはそれぞれデーゲームを終えており、その結果、清水は90分勝ちで勝ち点3を得て食い下がったものの、延長Vゴール勝ちした市原は優勝争いから脱落。磐田は勝ち点2以上、90分での勝利または延長V勝ちで、この日、1stステージ優勝を決めることができるという状況の中、横浜FMとの試合に臨んだ。

 磐田は今季からゲームキャプテンの服部年宏を出場停止で欠く一方、名波浩と高原直泰が久々にスターティングメンバーに名を連ねた。対する横浜FMとしては、中村俊輔の長期戦線離脱に加えて數馬正浩が出場停止となるなかで、コンフェデ杯、キリン杯と好調なプレーを続けている日本代表の守護神・川口能活を中心に、目の前での磐田の優勝確定を阻止に燃えた。

 試合開始早々、横浜FMがペナルティアークでファウルをもらい絶好のチャンスを得る。上野良治がフリーキックでゴールを狙ったが、ボールはゴール左にわずかに外れた。その後は徐々に磐田が試合を支配し始め、31分、右からのコーナーキックを名波浩が正確なボールを入れると、大岩剛がヘディングで合わせ、磐田が先制。前半を0−1のまま折り返した。
 後半に入ると、両チームとも決定的なチャンスを何度も迎えるものの決めきれず、このまま磐田の優勝かと思われたが、83分、磐田ディフェンスのクリアボールを左サイドで拾った遠藤彰弘が速いボールをゴールエリアに入れると、FWの田原豊がヘディングでシュート。これが磐田DF鈴木秀人の足に当たり、まさかのオウンゴールに。優勝目前、土壇場で磐田は同点に追いつかれた。
 試合はそのまま延長戦へと進み、延長前半10分、カウンターから右サイドを抜け出た川口信男がセンタリング。このボールをファーサイドでフリーになっていた高原直泰が豪快にボレーで蹴りこみ、21世紀最初のJリーグステージ優勝を決めた。

◆試合後のコメント

磐田・鈴木政一監督「今季は苦しいゲームばかりだった。その中でこうして勝てたことは、キャンプからの考え方や目指したことが間違ってはいなかったということだろ思う。これからも個人として、またグループの戦術として、あらゆる部分をレベルアップして磐田のサッカーを実らせたいと思う。高原のシュートが入った瞬間、体中の力がふっと抜けてしまいました」

高原直泰「あの1プレーだけでした、仕事は(笑)。まだ90分をプレーできるような状態ではないですが、みな疲れてくるので何としても決めたかった。中山さんが、2人を引き連れてスペースを作ってくれたので思い切りシュートを打った。代表のことは気にはなったが、自分の怪我を治すことが先だった」

名波浩「Jリーグでステージ(優勝)を取れば、また新たにチャンピオンシップを取ろうという目標ができた。これからも誰が出ても勝てるサッカーをしたいと思う」

大岩剛「1点目はこぼれ球を狙ってました。移籍して1年でこういう経験ができて幸せです。アウェーなのにこれだけ多くのサポーターが来てくれたので、どうしても決めたかった」

服部年宏「なかなか簡単には勝てないものだね。でも絶対に決めてくれると信じていた。選手全員が、苦しい中を乗り越えようとしてきたことが今日につながった。あと2試合では負けたくないね」

中山雅史「延長で決めるつもりだった。FWは一人が前、一人が後ろ、といい形だったし、高原が決めてくれて、頼もしいやつだと思う。去年無冠でみな勝ちに飢えていた。今日ここで勝てたことは誇りに思っています」

試合データ
横浜FM   磐田
5 シュート 17
14 GK 13
2 CK 6
31 直接FK 24
6 間接FK 5
0 PK 0

本日、sportsnavi.com にコラムを寄稿しています。ぜひ、そちらもご覧ください。



読者のみなさまへ
スポーツライブラリー建設へのご協力のお願い


BEFORE LATEST NEXT