11月5日

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第31回ニューヨークシティマラソン
11月5日午前10時50分スタート=日本時間6日午前0時50分
スタート:ステタン島、ゴール:セントラルパーク、片道42.195km
気温:7.2度、湿度:65%、風向:北西5〜7m、参加者数:20,700人

(スタート直後)
 今年1月の五輪選考会、大阪国際女子マラソン以来のフルマラソンとなる有森裕子(33歳、リクルートAC)は女子エリートの部に出場し、スタート地点を2列目から出発。女子エリートは7マイル(約11.3キロ)まで、女子だけで走るため、混乱もなく安定したペースで1キロを3分20秒で入った。ニューヨークはこの日、強い北風が吹き荒れており、前半のアップダウン、セントラルパークに入ってからのアップダウンとともに、選手の消耗が心配される。

(中間点過ぎ)
 8マイル地点でレースが男女混合になってから、全体のペースが上がったものの、有森は強風をよけ集団の真ん中の位置をキープする落ち着いた走りで先頭集団を走っている。風がさらに強くなっており、40キロ過ぎからの上がりが注目される。

(ゴール)
男子は、五輪のマラソンで7位になったモロッコのムアージ(31歳)が優勝を果たした。途中までコースレコードを上回るスピードで快調に飛ばしたものの、強い北風と低温のため最後はペースが落ち記録は2時間10分9秒。女子は32歳のベテラン、ペトロワ(ロシア)が悪条件の中、2時間25分45秒と好記録で優勝。
 また、有森はハーフまで先頭集団につけたものの、2時間31分12秒で10位だった。男子は営団地下鉄の山本泰明が2時間15分137秒で7位と大健闘した。

有森の話「きょうは25分台を狙って行くつもりだった。しかし思った以上に向かい風がコース全般で吹き荒れ、ハーフを過ぎたあたりから脚が動かなかった。こんなことはこれまでなかった。また男子のペースメーカーが入ってから(8マイル以降)逆にペースが安定しなくなってしまって、それも大変走りずらかった。難しいコースだと聞いてはいたが、予想以上で、今後のことは落ち着いてゆっくり反省点を見つけていきたい」

ニューヨークシティマラソン女子結果
順位 選 手 所属 記録
1 ルドミラ・ペトロワ RUS 2:25:45
2 フランカ・フィアッコーニ ITA 2:26:03
3 マーガレット・オカヨ KEN 2:26:36
4 ヘレン・キムタイ KEN 2:26:42
5 フローレンス・バルソシオ KEN 2:27:00
6 テグラ・ロルーペ KEN 2:29:35
7 インジー・サン CHN 2:30:13
8 ケリン・マッキャン AUS 2:30:39
9 エステル・キプラガット KEN 2:30:52
10 有森裕子 JPN 2:31:12
<所属略称> RUS=ロシア、ITA=イタリア、KEN=ケニア、CHN=中国、AUS=オーストラリア、JPN=日本

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