U. 飼 育
 
まずは小プラケ程度の大きさの容器を用意する。

私の場合は乾燥を防ぐため小さなコンテナボックスを使用している。

Fig.3のように容器の底に、湿った土の変わりに水分をたっぷり染み込ませたマットを3〜4cm程度敷き詰める。
私は特別な意味はないが、発酵済みの針葉樹マットを使用した。

材をセットすると、後は割り出しまでは底のマットが水分の供給源になるので、ギュっと押すと水分が滲み出るほど湿らせておく。

Fig.3
Fig.4は採集の時に一緒に持ち帰った材を、湿らせたマットの上に敷き詰めた様子である。

少ないまでも採集をした経験では、成虫は下に埋もれた材で採集出来ているので、落ち枝に産卵して孵化した幼虫は、餌材がなくなると近くの材に移るのではないかと考えたからである。

幼虫の移ってしまった材が、もしかしたらなんちゃってコルリ材なのではないかと思うのだ。
(・)マークがない材から幼虫や成虫が出たりするのもこのせいではないだろうか。飽くまでも仮説に過ぎないのだが。

そんな訳で幼虫の移る材を先に敷き詰めておくのである。

Fig.4
そして最後に幼虫の入った材、或いは幼虫を投入して、隙間をマットで埋めればセット完了となる。

Fig.5がその様子である。

ちなみに、隙間を埋めるマットには、発酵済みの広葉樹マットを使用した。

水分の蒸発を防ぐために、落ち葉などを表面に被せてもいいかも知れない。

Fig.5
後は蓋を閉めて、採集した場所や日付を記入して、涼しい所に保管しておく。

くれぐれも保管していることを忘れないように。(^^;;

たまには蓋を開けて、表面が乾燥しているようであれば、霧吹きなどで加水を行なう。

最も気を付けなくてはならないのが温度で、夏場は特に気を付けなくてはならない。

私の場合は玄関の隅っこで何とか夏を乗り切ることができた。
 
 

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Fig.6