2.前胸部の比較

 Fig 1 は左からアウラタ♂、羽化個体♂、パプキン♂それぞれの前胸部中央付近をインテル マイクロスコープにて60倍で撮影したものである。羽化個体については生体を用いて撮影した為、見づらいと思うがご容赦願いたい。また、以後本文内で使用されるFig画像は全てアウラタ♂、羽化個体♂、パプキン♂の順で並んでいる。
 Fig 2 は前胸中央部付近を200倍で撮影したものである。

考察2:60倍ではそれ程、表面構造に違いが在るように見えないが、200倍の画像では違いがはっきりと確認できる。アウラタ♂は表面が波打った連続的な構造となっており、一定方向への反射面が広いように見える。一方パプキン♂は表面が小さな粒状の構造となっており、一定方向への反射面が狭い様にみえる。この構造の違いが両者の前胸部の光沢の違いの一因になっていると思われる。
羽化個体は一見、アウラタ♂の構造に酷似しているが、波打った様な構造が連続的ではなく、一定方向への反射面は若干狭いようだ。