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「親(回答者)の心、子(質問者)知らず」の巻
 

述べ訪問者 :  (since 07, Mar./2005)
◎2004-09-17:新製、約6ヶ月推敲 ◎2005-03-07:公開

 
 1.起
   ↓
 2.承
   ↓
 3.転
   ↓
 4.結
   ↓
 5.所見
    ↓
 6.まとめ
 
 
 1.起 (いわゆる ”教えて君” とは)
技術系 WEB サイトの掲示板には、いわゆる 「教えて君」 がやって来ることがある。

  【教えて君】
  oshiete-kun

  掲示板の雰囲気や前後の ”場” の流れを読まず(※注1)
  あいさつもそこそこに身勝手な質問を書き込んでいく人々。
  同じ文章をコピーしてマルチポスト(※注2)する行為は、
  しばしば見受けられる。仮に丁寧な回答が得られたとしても、
  多くの場合、それに対するお礼の言葉も無く勝手に消えて
  いくか、あるいはしつこく何度も質問を繰り返す存在である。
  「クレクレ君(※)」 とも言えよう。

      ------------------------------------------------------------
      [※クレクレ君]

 
      クレクレタコラ(東宝企画(C)) クレクレタコラとその仲間たち(の一部)
 
      他人の物を何でも欲しがるキャラクター、「クレクレタコラ (東宝企画 (C) )」 が
      語源か。クレクレタコラ (TV放映期間:昭和48年10月1日〜昭和49年9月27日、
      1話あたりの放映時間は 約 2分40秒) の詳細については、以下を参照のこと。

      ◎テーマソング試聴サイト     → こちら (sound.music.co.jp
      ◎テーマソング(唄:石川 進 氏) → こちら (音声ファイル)
      ◎クレクレタコラ・製作秘話     → こちら (html)
      ◎DVD全集             → こちら (jpg, 122.7KB)
      ◎関連グッズ             → こちら   (jpg, 159.3KB)
      ------------------------------------------------------------

「教えて君」 は、ごく初歩的で即答可能な質問をすることもあるが、たいていの場合は、思いっきり本人の自己都合に特化した質問突拍子もない疑問を突然書き込んで、その掲示板の管理人を困らせることが多い。・・・もっとも、そういった書き込みをするからこそ、「教えて君」 の 「教えて君」 たる所以(ゆえん)でもあるのだが(苦笑)。

サイトを運営している以上、そういった 「教えて君」 の飛来避けられないこと(※注3)かもしれない。さらには、「教えて君」 へのコメント如何(いかん)によって、管理人の対外的な対応能力が試されてしまう・・・という点では、神がその管理人に与えた ”試練” とも言えるかもしれない(→詳細については、第3章 「転」 にて後述する)。

ネット上では 「教えて君」 の他にも 「知ったか君」 や、「断定君」・「逆ギレ君」、そして最近流行の兆(きざ)しを見せている 「日記君(※注4)」 など、実にさまざまな投稿者が存在するのだが、今回はこういった ”痛いヤツ” の中で、特に 「教えて君」 にまつわる掲示板管理人の 人知れぬ陰の努力と苦闘 について取り上げてみたい。
 (↑今回のお題目はコレ)
 

 

 

(※注1):場の流れを読まず
もちろん、事前に過去ログに目を通すことも無い。さらにひどいときには、掲示板の現行ログ (同じページ内にある下の発言) ですら、画面をスクロールさせずにまったく見ていない場合もある。掲示板管理人は要注意である。

(※注2):マルチポスト
複数の掲示板に同じ内容の投稿をすること。従来は一つのハンドルネームによる手当たり次第の投稿だったが、最近ではハンドルネームなどを変えて別人を装い連投する傾向が見られる。その割には本文が一字一句変わらぬコピー文面のままだったり、女性投稿者のハズが 「”オレ” のハイパーダンパーから異音が・・・」 などとネカマ投稿になっていたり、あるいは Cookie からの情報で同一人物による投稿だと特定できるようなシッポを残して、すぐにバレることもある。管理人は要注意である。

 

 

(※注3):避けられないこと
「教えて君」 を避けるために、身内の人間しか書き込まない掲示板、あるいは新参者が入りにくい ”敷居の高い” 掲示板を狙う場合もあるようだが、パスワードを設定しない限り、完全に防ぐことは困難であろう。と言うのも、もともと 「教えて君」 は、その掲示板がアクティブ (書き込みがあって動いている) かどうかや、”場の雰囲気” などにはまるで無関係に書き込みしてくるのだから(例:背景色が 薄緑色( であっても クリムソンマイカ( であっても、お構いなし)。管理人は要注意である。

(※注4):日記君
私的な日記を、わざわざ他人の掲示板に書き込む人々。「今日は秋葉原に行ってジャンク屋めぐりをした。昼食はいつものカレーライスだった。云々。」 などと個人的な振る舞いを逐一報告し、掲示板のリソースを消費する。特に大きな実害は無いが、その書き込みに無関心な他の読者からは 「ウザイ」 と思われていることにまったく気がつく様子はない。往々にして、こういう人々はなぜか自分ではブログ (Web Log) を立ち上げようとはしない点で共通している。管理人は要注意である。
 

 2.承 (厄介で迷惑な存在)
これまで多くのネット会議室(フォーラム)掲示板を巡回し、またいくつかの掲示板を実際に運営してきた経験からすると、「教えて君」 の書き込みには、独特のオーラが発せられていることが多い。「独特なオーラ」 を具体的に説明するのは難しいが、過去の経験上、次のような特徴があることが分かっている。たとえば、こんな具合だ。
 

<「教えて君」 に共通して見られる4大特徴>

(1)自己紹介がなく、書き出しが
   「初めまして。早速質問ですが〜」 となっている(※注5)

(2)総論(目的や背景) の説明無しに、
   いきなり各論
(質問や愚痴) になっている(※注6)

(3)解決に向けて自分自身では何を試したのか、
   その努力の痕跡が認められない(※注7)

(4)回答や結論を手っ取り早く得ようとして、
   すべて相手に頼り切った内容になっている。

要するに、一言で言うと 「教えて君」 は実に ”身勝手” なのである。相手の立場で物を考えることができない、と言っても良いだろう。そういった 「教えて君」 の登場に対し、一般の掲示板読者は単に傍観して笑っているだけで済む(※注8)が、管理人何らかの対応を取らねばなるまい

もちろん、「無視する」 という選択肢もあるが、他の読者の書き込みすべてにレスを入れておきながら、「教えて君」 の書き込みだけを無視して飛ばすには、管理人として ”毛の生えた心臓” が求められる。また、管理人の中には、

   「教えて君」 の飛来
     → 放置
     → 収拾がつかなくなり、掲示板をリセット
     → あらあら、知らぬ間に掲示板データが飛んでしまいましたので、
       これを機にデザイン変更してみました。

・・・なんて偶然のアクシデントを装う場合もあるとか無いとか・・・?! これは何とも荒技ですねぇ。まぁ、あまりにその 「教えて君」 がおバカさんの場合には、通常は管理人からのレス(返信)を待たずして、先に一般読者の方々から非難・叱咤のコメントが書き込まれることになるでしょうけどね。

このように、「教えて君」 からの身勝手な書き込みを突然喰らった掲示板管理人は、イイ迷惑なのだ。管理人にとっては、「教えて君」 は厄介で迷惑な存在なのである。ちなみに、こうした ”痛い” 質問の具体例は別ページで詳しく述べているので、そちら (「教えて君 と 知ったか君」 の巻「断定君 と 逆ギレ君」 の巻) も参照していただきたい。

(※注5):初めまして
一見すると、丁寧にあいさつしているように見受けられるが、この場合の 「初めまして」 は単なる無意味な冒頭語・接頭語でしかない。いや、むしろ、たとえば古典の短歌や俳句で 「たらちねの」 と言えば決まり言葉の 「母〜」 が続くという慣用句があるように、こうした掲示板で 「初めまして」 のすぐあとに 「質問ですが〜」 というくだりがセットになって続いていく・・・という意味では、まさに現代における 「教えて君」 の ”枕詞(まくらことば)” であるとも言えよう。管理人は要注意である。

(※注6):総論無しに各論
”何を” したいのか。”どうして” 困っているのか。”どこまで” が分かり、”どこから” が分からないのか。こうした目的や背景の説明はおろか、自分のクルマの車名やグレード名といった基本情報さえをも書かず、いきなり質問して答えや数値を求める短絡ぶりは、「木を見て森を見ず」 状態、いや、「土足で人の家の 茶の間 に上がり込む」 というものである。

(※注7):努力の痕跡なし
「異音がします。どこから聞こえるのかは知りません。直す方法を教えて下さい。」 などという具合だ。どこから聞こえるのか判らないのに解決法など判るワケがない。余談だが、そういう人々は本人にしか解らない妙な擬態語で異音を表現することがある。例えば 「バムバムバムバム」 などと抽象的な言葉で飾るのだ。何じゃそりゃ。漫画家・荒木飛呂彦先生の 「バルバルバルバル!」(←バオー来訪者、ジャンプコミックス)「オラオラオラオラ〜!」 (←JOJOの奇妙な冒険、ジャンプコミックス)」 じゃあるまいにねぇ、まったく。管理人は要注意である。

(※注8):傍観して笑っている
「教えて君」 の飛来を楽しんで見守るだけでなく、管理人が次にどのようなレス(返信)で斬り返して来るのか、そのやりとりをワクワクしながら期待している・・・のは目に見えている。それどころか、傍目(はため)には掲示板の動きが一瞬止まり、表面上は何の音沙汰も無い状態が続いているように見えるが、実はその裏では、特定の読者の間で 「隊長! 今、○○さんのBBSに教えて君が来ますた。みんなで見に行って下さい。お祭りワッショイ!」 などと携帯メール連絡網が緊急発動することもあるらしい。管理人は要注意である。

 3.転
(3-1)人道的配慮と自己鍛錬

前節では、「教えて君」 は ”厄介で迷惑な存在” であると述べた。確かにこれは、紛れもない事実であろう。ところがこれは、「教えて君」 を否定的・悲観的・ネガティブな側面からのみ捉(とら)えたものであって、別の見方をすれば、実は より積極的・前向き・ポジティブに捉えることもできるという、意外な一面も合わせ持っているのだ。

つまり、管理人の心構えによっては、”教えて君の飛来” を ”自己鍛錬のチャンス” へと昇華させることができる、ということだ。以下、「教えて君への人道的配慮」「サイト管理人の自己鍛錬」 の関係について、順に説明する。

まず前者 (人道的配慮) については、サイト管理人は 「教えて君」 を
  ◎無視したり、
  ◎軽くあしらったり、
  ◎適当に追い払ったり

することもできるが、そういった短絡的な一時しのぎではなく、
  ◎自サイトから他サイトへの 「教えて君」 の転出を防いだり
  ◎その発言の不備を指摘してあげたり、
  ◎あるいは非礼を諭(さと)してあげたり・・・

といった具合に、その対応に ”人道的な” 配慮を採(と)ることもできる、という意味である。

次に後者 (自己鍛錬) については、そのような配慮を通じて、実は管理人自身が精神的・対外能力的に ”鍛えられる” という副次効果を得ているのだ、という意味である。それらの副次効果を具体的に挙げると、次のようになる。

◎忍耐力が強化される
  (↑「教えて君」 に対し、管理人として最後まで責任ある対応をしようと努力することにより)

◎読解力、問題認識能力が強化される
  (↑「教えて君」 の身勝手な発言から、その意図や真意を読み取ろうと努力することにより)

◎情報の分析・解析能力(※)が強化される
  (↑「教えて君」 の乏しい発言情報から、問題解決へのあらゆる可能性を探り出すことにより)

◎表現力、指導力が強化される
  (↑「教えて君」 が欲する回答を述べるだけでなく、相手の不備をも指摘し悟らせることにより)

ここで、上記文中の 「分析・解析能力」 について、特に解説しておこう。

  -----------------------------
  【※分析・解析能力】
  Ability of Analysis
 
  ある問題事象について、ごく限られた情報 (あるいは逆に、まったく関係のない
  切り捨てるべき余分な情報が含まれることもある) を手がかりとして、症状の
  発生メカニズムや解決法のストーリーといった全体像を組み立てていく能力。
  こうした観点では、「教えて君」 への対応は模擬的に FTA(※注9)
  FMEA(※注10) を操る訓練になっているとも言えよう。
  -----------------------------

ここで少々振り返ってみてほしい。前述の第一章:「起」 の後半で述べた、
 
  > 「教えて君」 へのコメント如何によって、
  > 管理人の対外的な対応能力が試されてしまう

 
という一節は、実はこうした意味の裏返しを述べているのである。稚拙な管理人は 「教えて君」 と同レベルの対応しかできないし、逆に思慮深い管理人はきちんと前向きな対応ができる、ということだ。それは、自動車整備士の一級試験・学科問題(※注11)にも通じるものがあろう。以下にその出題例を示す。・・・もっとも、「教えて君」 への対応はそこまで高級なものではないし、またそんな資格も不要なのだが・・・(苦笑)。

<一級試験問題の例>

平成16年度 自動車整備技能登録学科(口述)試験 16.5.9
[一級小型自動車]

問題1.下図は「整備対応手順の流れ」を示したものです。
     下記の情報をもとに「問診」を実施しなさい。
     また、問診終了後に試験委員が質問するので口頭で回答しなさい。

整備フローチャート(1級試験問題)
                    対応手順の流れ

[情報]
ゴトウ氏が、「異音が出るようになった。」という不具合の整備依頼を
するために、自動車に乗って整備工場を訪れた。

 1.ゴトウ氏は、自宅から10km離れた会社に自動車で通勤している。
 2.自動車に関する情報
     初年度登録     平成12年7月
     エンジン       電子制御式ガソリン・エンジン
     総排気量      1.5L
     駆動方式      前輪駆動(FF)
     トランスミッション  オートマティック・トランスミッション
     総走行距離     40,000km
     主要装備      油圧式パワー・ステアリング
                 オート・エアコン、ABS

問題2.省略
 

ご覧のように、一級整備士の学科(口述)試験では 「問診」 も問題解決への重要なステップとして位置付けられているのである。インターネットの掲示板においても、「教えて君」 への対応にこうした問診手法を応用できる。また 「教えて君」 にとどまらず、読者との一方通行ではない 「双方向」 の意志疎通を目指す管理人には、こうした能力が特に求められていると言えるだろう。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

(3-2)理論的解析例

次に、このような対外的な対応能力が試される事例として、実際の掲示板でのやりとりを挙げて説明しよう。以下は、とある 「教えて君」 の質問に対する <管理人の回答例> および <回答に至るまでの考え方の筋道の例> である。

<「教えて君」 の飛来>

質問例:「初めまして。早速質問ですが(※注12)
      ATからMTへの載せ換えはいくらかかるでしょう?」

さあ、もしも諸君が管理人だったなら、掲示板に上記の質問が書き込まれたときには、一体どんな対応をとるのが良いだろうか?
  ・質問内容があいまいだ、と苦言を呈するのか?
  ・そんな面倒なことは解らない、と回答するのか?
  ・あるいはディーラーに聞け、と追い払うのか?

以下、<管理人の回答例> を示すが、まずはじっくりと上記の質問に対するご自分なりの回答や対処法を考えてみたうえで、ここから先のページを読み進んでいただきたい。

<管理人の回答例>

私見 (少々きついコメントもあります) を述べますが、最後までお読みいただけると幸いです>ALL。
まず最初に感想から。

ずいぶんと性急なご質問ですね・・・。車種さえ書かれていませんので、もう少しそういった付帯情報を書いていただけたら・・・と思います。載せ換えの対象車種は軽自動車でしょうか? 小型車でしょうか? あるいはATレガシィにインプレッサの6MTを載せる、などといった異種間スワップでしょうか?作業工賃については、たとえ同系列の車種間での載せ換えであっても、軽自動車か小型車かによって工数・難易度が異なるでしょうし、ましてや異車種間でのスワップの場合は、定型外・標準外の作業になるため、ショップによって工賃はまったくバラバラだと思います。

これはたとえ話になりますが、今回のご質問を、失礼ながら他の例に置き換えてみますと、
 「結婚するのにいくらかかりますか?」
と質問しているようなものだと思います。

お住まいの管轄の役所に婚姻届を出すだけでしたら費用はほとんどかかりませんし、式だけ挙げて披露宴を行わない場合もあるでしょう。その挙式も、教会でやるのか。神前式か人前式か。また披露宴をするとしても、ホテルでするのかイベント会場でするのか。あるいは海外で挙式と披露宴をするのか。

・・・こういった付帯情報無しに 「いくらかかる?」 聞かれると、答える側は、いろいろな場合を想定した回答なりコメントなりを用意しなければなりません(注:回答者が親切な人の場合)。あるいは、普通の回答者なら情報不足で答えられません。せいぜい、体験者が自分の例をコメントできるかどうか・・・といった程度の回答に終わることでしょう。「AT→MT載せ換えいくら?」 という唐突で抽象的な尋ね方も、それに近いものがあると考えます。

ここまで読んで、もしも 「そんなことを うだうだと指摘されるのだったら、質問しなけりゃ良かった。」 とお思いなら、それでも構いません。その場合は、この掲示板の多くの読者の方々が、「あぁ、単なる ”教えて君” だったな。」 と判断するだけですから。・・・ただ、私個人としては、私はこの掲示板の管理人ですので、私が知っている範囲でできるだけ精一杯のコメントを以下に続けますので、参考にして下さい。

<部品代(レガシィやインプレッサを例にとります)>
◎5MT ・・・・・・・・・中古で本体 約5〜20万円。

                (オークションやディーラーのリビルト品の場合)
◎6MT ・・・・・・・・・新品で本体 約58〜76万円。

                (パーツカタログによる)
◎クラッチペダル・・・新品で 約2〜4千円。

                (パーツカタログによる)
◎フライホイール・・・新品で フレキシブル約2〜3万円、デュアルマス約5〜6万円。

                (パーツカタログによる)。

※他にもプロペラシャフトやリヤデフ(ファイナルギヤ比が変わる場合)、その他電気配線などが必要になる場合があります。トランスミッション載せ換えの際に、どんな消耗品、再利用不可の部品、あるいはショートパーツ (ガスケットやボルトナットなどの備品類) が発生するのかについては、一度ご自身で検討してみて下さい。

<工賃(部品代は別として)>
◎純粋な 「ATの降ろし」 の参考工賃は、ディーラーにお尋ね下さい。
◎純粋な 「MTの載せ」 の参考工賃は、ディーラーにお尋ね下さい。
◎その他、配線の引き直しやコネクタ改修費用が必要になる場合もあり得ます。
◎ショップによっては、レガシィのAT→MT化で工賃を20万円程度とするところがあるようです。
 (格安なところで10万円台だそうです。・・・これらは他の掲示板での情報より。)

したがって、結論としては中古のミッションに載せ換えの場合でも、少なくともおおよそ20〜30万円は覚悟する必要がありそうです。もちろん、個別に特種な事情や要望がある場合は、さらに金額が上乗せとなることでしょう。

以上、私見を含めて述べさせていただきました。
上記回答に対し、何か不明な点がありましたら、まずはご自分でお調べ下さいね。その上でまだ分からないことが出てきましたら、今度は質問内容を具体的な形に変えた上で、再度こちらに書き込みをお願いします。

・・・どうだろう。上記の回答例は、諸君が事前に想定してみた回答と似ていましたか? あるいは全然違ったものでしたか? ここで注意しておきたい点は、
 
 ◎事実と私見は分けて述べる。
 ◎情報には、その根拠となる出展(ソース)を併記する。
 
といったことであろうか。

では次に、上記回答に至るまでの <考え方の筋道> について順に追ってみよう。その過程は、前述のFTAの概念にならって、「質問をTOP事象とし、回答へとボトムダウンしていく」 場合の解析手順そのものであるとも言えよう。

<FTAの例:「質問」から「回答」に至るまでの、フローチャートの一部>
FTAの例

<TOP事象 : 「AT→MTへの載せ換え」>

レベル1 : 「スバル車 or スバル車以外」
レベル2 : 「小型車 or 軽自動車」
レベル3 : 「レガシィ or その他(インプレッサなど)」
レベル4 : 「BH以降 or BG以前」
レベル5 : 「同一車種間での換装 or 異種間でのスワップ」
         ・
         ・
         ・
<各基本事項における懸念点;>

(1)「エンジン〜ミッション」 間の結合方式(本数)に互換性はあるか否か
(2)ファイナルギヤ比を合わせるためにリヤデフが必要か否か
(3)プロペラシャフトの長さは合っているかどうか
    ・
    ・
    ・
(96)フロアパネルの叩き出し加工が必要か否か
(97)スピードメーターギヤケーブルの処理はどうするか
(98)インパネ交換の必要性有無はどうか
(99)車両ハーネスの引き直しが必要か否か
(100)MT用ECUの調達が必要か否か

サイト管理人として、上記(1)から(100)まで 想定可能なすべての懸念点 (※ここでは、個数:「100」 は あくまで単なる例であり、実際に 100項目 あるとは限らない) について、質問されている内容に該当する・しないをひとつずつ検討して 「場合分け」 ・ 「振り分け」 を行い、コメント(回答)として考えられる ”最適な” 解決パターンや対策ストーリーを抑えておく。

これは、たとえば質問者がサンバーのECVTを5MTに載せ換えることを聞いているのに、回答者が勝手にインプレッサのMT化を想定してしまっているとしたなら、コメントとして内容は正しくても、回答としては不適切になってしまうからだ。

先の結婚費用の例で言うと、質問者が都内有名ホテルでの挙式費用を想定しているのに回答者が地元の共済場での費用をコメントしたなら、安めに出るだろうし、あるいは質問者が婚姻届けといった法的費用のみを想定しているのに回答者が海外での挙式ツアー費用をコメントしたなら、高めに出てしまうだろう。

このように、問題解決のために想定されるあらゆる事象について 「場合分けを尽くす」 ということは、そういった質問と回答とのアンマッチを未然に防ぐ、という手段なのだ。この作業こそが、FTA に他ならない。次にそうした 「前提条件の場合分け」、あるいは 「因果関係のグループ分け」 が済めば、今度は再度、回答の表現方法の考え直しをする。

ここで言う 「表現方法を再度考え直す」 の意味は、「コメントのレベルを質問者のレベルにあわせる」 ということだ。つまり、いくら一生懸命に正確に回答しても、質問者がその意味を理解できないような初心者の場合には、回答がオーバースペックになってしまうことが予想される。よって、回答内容を相手の理解力の位置までかみ砕く必要があるということだ。専門用語は一般的で平易な言葉に置き換えなければならないし、その際には、さらに何か適当な比喩的表現も交えた方が効果的だろう。あるいは、相手を混乱させるような難しい内容は、あえて伏せておく必要も時には生じることになる。

このような吟味・推敲を経て初めて 「必要十分な」 回答を用意することができると私は考える。単に質問者の発言の真意をくみ取るだけでなく、難しい現象を易しい言葉で置き換えるなど質問者の目線に立った回答が出来てこそ、気配りのある必要十分な回答と言えるのだ。

たとえて言うなら、子供を ”ひとりの人間” ・ ”ひとりの人格者” として認めて育て上げる行為と同じなのである。だから掲示板の管理人を親とするなら、「教えて君」 は子供に相当するのだ。しかも、「出来の悪い」 子供に。しかし、その 「出来の悪い」 子供は赤の他人であり、自分の子供ではない------。この点こそが、管理人(=親)の 教えて君(=子)に対する苦労・苦悩を生じさせている根源なのである。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

(3-3)ネットの公共性・公益性

その一方で、別の考え方もある。「たった一人の ”教えて君” のために、せっかく精査した回答をわざわざレベルダウンさせてしまっても良いのか?」 と。

つまり、「仮に質問者が回答の意味を十分に理解できなかったとしても、他の多くの読者に対しては十二分に役に立つ内容であると認められるならば、わざわざ回答をレベルダウンさせずにそのまま詳細に載せるべきである。その方が、掲示板全体としては より好ましい運営になるのではないか。」 という考え方である。それは、「教えて君ひとりの利」 を優先させるのではなく、「読者全員の利」 を考慮して、回答はフルスペックのままにしておく方が良い、という意味だ。

掲示板は、あたかも質問者と回答者の二人で ”1対1のやりとり” をしているように見えても、実はそのやりとりは常に不特定多数の人々に見られている、という動かしようのない事実がある。質問者本人だけではなく、(もしも可能ならば) あまねく 掲示板を見ている他のすべての読者に対しても、同時に役に立つ情報を提供できるように配慮する必要があるのだ。いやしくも掲示板管理人であるならば、1対1の表面的なやりとりのみに気を取られること無く、そういった ”ネットの公共性・公益性” を忘れてはいけないのである。

繰り返しになるが、技術系 WEB サイトの管理人は、

 (1)「質問者の意図を察し、考えられ得るすべての場合分けを
     尽くして回答漏れが無いように考慮」 をし、かつ
 (2)「質問者のレベルに応じた最適な回答・表現を心がける」
     だけでなく、さらにその回答が
 (3)「他の読者(ROM)に対しても、同時に役に立つ回答と
     なり得る」 かどうか

それらすべての落としどころ (着地点、バランスポイント) も同時に見極めなければならない、と考えるのだ。したがって、質問者が 「教えて君」 であればあるほど、「他の読者の公益性まで加味した回答を作成する」 ということは、苦労・心労の絶えない作業になるのである。

両者 (「教えて君」 と 「掲示板読者」) のバランスポイントを探った結果、せっかく心血注ぎ用意したフルスペックの回答をやっぱり部分省略させなければならないことも、時にはある。あるいは逆に、高度な質問に対しては、より専門的な回答を用意する一方で、質問者以外の一般読者の人々に対しても、その意識や理解レベルを引き上げてやろうと配慮することもあり得る。これらの関係を図示すると次のようになる。

質問のレベルが、
 
  ◎「初心者 ≒ 教えて君 << 多数の読者」 の場合、
       ターゲットは教えて君であるが、読者寄りのレベルで回答しなければ、
       一般読者には ”平易な内容で物足りない” と とらえられる。
 
  ◎「初心者 << 多数の読者 < 教えて君」 の場合、
       ターゲットが教えて君であっても、読者寄りのレベルで回答しなければ、
       一般読者には ”内容が高度で分かりにくい” と見なされる。

・・・もっとも、後者の例のように 「教えて君」 がそんな高度で専門的な質問をすることは、まずあり得ないのだが。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

(3-4)心理的解析例

次に、「教えて君」 への回答に際し、人知れずそのような状況判断をカゲで続けている管理人について、その内面=すなわち、”心の動き” も具体的に紹介してみよう。

以下は、先ほどの質問を受けた管理人の心の動きを時間順に追ってみたドキュメント(※注13)である。管理人の反応を各段階で一言ずつにまとめると、さしずめ 「無視→考察→反省→譲歩→再考→安堵→苦悩→決意」、といった感じになるだろうか。管理人だって、生身の人間なのだ。その一瞬一瞬には、人間臭い感情の噴出もあって当然なのだ。

だがここでは、そういった感情の推移を問題にしているのではない。繰り返しになるが、重要なことは 「教えて君」 の質問の意図を分析し、回答を精査し、さらにそれだけに留まらず、教えて君からの脱却を直接相手に説くための手段を考察する過程において、管理人自身が精神的・対応能力的に ”鍛えられている”、という点に ぜひ着目していただきたいのである。

<「教えて君」 に対する管理人の ”心の動き” の例>
<「教えて君」 の飛来>

質問例:「はじめまして。早速質問ですが、
      ATからMTへの載せ換え費用はいくらかかるでしょう?」

<管理人の心描過程1・無視>

あほんだら。車種すら書いてへんやんけ。誰がこないな質問に答えるちゅうーねん!
しばらく放置ケテーイ(怒)。 ヽ(`Д´)ノ

<管理人の心描過程2・考察>

いや待て。このままでは、誰も答えへんのは目に見えとる。いっそのこと、次のようにコメントして終わりにしたろかいな。

回答例:「はじめまして。早速回答ですが(※注14)
      ATからMTへ載せ換えしたことが無いので解りません。
      ================== 終了 =================   」

<管理人の心描過程3・反省>

いや待て。ヘタに切り捨てて、相手に逆恨みされても困るのぅ。
それに、邪険に扱って他の読者に変な印象を持たれてもイメージダウンやし。
よっしゃ、ここは一発、紳士的な対応をするんがベストやな。

<管理人の心描過程4・譲歩>

ほんだら、まずはこちらから次のように質問し返して、不足分の情報を相手から聞き出す・・・ちゅうんは、どやろか?

回答例:「初めまして。ご質問ありがとうございます(※注15)
      念のため、車種やグレード、年式などを教えていただけますか?」

<管理人の心描過程5・再考>

いや待て。わざわざ 「教えて君」 相手に、いらん問診を繰り返すこたぁ無い。どうせ返事は来ないやろから、回答は1回で済ませたいのぅ。中途半端に答えたせいで、逆に繰り返ししつこく聞かれるのも、かなわんし・・・。ここはやっぱり 「きちんと調べて ”完結させる” 」 んが正解や。その間、待ってもろたらエエねん。もしかすると、こちらが調べとる間に他の読者から代わりのコメントが付くかもしれんしの。

<管理人の心描過程6・安堵>

ふぅ。ようやく調べがついたで。こんな質問のために、わざわざディーラーまでミッション脱着の基本工賃を確認しに行ってしもたやないけ。ワシって、ホンマは善(よ)い人やったんかのう?・・・って、ソレは置いといて。ほなら、さっそく調べた結果をまとめるとするか。ここしばらくの間は掲示板にレスもせんと放置プレイやったで、あおりを喰らった他の投稿者には悪かったのぅ。堪忍や。

<管理人の心描過程7・苦悩>

ほんでも 「教えて君」 がしびれを切らして、もうこの掲示板を見んようになっとったら、せっかく答えてもムダ骨になってまう。果たして精魂込めて書いたコメントを見てくれるんやろか? ・・・と考えてみたところで、どーせ2度目の登場は無いやろし、相手が読んでくれたかどうかの確証すら取れんけどな。世の中、寂しいもんやで。

<管理人の心描過程8・決意>

でも、ワシは掲示板管理人としてやれるだけのことはやるつもりや。たとえ相手が 「いちげんさん」 の 「教えて君」 であろうと、なかろうと。管理人として適切に掲示板を ”管理” するんや。今までも、これからもな・・・。そしてそれが、何より自分自身のためにもなるんや。他人への思いやりは、いつの日にかきっと自分に返って来る。そう信じて。

とある掲示板管理人(※注16)」 によると、上記の<心描過程1>〜<同 8>は、その全てが走馬燈のようにほんの一瞬で流れるように思い浮かんで来るという。いわば 「瞬考」 である。もはや、 「”教えて君” を見たら →(自己修行のチャンスだと考えて) 丁寧に回答せよ!」 という具合に、あたかも 「ベルの音を聞くと →(エサが与えられると理解して) よだれを流すパブロフの犬(※注17)」 のごとく、瞬時に 「刺激〜反応」 の反射運動神経系形成されてしまっているのダ! いやはや、大変なものである。

  <概念図 : パブロフの犬>

(左:エサを食べるごとにベルを鳴らされるの図)    
      (右:エサが無いのにベルを鳴らされるとよだれが出るの図)

 パブロフの犬(学習前) パブロフの犬(学習後)
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(※注9):【FTA】
Fault Tree Analysis (チャートによる故障モードとその原因の解析)。トップ事象として例示された不具合現象について、その要因を下位のレベルへと順次掘り下げていき、上下の因果関係を定性的・定量的に明らかにする手法。因果関係を記号や論理ゲート (AND、OR) などを用いて図示化・可視化することで、トップ事象の発生メカニズムを基本事象の視点から明確にする。信頼性や故障の要因解析、不具合防止など危機管理の検討に活用される。

(※注10):【FMEA】
Failure Mode and Effects Analysis (故障モードとその影響解析)。設計・生産などに起因する諸問題を、故障モードの概念に基づき明らかにする解析手法。発生頻度、影響度、検出難易などの基準に基づき、不具合現象の重要度や優先順位を明らかにする。製品や工法に潜在化している問題を発掘し、そこから予想される不具合現象を明確にして未然に解決する手法である。なお故障モードとは、「断線、短絡、折損、摩耗、特性の劣化(JIS Z8115信頼性用語)」 などと定義されている。

(※注11):一級試験・学科問題
一級整備士登録試験の学科(口述)は、2004年5月9日に全国 10会場で初めて実施された。サービスフロントマンとしてユーザーに問診し、修理完了後に整備内容を説明するなど、お客様への対応能力を試される試験内容が含まれている。ちなみに 2004年度は、登録試験の学科(筆記)試験合格者 636人および、国の検定試験 (筆記)に合格して同口述試験のみを受験する 291人、の合計 907人が受験した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(※注12):初めまして
「教えて君」 の法則・・・すなわち、枕詞の 「初めまして」 のあとに 「早速質問ですが〜」 が続くという書き込みパターンが見事に踏襲されている (前述の ※注5 を参照)。このような書き込みを見たら、管理人は要注意であることは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(※注13):ドキュメント
その掲示板管理人の心の動きを忠実に再現させるため、一部に独特な表現や特種な語句が使われている部分がありますが、ご了承下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(※注14):はじめまして。早速回答ですが〜
もちろん、教えて君の法則 ; 「はじめまして。早速質問ですが〜」 という表現をもじった内容で返答している。短歌や俳句の世界でいう ”返歌” といったところか。こうした関係は、ユーロビート系ミュージック (ハイエナジー系、マハラジャ系とも呼ばれる) の世界で大ヒットした曲:「BOOM BOOM (by ポール・レカキス、アルバム That's EUROBEAT Vol.3 他に収録)」 と、それに対するアンサーソングとして知られる 「No! Mr."BOOM BOOM" (by ボディヒート、アルバム That's EUROBEAT Vol.4、他に収録)」 の関係のようなものだ。歌人・俳人は要注意である。ちなみに、「BOOM BOOM 12''mix 版」 は次のサイトでフル視聴できる。→ こちら

(※注15):ご質問ありがとうございます
この場合、Yahoo! オークションの出品者でもないのに、こちらからわざわざ 「教えて君」 に 「ご質問ありがとうございます」 などと書き添える必要はまったく無い。相手から手を煩(わずら)わされているのに、逆にこちらから感謝の言葉をかける必要など、この段階ではまったく無いと言い切って良い。小心者の管理人は要注意である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(※注16):とある掲示板管理人
今回、取材に協力していただき、左記のように管理人としての心の動きを説明してくれた、”とある人” が一体誰であるのかは、諸君の想像にお任せする。

(※注17):パブロフの犬
何のことか分からない人は、各自で調べること。「倫理社会/現代社会」、あるいは「科学/医学」 などを修得しなかった人は要注意である。

 4.結 (「ゼロからの出発」 と 「マイナスからの出発」)
(4-1)管理人の ”親心”

ところで 「教えて君」 に対するコメントには、本人の質問がどうして ”痛い” 書き込みであるのか、その理由を添えて自覚させてやるのが良い。さらには ”教えて君” からの脱却「本人に促(うなが)す」 ことも重要だろう。いわば 「毒には毒を持って制す」 やり方(※注19)である。

<「教えて君」 の飛来>
 
質問例:「はじめまして。早速質問ですが、ATからMTへの載せ換え費用はいくらかかるでしょう?」
<管理人の愛のムチ・1>
 
質問の前提条件が何も記されておらんやんけ。 何ともあいまいな質問やさかい、返答もあいまいにしたろか? いや待て、ダイレクトに不備を指摘するのではなく、他の掲示板読者 にも解りやすい 「たとえ話」 を導入するのが良かろう。
<管理人の愛のムチ・2>
 
その方が、それを見た掲示板読者の中から第二・第三の 「教えて君」 が 出現するのを未然に防ぐことになると信ずる。 「君たち、前者の轍(てつ)を踏むことなかれ(※注20)。」

〜 ここでフルスペックの回答を準備する 〜
<管理人の愛のムチ・3>
 
これでようやく、コメントが形になってきた。これなら、質問者が期待している (であろう) 回答を網羅(もうら)しつつ、 管理人の立場からのアドバイスも内包した回答になっているハズだ。つまり、単に親切丁寧に回答するだけに留まらず、 質問者の書き込みが 「教えて君」 と化しているという事実を指摘してあげて、相手がそれに気づくように仕向ける(しむ ける)方が、本人のためにもなるハズだ。・・・大げさに言うと、それは人道的配慮にもなっている、ということだ。

〜 だが、これだけではまだ何かが足りないと感じる 〜
そこで管理人は、常にさらに一歩上の回答を目指そうとするのである。 
 そして最終的には、次のようなコメント(案)の流れにたどり着くことになる。

<管理人の愛のムチ・4>
 
一から十まですべてバカ丁寧に答えてしまっては、相手の将来のためには良くない。ここは、ワザと相手に自分で最後のツメ(詰め)を調べさせる余地を残した形で回答を示すべきだ。


こうして、必要なショートパーツが何であるのかや、トランスミッション脱着の基本工賃
がいくらになるのか、について自分で調べるように書いた回答がアップロードされる。

これならば、質問者自身にも 「自分で考えてみる」 という機会が与えられているので、自立を促す回答になっているはずだ。つまり、「教えて君」 自らが成長できるための余地含み置いたコメントになっている、ということだ。一から十まで全てを教えるのではなく、一から八(=80%)くらいまでを丁寧に教えた上で、そこから先 (=残りの八から十 に至るまでの20%) は考え方の筋道のみを示し、正解を自分自身で考えてもらおう・・・という管理人としての親心(!)が隠されているのダ。

諸君には、ここで改めて画面を戻り、前述の<回答例> を再読してみてほしい。この回答には、そういったメッセージ が込められていたのである。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

こうした配慮や親心 (ひいては自己鍛錬の精神) は、上記の例だけにとどまらず、他の 「教えて君」 が現れた場合にも 同様に考慮し、発揮されるべきものである。ちょっと話はそれるが、以下もそういった場合の一例である。

<他の 「教えて君」 への丁寧な対処例>

◎タイトル  : 「助けて下さい(※注21)
◎質問内容 : 「クルマをぶつけてしまいました。どこに修理を頼んだら良いですか。
          ディーラーがよいのでしょうか、教えてください。」
◎回答例 :

せっかく 「どこに頼めば良いですか」 と書き込みされるならば、お住まいがどちらの都道府県であるのか・・・とか、 近所にはディーラーの無い田舎住まいであるとかないとか、そういった情報も書き添えるべきだったと思いますが、 いかがでしょうか。と言いますのも、例えば、具体的に 「東京都の八王子周辺で板金塗装屋さんはご存じありま せんか?」 などと挙げた方が、コメントする側にとっても、具体的なレス(返信)を付けやすいと思われるからです。

これはたとえ話ですが、掲示板で 「温泉に行こうと思います。良いところを教えて下さい。」 というだけの質問があった とします。回答する側は、登別温泉もあるし、草津もあるし。野沢温泉もあるし。・・・ひょっとして国内ではなく海外も アリなのか?などという具合に、抽象的な質問に対しては色々な場合分けを想定しなければなりません(注:回答者 が親切な人の場合)。 あるいは、コメントに際し、そういった場合分けの作業が面倒な場合は、誰からもコメントが付かないかもしれません。

そうではなく、最初から 「群馬県でお勧めの温泉はありますか?」 と問えば、コメントする側も 「あぁ、北海道は対象外 だったのね。」 という具合に理解でき、回答する際の手間も省けます。それと同じ事が、今回の質問にも言えるのでは ないでしょうか。もちろん、あまり具体的 (地域条件をきつく付け) 過ぎると、ローカルな話題に限定されてしまうので、 かえってコメントが付きにくくなる場合もありますが、少なくとも何も情報が無いよりはマシだと考えます・・・。 次回は、そういったことにも配慮して書き込みいただけると、私 (掲示板管理人) 以外からもコメントが付きやすくなると 考えますので、よろしくお願いいたします。

さてお尋ねの件です。肝心の破損箇所や程度が書かれていませんが、ボディ(外板)や純正部品の修理でしたら、やはり 部品供給体制の面からもディーラーに、あるいはエアロパーツなどのアフター品の修理ならばそういった専門ショップに、 まずは見積依頼するのが良いと考えます。専門ショップで純正部品をオーダーしても、結局ディーラー経由で注文が行って 取り寄せになってしまうことがありますし、逆にディーラーでは補修用のアフター品を注文できないかもしれませんからね。

パソコンは使える環境にあるようですから、お近くのディーラーの所在についてはメーカーのサイト(ホームページ)で調べる と良いでしょう。また、修理専門ショップについても、イエローページ(電話帳)などでご自身で探してみるのも手でしょうね。 ・・・満足のいくように直ると良いですね!
 

どうだ。文句はあるまい。人は、相手から自己の欠点を指摘されて、初めて欠点に気が付く動物なのだ。さらに付け加えるなら、人間は、他人から 間違いや欠点を指摘されているうちが ”花” なのである。ここで念のため確認しておくが、これら管理人のレスは、有償ではなくすべて ”善意での” 回答&指摘なのだ。そしてまた、
 
 (1)相手が欲しがっている回答
 (2)質問の中で好ましくない点の指摘
 (3)自分で自立して調べるように仕向ける誘導
 
をすべて組み合わせた、価値有るコメントのハズなのだ。

ところがどっこい! 世の中、そう うまくはいかないのが常である。こうした掲示板管理人の 「親心」 が全く通用しない場合もある。たとえば、巨大掲示板でよく見かける例として、ターボ車のブーストコントローラ調整値についての 「教えて君」 が ある。いずれも短気な点に特徴があるのだが、そのような 「教えて君」 に対しては、管理人だけでなく掲示板の常連さん (≒回答協力者) たちの苦労もまた、無惨にうち砕かれるのだ。例えば、こんな具合に。

<巨大掲示板でのスレッドの例>
〜 「短気な教えて君」 と 「複数の常連さん」 とのやりとり 〜

教えて君 : 「ブーコンのゲインやオフセットって、いくつにすればいいんですか?」
常連さん1 : 「おクルマの使用環境や走行条件、そして何よりご自身の希望 (目標

         セッティング状態)によって変わってきますので、まずは○○といった
         方向で徐々に数値を試されるのがよろしいかと・・・。」

教えて君 : 「どうも。で、オフセットって、いくつにしてます?」
常連さん2 : 「○○したいのでしたら△△基準で上げる方向に、××したいのでしたら

         下げる方向で試してみては?」

教えて君 : 「で、結局、いくつに合わせるのがベストなんですか?
         町乗りからサーキットまですべてのステージを想定してますが?」
常連さん3 : 「あくまで峠中心の私の場合で△△とか◇◇にしていますが、これは

         参考値です。走行条件が異なる場合は、始めは○○から試していき、
         ご自分の条件に見合った最適な数値を見つけてみてはいかがでしょう
         か〜?それにしても街乗りからサーキットまでとは、欲張りですね〜。」

教えて君 : 「だから私の場合はいくつに合わせればいいのかって聞いているんですよ?
         私が初心者だからって、じらすのはやめて、いいかげんに数値をズバリ
         教えて下さいよ!(>逆ギレモード)」
 

・・・ズバリ当てても良いのは、「カゴに入れた商品の値段の総額を言い当てると、その商品がすべてもらえる」 などという、 視聴者参加型の娯楽TVクイズ番組(※注22)くらいにしておいてもらいたいものである。

こういった例からも判るとおり、”教えて君” は、原理や概念、考え方の筋道ではなく、実際の数値そのものを教えてもらわないと、決して納得はしないのダ。考え方が判らないので答え(結果)のみを急ぐのだろう(※注23)。逆に、たとえ根拠のない数値であるとか、まるでデタラメな数値であっても、具体的な数字を提示されると、妙に安心して疑いなく鵜呑みにして信じてしまう。考え方を知らずして、数値のみを操ることの危険性が全くわかっていないのだ。こういったユーザーこそが、ぁゃιぃ宗教的ショップのカモ(※注24)になるに違いない。悲しむべき存在である。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

(4-2)管理人の ”声なき叫び”

これまで述べてきたように、「教えて君」 は、原理や考え方ではなく、数値そのものを教えてもらわないと納得しない。だが私は、自分の掲示板に書き込みされた質問に対しては、できる限りの対応をしていくつもりだ。具体的には、 次のような流れになる。もちろん全てが全て、こういった手順を踏むとも限らないが、たいていはこれに準じた手順 を踏んでいる。

(1)まず始めに、質問の真意や意図を考える。
 
(2)質問者が、最終的にどういった回答を期待しているのか、考える。
 
(3)即答できない場合は、サービスマニュアルや資料などで下調べをする。
    ・整備解説書(サービスマニュアル)
    ・いわゆる「すべて本」 ← 「レガシィのすべて」など
    ・「HYPER REV 本」 ← 車種別ドレスアップ&チューニングガイド
    ・自分の掲示板の過去ログ
    ・他のスバル系掲示板(個人サイト)
    ・他の総合掲示板(CarView など)
    ・検索エンジン(google など)
    ・本屋さん
    ・それでもダメなら図書館

 
(4)質問者の状況と、下調べで得られた情報・解決法とが、うまくリンクするか
   どうか、”場合分け” をしたり ”組合せ” を尽くしたりして、考える。
 
(5)投稿文面から想定される質問者のレベルに合わせて、回答(案)の言葉を
   練り直す。
 
(6)掲示板に、管理人としてのRES(回答)を書く。
    ・情報(事実)と私見(コメント)とに分けて回答する。
    ・引用した情報に対しては、その出展(ソース)を併記する。

だから、掲示板での私のRES(回答)が遅い場合があるのは、事実確認をしていたり、あるいは責任を持って 回答できるようにコメントを推敲していたりなど、オフラインで懸命に動いているので単純に時間がかかるためである。決してその質問者を差別しているわけではない。もちろん、物理的な理由・・・他県に出張で不在だったり、冠婚葬祭に 参列していたり、パソコンを開く時間が無い・・・という場合もある。

だが悲しいかな、こちらはこうして ”確かな回答” を提供できるよう、時間を割いて裏で必死に調べているというのに、 身勝手な 「教えて君」 は 「何だ、すぐにレスが付かねェじゃねーか。こんな掲示板、もう来ないぞ。」 ・・・と言ったか どうかは知らないが・・・こちらが回答するまで待てずに、質問しっぱなしで消えてしまうこともある。それどころか、質問を載せた元発言自体を自己削除してしまうことさえある。つまり、こちらがせっかく丁寧な回答を準備しても、その回答を読むに至らないせっかちな 「教えて君」 も多いということだ。これでは何のための質問か、意味が無い

しかし私は、掲示板管理者として、今後もこうした ”必要十分な回答” つまりは ”質の高い回答” を用意するための努力を絶やすつもりはない。もちろん、タイミング良くレスできるように努力することも必要になってくるが、単に即答するために根拠ウラ付けの無いコメントを無責任に載せるつもりはまったくない。その点はご理解いただきたい。

・・・だからといって、私の掲示板を、何でも答えてくれる 「便利な掲示板」 と単にとらえてもいけない。こうして ”なぐり書き” を公開している以上、明らかに 「教えて君」 からと思われる質問に対しては、回答を ”口撃(≒毒舌攻撃)” に移す可能性 も今後はあり得ると肝に銘じておくのが良いだろう。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

お前ら、
 ・まず最初に自分の書き込みが ”痛く” ないかどうか 見直ししやがれ!
 
  → 「投稿欄で自分の質問内容を 確認しないで送信 する」 のは、
    「ベッドでコンドームの装着状態を 確認しないで挿入 する」 のと
    同じくらいに 危険な行為 であると認識しやがれバカヤロー!!

お前ら、
 ・すぐに返答が来ないからといって、元発言(質問)をいきなり自己削除するな!
 
  → 「相手が 返答する前に削除 して 去って しまう」 のは
    「相手を イカせる前に射精 して 果てて しまう」 のと同じくらい
    相手をガッカリさせる行為 だと認識しやがれバカヤロー!!
 
       (管理人はウラで必死に資料を集めて回答準備をしているんだ。
        その努力と苦労を無(む)にするようなことはするなアホンダラ!)

お前ら、
 ・本当に問題解決したいんだったら、管理人宛にダイレクトメールで質問するな!
 
  → 「掲示板では ”板汚し” になりますので、こっそりと一人でメール しました。」
    と言うのは詭弁だ。「こっそりと一人でやる のは オナニー だけにしておけ。」
    身勝手な難問をDMで送りつけられる方がよっぽど迷惑じゃい!
 
       (単なる一個人に聞くよりも、多くの人々が見ている掲示板で質問した方が、
        より多くの人々から回答を得られる可能性が高くなることが解らねーのか!)

お前ら、
 ・人に物を聞くときは、最初から (解る範囲内で) 関連情報 全部載せ やがれ!
 
  → レスを付けるたびごとに、「いや違うんです、実はこうなんです。」 といって
    新たな既成事実 をブチあげて質問内容を 変えて くるんじゃねぇぞコラ!
    情報を少しずつ小出しにするな(※注25)!
 
      (最初から関連情報や手がかりはすべて書いておけ。
       回答者にムダな労力を負わせるんじゃねぇぞオラー!)

ところで、
 ・まったくの初心者の場合は、まずは自分の書き込みに失礼な部分
  無いかどうかを確かめてから 質問するのが良いぞよ。
 
  → 最初は 誰でも初心者 だから、変に臆(おく)せずに質問してみるのだ。
    礼儀正しい者には、レベルを問わず、みんな 親切 に接してくれるものさ。
    だから フレー、フレー! 向上心 のある初心者よ!!
 
     (何事にも 「なぜ?」 という関心を持つことが、自己を高めるキッカケなのだ。)
 

 

 

(※注19):毒には毒を
いや、「愛のムチ(←”鞭” と ”無知” の掛け合わせ)」 の方が、より正しい表現であること間違いなし。管理人は要注意である。

 

 

 

 

 

(※注20):前者の轍(てつ)を〜
同じ失敗を二度と繰り返すな、の意。ここでは 「人の振り見て我が振り直せ」。掲示板投稿者は要注意である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(※注21):助けて下さい
初心者や教えて君によくあるタイトルパターン。「○○について教えて下さい」 とか、「△△に関して困っています、助けて下さい」 などというように、タイトルに具体的なメッセージを伴わないため、スレッドの中身が分かりにくい悪い見本である。初心者は要注意である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(※注22):娯楽TVクイズ番組
◎例1 → ズバリ!当てましょう
◎例2 → ナウ・ゲッタ・チャンス!
◎例3 → ハンター・チャンス!
番組スポンサーの予算枠が気になってクイズの成功者を連発認定できない司会者は要注意である。

(※注23):結果のみを急ぐ
こういった人々は、いわゆるチューニングパーツに手を出すべきではない。もしも何かトラブルが生じた時には、自分で適切に対処する力はもちろん、しかるべき他者に適切に対処してもらおうと判断する自己管理能力を持っておらず、したがって公道で他人に迷惑をかける恐れがあるからだ。パーツヲタには要注意である。

(※注24):ぁゃιぃ宗教的ショップのカモ
こういったカモは、たとえば 「本日は突然の襲撃にもかかわらず、貴ショップでの謎施工、ありがとうございました! 行きと帰りでは、全然別の車になりました!あまりにも速すぎて危険です!不用意にアクセルを開けられません(笑)! これでECUの学習が進んだら、いったいどんな感じになるのでしょうか!次はお勧めの裏加工もお願いします!」 などと、文末ごとに 「!」 マークを乱発しながら、そこらじゅうで触れ回るに違いない。ぁゃιぃ宗教的ショップの断定的な辻説法(つじせっぽう)に弱いユーザーは、要注意である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(※注25):情報の小出し
まったくもう、合コンで知り合ったお姉ちゃんの年齢当てクイズじゃないんだから。「ねぇキミ、かわいいね。歳はいくつ?」 「ふふふ、こう見えても、もう20代後半は過ぎちゃってるんですよ。」 「そうなの? じゃ、ズバリ28?」 「ちがうよー。」 「じゃ、29?」 「ううん。」 「それじゃ27?」 「ゴメン実は30代なんだ。」 「(え? オレより上かよ・・・。) それじゃ30代って言っても、本当は30代の最後の方だったりしてな・・・?」 「ピンポーン。」 「おんどれ!ほんだら 40手前だったちゅうことかい? 最初からそうならそうと言えやボケ(怒)!」 ・・・ってな具合に、情報を小出しにするんじゃねェー!手間わずらわせやがって。ハァハァ。小出しにしなかったら、「ねぇキミ、かわいいね。歳はいくつ?」 → 「39です。」 → 「スマン、ストライクゾーン外だ。」 ってな具合で速攻で終了し、ムダな手間と時間をかけずに済むだろうが!!

 5.所見
掲示板管理人は、「教えて君」 の書き込みを、削除するも良し。無視するも良し。むげに扱うも良し。何と言っても、その掲示板管理人が ”管理人” なのだから。ただし、その ”管理行為” には、そうする必然性と責任を持て!! 低レベルの 「教えて君」 と同じような低レベルの対応(※注26)をしてもらっちゃぁ、困るのだ。そんな対応は、適切な ”管理” とは呼べないのだよ。「教えて君」 の書き込みは、その掲示板管理人の対応能力を試す ”試金石” なのである。

「”教えて君” は、原理や考え方ではなく、数値を教えてもらわないと納得しない!」 って、世の中の管理人は言うじゃな〜い?? でもアンタ、このページは教えて君を批判するように見えて、実は管理人の批判になっていますからー! 残念っ!! 本当は 「”教えて君” ではなく ”管理人”」 斬り!! ”管理” できない管理人は、切腹(※注27)!

・・・どうだ、このページの読者諸君。このように、ひとつの 「教えて君」 の質問の背後には、こうした管理人の努力や苦闘が隠れていることを、ぜひとも知っておいて欲しい。そして、「もしかすると今まで自分は ”教えて君” ではなかったか?」 と反省振り返る余裕ができた人は、今からでも十分間に合うので気を引き締め直して欲しい。そして何より、「今まで自分は凡庸に流されがちな管理人だった!」 と気がついた人は、サイトや掲示板を ”管理” することの意味、そしてこのページで述べてきた人道的配慮と自己鍛錬との関係深考してみて欲しい(※注28)

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

◎掲示板管理人は気をつけろ!
   「教えて君」 は、原理や考え方ではなく数値を教えてもらわないと納得しない。

◎掲示板管理人は気をつけろ!
   「教えて君」 に労力を費やしても、徒労に終わることがほとんどだ。
   同じ 「教えて君」 から2度目の書き込みは無いのが常だ。

◎掲示板管理人は気をつけろ!
   「教えて君」 の登場で、実は自分の対応能力や機転が試されているぞ!!
 

(※注26):低レベルの対応
過去には、「私が管理人ですから」 とか、「ここでは私が正義である」 とか何とか言って 「今後は管理人である私へのレスを禁止します。私のコメントにレスをつけた人は、問答無用で削除させていただきます。」 と対応し、掲示板のスレッド(流れ)をムリヤリ止めようとする方針の人もいた。・・・これでは、管理人自身が 「書き逃げ君」 と言わざるを得ない。管理人の中にも、こうした 「勘違い野郎」 はいるものだ。まぁ、その管理人は、その後に掲示板自体を閉鎖してしまったようだがねぇ。投稿者は要注意である。

(※注27):切腹
本当に切腹するなよ!頼んだぞ! 仮にこの記事が遠因で誰かが切腹しても、オレは責任を負わないからな。介添人は要注意である。

(※注28):深考してみて欲しい
「一番深く考え直して欲しい」 相手は、今もって自分が 「教えて君」 であると気がつかない ”教えて君・本人” に他ならないのだが、ここではあえてそれを期待しないでおく。だって、それが出来ないからこそ、「教えて君」 なのだから! 管理人はあきらめろ!!

 

 

 6.結論
ということで、今回のテーマの結論を述べておこう。

「教えて君」 の書き込みは、その掲示板管理人の
対応能力を試す ”試金石” でもある。
いやしくも管理人ならば、誇りと責任を持って
「教えて君」 と対峙し、”管理” しろ!
それが 「他の読者への公益性」 や 「自分自身の鍛錬」
にもなっているのだ。

※当サイトは独自の視点から 「ネットマナー向上運動」 を推進してまいります。
 

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