■ 4人乗りオープンカー・GX−Tとは? ■

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  ヴィヴィオ&プレオ(その1)

ヴィヴィオに「オープンカーの限定車」が存在した。
それも4シーターで、スーパーチャージャー付き。
リヤウィンドウは、何と電動格納式だ!!


●1999-04-18:新製   

■ ヴィヴィオGX−Tの特徴 ■

<リヤウィンドウ閉状態>  <電動開閉中の様子です>  <おお、中から人が!> 
リヤウィンドウを閉じたところ   電動開閉中   ほーら、中から人が・・・。

平成6年3月、ヴィヴィオGX−T を購入しました。「GX」 はSOHCインタークーラー付き
スーパーチャージャー搭載を意味し、「T」 はオープンカーを意味します。「T」 がどうして
オープンカーの意味になるかというと、「タルガトップの意味であるが、登録商標上の問
題から使用できなかった」 という説が有力です。 しかしながら、その真偽は不明です。
商品上は、皆さんに愛されるべきタウンカーの 「T」 ということになっているようです。 

このヴィヴィオの最大の特徴は、「スーパーチャージャー・最高出力64ps」 で 「4人乗り
のオープンカー」 という点にあります。 そう、一見かわいらしい2シーターに見えるボディ
は、実は大人4人が乗れる 「4シーターオープンカー」 なのです。ここが、ライバル(?)
であるカプチーノやビートとはまったく異なる特徴です。やはり 「タウンカー」 なんですね。

GX−T(T−TOPも同様ですが)のもう一つの特徴は、何とリヤウィンドウが電動で開閉
するのです。おまけにルーフは左右と中央の3分割式です。 ですから、ルーフの中央部
を残してオープン化すれば、フェアレディZ顔負けのTバールーフにすることができます。

■ 全国1000台(!)の限定車 ■

<運転席右横のスイッチ群> <これが電動開閉スイッチ> <ルールも外すとこの通り>
運転席右側にあるスイッチ群   電動リヤウィンドウのスイッチ   ルーフもオープン化したところ

このヴィヴィオGX−Tは、全国1000台の特別限定仕様車です。型式はE−KY3、類別
区分は030、グレードは2WD(FF)・ECVT・インタークーラー付きスーパーチャージャー
仕様の1グレードのみの展開です。T−TOPにあったMT仕様はGX−Tにはありません。

それでは運転席に座ってみましょう。 座った限りにおいては、何ら他のヴィヴィオと変わっ
たところはありません。シートもハイパワー(MSC)系のバケットシートと同一形状ですし、
ECVTも(マニュアルモード付きのスポーツシフトではない)普通のものです。ただ、ルーフ
に目を移すと手動式の3分割構造になっている点と、ステアリングポスト右側のスイッチ群
に電動リヤウィンドウのスイッチがある点などが、他のモデルとは異なります。       

上の画像はその様子です。電動リモコンミラー調整スイッチの上に、4つのシーソースイッチ
  が並んでいます(写真左)。左から標準のフォグランプスイッチ、リヤ熱線スイッチ、オプション
設定には無かったが、何とか取り付けた電動フェンダーコントロール(=コーナーポール)の
スイッチ、そして一番右側が、例の電動リヤウィンドウの開閉スイッチとなっています。   

写真右は、3分割ルーフをすべて取り外した状態です。ルーフの開閉は手動です。さすが
にルーフまでは(構造上もコスト上も)電動化はできないですね。電動サンルーフだと収納
スペースが確保できませんし。 ちなみにリヤウィンドウの方は、後部座席とトランクとの間
のちょっとしたスキマに収納されます(かなりトリッキーというか、苦心の末に生産化した跡
がうかがえます)。よって、トランクスルー機構はありません。完全な3BOX車体形状です。

■ タルガトップ風の3分割ルーフ ■

<ルーフの手動開閉レバー> <Tバールーフにした状態> <下から見上げた様子です>
ルーフにある開閉ノブ   3分割ルーフは、中央部を残すこともできる   天井を見上げたところ(Tバールーフ状態)

さて、それでは次に3分割ルーフについてです。まずはその脱着方法から説明しましょう。
分割される各ルーフには、上の画像に見えるように、回転式の開閉レバーが前後に2ヶ所
ずつ備わっています(写真左)。ルーフパネルは3つですから、フルオープンにする場合は、
全部で6ヶ所の開閉レバーを操作することになります。取り外す順番は、左右どちらのパネ
ルからも可能です。ただ、中央のパネルから先に取り外すことはできません。取り付けは、
中央のパネルから先に行います。これは、左右のパネルのガイドを兼ねているからです。

写真中央はTバールーフにした状態です。私たちの場合、実際には左右のルーフパネル
 を残して中央のパネルを取り外すという 「逆Tバールーフ」 状態にする方が好都合でした。
理由は、頭上に直射日光が当たるのを避けつつオープン気分が満喫できるからです。   
リヤウィンドウをオープンにすると、ルーフが中央パネルのみのオープン化であっても開放
感は抜群です。ちなみに、ルーフはクローズドのままでリヤウィンドウのみを開けた場合で
も、室内の換気はスムーズかつ風の巻き込みはあまり無いので、大変重宝します。   

これはT−TOPやGX−Tのオーナーならば一度は必ず(?)やることだと思うのですが、
リヤウィンドウが電動式なので、信号待ちで停車中に、後続車がいる前でこれを開閉させ
てみるのです。バックミラーで後続車の運転手たちの反応を見てみると、非常に面白いで
す。たいていは 「ああっ!」 というような驚きの表情で固まっています。中には、指をさし
てほんとうに 「大笑い」 する方々もおりますが、まぁ注目度はバツグンですね。笑われて
も悪い気はしませんです、ハイ。                                 

こんなクルマですから、だまっていても街中で通行人から声をかけられることも多々ありま
した。「どこのメーカーのクルマなんですか?」 というのが一番でしたが、「いくらくらいする
んですか?」 と値段のことを尋ねてくる方々も意外に多かったですね。 あとは、対向車線
の運転手がすれ違い様に振り向くことが多かったです。これは、GX−Tのフロントマスクは
普通のヴィヴィオとほとんど同一なので、対向車線側から近づくときにはそれと気づかず、
すれ違う直前になってユニークなオープンカーであることに気が付くためですね。     

このページでは、主にオープンカーとしての特徴について述べました。
次ページ以降は、装備品やその他の特徴、トラブル履歴などについて述べます。


■ ヴィヴィオ&プレオ INDEX ■
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