■ レガシィにインプレッサグリルを加工装着 ■ |
BGレガシィにGCインプレッサ後期用・純正フロントグリルを加工装着しました。
アフターマーケット品ばかりが 「ドレスアップパーツ」
ではありません。
●1999-03-29:更新、●1999-04-05:画像追加、 ●2000-04-19:レイアウト変更、●2002-02-16:デザイン変更、校正
【装着例】 NEWアドバンストバンパーU
with
インプレッサグリル&六連星エンブレム(STiチェリーレッド)。
グリル移植後の様子です。なかなかマトモ(あまり違和感が無い)だと思いませんか?
1.はじめに |
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こんな私が言うのも何ですが、グリルのスワップは下手をすると大変下品な仕上がりとなってしまう恐れがあります(例:クラウンにベンツグリル)。装着にあたっては、スワップが可能であるかどうか、事前に十分検討することが必要です。もし可能であると判断した場合は、実現に向けて実行あるのみです。何事にも信念とこだわりを持って作業に臨みましょう。 以下は、BGレガシィ(Bタイプ以降)にGCインプレッサ(Dタイプです)グリルを装着する際の手順についての報告です。ごゆっくりとご覧下さい。 |
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2.用意したもの |
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私が用意したものはこれだけです。次に、実際の作業について述べてみます。 ●IMPREZA用フロントグリル (部番:91065FA050NN) |
STEP(1) 寸法の計測 |
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【図1/レガシィグリルとインプレッサグリルの寸法概略】 まず重要であるのが、各部の寸法計測です。作業を始めてしまった後で後悔することの無いよう、事前に正確なイメージ作りを行います。両者の寸法計測結果により、レガシィにインプレッサグリルを装着する場合の変化量は、次のようになると推定されます。 「上下方向の寸法はほとんど変化なし。左右方向の寸法については、片側 当初の目的は、「豚鼻グリル(失礼!決して気を悪くしないで下さいね。)の解消」ですから、グリルの左右上端の寸法がヘッドライト側に張り出してくるのは、むしろ
もくろみ通りでありちょうど都合が良い。また、左右下端にできるスキマについてはヘッドライトに自作アイラインフィルムを入れてある(←ここがミソですね)ので、これも特に目立つような違和感は無いと考えられます。以上の考察により、グリルのスワップは十分可能であると判断されました。 |
STEP(2) アイディアの確認 |
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ここから先の作業については、実際にグリルを注文してからのお話しになりますので、もう後戻りはできません(・・・そんなオーバーな!?・・・)。何としてでも無事に装着することだけを考えます(もちろんスワップ可能と判断したから部品を注文したのであって、「意気込みとしてはこれくらい持ちたいものだ」という意味です)。早速、購入したグリルをレガシィに仮設置してみます。ホ〜ラ、予想した通り何とかまとまりそうな気配が感じられます。 【図2/仮設置してみる(はめただけの状態)】 |
STEP(3) 干渉部分のカット |
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装着にあたり、干渉する部分がどこであるかを注意深く観察します。もちろん現物合わせになります。今回は上面の左右部分をカットすることにしました。カッターナイフでケガキ線を入れ、リューターで少しずつ削り込んでいきます。その後、再びレガシィに仮設置して、干渉する部分が残っているかどうかの確認作業を繰り返します。 【図3/左右のこの位置をカット】 レガシィのボンネットフードの稜線(見切り線)は、図2に示すように、ちょうどインプレッサのグリルの上端のラインとマッチしていることが分かります。が、このままではボンネットフードが閉じにくいことが判明しました。グリルの相対位置を数mm下げる必要が生じました。幸いインプレッサ用グリルには、位置決めのための脚が底面に付いているので、この脚を必要な高さぶんを除いてカットすればOKとなる見込みです。あとは、ボンネットの開閉機能に不都合が生じていないことを確認します。 |
STEP(4) ステーを用いて固定 |
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グリルを汎用ステーを用いてボディに固定します。BGレガシィには、ちょうどヘッドライトの後部、フロントアッパーメンバーの左右部分にネジ穴がありますので、これをそのまま利用します。ボディにタップを立てるなど手を加える必要は、まったくありません。そうです、取り付けるグリル以外は完全ノーマル状態を維持できるので、いつでも初期状態に戻すことが可能です。 【図4/既存のネジ穴を利用】 一般に車両の改造の際には、下取りに出す場合(査定)を考慮して
「いつでも元の状態(ノーマル)に戻せるかどうか」
がひとつのポイントになりますが、その点からこのグリルスワップは、お手軽なドレスアップのひとつと言えるかも知れません。そして最後に、アクセントとしてチェリーレッドの六連星オーナメントをグリル中央に装着し、走行中の振動などでズレないことを確認すれば、一応の完成です。 |
3.まとめ |
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ヘッドライトなどとのスキマを完全に均一化するためには、例えばパテ埋めやヤスリがけなどの本格的な作業が別途必要になります。しかし私の場合は、そこまでの作業をしなくても実用上は十分に問題ないと判断しましたので、今回は単なる素材のカットのみで対応しています。これまでには社外グリルを装着したBGレガシィを、街中で幾度となく見てきましたが、チェリーレッドの六連星オーナメント(
エンブレム
)を装着したレガシィにはお目にかかったことがありませんでした。 このオーナメントは、車体色のロイヤルブルーマイカに対する良いワンポイントアクセントであると同時に、「純正品利用で安価にオリジナルのドレスアップを実践する」ことが出来ましたので、私自身は今回の結果に満足しています。「ご自分の目で見て触れて考えて、ドレスアップを実践する」ということを皆さんにもお勧めいたします。ご覧いただきありがとうございました。 |
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↓ 1999-08-19 : 更新 (読者の方々から問い合わせの多かった以下の内容について、追記しました。) ↓
質問1.「自作アイラインフィルム」
とは、何のことですか? |
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回答1. インプレッサのグリルを「ポン付け」 しただけでは、正面からフロントを見た場合、グリルの左右上端とボンネットフード先端との間に(上下方向の)スキマができてしまい、奥の方にあるヘッドライトが見えてしまう、という欠点があるのです・・・。つまり本来ならば 「ボンネットフードの先端(=下端)」 と 「グリルの上端」 とは、スキマができないように接するのがベストなのですが、グリルは左右のヘッドライト方向へと近づいていくほど、ボンネットとのスキマが広がってしまうのです(もちろん中央部では、広い範囲でボンネットとフィットしているのですが・・・)。
その
「ボンネットフード先端(というか、下端ですね)」と「グリル上端」
のスキマを目立たなくさせるために、そのスキマから顔をのぞかせているヘッドライトそのものに黒いフィルムを貼って目立たなくしてしまおう、というわけなのです。フィルムを貼るのは、ヘッドライト上端でグリル寄りの部分になります(画像参照)。私は可視光率5%程度の「ウィンドウ用フィルム・スーパーブラック」をカットして貼り付けています。つまり、窓用フィルムを流用してアイラインを自作したわけですね。フィルムならば、お好みの形にカットできますし、カッティングシートよりも耐候性に優れるため、現在までに色アセもほとんど認められません。このアイラインフィルムがあるか無いかで、グリルを生かせるかどうかが決まってくるのではないか(?)、と(個人的には)思っています。 |
質問2.工具に「リューター」が無いと、加工できませんか? |
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回答(2). 時間はかかりますが、カッターナイフのみでも加工OKです。 グリルの材質は確かPP材(ポリプロピレン、バンパーなどと同等)だと思いましたので、カッターナイフでも切り込みを入れることができます。
実際、私もリューター使用後の仕上げはカッターナイフで行っています。ただ、マンパワー(人力)になり ますので、作業時間が案外かかるかも知れないことと、ケガにはご注意願います。・・・ということで
「リューターが無くても加工はOKか?」 の問いには 「YES」
です。 |
質問3.グリルの固定は上部・左右2個所で良いのですか? |
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回答(3).ええ、私はその2ヶ所のみですが、今のところ問題ありません。 北海道に帰省するときなど、高速道路を含めて一気に片道約1100kmを走ったのですが、風圧によるバタツキも認められませんでしたよ。まあ、装着してから1年以上が経ちますが、その間スキーに行ったり雪で凍結したりしていますが、取り 付けさえしっかりとしていれば、2ヶ所固定方式でも特に問題はないと思います(グリル下部に生えている「脚」は適当な高さにカットして下さい)。 |
質問4.グリルの加工上で、何か「コツ」はありませんか? |
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回答(4).グリルの下部、左右2ヶ所の「アシ」に、傾斜角を付けて短くカット。
Dタイプのインプレッサに標準装備
されているグリルには、グリルの下部・左右2ヶ所に「アシ」が生えています。オリジナルでは、この「アシ」を支点として位置決めがされるようですが、BGレガシィの後期型(Bタイプ以降)に
このグリルを移植する場合は、この「アシ」を適当な長さにカットする必要があります(カットしないと、ボンネットを閉じたときに干渉気味で「すわり」が悪い)。その際、上の画像の右に示したように、前方から後方に向かって「ナナメに傾斜角度をつけて」カットするのがポイントです(「アシ」の後ろ側を多めに削る)。こうすることで、グリル全体の仰角を調整する準備ができるのです。 |
質問5.その他、何でも良いのでアドバイスがあれば・・・。 |
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回答(5).「ボンネットキャッチャの逃げ」は、そのままの状態でOKです。
グリルの固定には、市販の汎用ステーを使います。このとき、ボディ側(レガシィ)には既設のネジ穴があるのでこれをそのまま利用しますが、グリル側には平らな場所には穴が無いので、適当な場所に自分で穴あけします。 実はグリルの上面左右に穴がすでにあいていたのですが、「やや大きめである」、「平らな部分ではなかったので、ステーの落ち着きが悪い」 ことなどにより、追加穴を入れました。また、ボンネットを固定させる金具(キャッチャ)を逃げるための加工は、特に追加する必要はありませんでした。上の画像の右に示したように、そのままの状態でも、ボンネットの開閉には特に不都合はありません。ただし、感覚がちょっと異なるので、慣れるまでには多少の違和感が感じられるかも知れません・・・。 ↑ 1999-08-19 : 以上、問い合わせの多かった内容について、追記更新しました。 ↑ 関連ページ ; 読者の皆さんによるチャレンジ例(投稿ページ) 「私もインプレッサグリルを移植してみました」
by TAKA-Kさん |
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(ウィンドウフィルムを重ね貼り)