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■ 電圧計内蔵型 カップホルダーの製作 ■

デジタル電圧計(ボルトメーター)を、標準装備の
カップホルダーに内蔵させてみました〜、の巻。

 
●1999-04-25:新製、 ●1999-06-23:細部修正、 ●2002-02-21:レイアウト変更&書式統一


【図1】 デジタル電圧計内蔵型 カップホルダー (完成図)
デジタル電圧計内蔵型 カップホルダー
カップホルダー使用中の電圧表示

■ 必要は発明の母
 

今回、「デジタル電圧計内蔵型 カップホルダー」 の制作をするにあたって、エジキとなった・・・あ、いや、利用することになった素材は、市販の 「電圧計付き3連ソケット」 です。これは【図2】に示されるように、シガーライターから電源を取り、背面に12Vの3連ソケット、正面にデジタル式の電圧計を備えたものです。 こいつのデジタル表示部をそっくりそのまま 「いただき」 するのです。秋葉原や日本橋に通う電気少年たちからすれば、デジタル表示部自体も自作可能でしょうが、今回は 「すでにある」 ものを利用することにします。

【図2】 既製品のデジタル電圧計(12Vソケット)を分解する
12V3連ソケット型デジタル電圧計
こいつの表示部を流用するケースを分解して表示部を取り出す基板に付いている表示ユニット

ではなぜ、こんな事をするのか?についてですが、ズバリ 「使い勝手の向上」 です。ソケットが背面にあるため、接続したプラグの配線が隠れてスッキリするものの、電圧計をドライバー席に向けるとプラグの抜き差しが不便となるのです。抜き差しせずに延々と使い続ける器具の場合には問題ないのですが、そうでない場合には 「電圧計の視認性とプラグ接続容易性」 との両立の点で改善を図りたかったのです。

そこで真っ先に思いつくのが、ソケットと電圧表示部のセパレート化です。ソケットはソケットとして使用しやすい場所に設置し、電圧計は電圧計としてドライバーから見やすい場所に設置すれば良いのです。そこで【図2】に示されるように、早速分解してみると、電圧表示部はデジタルだけあって意外に小型のものでした。これなら、設置場所の自由度が大きいです。好きな場所に取り付け出来そうな感触を得ました。
 

■ 既製品を利用しながらアイディア勝負
 

電圧計の表示部は意外と小型であることが分かりました。さて、これをどこに取り付けするか・・・です。インパネ内に設置しても良いのですが、視認性を損なわず、しかも 「誰もがアッと驚くような場所は・・・」 と考えること、約5分。答えはすぐにひらめきました。純正のカップホルダーに内蔵してしまう、というアイディアです。これなら、助手席や後部座席からも確認できます。電圧計自体は、スピードメーターなどとは異なり、走行中にそれほど頻繁には見ないので、この場所に設置しても問題はないです。

電圧計の表示部をカップホルダーに当ててみます。高さ方向に余裕はありませんが、何とか内蔵できそうです。そして肝心の配線は・・・。うん、何とかなるでしょう。BG型レガシィのカップホルダーは、引き出す際に助手席側にオフセットしながら出てきますが、内部での配線を適度にたるむようにすればOKになりそうです。この、「動くところ」 にボルトメーターを設置するというアイディアは、多分ボクくらいしか思いつかないだろうから、何としても成功させようと考えていました。

さて、そうと決まればあとは実行あるのみ、です。まずは分解した基板からデジタルユニットを分離させなければなりません。このデジタルユニットへの配線(足数)は11ピンですが、11ヶ所すべてのピンに同時にハンダゴテを当てて基板から抜き取ることは、残念ながら無理・・・ と判断。そこまでの機材が無いためです。ちょっと気が引けましたが、代わりに足のピンを途中で切断してしまうことにしました。

【図3】 基板からデジタル表示ユニットを分離し、素線で回路を延長する。
基板から表示ユニットを分離するデジタル部はこんな感じ素線で回路を延長します純正カップホルダーに穴あけ加工します

慎重に慎重を重ね、基板から電圧表示ユニットの足11本を切断します。ここでもし、基板に負担のかかるようなことがあれば、最悪時は使えなくなってしまう恐れもあります。ここでの作業を何とか無事に終えると、今度はハンダとハンダゴテを使って、切断した回路を延長します。延長素線が11本もあるので、それらを束ねてもあまりコードが太ったり目立ったりしたないよう、なるべく細いものを使用しました(図3)。

さて、無事にデジタル表示部と元々の基板とを電気的に接続できたら、次はカップホルダーの改修作業です。 いろいろと考えた結果、中央スイッチの左側に埋め込むことにしました。テープでマスキングをします(図3、右)。
 

■ 標準装備のカップホルダーを改修
 

穴を開ける場所に 「けがき線」 を入れ、ガムテープで簡易的にマスキングして、ドリルで下穴をあけます。簡単に穴が開きます。その後は、ヤスリで加工面を平らにならします。そして、埋め込むべき 「電圧表示部」 がピタリと 「圧入」 されるように、現物あわせでカップホルダーを改修していきます。

【図4】 標準装備のカップホルダーの改修作業。ドリルで下穴加工する。
カップホルダーにドリルで下穴をあけるデジタル表示部を仮設置したところ配列ピンはこんな感じ配線を見えないように隠します

【図4】の中央の画像が、その 「ピタリと埋め込まれた」 状態です。接着剤は不要であり、かつ 「ぐらつきの無い」 状態です。配線については、ホルダーを引き出しても見えないように、内部の仕切りや隔壁に沿って埋め込んで固定していきます。なお、万が一(の失敗したとき)のため(や下取りのときのため)に、ここで改修を行うカップホルダーは予備のものを用意して行いました。つまり、いつでもノーマル状態に戻せるのです。ううう、貧乏性だな・・・。いや、違うぞ、慎重派なのだ・・・。
 

■ 作動確認して取り付け、完成!
 

さあ、こうしてできあがった世界にただ一つ(多分)の 「デジタル電圧計内蔵型カップホルダー」 の仮配線を行い、作動状況を確認してみます。おお〜〜!! うまく表示されているじゃね〜か。良し、よし、ヨシ・・・。それでは設置してみるゾ。ということでできあがったのが、【図5】の右の画像、および前述 【図1】 の画像である。ウン、なかなか面白いぞ。うまくいったかな。昼間でも夜間でも、想像した通り視認性は良い。あとは、人に見せて驚かれるのを待つばかりである。

【図5】 仮配線で作動を確認した後、設置する。
仮配線で作動を確認してみる設置した状態

かくして 「デジタル電圧計内蔵型カップホルダー」 は無事制作・設置されました。皆さんも、既製品を流用しながらでも 「自己流の」 使いこなしをしてはいかがでしょうか。愛着がわくと同時に、満足(自己満足?)の世界に浸れますよ!
  

 
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