(コレは私のA型RSにおけるお話です。車種によって具合が異なりますので
物が同じだと思える場合に参考にしてください。)
◆2−1・ダクト接合部一部切削
実際にBE/BH用のダクトをそのままハメて見るとダクトが斜め上に向かって浮きたがる為、ダクト側の接合部下側を心持ち薄く削ってやる必要があります。(ほんの少しでOKです)
◆2−2・アクセルワイヤー移動
NA用ダクトはターボ用と違い吸気口から5cmほど入った辺りの底辺が出っ張っています。ダクトを付けてみるとアクセルワイヤーが多少干渉しています。私はワイヤーを少しだけ運転席側に引っ張りあげることによって干渉を避けています。ただし無理にワイヤーを移動しますとアクセルが開きっぱなしになるなど安全に重大な支障が出る恐れが有るので移動させたあとは必ずギアをニュートラルに入れエンジンをかけ、ブリッピングしてみて普段とアクセルの動きが変わらないことを確認してください。
◆2−3・冷却水パイプ一部切削
エアクリーナボックスから出ている吸気管と今回つけるエアダクトがかなり近いせいでエアフローメーター脇を
2本並んで通る冷却水 のゴムパイプが
元のままではダクトと干渉してしまいます。私はラジエターキャップの根元から生えている方のパイプをハサミで15cm程切る事により本来エアフロのアウト側を通っているパイプをエアフロのイン側に逃がして干渉を避けています。
エンジンが冷えていればパイプを抜いてもクーラントは殆ど出てきません。冷却水が沸騰しているとマズいのでエンジンが冷えているときに作業を行ってください。(今回の作業全般に言えることですが)
◆2−4・ダクト干渉部分調査
さて、ここまで来てボンネットをそのまま下ろすと閉まりません。ダクトとボンネットの骨の一部が当たるからです。当たる部分を削らねばならないのですがどこが当たるか?私は以下の方法で接触部分を探りました。
まずボンネットを空けて大体どの辺のホネが当たっているか見当をつけます。そして当たりそうな部分(骨近辺)の遮音材(綿or布のような部分)に水をたっぷり含ませたティッシュペーパーをベタベタと押し当て遮音材に十分水を含ませます。そしてダクトを装着した状態でボンネットをおろしてしばらく上から軽く押し付けます。(ボンネットをヘコませないように注意してください)
しばらくしてからボンネットを上げるとダクト側の接触面が濡れて一目瞭然です。素早く境界線をペンで書くなりして後ははカッターで削るだけです。ダクトの樹脂は普通のカッターで十分切れますが大型カッターの方が効率は良いでしょう。どうしても力が入りやすいので怪我には十分注意してくださいね。
◆2−5・ダクトを車体に固定
さすがにダクトに最初から空いている穴は位置が合いません。ダクトを正面から見て左側は
ラジエターを支えている銀色のステーの1個外側に有るネジ穴が
かなり良い位置にあるので
それを狙ってネジ穴を空けます。私の場合この際に穴を空けようとした場所の半分がダクト側の斜めになった面だった為、ネジそのものを通す穴とネジの頭の6角部分の「逃げ」を含めて流滴型の穴を空けました。当然逃げが発生するのはネジの頭に干渉する斜めの面です。
私の場合、反対側(ダクトを正面から見て右側)は固定していません。ダクトはボンネットを閉めると限りなくボンネットに密着してしまう為、これで問題なしと見ています。実際にグリルを外した状態でボンネットを締め、指を入れて確認すると、「超高速域でも問題は無いのでは?」と思えるほど固定されてますから・・・。
また、ダクトは結構ボンネットギリギリの位置、つまりかなり高い場所に有る為、グリルから入った空気が一直線に飛び込んで行くわけではありません。あくまでもグリル部から入って「上側の」ダクトに吸い込まれて行くわけです。だから圧力でダクトに問題が起こることも無いでしょう。
余談ですが
このダクトを付けて大雨の中を走った直後にボンネットを空けてダクトを見てみたのですが雨滴は殆どダクトには入っていませんでした。(空気中の水分は多少付着していましたが・・・。)
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