99/10/25週

99年10月25日（月）～

日時	1999/10/25
銘柄	Ch.マルキドテルム93
	フランス＞ボルドー＞メドック＞マルゴー村４級/赤
購入店	不明
価格	3800円
コメント	縁にピンクがかった濃いルビー。中心部濃く、凝縮された色合いがある。ディスク厚め、ジョンブしっかり。デキャンタしたが、香りは控えめ。ブルーベリーのジャム、プラムなどの果実香。やや白コショウ、シナモンなど。総じて、果実中心であまり複雑さは感じられない。アタックはなめらかで果実味主体。タンニンはきめ細かいが、酸がやや出過ぎている。ボリュームはやや控えめ。アフターには果実としっかりした酸を感じ、余韻は中程度。【72点】

総評/ 雑感	確かどこかのデパートのセールで購入したものだが、どこのデパートかは失念。メルロー比率が高いのか、しなやかで女性的なワイン。ちょっとポムロールっぽい雰囲気もある。ただ、香りは比較的単調で高級感にはやや欠けるかも。

日時	1999/10/30
銘柄	クネ・レゼルバ94
	スペイン＞リオハ/赤
購入店	やまや
価格	980円（ハーフ）
コメント	縁にややオレンジがかった、やや濃いルビー。ジョンブしっかりめ。ディスク中程度。強めで個性的な香り。プラム、メンソール、シナモン。タバコ、湿った落ち葉。燻香など。味わいはまろやかなアタックで、豊かな果実を感じ、タンニンはとけ込んでいてやさしく、ボリューム感は中程度。酸はしっかりあるが、丸く、角はとれている。後味にはほどよい酸味が感じられ、余韻はやや長め。各要素のバランスが絶妙で、実にデリケートな味わい。【78】

総評 /雑感	香りに好き嫌いが出るが、味わいはなかなかすばらしく、コストパフォーマンスは優良。実は私自身はあまりテンプラリーニョは好みじゃない。どうもあのタバコっぽい香りというか野太い燻香が生理的に好きになれないんだけれど、このワインの味わいの熟成感とコストパフォーマンスを考えると今後もっとスペインものを開拓してみようかという気分にさせられる。

99/10/31 渋谷東急本店で試飲
渋谷の東急本店でCh.レオヴィルラスカズ96とCh.コスデストゥールネル82の有料試飲をやっていたので、行ってみた。実は私はロバート・パーカーの（信奉者というわけではないのだけれど）「100点ワイン」なるものを未だ飲んだことがないので今回のラスカズ96（98-100点）が初めての経験となるわけだ。コス82も高得点（96点）のグレートビンテージということで、期待大だったのだが…。

銘柄	Ch.レオヴィルラスカズ96
	フランス＞ボルドー＞メドック2級＞サンジュリアン村
コメント	中心に黒みがかかった、濃いルビー。縁はあざやかなピンク。輝きあり、ジョンブしっかり。ディスクも厚め。非常に凝縮感のある、冷たく湿った香り。カシスリキュール。ベリー系のジャム。ダークチョコレート。バニラ、コーヒー。甘草など、甘苦系のスパイス。時間がたつとさらにフルーツのシロップづけ甘い香りが強まる。アタックは強めで、しっかりした酸と果実。タンニンは非常にきめが細かく、上質で収斂性をほとんど感じない。ボリューム感豊かで口中で味わいがグッと広がる印象。アフターには果実のフレーバーが広がり、余韻は長い。【89】

総評 /雑感	バランス的には意外に酸が強かったが、時間とともにこなれてきて、香りにすごく甘い香りが充満するのが印象的。パーカーが100点つけたワインで、確かに今までに飲んだことのないような凝縮感のあるワインだったが、個人的には「びっくりするほど」というわけではなかった。まあまだ若いということや、グラス一杯の試飲だったということもあるのだろう。でも、グラスで5000円近く払ったわりには…ということで私の点数はやや辛目。

銘柄	Ch.コスデストゥールネル82
	フランス＞ボルドー＞メドック2級＞サンテステフ/赤
コメント	縁にオレンジがかった、濃いガーネット。エッジにかけてのグラデがなめらかで美しい。ジョンブややしっかり。ディスクやや厚め。熟成感のある強い香り。ドライフルーツ、きのこ。枯葉、腐葉土。生醤油香が強めなのがちょっと残念。アタックはまろやかで、まだしっかりした果実を感じる。酸は丸くおだやかだがしっかり残っており、タンニンはすっかりとけ込んでいる。ボディはしっかり。アフターにはうまみ（エグみ？）を伴った果実。余韻長め。【85】

総評 /雑感	やや酸化熟成が早く進んでいる印象で、生醤油香を強く感じたのが興ざめだったが、時間とともに薄らいできた。２５年たっている割にはまだまだしっかりしたボディはさすがグレートビンテージ。でもどうも私はこの「生醤油」の香りはダメなんだよね。

銘柄	Ch.モンローズ82
	フランス＞ボルドー＞メドック2級＞サンテステフ/赤
コメント	縁にオレンジがかった、ガーネットで、コスよりやや薄目。ジョンブややしっかり。ディスクやや厚め。熟成感のある強い香り。カシス系のジャム。ドライフルーツ。枯葉、腐葉土、紅茶など。アタックはまろやかで、落ち着いた果実。酸は丸くしなやか、タンニンはとけ込んでいるが、やや収斂性を感じる。甘みを伴った果実がアフターにかけて広がる。余韻は長い。【88】

総評 /雑感	コスよりややボディはヤワだが、ボトルの状態はこちらの方が良いようで、生醤油香はあまり感じない。ボトル価格はコスが約３万円に対し、こちらは２万円。まあ、どちらも買うことはないけれど、価格を考えるとこちらのほうが納得できる。

　