2012年11月 |
日時 | 2012/11/17 |
銘柄 | Ch.コスデストゥールネル93 |
感想 | ![]() 久しぶりに自宅でボルドーを開けました。 火を通した黒系果実。コンポート。ゆであずき。スパイス、皮革や獣臭はなく、クリーンで控えめな古酒香です。ドライな方向に熟成しています。 味わいは目が詰まっていて甘く、まるでぜんざいのようなイメージ。って、もちろんそんなに甘くはありませんけど。 全般に、やさしく歳をとった感じの柔和な味わいです。 ただ、このボトル、20年経っているわりには、不思議なほど澱がない。 もっと澱がたまっているものかと思って、一週間前からボトルを立てておいたのですけど、瓶底の一杯まで普通に飲めてしまいました。 たまに飲むボルドーもいいですね。最近は古酒が安く出ているのをよく目にするので、また機会をみつけて買ってみようと思います。 ★楽天でCh.コスデストゥールネルを検索★ |
日時 | 2012/11/11 |
銘柄 | 月に一度、日曜日に上の子の習い事の関係で渋谷まで送迎しなければならないのですが、家の中では、なんとなくこれは私の役割分担となっています。
12時半に渋谷に連れて行って、迎えは4時半過ぎ。いったん自宅に帰るのも面倒なので、その間、渋谷で時間をつぶします。 休日に4時間もの間、渋谷で自由行動できるということで、最初はラッキー!と思っていましたが…。
映画の上映時間などにうまい具合にハマればいいのですが、そうでもないと結構時間をもてあましてしまうのです。 この日もあまり積極的に鑑賞したいと思う映画がなくて、眼鏡市場で老眼鏡を作ったり、ヤマダ電機でウインドウショッピングをしましたが、それでも待ち合わせ時間にはまだ2時間ぐらいありました。
そうなると、行き先はここしかありません。 東急の試飲は、入院騒ぎもあってこのところ無沙汰していました。日曜日の試飲はアイテムが前日抜栓のものになりがちで、当日抜栓にこだわりたい私としては、あまり食指が動かないのですが、この日はニュリリースの10ブルとのことだし、日曜日に開けたアイテムもあるかもしれないし、ということで…。
![]() サントーバン10(ラモネ) やや麦わら色がかったイエロー。黄桃、バイナップル、白い花、シロップ漬けの果実。外向的で甘い果実とわかりやすい酸。今でも飲める守備範囲の広そうなシャルドネ。 ![]() ジュブレ・シャンベルタン・ラヴォーサンジャック10(ドニ・モルテ) 黒っぽいけれども単純に黒でもないフルーツ。揮発性の塗料のようなニュアンスがある。ハーブやミント、スパイス類。今すでに甘く外向的。スパイシー。前日夕刻抜栓とのことで、今ちょうどよい感じに開いている。濃厚系ながら表情が豊か。いいワイン。10年というよりは09VTっぽい感じもある。逆に09年がどんなワインだったのだろうという興味も募る。 ★楽天でドニ・モルテを検索★ ![]() リュショット・シャンベルタン10(ジョルジュ・ミュニュレ) 還元的。香りやや弱めながら、赤系の果実とミネラル、素姓の良さそうな香り。 甘く透明感があって口の中で抑揚がある。テクスチャーがとてもなめらか。華やかさや近づきやすさと高貴さとを高い次元で両立したすばらしい銘柄。 ★楽天でジョルジュ・ミュニュレを検索★ 下町のマドンナ的ドニモルテと深窓の令嬢的なミュニュレジブール。財布には優しくありませんでしたが、対照的で面白い比較試飲でした。 |
日時 | 2012/11/9 |
銘柄 | コルトン・ブレッサンド2002(シャンドン・ド・ブリアーユ) |
感想 | ![]() シャンドン・ド・ブリアーユ(もしくはブリアイユ)。名前から判るとおり、モエ・エ・シャンドンとは親戚にあたる間柄だそうですが、コート・ド・ボーヌの赤主体の作り手とあってか、国内ではイマイチ地味な存在です。 私もこの生産者のワインを飲んだ回数は多くはないものの、以前飲んだ82年や99年のコルトンはいずれもすばらしいものでした。飲み頃になるまで時間はかかりますが、クリーンで複雑、オーソドックスな熟成ピノの醍醐味を適切な価格で味わえる貴重なドメーヌだと思います。 ちなみに新樽をほとんど使わず、メオの古樽を使って熟成させているとか。 グラスに注ぐと、美味しそうだなぁと思わせる透明感のある艶やかなオレンジガーネットの色調。香りは赤と黒の中間ぐらいのフルーツ、イチジク、カツオだし、なめした革、それにスーボワなど、熟成感のあるもの。 リリース直後にいろいろと購入した02ブルもずいぶんと飲み頃になってきたなぁと実感します。味わいは透明感があって酸も伸びやかな反面、木質的なタンニンが後半に目立ち、ややバランスを欠く印象。残念ながら以前飲んだ99や82ほどのレベルには達してはいませんでした。アタックになんとなくクスリっぽいニュアンスを感じるあたり、少し問題のあるボトルだったのかもしれません。 このボトルを買った当時の価格は6K位だったと思いますが、最近のVTは10K前後に上昇しているようですね。それでも十分お買い得だと思います。それにしてもこのドメーヌ、人気がないのか、バックVTが時折投売りされています。そういう機会を狙って、また買い増そうかと思います。 楽天でシャンドン・ド・ブリアーユを検索。 |