2012年8月

日時 2012/8/31
感想 写真 12-09-08 9 10 00
この日は、四つ木の寿司屋で、寿司とともに、機山のブリュット、安心院のソーヴィニヨンブラン、甲州のデュブルニュー・キュベ、ボングランのマコン、シャプティエの73リブザルトなどいろいろな銘柄を併せて飲み、そのあと友人の自宅にお招きいただいて、ワインをご馳走になりました。
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とにかく驚いたのは83フィジャック。
WA誌的にはでもあまり良い点ついていないし、飲み頃予想も96-99と、すでに終わったワインという感じですが、飲んでみるとこれがすばらしい。
リキュール的な赤と黒の中間ぐらいの果実、甘草や八角のようなオリエンタルなスパイス、スーボワ、朽ちた木などが一体となったすばらしい香り。飲んでみると、凝縮感はほどほどながら、口の中で抑揚があり、ふわりと含み香が広がります。余韻も長く、文句なくすばらしいボルドーだと思いました。
最近ボルドーをあまり飲んでいませんでしたが、熟成した右岸ってよいですね。ボトルのコンディションもよかったのでしょう。ボルドーって、ブルゴーニュほど簡単に熱で壊れにくい分、流通段階で雑に扱われたと思しきボトルが多いのですが、その手のボトルだとなかなかこんな風には熟成してくれないんですよねぇ。その辺が悩ましいところです。

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88のクロ・デ・ムーシュはフィジャックほど「大化け」してはいませんでしたが、全うに年輪を重ねたと実感できる、すばらしい熟成ブルでした。
クロ・デ・ムーシュは白が有名ですが、赤もいいですね。
ボーヌのワインは時間をかけて熟成させるとよくなるものが結構ありますね。

このあと、オーギュスト・クラープのコルナスなども開けていただいたのですが、酔っ払ってしまって、おいしかったという記憶しか残っていません。例によって飲みすぎですね。アミノバイタルとウコンとコエンザイムで武装していったのですが、翌朝はやや辛かったです。
日時 2012/8/27
銘柄

写真 2
デボルド・アミオー・ブリュット・ミレジム89
ノワゼット、ブリオッシュ、蜂蜜。泡もおとなしくなっていて、蜜のような濃厚な果実味。重量感のあるシャンパーニュ。

シャサーニュモンラッシェ・リュショット99(ラモネ)
やや酸化方向ですが、良い具合に熟成しています。飲み頃。

シルーブル65(ジョルジュ・デュブッフ・セレクション)
いやあ、これがビックリワイン。また後ほど。

パッソビシャーロ2004
この銘柄って、本当にピノっぽいですよね。充実した健康的なフルーツ感と気持ちのよい酸。 クアトロ・エレメンティ(マサーリ) 菅野なうさんが今週の週刊現代のコラムに書かれてます。(笑) 写真 4

クロヴジョ99(アンヌグロ)
私の持参品。香りはスーボワ香が良く出ていますが、味わいは硬くてタンニン目立ちます。期待値に達せずやや残念。

クロヴジョ02(アンヌグロ)
こちらは香りがやや還元的ながら、パンと張った果実感がすばらしい。02年の特徴がよく出ているかと。アンヌグロは飲み頃に悩む作り手ですね。

ヴージョ94(ショパン・グロフィエ)
94ですが、しっかりした果実感あります。ナチュラルで儚げな様相はさすがショパングロフィエ。

メルロ94(ラディコン)
北イタリアのメルロ、大好きです。堅牢な構造と豊かな果実味。

オー・ソーメイ09
ハイジ・バレットの新作だそうですが、私自身が派手に酔っていて、じっくり味わえなかったのが残念。強めのハーブ香。超緻密な酒躯、それでいてシルキーなタンニン。
写真 3
オー・ソーメイの値段を翌日楽天で検索してビックリしました。高価なワインを飲ませていただいたのに、やや酒量オーバー気味で、後半はかなり記憶が曖昧なのが残念無念。たいして飲めないくせに、ワイン会になると前半から飛ばしてしまうのは私の悪いクセです。

日時 2012/8/20
銘柄 ジュブレシャンベルタン2010(フーリエ)熱浴びボトル
感想

さっそく常温で送られてきた10フーリエを開けてみました。蝋封ということで噴きこぼれてこそいませんでしたが、抜栓してみると、コルクは真上まで全面に亘ってジットリと染みており、熱で液体が相当膨張したことがわかります。 IMG_6622.JPG

漏れていはいませんでしたが、真上まで染みています。通常のキャップシールなら噴いていました。 IMG_6624.JPG

写真では判りずらいですが、コルク全面にわたってビショビショ。 グラスに注いでみると、なんとも芳醇な香りが。赤と黒の中間位の果実のコンポート、シャンピニオン、スパイス、タバコ、シナモン。口に含むととりあえず液体にザラツキ感は感じられず、よく開いていています。豊かな果実感と透明感、それに伸びやかな酸。意外なほど美味しく飲める(笑)。 IMG_6625.JPG

とはいえ、当然、ニューリリースにしては開きすぎているわけで、通常最新VTの届きたてのものを直後に開けると、初日はガチガチに閉じていて、ようやく2日目に全体像が姿を現し、3日目あたりが一番おいしく飲めるかな、といった感じですが、今回のボトルは開けたて一杯目がまさに全開。
この先飲みすすめるとどうなるのか、はたまた小瓶に残した半分が翌日どうなっているのかが見ものだと思って飲み進めましたが、案の定、ピークは開けたてで、3杯目になると、ちょっとコアが抜けてエグミが出てきました(閉じるのとは違う。)
これはやはり早めに飲まないとダメそうですねぇ。

そういえば、ワイン飲み始めのころよく買って飲んでいた某店の若いブルゴーニュが、開けたてから開いていてこんな感じだったなぁと。

翌日:例によってペリエの小瓶に残したものを飲んでみましたが、恐れいていたほどには劣化していませんでした。香りも出ているし、それなりに飲める。
ただ、飲んだときの舌にイガイガくる感じやテクスチャーの毛羽立った感じは初日より目立ちます。 酒質のケバ立ち感、イガイガした感じ、フィニッシュのエグみ、冷やしてるのにひんやりした感触がないところなど、熱影響ワインの特徴が明確に出ている一方で、リリース直後故の果実のピチピチ感がそれらを都合よく隠していて、私自身、これをブラインドで出されたら、こういう素性の(熱をもろに浴びた)ワインだとは看破できないなぁと思いました。(10VTとは絶対に答えないと思いますが。) 同様のボトルがあと2本。いつ開けるかが悩ましい。 1本は2〜3ヵ月後、もう1本は1年後あたりでしょうか。 高い授業料でしたが、熱入りワインの検証には役立ちそうです。できれば健全な状態のボトルと飲み比べてみたいところですね。

日時 2012/8/18
感想 卒業後初めて(‥ということは30年ぶりに)高校の同窓会に行ったことと、Facebookをはじめたことがきっかけで、高校時代の同級生数名でワインを飲む会をしようという話になりました。 おいしい料理をそこそこカジュアルに楽しめる店ということで、会場に選んだのは三田のminobiさん。 写真 12-08-18 17 53 24
ワインは私のストックの中から持ち込みました。 あまり参加者に気を使わせたくなかったので、それほど高額でないもので、品種の特徴がよく出ていそうなラインアップを選びました。 写真 12-08-18 20 44 11
〜リースリング・ヒューゲル・ジュビリー05
〜シャサーニュモンラッシェ・ヴェルジェ09(ベルナール・モロー)
〜シャンボールミュジニー・シャルム05(ユドロ・バイエ)
〜Ch.カロン・セギュール98

これに加えて、店からクレマン・ド・ロワールを注文。5人で5本でしたが、それでも足りないぐらいでした。
ヒューゲルは適度に熟成が入って重油香が出始めており、よい状態になっていました。
ベルナール・モローはワイン仲間に薦められた造り手ですが、このヴェルジェも含み香が豊かですばらしい味わいでした。
ユドロ・バイエの05VTは当時大人気で入手に困難を極めたものです。予想以上に熟成が進んでいてスーボワ的な香味が前面に出ていたのが意外でした。
カロンセギュールはプリムールで購入したもの。因みに当時3千円台でした。愛らしいラベルとは裏腹に、タニックで時間のかかるワインですが、この98年もようやくここに来て飲み頃に入ってきたというところでしょうか。

料理はアラカルトで注文するつもりでしたが、メニューを見ると、前菜+主菜のプレフィクスのコースの方がCPがよさそうだったので、そちらに変更しました。私が選んだのは、桃と季節の魚のカルパッチョ、それにウズラのロースト。桃と鮮魚のカルパッチョは夏にふさわしいメニュー。ウズラのローストはバイエによくマッチしていました。 店がオープンする6時から初めて、昔話に花を咲かせているうちに時はあっという間に過ぎてゆきました。
お開きになったのは22時半を回っていたので、なんだかんだで5時間近く店にいたことになります。30年の月日を語るのにはそれでもまだ十分ではなく、再会を期して別れました。