2012年6月

日時 2012/6/28
銘柄 ブルゴーニュ・こートシャロネーズ・フォルチューヌ
(ヴィレーヌ)
感想 写真 1
ええと、フォルチュヌはディゴワーヌの若木でしたっけ?あまり割安感はないのですが、ディゴワーヌがなかなか買えなかったこともあって、代わりに買ったものです。10年の出来をはかる意味もあって開けてみました。
飲んでみると、さすがにまだ早いものの、オレンジの皮を想わせるクリーンな赤系果実やハーブ、ダージリンの香りと豊かな酸によるナチュラルな味わいに好感が持てます。余韻はクラス相応であっさりしたものです。特に何が秀でているというわけでもないのですが、なんというか、ブル好きのツボをはずさない安定感のある味わいです。ディゴワーヌは数年寝かせてからでしょうね。
日時 2012/6/25
銘柄 NSGシェーニョ02(ジョルジュ・ミュニュレ)
感想 写真 1
週末になるとグッタリとしてしまい、ろくに出かけない土日が続いています。 この日は週末日課になっていたジョギングすら端折ってしまいましたが、とりあえず晩酌ワインぐらいはよいものを開けようと、セラーからジョルジュミュニュレを引っ張り出してきました。

ジョルジュミュニュレのNSG2銘柄は比較的市場にタマ数があって買いやすい一方で、ワイン会などに持参するにはやや地味だし、我が家で普段飲むには高額だしと、出番の難しいボトルですが、飲んでみると毎年期待を裏切らない香味を見せてくれています。 02年については、前回は昨年の4月30日に飲んでいて、このときはまだ熟成途上という様相でした。

グラスに注ぐと、全般にオレンジの色調が入り始めています。香りは赤と黒の中間のフルーツやスーボワ、枯葉、スパイス類などの熟成感のあるものです。味わいは土っぽい熟成した風味が前面に出ていますが、果実味にもまだ張りがあってなかなかよい状態です。前回飲んだときに比べれば、グッと熟成がはいっていますが、これが時間の経過によるものか、それともボトル差によるものか(今回のボトルは若干ブレット傾向のような‥)、判断つきかねますね。

幸いなことに、02年のジョルジュミュニュレはエシェゾー、クロヴジョ、リュシュットシャンベルタンとそれぞれまだ2本ずつあるので、次はエシェジーあたりを開けてみようと思います。

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日時 2012/6/23
銘柄 ジュブレシャンベルタン・ベレール09(シャルロパン・パリゾ)
感想 写真 2
このブログにも何度も書いているように、シャルロパン・パリゾは私のもっとも贔屓の造り手のひとりなんですが、下位グレードについてはCP含めてどうかな、と思うことがあります。
往々にして樽が強くですぎて表情が消されてしまう。
そのくせ値段は、ジャスティスにしてもV.Vにしても、村名で5K以上と割高感がある。このジュブレ村名ベレールは4K台と、パリゾにしては穏当な価格で買えたのですが‥。

グラスに注いでみると、なにやら還元的な妙な香りがします。一瞬劣化ボトル?と思いましたが、グラスを移し変えたりしているうちに、だんだんと黒い果実、オーク、スパイス類などのまっとうな香りが出始めました。
飲んでみると、う〜ん、これはイマイチですね。
オークばかりが目立って一本調子な味わいです。特級はパンと張った果実味がすばらしいと感じるパリゾですが、下のグレードだと時にこういうのに出会うんですよね~。まあ普通に美味しいといえば美味しいんですけど‥。

二日目:‥と書いたのですが、翌日には別物になっていました。小瓶に移した昨晩の残りを飲んでみたら、実に表情豊かになっているのです。オークが控えめになり、クリーンな酒質があらためて強調されます。酸も伸びやかで心地よく、口のなかで抑揚が感じられます。やっぱりパリゾは美味しいですね。 前日飲んだ限りでは、09のパリゾは好みでないかなぁ、なんて思っていたのですが‥。私もまだまだです。
日時 2012/6/20
銘柄 NSGクロ・ド・ラ・マレシャル08(フレデリック・ミュニエ)
感想 写真 1
珍しく早く帰れたので、フレデリックミュニエの08NSGマレシャルを開けてみました。ちなみに08年。
アーシーないい香りが出ているのですが、タンニンがやや手ごわいですね。 赤と黒の中間ぐらいのフルーツ、スパイス類、腐葉土、枯葉などのややトーンの低めの香り。飲んでみると、ボルドーを想起させるような重々しいタンニンがあり、発散系ではなく染み入るような味わいです。いいワインなんですけど、内向的でややしんねりむっつりした香味をどう捕らえるかですね。 二日目:‥と思ったら、翌日はうって変わってフルーティで外向的な味わいになっていました。やはりもう少し寝かせたほうがいいのでしょうね。
日時 2012/6/18
銘柄 子供の習い事が終わるのを待っている間、太子堂(三軒茶屋)に新しく出来た、ラ・ポルト・デュ・ヴァンという店にぶらりと立ち寄ってみました。「お菓子の太子堂」 がやってる店です。 「お菓子の太子堂」さんは地元では知られた店ですが、酒販業も展開していて、茶沢通りには「ユーロシード」というワインショップもあります。また、ネットショップのエスカルゴワインセラーさんもここの系列です。 写真 12-06-16 17 28 40
昔ながらの商店街を歩くと突如現れるモダンな外観。ちょっと前までは文字通り「お菓子屋さん」だったところです。 写真 12-06-16 16 19 47
店内は広くはありませんが、シックな内装です。 ユーロシードさんで購入したワインはプラス500円、その他のワインも1000円で持ち込み可能だそうです。 写真 12-06-16 16 29 53
前菜四種盛り合わせ 写真 12-06-16 17 03 46
トマトとチーズ豆腐のカプレーゼ。

ワインはカジュアルなライン中心ですが、結構安いです。クライデンヴァイスのリースリング3800円とか、アタランギのクリムゾンPN4500円とか、グロフィエ08センティエ16200円とか‥。 グラスワインはあまり面白い銘柄はありませんでしたが、とりあえずこの日はひとりだったこともあり、グラスで通しました。ベルトワ・モリゼの泡のあと、ボルドー・アントルドゥメールの白のCh.ベレール・ブラン。カーヴド・リュニィの10ルージュ。 グラス3杯飲んで、上記の皿を注文して、会計は3.8Kでした。 ボトルが安いので、グラスで頼むのは少しもったいない気がしますね。考えてみれば、自宅から約5分と近いので、ひとりでボトルを注文して、余った分を持ち帰ればよかったんですね。次回はそうしようと思います(笑)。
日時 2012/6/8
銘柄 リュリー・サンジャック10(ヴィレーヌ)
感想 ここまで購入した10ヴィレーヌは、結局ディゴワーヌ4本、フォルチューヌ1本、リュリー1本、レ・クル1本。 とりあえずリュリー・サンジャックを開けてみることにしました。 写真 1
グラスの底には酒石がたっぷり。キャップシールを剥がすと、盛大に噴いた跡があります。最近では珍しいような酷い状態ですが、一体何があったんでしょうね。まあ10VTを夏前に飲むわけなので、致命的な事態にはなっていないでしょう。
グラスに注ぐと、グリーンがかった中程度からやや淡めののイエローの色調。香りは南国系ですね。パッションフルーツやパイナップル、黄桃、キンモクセイ、シナモン、ミネラル。口に含むと甘く蜜のような果実味の第一印象。果実味の奥に隠れがちですが、酸はかなり強靭です。 総じて南の地方らしいカジュアルなシャルドネですが、張りのある豊かな酸と果実のバランスはなかなか秀逸だと思います。ディゴワーヌの抱きあわせでなければ買わないですけどね。
日時 2012/6/8
銘柄 ルイ・ロデレール・ブリュット・プルミエ
感想 いやいや、忙しくてなかなか更新もままならないのですが、自宅ではボチボチ晩酌を再開しています。 写真 2
この日開けたのは並行モノのルイ・ロデレール。3K台で購入したものですが、う〜ん。決して劣化ボトルとはいわないものの、なんとなく鮮度に乏しい味わいなんですよねぇ。普及クラスなら聞いたことのないRMモノよりNMモノのほうが断然好みなんですが、並行モノの場合、コンディションの問題がつきまといますね。
日時 2012/6/6
銘柄 アルザス・ルージュ(マルセル・ダイス)
感想 写真 1
じんわりと暑くなってきたので、近所のワインショップで白ワインを仕入れようと覗いてみたら、表記の銘柄を見つけて衝動買いしてしまいました。 サン・イポリットとベブランハイムのピノ・ノワール100%。平均樹齢20年。年間生産量5000本の限定品、だそうです。3500円位で買いましたが、ネットでは3K前後で売られているところもありますね。
グラスに注ぐと、やや濁りのあるルビーの色調。香りは、う〜ん、劣化ではないのですが、醸造上の問題でしょうか、厩系のあまり好み出ない香りが支配的です。 飲んでみると、酸に張りがあって、赤系果実の心地よい味わいがあります。深みやスケール感には乏しく、いいところ価格相応というところでしょうか。

翌日は、小瓶に移し変えたことがデキャンティングの役割を果たしたのか、香りのイヤな要素はなくなりましたが、味わいに少しばかり「饐えた」ようなニュアンスが加わるようになりました。期待が大きかっただけに、少しばかり肩透かしを食らわされたダイスの赤でした。

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日時 2012/6/5
銘柄 オーコートドニュイ・ルージュ10(グロ・フレール・エ・スール)
感想

写真 1
5月14日以来2週間ぶりの自宅ワイン。
今まで飲んだ10VTによくみられたトーンの高い木質的な香りがこのボトルにもあります。口に含む凝縮感はさほどでもありませんが、例によって酸がきれいな味わい。ハーブっぽい青さもほんのりと。クラス相応で変に背伸びしていないところに好感が持てます。
翌日は赤と黒の中間位の果実や紅茶系のクリーンな香りが出てきて、二日にわたって美味しく飲めました。
デイリー用にまだ3本購入してあるので、半年間隔ぐらいで開けてみようと思います。

日時 2012/6/2
銘柄 クロ・ド・ラ・ロッシュ97(ポンソ)
感想 写真 2
2週間前に飲んだワインですが、アップするのが遅れてしまいました。仕事でひと区切りになる出来事がありまして、自宅でお祝いにと開けたものです。
かわばたさんのセールで比較的安価に買ったこのボトル95&96年あたりのポンソの評判の悪さとあいまって、なかなか持ち寄りワイン会に持参する勇気はなく、といって、私が普段デイリーに開けられるようなクラスでもなく、長いことセラーのこやしになっていました。
そのボトルを自宅飲みとはいいながら、祝いの席に開けるあたり、我ながらギャンブラーだと思います(笑)。
どんなものかと抜栓してみると、コルクはしっかりしてますが、だいぶワインを吸って重たくなっています。
味わいはすっかり古酒の領域。特に最初の1杯はスカスカで、こりゃダメかなと思いましたが、飲み進めていくうち、特にボトル中盤にさしかかるあたりから俄然良くなってきました。
カシスやブラックチェリーのリキュール、ダージリン、黒糖、オレンジピール、なめし革、スーボワ。グラスを回すのが憚られる繊細な香りです。こういうときこそロブマイヤーTypeIIIの出番ですね。
口に含むと、凝縮感はあまりないものの、優しく熟成した滋味深い味わいです。飲んでいて、口の中で爆発する感じはなく、フィニッシュにはやや乾いたタンニンが優勢になるのは少し残念。
総じて、もう少し果実が残っていればなぁ、という思いもありますが、それでも私が日頃飲んでいるポンソの中では充分アタリの部類です。 やはり、寝かせるとイイですね、ポンソ。
私はもっぱら若開けしてしまうのですが、若いときによく見られるノイジーな香りの要素が「仮に」熟成によって目立たなくなる(マスキングされる)ようなことがあるのなら、我が家のセラーの残りのポンソも早飲みせずに引っ張ろうかと思う今日この頃です。

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