それほど飲み歩いているつもりはないのですが、このところ何かにつけワインを飲む機会が多く、なかなかブログへの掲載が追いつきません。いったんツイッターで呟いてしまうと、安心してしまうというのも、ブログ運営の側から見ればよろしくないですね。棲み分けをうまく考えなければ‥。
以下の東急の試飲は4月29日のものです。テーマは熟成ワインということで、前日の土曜日から豪勢な銘柄がいろいろと開いていたようですが、私は日曜日当日に抜栓したものだけを飲みました。
ハワードパーク・97リースリング
黄金色がかった濃いめのイエロー。セメダイン的な心地よい熟成香。味わいは酸味が主体で、果実は後退気味、痩せ気味な酒躯。 香りからして、もう少し遅摘みっぽいニュアンスを想像していましたが、やや当てが外れました。
グロセット・97ピノノワール
オレンジ色がかった濃いめのルビー。オレンジピールやラズベリー、ゴム、ダージリン。やや漬物的ニュアンスも。味わいはしっかりした紅茶フレーバーで、スーボワっぽさはあまりないものの、漬物的なフレーバーに年月をかんじます。
ルーインエステート・アートシリーズカベルネ96
15年以上経過したと思えないしっかりしたルビー。ブラックベリーや鉛筆の芯、墨汁、スパイス香。味わいはボルドー左岸チック。やや細身ながら凝縮された果実と伸びやかな酸が豊富で粉っぽいタンニンを支えています。フィニッシュはタンニン優勢。肉料理とあわせたい味わい。
シャサーニュモンラッシェ・マルトロワ2000(ニーヨン)
麦わらがかったいい色合いのイエロー。缶詰の黄桃のような甘いシロップ系の香り。洋梨、塩ビ的ニュアンス少し。飲むと甘く外向的ながら、やや酸が緩くフラットな印象。正直、あまりピンとこない味わい。
〆はシャンパーニュ
濃いイエローで気泡は穏やか。カリンや黄桃、トースト、キンモクセイ。飲んでみるとほんの少しランシオ的要素を感じるものの、口中での広がりと豊かなコク、余韻の豊かさ複雑さはさすが。
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