2012年4月

日時 2012/4/30
感想 「IZAKAYA VIN」さんといえば、都内のワイン好きの間ではよく知られた名前ですが、なぜか今まで縁がありませんでした。
たまたま渋谷が帰り道だという取引先の人と飲みに行こうという話になり、ふとここを思い出して予約を入れてみました。 井の頭線渋谷駅付近のガードのすぐ横という雑踏の中にありますが、店内は狭いながらも思いのほか落ち着いた空間が広がっています。
1階から3階まであって、私たちが案内されたのは3階でした。 IZAKAYAを謳っていますが、料理の内容などからすると、ワインビストロといったほうが適切でしょうね。リストにはワインにあいそうな料理がいろいろと並んでいました。 写真 1
鰤のカルパッチョ
写真 2
トマトとルッコラのサラダ
写真 3
パテ・ド・カンパーニュ
写真 4
蝦夷鹿と牛肉のハンバーグ

味付けは結構「濃いめ」ですね。蝦夷鹿と牛肉のハンバーグは野趣に富んだ味でしたが、ソースが濃厚すぎて、胃にもたれました。
このほかに写真を撮り忘れましたが、キノコのオムレツも注文。
こちらもボリュームありました。
ワインリストは思ったより高額なレンジが多いですね。5千円内外の自然派とか、もっとその手のラインが充実していると勝手に思っていたのですが、7K前後が最低ラインでしょうか。中には結構お宝のボトルもあるようです。 この日はあまり予算がなかったこともあり、7〜8K程度でオススメを聞いたところ、リストにはありませんが、と持ってきたのがこのワインでした。 写真 5
シモン・ビーズの01サヴィニー・レ・ボーヌ・オー・グランリアール。 畑名つき村名です。
なかなか綺麗に熟成してますよ。チェリーやラズベリーなどの赤系のジャム的果実、紅茶、ドライフラワー、スーボワ。味わいはトラディショナルなピノといった趣で、ブランデー的な濃縮感のある果実味が印象的。少しばかり奥行きに欠け、フラットな感じがありますが、01年のサヴィニー村名としては十分でしょう。ちなみにプライスは8.5Kでした。 評判どおり、ワイン好きが楽しめる、気取らなくてよい店ですが、お値段は安くはないですね。ワインの値段にもよりますが、1軒目として利用するならば、ひとり8千円前後からかと思います。もう少し5K〜1万円ラインのボトルが充実していれば、と思いました。とはいえ、自宅からも近いし、また機会があれば伺ってみたいと思います。
日時 2012/4/27
銘柄 ジュブレイシャンベルタン・プルミエクリュ98(クロード・デュガ)
感想 0422memorialwine
いかんいかん、すっかり更新のペースが間に合わなくなっています。この98デュガは前週の土曜日に開けたものです。14回目の結婚記念日が平日ど真ん中だったので、代わりに週末に結婚年のボトルを開けてみたのです。
この頃のデュガはまだ濃厚路線の作りですね。火を通したややドライな黒い果実、スパイス、スーボワ、ゆで小豆。芳香力は強くはなく、しんみりとした染み入るような香り。 飲んでみると、まだ強い。酸が固く、フィニッシュにボルドーを思わせるようなタンニンがあります。透明感のない、ドロンとした酒質そのままに、トーンが低く、やや鈍重さを感じさせる内向的な香味。
といって、このまま寝かせておいてもそれほど伸びしろなく、ドライアウトしていきそうな感じです。劣化ボトルということはないものの、あまり流通過程で丁寧に扱われなかったボトルという気もします。98年のブルは良いものもありますが、難しいボトルもありますね。
日時 2012/4/25
銘柄 オーコートドニュイ・クロ・デュ・プリウール08(ティボ・リジェ・ベレール)
感想 写真 3
02年設立のドメーヌで、ラ・ロマネのコント・リジェ・ベレールの従兄弟にあ たるとのこと。NSGサンジョルジュなどに広く畑を所有しているそうです。 当初からビオロジックを実践し、近年はビオディナミを取り入れているようです。
08年のHCNということで大して期待していませんでしたが、酒質は想像以上にしっかりしています。厚みのある黒系果実、スパイス、紅茶、黒土、それに毛皮や獣っぽいニュアンス。飲んでみると酸がしっかりあって、豊富なタンニンとともに果実を支えています。グレードを超えた要素の充実感がある一方で、全般にやや野暮ったい感じもしますが、まあHCNであることを思えば、十分な仕上がりでしょう。
ビストラン・エレネスクさんにて。 http://r.tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13100545/ 写真 2 写真 4 写真 5 写真 1 写真 2
日時 2012/4/23
銘柄 0418winekai2
この日はシャンパーニュの達人の方々とブルの達人にして大収集家の方とのワイン会でした。
会場となったのは久しぶりのオーグードゥジュール・メルヴィユさん。相変わらず、独創的ですばらしい、それでいてCPのよい料理です。
ワインは身の程をわきまえろと言われてしまいそうな、豪勢なラインアップでした。 0418winekai3
ジャックセロス・コントラスト
06年頃のデコルジュマンとのことで、泡も落ち着き、いい感じに熟成しています。深いコクと長い余韻があり、立体的な味わいはさすがセロス。 クリュッグの88VTはまず香りのボリュームがスゴイ。ゴールデンデリシャスやクロワッサンなどの豪勢な香りに圧倒されます。味わいは力強い酸主体で、香りから想像するよりもシャープなバランスです。

コルトンシャルルマーニュ(ルイ・ラトゥール)
モカフレーバー満開。とても綺麗に熟成していて、ほぼピークといってよい香味でした。LLのコルシャルは安定していて素晴らしいですね。

シュバリエモンラッシェ09(ルフレーブ)
はなんと09ビンテージ。これが幼児虐待と思いきや、結構飲めてしまうのです。キラキラとした綺麗なミネラルと繊細な酸、適度なアルコール感。球体のようなバランスと溌剌としたヴィヴィッド感とが高い次元で両立しています。
感想 0418winekai4
クロドラロッシュ99(デュジャック)
私の持ち込み。まあそこそこ綺麗に熟成していましたのですが、それ以上のものではなくて、90年代半ばぐらいまでのVTのような「神通力」が感じられないのが少し残念でした。

シャンボールミュジニー・レゾードワ90(グロフィエ)
90年らしい豊満な酒躯が見事。コンディションもよく、スーボワとともにブランデーチックな熟成香が満開でした。グロフィエの1級銘柄は安定感があってイイですね。すっかり、デュジャックの影が薄くなってしまいました。

ハーランエステート98
ここまでで4人で6本。ほとんど限界でしたが、〆に出てきたのがなんと ハーランエステートの98年。 黒系果実とホッコリした小豆などの香り。熟成感はありますが、まだまだ余力がありそうです。タンニンのキメが非常に細かく緻密に構成されており、濃厚でありながらスルスルと引っかかるところなく口中を満たしていく様はまさに稀有な味覚体験です。ググッてみると、98年はカベルネ100%のようですね。性懲りもなく子供のVTのハーランが欲しいと思い始めてます。 
楽天でハーランエステートを検索。 0418winekai1
オーグードゥジュール・メルヴィユさんの料理もすばらしかったです。 さすがにアミノバイタルとウコンの力を以てしても、翌金曜日は二日酔いから逃れられませんでした。(^^;
日時 2012/4/21
銘柄 アロース・コルトン09(デ・クロワ)
感想 IMG_6366.JPG
この日のワインは、私の好きなデ・クロワが09年からリリースしているアロース・コルトン。
特級コルトンやコルトンシャルルマーニュも買ってみましたが、まずはこの村名を開けてみて、味筋や熟成のポテンシャルをはかろうかと。
第一印象。結構濃い。 まあ、09年ということで予想はしていましたが‥。 果実味が黒系ですね。ミネラル、スパイス、黒土などに加えて青っぽいハーブっぽさが感じられます。
飲んでみると相変わらず旨み感たっぷりですが、例年より果梗を多く残してるとかでしょうか?それともアロース・コルトンの畑の特徴なのかな。熟した果実味と同時にどこか青っぽさというかエグみというか、そういうニュアンスを感じます。 それとボルドーチックなタンニン。総じてトーンの低い味わいで、フィニッシュにはざらざらとしたタンニン。
09のボーヌ系をまだ飲んでいないので、これが畑の特徴なのか、それとも09年のクロワの特徴なのか判断がつきかねますが、08までのボーヌ系とは明らかに異なるキャラクターで、正直言ってあまり好みではないですね。コルトンもこの延長線なんですかねぇ。いずれにしてもまだ飲み頃には早い感じだったので、寝かせるとまた違った表情を見せてくれるのかもしれませんが。
日時 2012/4/17
銘柄 職場の友人が主宰するテイスティングの勉強会に出席させてもらいました。 集まったのはワインエキスパートの方ばかり9名。
しかも最近取得された方ばかりとのことで、知識もテイスティング能力もすっかり錆ついている私としては、現役のみなさんにまじっての試飲とあって緊張しました。
まずは白3種。
DSC01051
09ムルソー・シャルム(アンリ・ボワイヨ)
09シャサーニュ・モンラッシェ・ショーメ(〃)
09ピュリニーモンラッシェ・フォラティエール(〃)

ブルゴーニュを代表する白のAOCを3村比較できる場は貴重ですが、ブラインドだと難しいですね。 どのボトルも洗練されたモダンな仕上がりで、今の時点では樽が前面に出てきます。もっと村の特徴が出てくると思いましたが、私の経験とテイスティング能力では、このレベルの差になると判別不能です。
銘柄がオープンになってみると、たしかにピュリニーは酒躯に張りがあり、ムルソーはややファット、シャサーニュは若干凝縮感に劣りスリムに感じられました。とはいえ、その違いはかなり微妙なものです。もう少し寝かせたほうが特徴が出てくるんでしょうかね。 今回のような、同じ作り手による3村比較試飲ってなかなか機会がありそうでないので、大変勉強になりました。
感想 赤は4種。こちらもブラインドで出されました。 DSC01052
オーレリアンヴェルデは好きな作り手だったのですが、07年からラシーヌさんが輸入をやめてしまいましたね。今回のボトルは06年。イイ感じに熟成が入っていて、各村の特徴もよく出ていました。赤系に近い果実を基調としつつ、シャンボールはミネラリーでテクスチャーがなめらか。フィニッシュも艶やかです。ヴォーヌロマネは華やかでスパイシー、スケール感を感じます。モレはしなやかで中庸を得たつくり。やや熟成が進んだ印象がありましたが、これはきっとボトル差でしょう。ジュブレはブショネでしたが、健全な状態であればきっと赤錆や出がらしの紅茶っぽい香味が出ていただろうと思われます。 やはりこの作り手イイですね。試飲ボトルの余りを、会の終了間際にブルゴーニュグラスで飲んだら、鮮やかな果実味とほどよい熟成フレーバとで、すばらしい味わいになっていました。
  DSC01054
クロヴージョ07(フランソワ・ラマルシュ)
参加者の方からの差し入れ。ラマルシュって、「ラ・グランリュ」が立地上、なにかとDRCとの引き合いに出されてしまうかわいそうな生産者ですが(私見ですが、グランリュがラマルシュのラインアップの中で圧倒的に優れいているとは思っていません‥)、グランゼシェゾーとかVRマルコンソール、それにこのクロヴジョなど、素晴らしい銘柄がゴロゴロとありますし、値段も手ごろで個人的に好きな作り手のひとりです。
赤と黒の中間ぐらいの果実、スパイス、紅茶、ほんのりスーボワ。味わいは端正でナチュラルにバランスがとれています。およそ非の打ちどころのない正当派ブルゴーニュ。07のキャラクターもよい方向に作用しています。地味な印象がぬぐえない銘柄ですが、これはお買い得ですね。 DSC01055
クロ・ド・ラ・ロッシュ04(アルマン・ルソー)
F&Rで購入したボトル。よく熟成しています。赤系果実、紅茶、枯葉、土瓶蒸し、スーボワなどの心地よい熟成香。飲んでみると思いのほか軽く、ややコアが足りない印象です。04年の限界かな〜。もう少し力強さを期待していました。 DSC01056
モレサンドニ・クロ・ド・ラ・ビシェール99(ルーミエ)
4本買って、これが3本目です。前回は3年ぐらい前のワイン会に持参して、まだ早いなぁという印象でした。そろそろと思って持参してみましたが、やはりまだ早いというか、ビシェールは飲み頃が難しい。ルソーとは打って変わって、香りにも味わいにも密度感はありますが、全般にくぐもった感じで、あと一歩、パーッと発散してくれないもどかしさを感じます。シャンボール系と比べると明らかに陰性でややいかめしいキャラクターが人気の差なんでしょうね。 DSC01053
シャトー・カマンサック95
ウルフ・ブラス・レッドラベルカベルネメルロ02
ウルフブラスの古いビンテージは珍しいですね。まだまだ強く、陰影のくっきりした外向的な味わい。一方のカマンサックは土っぽさが出てよい感じに枯れてきています。中堅どころのボルドーも最近あまり飲む機会がないですが、たまに飲むと美味しいですね。
日時 2012/4/16
  東急有料試飲にて。
銘柄 0414esmonin
Fエスモナンの10リュシュットシャンベルタン
やや濃いめのルビーで鮮やかな色調。最初硝煙香、あとから赤に近い果実や紅茶、ミネラル、スパイス。フローラルなニュアンスも。味わいは甘く外向的ですが、締まりがあって縦方向に伸びる感じ。いいですね。10ヴィンテージ、結構好みかも。 0414roty
次はJロティの09シャルムシャンベルタン。
締まりのある濃いルビーの色調。赤と黒の中間の果実、ハーブ、複雑なスパイス、出がらし紅茶、赤サビ。口に含むと液体に力がありながらも果実味瑞々しく、今でも美味しく飲めてしまいます。これは非凡なワイン。Jロティというと、若いときには飲みにくいという印象が強いのですが、今でもおいしく飲めてしまうあたり09年たる所以でしょうか。
日時 2012/4/12
  まさぞうさんの呼びかけで開催された「癒し系ブルの会」のものです。 会場は五反田「BONHOMIE」さん。 雰囲気もいいし、料理も美味しい。CPも良好。ウワサにたがわず、いい店ですね。
写真 1 写真 2 写真 3 写真 4 写真 3
ワインは持ち寄りで。 写真 5

シャトーフィッセのコレクションプリヴェ1999
お、平野弥さんモノですね。ひと口含むと、状態イイです。コンディションのよいワインって、ミネラル感がすごく綺麗に残っていますね。ただ、このボトル、そこはかとなく微妙な「ブ」臭が‥。 これぐらいの軽めのニュアンスだと、しばらく待つと消えることも多いのですが、残念ながらこのボトルは消えず、ブショネだったようです。 きわめて状態のよいブショネというのも、また一興ということで‥。 つづきます。
銘柄 写真 1
ムルソー・シャルム95(コント・ラフォン)
白2本目は私の持参品。F&Rで購入したラフォンのムルソー・シャルム95年。特に癒し系というわけではありませんが、95ラフォンはそろそろ飲み頃かと思って持参してみました。もっとも開けてみると意外に若々しくて、「今飲んでも後悔はしないが、まだ先は長そう」という印象でした。 肉厚な果実味、ヒネた要素はなく白い花や白桃などを思わせるクリーンな香り。奥から蜜的なニュアンスと遅れてモカっぽさ。
写真 2
ボンヌマール2000(ローラン・ルーミエ)
この銘柄を飲むのはおそらく初めて。いいワインですね。赤と黒の中間ぐらいの果実や紅茶、枯葉、スパイス系の端正な香りに、スーボワがアクセントを添えます。味わいもまた端正でクリーン。2000年といえどもボンヌマールともなると液体に力がありますね。ベクトルとしては妖艶さの方向ではありませんが、思わず姿勢を正して飲みたくなるような、よい意味で隙のない作りがすばらしい。
写真 5
クロドラロッシュ04(ジャッキー・トルショー)
今や貴重な人類の文化遺産とすらいえる?トルショーの特級クロドラロッシュ04年。例によって飲み手をフニャフニャにさせてくれるワインです。押し付けがましいところや高圧的なところはどこにもなく、酒質はどこまでもナチュラル。それでいて旨み感たっぷりの、梅カツオ、土瓶蒸し的香味。04年という年のキャラクターもこの作り手さんによく合っています。 写真 4
ヴォーヌロマネ・クロ・ゴワイヨット90(プリューレ・ロック)
ここまででひとり一本。料理もたっぷり堪能したところで、まさぞうさんより予備のワインを一本差し入れいただきました。
これがまさに驚きのボトル。古いロックは味わいは健全でも色調がドロンとしたものなってしまっているものが多いように思いますが、これは艶々とした透明感のある色調です。赤系果実やシナモン、紅茶、烏龍茶、スパイス、スーボワなど。飲んでみるとミネラリーで透明感を保ちつつも味わいにコアがあります。きわめて健全に熟成した、最良の状態のボトル。 聞いてみるとフランスのショップからの購入モノで、しかもその店はロックの蔵と直接取引きしているとのこと。蔵から最短ルートでの直送品とあらば、90年にしてこの状態のよさは納得できます。 最近は市場に流通するワインも全般にコンディションは向上して、それほど目くじらてたなくても、イマイチなボトルに遭遇する率は減ってきたように思います。私も以前ほどワインコンディションにはこだわらないようにはしているのですが、このような最良の状態の熟成古酒を飲んでしまうと、やはりワインの状態ってやはり大切だなぁと実感しました。
日時 2012/4/8
銘柄 ブルゴーニュ・ルージュ09(フォンテーヌ・ガニャール)
感想 ピエ・ダングロワを口に含んだまま味噌汁を飲むと、意外にもすばらしいマリアージュを体験できることを発見。
やはりそこは発酵食品同士ということなんでしょうね。

この日のワインは、フォンテーヌ・ガニャールの09裾モノ。07VTでブル好きのツボにハマる薄旨系の香味が話題になった生産者です。フィネス扱いで状態が安心なのもイイですね。
写真 1
美味しいんですけどねぇ。
最初還元的、時間とともに赤い果実やスミレ、紅茶などのクリーンな香り。味わいは果実味豊かでスケールは大きくないもののバランスのよい仕上がり。
もちろん美味しいんですけど、どこか皮相的な感じがして、この生産者の本領発揮、かというと、やはりVTの方向性が異なるのかなと…。
やはりこの作り手の場合、 07や10年の方が相性いいのでしょうね。
日時 2012/4/6
銘柄 ブルゴーニュ・ルージュ10(ユドロ・バイエ)
感想 写真 3
2010ビンテージ、2本目はユドロ・バイエのACブルです。
オークとSO2がいりまじった、トーンの高いカブトムシのような香り。ひと口含むと綺麗な酸と抑揚のある果実味。09とはうって変わって、タイトでシリアスな味わいです。
これは美味しい、かもしれない、と思いながらのんびり飲んでいくと、 時間の経過とともに結構酸を強く感じるようになってきました。
それでも、例年のキャンディっぽさはないし、裾モノなのに上位グレードのような味わい深さがあります。
ユドロ・バイエをこんなにイイと思ったのって、05以来かもしれません。 10年は収穫量が低かったといわれてますが、それが良かったのかもしれませんね。村名以上もリリースされたら買って飲んでみようと思います。
また今年もブルに散財することになるのかな〜。

楽天でユドロバイエを検索。
日時 2012/4/1
銘柄 Pin98(スピネッタ)
感想 IMG_6334.JPG
最近の私にしては珍しい?銘柄を開けました。
バルベラ、ネビオロ、カベルネ・ソービニヨンの3種の混醸。ステンレスタンクで発酵、新樽18ヶ月熟成。黎明期のRWG誌の試飲でよく飲んで印象に残っている銘柄です。 ネットのショップで4K台で買えたので、他銘柄を注文した際に一緒に購入してみました。

ブラックベリーやカシス、黒鉛、墨、杉の木、リコリス、八角などの締まった香り。飲んでみると、豊かなボリューム感とアルコール感があり、タンニンはよく溶け込んでいて、酸に伸びがあります。 あえて難を言えば、アタックの力強さに対して、フィニッシュにやや物足りなさを感じますが、いずれにしてもモダンに仕立てられたよいワインと思います。WA誌で飲み頃2001-2011とのことですが、まだしばらくの間は今の状態を保つと思います。

楽天でスピネッタを検索。