2012年4月 |
日時 | 2012/4/23 |
銘柄 | ![]() この日はシャンパーニュの達人の方々とブルの達人にして大収集家の方とのワイン会でした。 会場となったのは久しぶりのオーグードゥジュール・メルヴィユさん。相変わらず、独創的ですばらしい、それでいてCPのよい料理です。 ワインは身の程をわきまえろと言われてしまいそうな、豪勢なラインアップでした。 ![]() ジャックセロス・コントラスト 06年頃のデコルジュマンとのことで、泡も落ち着き、いい感じに熟成しています。深いコクと長い余韻があり、立体的な味わいはさすがセロス。 クリュッグの88VTはまず香りのボリュームがスゴイ。ゴールデンデリシャスやクロワッサンなどの豪勢な香りに圧倒されます。味わいは力強い酸主体で、香りから想像するよりもシャープなバランスです。 コルトンシャルルマーニュ(ルイ・ラトゥール) モカフレーバー満開。とても綺麗に熟成していて、ほぼピークといってよい香味でした。LLのコルシャルは安定していて素晴らしいですね。 シュバリエモンラッシェ09(ルフレーブ) はなんと09ビンテージ。これが幼児虐待と思いきや、結構飲めてしまうのです。キラキラとした綺麗なミネラルと繊細な酸、適度なアルコール感。球体のようなバランスと溌剌としたヴィヴィッド感とが高い次元で両立しています。 |
感想 | ![]() クロドラロッシュ99(デュジャック) 私の持ち込み。まあそこそこ綺麗に熟成していましたのですが、それ以上のものではなくて、90年代半ばぐらいまでのVTのような「神通力」が感じられないのが少し残念でした。 シャンボールミュジニー・レゾードワ90(グロフィエ) 90年らしい豊満な酒躯が見事。コンディションもよく、スーボワとともにブランデーチックな熟成香が満開でした。グロフィエの1級銘柄は安定感があってイイですね。すっかり、デュジャックの影が薄くなってしまいました。 ハーランエステート98 ここまでで4人で6本。ほとんど限界でしたが、〆に出てきたのがなんと ハーランエステートの98年。 黒系果実とホッコリした小豆などの香り。熟成感はありますが、まだまだ余力がありそうです。タンニンのキメが非常に細かく緻密に構成されており、濃厚でありながらスルスルと引っかかるところなく口中を満たしていく様はまさに稀有な味覚体験です。ググッてみると、98年はカベルネ100%のようですね。性懲りもなく子供のVTのハーランが欲しいと思い始めてます。 楽天でハーランエステートを検索。 ![]() オーグードゥジュール・メルヴィユさんの料理もすばらしかったです。 さすがにアミノバイタルとウコンの力を以てしても、翌金曜日は二日酔いから逃れられませんでした。(^^; |
日時 | 2012/4/12 |
まさぞうさんの呼びかけで開催された「癒し系ブルの会」のものです。 会場は五反田「BONHOMIE」さん。
雰囲気もいいし、料理も美味しい。CPも良好。ウワサにたがわず、いい店ですね。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ワインは持ち寄りで。 ![]() シャトーフィッセのコレクションプリヴェ1999 お、平野弥さんモノですね。ひと口含むと、状態イイです。コンディションのよいワインって、ミネラル感がすごく綺麗に残っていますね。ただ、このボトル、そこはかとなく微妙な「ブ」臭が‥。 これぐらいの軽めのニュアンスだと、しばらく待つと消えることも多いのですが、残念ながらこのボトルは消えず、ブショネだったようです。 きわめて状態のよいブショネというのも、また一興ということで‥。 つづきます。 |
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銘柄 | ![]() ムルソー・シャルム95(コント・ラフォン) 白2本目は私の持参品。F&Rで購入したラフォンのムルソー・シャルム95年。特に癒し系というわけではありませんが、95ラフォンはそろそろ飲み頃かと思って持参してみました。もっとも開けてみると意外に若々しくて、「今飲んでも後悔はしないが、まだ先は長そう」という印象でした。 肉厚な果実味、ヒネた要素はなく白い花や白桃などを思わせるクリーンな香り。奥から蜜的なニュアンスと遅れてモカっぽさ。 ![]() ボンヌマール2000(ローラン・ルーミエ) この銘柄を飲むのはおそらく初めて。いいワインですね。赤と黒の中間ぐらいの果実や紅茶、枯葉、スパイス系の端正な香りに、スーボワがアクセントを添えます。味わいもまた端正でクリーン。2000年といえどもボンヌマールともなると液体に力がありますね。ベクトルとしては妖艶さの方向ではありませんが、思わず姿勢を正して飲みたくなるような、よい意味で隙のない作りがすばらしい。 |
![]() クロドラロッシュ04(ジャッキー・トルショー) 今や貴重な人類の文化遺産とすらいえる?トルショーの特級クロドラロッシュ04年。例によって飲み手をフニャフニャにさせてくれるワインです。押し付けがましいところや高圧的なところはどこにもなく、酒質はどこまでもナチュラル。それでいて旨み感たっぷりの、梅カツオ、土瓶蒸し的香味。04年という年のキャラクターもこの作り手さんによく合っています。 ![]() ヴォーヌロマネ・クロ・ゴワイヨット90(プリューレ・ロック) ここまででひとり一本。料理もたっぷり堪能したところで、まさぞうさんより予備のワインを一本差し入れいただきました。 これがまさに驚きのボトル。古いロックは味わいは健全でも色調がドロンとしたものなってしまっているものが多いように思いますが、これは艶々とした透明感のある色調です。赤系果実やシナモン、紅茶、烏龍茶、スパイス、スーボワなど。飲んでみるとミネラリーで透明感を保ちつつも味わいにコアがあります。きわめて健全に熟成した、最良の状態のボトル。 聞いてみるとフランスのショップからの購入モノで、しかもその店はロックの蔵と直接取引きしているとのこと。蔵から最短ルートでの直送品とあらば、90年にしてこの状態のよさは納得できます。 最近は市場に流通するワインも全般にコンディションは向上して、それほど目くじらてたなくても、イマイチなボトルに遭遇する率は減ってきたように思います。私も以前ほどワインコンディションにはこだわらないようにはしているのですが、このような最良の状態の熟成古酒を飲んでしまうと、やはりワインの状態ってやはり大切だなぁと実感しました。 |
日時 | 2012/4/6 |
銘柄 | ブルゴーニュ・ルージュ10(ユドロ・バイエ) |
感想 | ![]() 2010ビンテージ、2本目はユドロ・バイエのACブルです。 オークとSO2がいりまじった、トーンの高いカブトムシのような香り。ひと口含むと綺麗な酸と抑揚のある果実味。09とはうって変わって、タイトでシリアスな味わいです。 これは美味しい、かもしれない、と思いながらのんびり飲んでいくと、 時間の経過とともに結構酸を強く感じるようになってきました。 それでも、例年のキャンディっぽさはないし、裾モノなのに上位グレードのような味わい深さがあります。 ユドロ・バイエをこんなにイイと思ったのって、05以来かもしれません。 10年は収穫量が低かったといわれてますが、それが良かったのかもしれませんね。村名以上もリリースされたら買って飲んでみようと思います。 また今年もブルに散財することになるのかな〜。 楽天でユドロバイエを検索。 |
日時 | 2012/4/1 |
銘柄 | Pin98(スピネッタ) |
感想 | ![]() 最近の私にしては珍しい?銘柄を開けました。 バルベラ、ネビオロ、カベルネ・ソービニヨンの3種の混醸。ステンレスタンクで発酵、新樽18ヶ月熟成。黎明期のRWG誌の試飲でよく飲んで印象に残っている銘柄です。 ネットのショップで4K台で買えたので、他銘柄を注文した際に一緒に購入してみました。 ブラックベリーやカシス、黒鉛、墨、杉の木、リコリス、八角などの締まった香り。飲んでみると、豊かなボリューム感とアルコール感があり、タンニンはよく溶け込んでいて、酸に伸びがあります。 あえて難を言えば、アタックの力強さに対して、フィニッシュにやや物足りなさを感じますが、いずれにしてもモダンに仕立てられたよいワインと思います。WA誌で飲み頃2001-2011とのことですが、まだしばらくの間は今の状態を保つと思います。 楽天でスピネッタを検索。 |