2012年1月

日時 2012/1/30
銘柄 クロデュマルキ09
感想 写真 2
RWG試飲の残りのレビュー担当ボトルをいただいてきたものです。07年に本来の意味のセカンドであるプティ・リオン・デュ・マルキ・ド・ラスカーズがリリースされて、異なる区画から作られた別キュベという位置づけが明確になったクロ・デュ・マルキ。 フライングになってしまうので詳細は書きませんが、09VTは全般にイイですね。香りに青っぽさを感じるものが少なからずあったのが意外でしたが‥。このクロ・デュマルキは二日目あたりが全開で、翌々日まで美味しく飲めました。
日時 2012/1/26
銘柄 ヴォーヌロマネ・ショーム・ド・メジエール05(ギュイヨン)
感想 写真 1
ギィヨンの05VRショームドメジエール。
比較的地味な村名や1級銘柄ばかり4本集めた、みちのくさんの05VT福箱で購入したうちの一本です。
それにしても、あらためてじっくり眺めると、なんともセンスの悪いラベルですねぇ。
最近は作られてない、またはインポートされてないんですかね。とんと目にしません。というか、そもそもギュイヨン自体が以前ほど騒がれませんが‥。 ラベルのセンスは悪いが、味はなかなかのものです。赤と黒の中間ぐらいの果実といかにもVRらしいスパイシーで華やかな香り。飲んでみると、果実味豊かで、酸もしっかり。香味の奥底に、私がこの生産者に時折感じる、どことなく「クサイ」ニュアンスがありますが、豊かな果実味や他の要素にマスキングされて、少なくとも初日は気になりませんでした。小瓶に移した二日目は、このクサいニュアンスが前面に出てきて、やや飲みずらさを感じました。ただ、それも飲み進むうちに気にならなくなってきました。熟成したアルヌーなどでもよく感じるんですが、何が原因なんでしょうね?
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日時 2012/1/24
銘柄 コルトン・ラ・ヴィーニュ・オー・サン98(ルイ・ラトゥール)
感想 写真 2
先日購入したヴェルリィ・デ・ラ・マルヌのグラスのデビューに併せて、セラーにあった熟成ボトルを開けてみました。
ルイ・ラトゥールのコルトンといえば、シャトーコルトングランセと今回のラ・ヴィーニュ・オー・サン、それに無銘のコルトンもありますね。いずれも98年や01年などが非常に安い値段で出回っています。 このボトルも5k以下で購入したものです。
リリースしたてのボトルを寺田倉庫に預ければ、1本あたり年間600円。10年で6000円のコストがかかります。そう考えると、14年熟成グランクリュモノが5kというのは考えてみれば、スゴイことだと思います。
写真 3
で、このボトル、肝心な香味はといえば、せいぜい値段なりというところでしょうか。
透明感のある色調で、全般にオレンジがかっています。香りが寡黙なのが残念ですが、じっと待っていると、黒より赤に近いリキュール状の果実、紅茶、枯葉、少しばかり皮革系ニュアンスなどが感じられるようになります。味わいは綺麗に熟成していて黒糖的な甘みがあり、クリーンな印象です。よく言えば、エレガントで中庸を得た、悪く言えばインパクトに欠ける味わい。香りも味も控えめで優しい感じです。 せめて香りか味かどちらかだけでも熟成古酒の醍醐味を感じさせてくれれば、満足度も全然違ったと思うのですが、まあこの年代になると、ボトル差の要素も結構あるでしょうね。
98年は結婚した年ということで、それほど高額でもないので、いすれコルトングランセも飲んでみようと思います。
新しいグラスの印象についても報告したいところですが、今回のボトルは香りの出方がイマイチだったので、もう数本飲んでからにします。
日時 2012/1/21
銘柄 自宅から近いわりになかなか行く機会がないのが東急本店の試飲。電車に乗っている時間は短いのですが、三茶と渋谷それぞれの駅からの歩きを入れると結局片道30分ぐらいかかってしまいます。試飲は朝イチからやっているわけではないし、土曜の日中に往復1H、試飲に1Hで結局2時間はかかってしまうのは、ジャリン子二人の父親としては行きずらいわけです。
そんなわけで、久しぶりに行った試飲でしたが、常連の方をはじめとして、相変わらず盛況のご様子で何よりでした。 写真 1
ムルソー09(コシュ・デュリ)
リンゴ、グレープフルーツ、白桃、バニラ、ナッツ。煌びやかな酸と外向的な果実味。さすがの仕上がりです。実勢価格を考えると微妙ですが。
写真 2
ポマール・ヴォーミュリアン09(コシュ・デュリ)
まだ初期的でフローラルです。カシスやブラックチェリー、紅茶、スミレ、ミネラル。トラディショナルな仕上がりで、タンニンは豊富で溶け込むには少し時間がかかりそうですが、今でもそれなりに美味しく飲める。
写真 3
ニュイサンジョルジュ・シェーニョ09(アンリ・グージョ)
香りは還元的。飲んでみると凝縮感はほどほどながら、状態よくミネラル感スゴイ。バランス良好。いいワインです。 写真 4
ヴォーヌロマネ・レ・スショ09(ユドロ・ノエラ)
香りがややダルな感じですが、飲んでみると含み香豊かで外向的、抗しがたい美味しさがあります。パーカーさんなどがよく使う"seductive"というやつでしょうか。

一杯あたりは少量でも、4杯飲むとさすがに酔いますね。ユドロノエラがおいしかったので、グラスで出ていたリシュブールも注文したくなりましたが、なんとか思いとどまって、酔い覚ましに自宅まで歩いて帰りました。
日時 2012/1/20
銘柄 グリューワイン(ホットワイン)
感想 写真 5
マル源さんでグリューワイン(ホットワイン)が売られていたので、購入してみました。 残りのワインを使って自宅で作ってもいいのですが、スパイス類とか買い揃えるの面倒でしたので‥。
お味については、甘い中にも、スパイスのフレーバーがかなりキツくエグみを感じます。特に初日はそれが顕著。暖めるとそれがさらに目立つので、結局室温で飲みましたが、三分の一ぐらい飲んだところでギブアップ。 こりゃダメだなと思ってほうっておくこと数日、昨日飲んでみたところ、初日のキツさが影を潜めて、なめらかな味わいに変化していて驚きました。
これなら、飲み足りない晩の寝酒代わりによさそうです。暖めずにデザートワインとしてもいいですね。かなり甘いですが。

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日時 2012/1/19
銘柄 モレサンドニ・リュショット05(オリヴィエ・ジュアン)
感想

木曜日に行ったのは、三田(赤羽橋)のminobiさん。11月のワイン会で大遅刻したリベンジとばかりチョイスしました。 写真 4
電話予約の際、特になにも言わなかったのですが、席に着くやいなや、店の方が 「11月にワイン会でおいでになりましたよね?」 「えー?よく覚えてらっしゃいましたねぇ!」 「たしか、かなり遅れて来られたかと‥」 おっと、そこですか。 写真 5 写真 2 写真 3

料理は前菜とメイン(肉・魚のどちらか)を選ぶコース。私が選んだのはカリフラワーとエビ、ウニのゼリー寄せ(←名前いい加減です)とうずらとフォアグラのパイ包み。デザートはとらずに代わりにチーズの盛り合わせを注文しました。4k台ながらボリュームもあり、十分満足でした。 ワインはオリヴィエ・ジュアンの05MSDリュシュット。
写真 4
05年らしくマッシブで構造がしっかりしています。果実味は力任せに走らず、透明感があるのがいいです。タンニンは溶け込んできていますが、まだ少し目立ちますね。悪くはないのですが、果実味に愛想がないというか、旨みや甘みが前面に出てこず、そっけないのがどうも‥。まだ少し早かったということなんでしょうね。

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日時 2012/1/17
銘柄 ブランカイア・イル・ブルー2001
感想 先週は職場仲間との少人数の新年会が2件ありました。 職場や仕事関係の飲み会というと憂鬱さが先に立つこともありますが、今回は気心の知れた親しい人たちとの会だったので気分的には楽でした。 また、参加者が洋食好き&ワイン好き(といって、特にマニアというわけではない)だったので、私が幹事役を買って出て、それぞれ一本ずつ自宅のセラーからワインを差し入れました。

火曜日に行ったのは、最近定番になりつつある新橋の「ピアット・デル・ベオーニ」。持参したのは長いことセラーに寝かされていた「ブランカイア・イル・ブルー」の01年。かなり前にマル源さんで3ビンテージ垂直セットで購入したものです。 写真 1
10年経っていますが、思ったほど熟成は進んでないですね。まだまだ上り坂といったところ。黒系果実やスパイス、木質、黒土、それにうっすらとスーボワのまざる香り。味わいは目が詰まった果実味を支える酸とタンニンのバランスがとれていて、十分なコクとまろやかさを両立させています。
ブランカイア、最近あまり話題に上ることがありませんねぇ。下のクラスのトレやキャンティクラシコで十分美味しいので、CP的にどうかという問題はありますが、改めて飲んでみて悪くない銘柄だと思いました。
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飲み足りなかったので、グラスワインでランゲ・ネッビオーロを飲みましたが、こちらはどうも薬品臭くて今ひとつでした。 写真 3
日時 2012/1/14
銘柄 ヴォーヌロマネ・レ・スショ2002(R・アルヌー)
感想

写真 1
上の子のビンテージの02年。ブルゴーニュ全般にわたってかなり幅広く買いましたが、中でもドーヴィサ、アルヌー、パリゾ、ルーミエ、ジョルジュ・ミュニュレ、アルマン・ルソーについては、まとめて何本かずつ購入しました。 当初の思惑としては、毎年誕生日などの記念日をターゲットに、まずはドーヴィサ、アルヌー、パリゾ、そのあとジョルジュミュレやルーミエ、ルソーにバトンタッチ、20歳近くになったらあとはボルドー中心かな、となんとなく思い描いていました。 では、実際にどんなワインを飲んだか、記録を紐解いてみると‥ 1歳‥オーパスワン
2歳‥記録漏れ
3歳‥シャブリ・レ・クロ02(ドーヴィサ)
4歳‥義母葬儀のため飲まず
5歳‥ジュブレイシャンベルタン・ペリエール2002(フィリップ・パカレ)
6歳‥ルバイヤート・メルロ2002塩尻収穫
7歳‥クロ・ヴージョ・ミュジニー2002(グロ・フレール・エ・スール)
8歳‥パッソピシャーロ2002
9歳‥シャブリ・グランクリュ・レクロ02(ドーヴィサ)

‥とまあ、当初の思惑とはかなりかけ離れたラインアップになっているではありませんか(笑)。
理由としては、
〜これと思った銘柄が寺田に預けっぱなしだった。
〜開けてしまうにはあまりに早くもったいなかった。
〜バースデーケーキがメインイベントとなって、ワインをゆっくり飲むヒマがなかった。
といったところでしょうか。

そんなわけで、誕生日にあわせて記念のワインを開ける醍醐味は、むしろ10歳を超えたこれからかな、なんて思ったりもするのですが、現実には手持ちの02ビンテージは、子供の記念日にとどまらず、持ち寄りワイン会などでたびたび開けています。 特にアルヌーについては、比較的早くから開けてしまって、リリース時に購入したものとしては、今回のスショとあと一本テラダ倉庫に残すのみになりました。

今まで開けた02アルヌーの印象は‥
04.12 レ・ショーム →還元的。2〜3日目に開いてくる感じ。
06.2 レ・ショーム →果実味が前面に出てきて飲みやすい。
06.10 レ・ショーム →動物的なクサイニュアンスが出てきた。
08.3 エシェゾー  →同上。あまり印象よくない。
08.12 エシェゾー  →同上。
09.11 エシェゾー  →傾向は同じながら、熟成香が前面に出てきて飲みやすく。

ということで、どうも熟成とともに、「クサイ」ニュアンスが出てしまうのが残念なんですよね。ごく初期のころはみずみずしい果実のおかげでマスキングされていたものが、数年後から不快な香りが前面に出てくるようになって、ようやく09年あたりから熟成香がそれを上回るようになったというところでしょうか。 写真 1

そんな流れで開けた、今回のスショですが‥。
カシスやダークチェリーなど赤と黒の中間位の果実、ダージリン、スパイス、皮革、毛皮、焦げ臭。よく熟成していますが、やはりこのボトルも陶然とするような香りというよりは、ややノイジーな動物的ニュアンスが垣間見えます。
味わいはミディアムボディからフルボディといったところで、酸がしっかりしており、タンニンはよく溶け込んでいます。果実味はドロンとした感じで、下草系の熟成香が含み香に感じられます。飲み進めるうちに「クサイ」ニュアンスは影を潜めてよい感じになってきましたが、10年の熟成を経て付加価値が加わっているかというと、せいぜい水平移動という感じで、長熟といわれる生産者に比べると物足りなさを感じるのも事実です。 やはりアルヌーは早めに飲んだ方が幸せな生産なのか、それとも02年のアルヌーがたまたまこういうワインなのか、あるいは私の保存や流通過程で問題でもあったのか‥。購入先や保存には相当気を使っていたので、コンディションに問題があったとは考えずらいですけど。
ちなみに、WA誌のこの銘柄の飲み頃予想とポイントは、2007-2017年(94点)、Burghound.comは、2012+(92点)。アラン・メドウ氏の予想の方が私自身の個人的な印象に近いですね。

日時 2012/1/12
銘柄 オ・ボン・クリマ・サンタバーバラ・PN09
感想 IMG_6159.JPG
最近のオ・ボン・クリマはラインアップが複雑化して、何がどうなのかさっぱりわかりません。
このボトルは2Kという投売りのような価格で購入したものですが、もともとのプライスもそれほど高くないようですね。
ボトムラインのピノなんでしょうか?
昔はよく「サンタマリア・バレー」を飲んでいたものですが。

もっとも、個人的にはカレラと違ってABCは下のラインの方が充実しているように思っています。 で、このABC、2kで購入したことを思えば◎のパフォーマンスでした。 赤と黒の中間位の果実に、ハーブ、スパイス、それにゴムっぽい香り。飲んでみるとパンと張った豊かな果実味があって、目鼻立ちのクッキリした味わいです。以前飲んだ02のイザベルやノックスアレキサンダーなどは、果実が弱かったのか、相対的にオークや焦げ臭ばかりが目だったものですが、こちらはシンプルなものの、しっかりと果実感が前面に出ているのがいいですね。 翌日は、初日よりさらに開いて美味しくなりました。日常用にまた買い足したいですね。
日時 2012/1/9
銘柄 ブルゴーニュ・オーコートドニュイ08(グロ・フレール・エ・スール)
感想

正月休みが終わっても8日から10日まで3連休があるので、世間的にはまだ休みムードが漂っていましたが、私自身はこの3連休中多忙でした。 8日は義母の7回忌、10日は従妹の3回忌。従妹の3回忌は神戸で行われたので、新幹線で日帰り。しかも、夏に腰の骨を折って療養中だった母親を連れて行かねばならないため、前日に烏山の実家に泊まることにしました。(ちなみに母親は、そのまま神戸の親戚の家に数日泊まりました。)

というわけで、久しぶりに実家の母親と弟と鍋を囲んでの夕食となりまして、あわせたのが、近所のスーパーで買ったこのワインです。鍋と相性云々よりも単に安かったので購入したものです。 抜栓しようとすると、コルクがボロボロに乾いていて、途中で折れてしまい、抜くのに難儀しました。おそらく、温度管理もされていない中、ずっと立てっぱなしだったんでしょうね。 写真 3
最近のブルの中では比較的淡めの色調。
香りは赤系果実や紅茶、ハーブなどに交じって、下草系の熟成香が出始めています。スーパー店内の高めの温度下にあって、やや熟成が進んでいる感じですが、香り自体は心地よいのでオッケーです。 飲んでみると、酸が効いており、中庸を得たミディアムボディの酒質。ブルを飲みなれない人は酸っぱいと言うかもしれませんが、個人的にはスイートスポットの範囲内です。
ただ、このボトル、惜しむらくは、味わいの中にほんのわずかブショネ系のニュアンスが感じられるのです。香りからは感じられなかったんですけどねぇ。飲めないようなレベルではないし、母や弟がおいしいおいしいと飲んでいるところに水をさすのも何なので、何も言わずに飲み続けました。それさえなければ、2K台半ばで、この味わいは立派なものじゃないでしょうか。ブル好きの日常飲み用にもよい候補になると思います。

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日時 2012/1/7
銘柄 ルイ・ロデレール・ブリュット・プルミエ
感想 ooiotaroさんがブログで何度か書かれている「常夜鍋」。 http://ameblo.jp/ooisotaro/entry-10395568348.html

我が家も見よう見まねで作ったのですが‥。 IMG_6155 IMG_6157
ほうれん草がしなしなになってしまいました。煮込みすぎですね。
でも、おいしかったですよ。子供たちにも好評でした。 こういうときに合わせるワインは国産がいいのでしょうけど、のみ山さんの洋風おせちも少し残っていたので、泡モノにしました。 IMG_6156
ルイ・ロデレール・ブリュット・プルミエ。 かわばたさんで3K台で売られているのを見つけて2本購入したのですが、さっそく追加購入決定です。 細かく豊かな泡立ち。白桃やグレープフルーツ、カリン、クロワッサン、白い花などの豊かな香り。口にふくむとクリーミーで、適度なコクがありながら、柑橘っぽい酸もあって、そのバランスが秀逸。NVモノではこのルイ・ロデレールとポルロジェが一番好きです。 #と思ったら、売り切れていました。前日時点で7本残っていたんですけどねぇ。みな考えることは同じということですかね。
日時 2012/1/4
銘柄 ジュブレシャンベルタン・ラベイユ2002(ポンソ)
感想 またまた古新聞になってしまいましたが、正月休みの最後に、自宅で何かワインを開けようと思ってセラーから引っ張り出したのが写真(上)のボトルです。 dogmny
ポンソの97ロッシュ。 しかし、いざキャップシールを剥ごうとして、迷いが生じました。 年が明けて初めて自宅で開けるボトルです。しかも正月休み最後のワイン。ラベルとにらめっこすること数分、外れたときのショックの大きさを考えて、結局下のボトルに変更することにしました。(笑) 02のラベイユは一年ほど前にヒグチワインさんで2本購入したもの。インポーターはJSRトレーディング。1本目は到着早々開けてみましたが、率直に言ってイマイチなボトルでした。とはいえ大ハズレというほどでもなかったので、しばらく休ませたこちらはもう少しマシな香味を楽しめるのではないかと。まあポンソの場合、完璧なアタリボトルを引くのは、おみくじで「大吉」をひくようなものだと思ってますので、さして期待するわけでもなく抜栓してみました。
で、結局どうだったかといえば‥。
予想どおりというか、アタリともハズレともいいずらい微妙なボトルでした(笑)。 香りに毛皮や生臭い要素が混じっていて、素直にすばらしい香りといえないのが残念。しかし口に含んでみると、味わいは旨みと乳酸チックなフレーバーがたっぷりで、ポンソらしいものです。二日に分けて飲むつもりでしたが、なんのかんので一日でほぼ飲み切ってしまいました。昨年欧州より購入したボトルたちも春には届きます。今年もまたポンソとの格闘は続きそうです。
日時 2012/1/2
銘柄 ジュヴレ・シャンベルタン ・キュヴェ・ジェネラル・ルグラン06
(アルベール・ビショー)
感想 写真 1
元旦は例年通り、墓参りを兼ねて私の実家へ。運転のためワインはなし。ということで、2日に西新井大師に初詣に行った後、カミサンの実家で夕食とともにご馳走になったこのアルベール・ビショーのジュヴレ・シャンベルタン ・キュヴェ・ジェネラル・ルグラン 06年が12年の初ワインになりました。
アルベール・ビショーといえば、フランスの大手酒商。ロン・デパキのシャブリ、それからクロ・フランタンのジュブレシャンベルタンなどが有名ですが、このキュベ・ジェネラル・ルグランというのは、私も初体験です。輸入元はメルシャン。 浅めのワイングラスだったので、あまり香りはとれませんでしたが、赤い果実や紅茶、枯葉、それにジュブレらしい赤錆っぽいニュアンスが感じられます。色調は比較的淡め。しかし飲んでみると薄いということは全くなく、口の中で思いのほか表情が豊かなのが嬉しい。酸も豊かで構成はしっかりしていますが、飲み進むにしたがって、だんだんと後味に残る乾いたタンニンが気になるようになってきました。 とはいえ、総じてこれは悪くないワインでした。探し求めるようなレベルかといわれればやや苦しいですが、こうして日常の食卓で供されるワインとしては十分期待値以上の香味でしたし、とりたてて愛好家というわけでないカミサンの実家で私のためにこのようなワインを用意してくれていた、ということに改めて感謝したい気持ちになりました。