2011年12月 |
日時 | 2011/12/28 |
銘柄 | 私が定期巡回しているブログ「日常的ブルゴーニュワインの覚え書き」で、三軒茶屋のトロワ(TROIS)さんで忘年会をしませんか、という呼びかけを見つけました。Vinonoirさんとは一度もお会いしたことはありませんでしたが、日ごろブログを愛読させていただいていることもあり、はたまたトロワさんに以前から一度伺ってみたかったこともあり、図々しくも参加させていただくことにしました。
![]() 日仏食堂トロワ http://www.trois-sakaba.jp/ この日は職場の納会と重なったため、やや遅れての参加でした。地元でありながらトロワさんに行ったことがなかったのは、オシャレで若い方やカップルが多そうな店なので、オヤジ一人で入るのは気後れしそうだったからです。実際に行ってみると、評判どおりのいいビストロでした。店内はこじんまりしてカフェっぽい雰囲気ですが、料理はしっかりしたもので、どの皿も美味。ワインリストは見ませんでしたが、ビオ系を中心としたリーズナブルな銘柄をおいているようです。 ![]() ル・カノン ロゼ プリムール(ラ・グランド・コリーヌ) 微発泡のプリムール。無濾過なんでしょうね、瓶底には澱がたまり、やや濁った色調です。飲んでみると、ジューシーで心地よい中にもしっかりしたエキス分があり、端麗な辛口に仕上がっています。目からウロコの美味しさ。 ![]() クレヴネール08(ドメーヌ・リエッシュ) ピノグリですね。白い花や桃、洋ナシ系の果実にホッコリとした香ばしいニュアンスも。味わいは果実味に厚みがあって華やかにまとまっています。いいですね、他の品種も飲んでみたいと思いました。 Domaine RIETSCH(ドメーヌ リエッシュ)は、アルザス地方ミッテルベルカイム(ストラスブールとコルマーの中間地点)でリエッシュ・ファミリーが営むドメーヌです。現在ドメーヌは、父親から息子たちにバトンタッチされ、ジャン・ピエールを中心に家族が力を合わせ、11.5haの畑から、10種類ほどの品種、25種類ほどのワインが造られています。 RIETSCH 家の人々は、もの静かで素直。育ちの良さが伝わってきます。彼らは、葡萄やワインに対してもあまり手を加えずにシンプルに良さを引き出そうとしています。実験的なキュヴェも仕込んでいますが、そつなく仕上げています。畑は、ビオロジックに転換中で、今後もさらに楽しみな造り手です。 ![]() ナカラ(レ・カイユ・デュ・パラディ) 品種はガメイだそうです。これは面白いワインですね。ロゼワインのように薄い色調。しかし、飲んでみるとじんわりとした旨みを伴ったエキスが口の中に広がります。ガメイのキャンディっ風味や安っぽさなどのネガティブな部分が出ていないのもいいですね。 奇跡のワインと呼ばれ、フランスで熱狂的な信奉者が増えている、クルトワ父子のワイン。レ・カイユ・デュ・パラディは父(クロード・クルトワ)の管理するドメーヌで息子(ジュリアン・クルトワ)さんのドメーヌ、ル・クロ・ド・ラ・ブリュイエールとともに多くのビオファンをうならせるワインを造っております。 極端なまでの低収量で、酸化防止剤を全く使わない、究極ともいえる有機ワインです。 アペラシオンは通常ならば「トゥーレーヌ」と称するところですが、AOCに寄りかかるつもりの全くないクルトワは、「ヴァン・ド・ターブル」で通します。 すべてオリジナルで、深いエキスをとじこめたユニークそのもののワインといえます。 ![]() ピノノワール2010(ドメーヌ・リエッシュ) う〜ん、この銘柄、酔っ払ってほとんど記憶にありません。前述のリエッシュのボトルだったことも、後日vinonoirさんに聞いて知りました。再訪してまた飲んでみようかな‥。 この日は初めてお会いする方ばかりでしたが、大変楽しい時間を過ごさせていただきました。ワインも日ごろなかなか飲まないような銘柄をいろいろ飲むことができました。 唯一、反省点を挙げるとするなら、調子に乗って飲みすぎましたね。帰るころにははすっかり千鳥足、翌朝は二日酔い気味でした。トロワさんはぜひレパートリーにしたい店ですが、客層からみて、私のようなオヤジ一人で行くのは、やはり少し気後れするかなぁ‥。 |