2011年12月

日時 2011/12/31〜2012/1/1
感想 我が家の正月のスケジュールはおおむね決まっています。 元旦は私の実家への挨拶と墓参、2日はカミサンの実家への挨拶と墓参、初詣。3日は仕事(ただし今年は3日の出社については免れました)。 豪勢なお節を用意しても、元日と2日は自宅で夕食をとらないので、いつも余らせてしまいます。 なので今年は、数日に亘って帰宅後につまめるような、それこそワインの肴になるようなお節はないかなと探していたところ、たまたま「のみ山」さんの洋風お節をツイッターで知って、早速注文してみました。 のみ山さんには最近うかがっていませんでしたが、我が家からは自転車で10分弱の距離です。大晦日の夕刻に引き取りに行きました。 IMG_6129.JPG
気になる中身は…
人参のムース、雲丹とオマールのコンソメジュレ
スモークサーモンとサワークリーム、
ディルのディップを詰めたトマト 蛸とセミドライトマト、 セロリのマリネ
自家製オリーブ ドライイチジク ハムとパセリのゼリー寄せ
沢庵のスモーク
天使の海老のつや煮
帆立貝柱の軽いスモーク
ブランダート(鱈とジャガイモ)を詰めた赤ピーマン
フォアグラのテリーヌ、
アプリコットのジュレ
市田柿のコンポート
砂肝のコンフィ
鴨ロース
沖縄ロイヤルポークのリエット

さっそく大晦日からいただきましたが、このお節、ワインの肴としては最強ですね。 人気ワインバーのいろいろなノウハウがつぎ込まれている感じです。 モエ・エ・シャンドンのロゼによくあっていました。
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唯一の欠点は、小学生のウチの子どもにはイマイチ受けがよくないということですが、まぁ、それは通常のお節でも同様ですからね。 正月といわず、ホームパーティの折などにこれがあればと思ってしまいます。
日時 2011/12/31
銘柄 バルバレスコ・オヴェッロ01
(プロデュットーリ・デル・バルバレスコ)
感想

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ええと、年をまたいでしまいましたが、これは30日から大晦日にかけて飲んだボトル。名高い協同組合によるバルバレスコです。
ここのノーマルキュベはそれこそ安旨バローロ/バルバレスコの筆頭に挙げられる銘柄ですが、単一畑モノも相当イイらしいという話を聞いて、2本ほど買ってみました。 グラスに注ぐと濃いガーネットながら、エッジにはオレンジが見えます。香りは寡黙ながら、プルーンやカシス、ブラックチェリー、タバコ、ウーロン茶などのニュアンスがほんのりと。口に含むと、透明感があって柔らかな中にも芯のある果実味が感じられます。タンニンは攻撃的ではありませんが、やや重々しく感じられます。 まだ飲み頃には少し早そうですね。もう一本同時に購入したボトルは数年寝かせてみようと思います。 それにしても、このバルバレスコ、香味自体は、好みのど真ん中なんですけど、日頃12.5〜13%のアルコール度に慣れているせいか、14%の度数は、日常飲みにはヘビーに感じてしまいます。この辺が、イタリアものにもう一歩ドップリ踏み込めない理由なんだよなぁ。まあ、慣れの問題なのかもしれませんけど。

日時 2011/12/28
銘柄 私が定期巡回しているブログ「日常的ブルゴーニュワインの覚え書き」で、三軒茶屋のトロワ(TROIS)さんで忘年会をしませんか、という呼びかけを見つけました。Vinonoirさんとは一度もお会いしたことはありませんでしたが、日ごろブログを愛読させていただいていることもあり、はたまたトロワさんに以前から一度伺ってみたかったこともあり、図々しくも参加させていただくことにしました。 写真 2
日仏食堂トロワ http://www.trois-sakaba.jp/

この日は職場の納会と重なったため、やや遅れての参加でした。地元でありながらトロワさんに行ったことがなかったのは、オシャレで若い方やカップルが多そうな店なので、オヤジ一人で入るのは気後れしそうだったからです。実際に行ってみると、評判どおりのいいビストロでした。店内はこじんまりしてカフェっぽい雰囲気ですが、料理はしっかりしたもので、どの皿も美味。ワインリストは見ませんでしたが、ビオ系を中心としたリーズナブルな銘柄をおいているようです。
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ル・カノン ロゼ プリムール(ラ・グランド・コリーヌ)
微発泡のプリムール。無濾過なんでしょうね、瓶底には澱がたまり、やや濁った色調です。飲んでみると、ジューシーで心地よい中にもしっかりしたエキス分があり、端麗な辛口に仕上がっています。目からウロコの美味しさ。 115444214_org.v1325164892
クレヴネール08(ドメーヌ・リエッシュ)
ピノグリですね。白い花や桃、洋ナシ系の果実にホッコリとした香ばしいニュアンスも。味わいは果実味に厚みがあって華やかにまとまっています。いいですね、他の品種も飲んでみたいと思いました。
Domaine RIETSCH(ドメーヌ リエッシュ)は、アルザス地方ミッテルベルカイム(ストラスブールとコルマーの中間地点)でリエッシュ・ファミリーが営むドメーヌです。現在ドメーヌは、父親から息子たちにバトンタッチされ、ジャン・ピエールを中心に家族が力を合わせ、11.5haの畑から、10種類ほどの品種、25種類ほどのワインが造られています。 RIETSCH 家の人々は、もの静かで素直。育ちの良さが伝わってきます。彼らは、葡萄やワインに対してもあまり手を加えずにシンプルに良さを引き出そうとしています。実験的なキュヴェも仕込んでいますが、そつなく仕上げています。畑は、ビオロジックに転換中で、今後もさらに楽しみな造り手です。
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ナカラ(レ・カイユ・デュ・パラディ)
品種はガメイだそうです。これは面白いワインですね。ロゼワインのように薄い色調。しかし、飲んでみるとじんわりとした旨みを伴ったエキスが口の中に広がります。ガメイのキャンディっ風味や安っぽさなどのネガティブな部分が出ていないのもいいですね。

奇跡のワインと呼ばれ、フランスで熱狂的な信奉者が増えている、クルトワ父子のワイン。レ・カイユ・デュ・パラディは父(クロード・クルトワ)の管理するドメーヌで息子(ジュリアン・クルトワ)さんのドメーヌ、ル・クロ・ド・ラ・ブリュイエールとともに多くのビオファンをうならせるワインを造っております。 極端なまでの低収量で、酸化防止剤を全く使わない、究極ともいえる有機ワインです。 アペラシオンは通常ならば「トゥーレーヌ」と称するところですが、AOCに寄りかかるつもりの全くないクルトワは、「ヴァン・ド・ターブル」で通します。 すべてオリジナルで、深いエキスをとじこめたユニークそのもののワインといえます。

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ピノノワール2010(ドメーヌ・リエッシュ)
う〜ん、この銘柄、酔っ払ってほとんど記憶にありません。前述のリエッシュのボトルだったことも、後日vinonoirさんに聞いて知りました。再訪してまた飲んでみようかな‥。

この日は初めてお会いする方ばかりでしたが、大変楽しい時間を過ごさせていただきました。ワインも日ごろなかなか飲まないような銘柄をいろいろ飲むことができました。 唯一、反省点を挙げるとするなら、調子に乗って飲みすぎましたね。帰るころにははすっかり千鳥足、翌朝は二日酔い気味でした。トロワさんはぜひレパートリーにしたい店ですが、客層からみて、私のようなオヤジ一人で行くのは、やはり少し気後れするかなぁ‥。
日時 2011/12/26
銘柄 サッポロ・グランポレール甲州シュールリー穂坂収穫08
感想 写真 2
晩飯の焼き魚に併せて、先日何本か購入した甲州のワインのうち、サッポログランポレールを開けてみました。この銘柄、以前飲んだ04年はすごくよかった記憶があるのだけど、今回の08年はあまりピンと来ませんでしたねぇ。和系の柑橘やハーブ、それにフローラルな香りも出ていて、酸もあるのですが、酒躯は痩せ気味で、といってシャープなわけでもなく、フィニッシュの甘ったるいフレーバーなど、ダルな印象を感じてしまうのがどうも‥。例えていうと、抜栓後日にちの経ったシャブリのような、と言ったら言い過ぎでしょうか。小瓶に残して冷蔵庫でキンキンに冷やした翌日のほうが、SBのようなヒネ香がアクセントになってそれはそれで楽しめました。まあ、初日は私の飲み方がよくなかったのもかもしれません。もっと冷やして飲むべきだったのでしょうね。
日時 2011/12/24
銘柄 ブルゴーニュ・キュベ・パンソン06(ポンソ)
感想 写真 1
年の瀬だというのに、仕事の区切りがつかず、なんとも落ち着かない日々。とりあえずこの3連休はゆっくり休むことができました。 ワインは何を開けようかと少し悩んだのですが、翌日のクリスマスイヴにシャンパーニュを開けることも考えて、ACブルに留めておきました。
‥といっても、ポンソのキュベ・パンソンは当たればクラスを超えた満足を得られる、侮れない銘柄です。数ヶ月前にも、同じ06年で大当たりのボトルに出会ったこともあり、どんなものかと期待しつつ抜栓してみましたが‥。
まあまあですね。最近飲んだポンソの中では、アタリともハズレとも言えないボトルです。温度低めで始めたこともあって、香りがイマイチ寡黙。時間とともに赤と黒の入り混じった果実や皮革、下草系の香りがほんのりと香ってきましたが、一方でやや獣っぽいニュアンスも感じられます。 味わいは特にネガティブな要素もなく、裾モノといいながら、しっかりとポンソ節を堪能させてくれます。旨み感たっぷりの果実味とやや乳酸チックなフレーバー。伸びやかでピンと張った酸。小瓶に移した残りを翌日シャンパーニュの前座として飲みましたが、向上こそしなかったものの、ほとんど落ちずに飲めたのは幸いでした。
日時 2011/12/19
銘柄

月曜日は、前から楽しみにしていたワイン会でした。イタリアが中心ということで、最近イタものへの興味が増している私にはうってつけの会だったのですが‥。 なんと、同じ日にどうしてもはずせない取引先との忘年会が入ってしまい、9時を回ってからの参加となってしまいました。 到着後は皆の話題に追いつくべく、かなりのペースですでに開いているボトルを飲んだので、泡と白の印象はかなりなおざりりです。ん?こういうときは、「なおざり」でなく「おざなり」というんでしたっけ?
写真 1
カ・ルガーテ フォルヴィオ・ベオ (Ca Rugate Fulvio Beo)
ヴェネト州のソアーヴェの実力派ワイナリーによる泡。品種はガルガーネガ。白い果実やアカシアを思わせるフローラルでフレッシュな香味。それでいて安っぽさを感じさせないところがいいです。 もう一本は、ラベルが光ってしまい、判読不能。たぶんベッラヴィスタのフランチャコルタだと思うのですが‥。
こちらも上のボトルと同傾向、良い意味で爽やか系の泡でした。 白2本はいずれもマニアックで非常に興味深い銘柄。 写真 2
エミリオ・ブルフォン チビディン2010
フリウリの土着品種を作り続ける生産者だそうです。といっても決してキテレツな香味ではなく、クリーンでスッキリとバランスのよい白でした。

ドゥーカ・ディ・モンテマッジョーレ・ブラン・ド・ブラン09
Duca di Montemaggiore Blanc de Blanc
検索しても全然出てこないと思ったら、ラドゥセットがトスカーナで作る白だそうです。どうりでボトルの形が似ているわけだ。シャルドネ100%。樽を使っていないので、フレッシュな果実味が心地よいです。自分でも一本買いたいと思いました。

写真 3
ペガサス05(カーゼバッセソルデーラ)
いいワインですね。アメリカンチェリー的な果実味。酒質は透明感があってクリーン。 凝縮感はさほどではありませんが、口の中で十分なグリップと表情があります。 どことなくピノっぽさも感じます。

サッシカイア95
この銘柄、懐かしいです。我が家でも97年ごろに信濃屋で購入したのですが、早々に 飲んでしまいました。あれから十数年、ずいぶん熟成進んでいますね。オレンジピール や赤系果実、カシス、紅茶、皮革、スパイスなどの複雑な香り。口に含むと、力強さは ありませんが、バランスよく熟成しており、優雅な味わいです。 写真 4
カステロ・ディ・イガイ78
なんと78年のテンプラ。飲んでみると、そこまで古さは感じさせません。タンニンはシルク のように柔らかく溶け込んで、果実味は薫り高くなめらか。よい熟成状態です。 まだつづきます。

写真 1
ボーヌ・サンヴィーニュ05(デ・クロワ)
イタリアに混じって、一本ブルを持参してみました。デ・クロワのファーストビンテージ。05といえどもすでに飲めますね。透明感のある果実味とリッチな構造を両立させてます。伸びやかな赤系果実のリキュール。
写真 4
バッカロッサ09(Baccarossa09)
ラツィオ州の赤。品種は土着品種ネロ・ブオーノ100%。濃いです。ややフォクシーというか金属的なフレーバーがあり、ジンファンデルを思い起こさせます。変化球的な一本ですが、面白いですね。 写真 3
ヴィーニャ・ダルチェオ97
私の持参品。ウメムラさんで10年近く前に購入したものだったと思います。キャンティクラシコやサンマルコで知られるカステロ・デ・ランポーラのボルドーブレンドです。まだまだ若いです。95のサッシの熟成がかなり進んでいるのと対照的。といっても飲めないレベルでなく、初期の飲み頃というところでしょうか。サンジュリアンあたりのボルドーブレンドを彷彿させる味わいです。 写真 2
アマローネ・デル・バルポリッチェラ95(ラルコ)(L'Arco)
久しぶりに飲むアマローネ。クインタレッリで修行を積んだルーカ・フェドリーゴのワイナリーだそうです。扱いはラシーヌさん。状態いいです。濃厚で甘くリキュール的な黒果実とよく熟したタンニン。アルコール度が高くガッシリとした堅牢な酒躯。

8人で結局11本ですか‥。いやはや、よく飲みました。〆シャンではありませんが、最後にまた白2本に戻って堪能してしまいました。 こういう会は日ごろ飲みつけない銘柄に接することができて楽しいですね。新しい発見がありましたし、自分で買ってみようと思った作り手もあったり…。 またよろしくお願いします。
>参加されたみなさま

日時 2011/12/15
銘柄 ブラッククイーン・レ・ザンファン08(ルミエール)
感想 かんたんに作れるもつ鍋の素、のようなものがスーパーで売られていたので、家でもつ鍋にしてみました。ワインはそれに併せて国産のカジュアルな赤を選択。 母親が山梨を旅行した際に土産に買ってきてくれたボトルですが、ブラッククイーンとはまた通好みのチョイスだなぁと思いつつ。
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なかなかいいですよ。 グラスに注ぐと、紫がかった濃いルビーの色調。赤と黒の中間ぐらいのフルーツ、ハーブ、それにスパイス系の香り。口に含むと、味わいもまたスパイシーで、なめらかなタンニンが感じられます。どちらかというと酸が基調ですが、その酸も伸びやかで心地よいものです。アタックのインパクトに比べて、フィニッシュや余韻はややあっさり。とはいえ、2K以下のプライスを考えれば十分でしょう。好んでリピートするかというと微妙ですが、たとえば、居酒屋などでこの銘柄があれば、チョイスしたくなる。そんな感じですね。
日時 2011/12/12
銘柄 奥野田ワイナリーメルロ&カベルネ06
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平日真っ只中のこの日は禁酒日の予定でしたが、ワインを飲みたい気持ちが抑えられず、奥野田さんの06メルロ&カベルネを飲んでみることにしました。 グラスに注ぐと、色調はかなり茶褐色が入っています。黒系果実、ビターチョコ、腐葉土、スパイス。ひと口含むと、思いのほかウエットで険しいタンニンにたじろぎます。抽出が強いのか、フィニッシュにかけてのエグミを伴った渋みが目立ちますが、時間とともにだんだんバランスが向上して、よい感じになってきました。脂の乗った肉料理やチーズとともに楽しみたい赤ワインです。
日時 2011/12/10
銘柄 モレ・サンドニ08(ミシェルマニヤン)
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ノムリエさんで3k台で買った08ミシェルマニヤンの村名です。
ユーロ高のおかげで最近はブルゴーニュワインのプライスも(一部を除いて)落ち着いてきましたが、05〜06VTが出た頃は村名でも5Kが普通でした。CPを求めだすとそもそもブルゴーニュは買えないという話もありますが、それにしても、村名クラスで5Kはキツイなぁと思います。スタードメーヌは無理にしても、このボトルのように3K台後半で全うな作り手をチョイスできるのが健全な市場の姿だよなぁと、グチりつつ…。
8月に飲んで好印象だったこの銘柄、2本目のこのボトルが前回同様だったら、ノムリエさんの在庫を買占めしてしまおうかと思ったのですが、残念ながらそこまでではありませんでした。 濃厚な色調のルビーで、エッジはピンクのグラデ。香りは当初寡黙で、物足りなさを感じましたが、ゆっくり飲んでいたら、時間とともに黒い果実、オーク、燻香、スパイスなどが湧き上がってきました。味わいは酸味基調ながら、果実味も濃厚で力強い。ただ、香りにしても味わいにしても、どこか力まかせというか一本調子な印象を否めません。決して悪くは無いのですが(値段を考えればなおさら…)、積極的に買い増したいというほどのモチベーションは湧きません。 というわけで、来年は3K台で買える村名ワインの定番探しにでも精を出そうかと思います。
日時 2011/12/6
銘柄 ヴォーヌロマネ・ジャシェ03(ビゾー)
感想 6日は下の子の誕生日でした。 我が家のストックの過半数は、まさにこういうときのための子供のVT(02、03年)で占められているのですが、さすがに週はじめの平日とあっては、グランクリュなどの貴重なワインを開ける気にはなりません。
で、セラーのストックから、グロフィエのレゾードワ、ボーカステルのヌフパプ、カレラ・ミルズ、ビゾのVRあたりを頭の中に思い描いていたのですが、帰宅したら、晩飯のメニューはホワイトシチューとのこと。ホワイトシチューですか。本当はシャルドネにしたいところですが、03年のセラーにないし、グロフィエやボーカステルはちょっと違うなあ、ということで、消去法でビゾーにしました。 写真 2
考えてみれば、ビゾーを飲むのって02ビンテージ以来、久しぶりです。 グラスに注ぐと、濃い!やはり03ですね。 エッジはやわらいでいるものの、まだまだ若い色調のルビー。香りが独特。黒系果実やスパイスにまざって、杉の木などの木質的な香りが非常に強く感じられます。口に含むと上質な凝縮された果実味を感じる一方で、やはり木質的な、ボルドーや一部のスーパータスカンを思わせるようなタンニンが中盤から目立ちます。 う〜ん、どうなんでしょう。かなり独特な香味に戸惑います。まだ早いのかなとも思いつつ、Burghound.comの飲み頃予想って、2009+なんですよねぇ‥。
明日になるとまた変わるのかなぁ。

翌日:なんだかドロンとした印象になりました。飲んでいて美味しいことは美味しいのですが、相変わらず木質的なニュアンスが残っています。う〜む。セラーに03エシェゾーもあるんだけれども、開け時が悩ましい。 ビゾーって、リリース当初の02エシェゾーを飲んで、それこそアンリ・ジャイエの再来かとぶっ飛んだ経験があるのですが、今にして思えば、あれって何だったのでしょう?
日時 2011/12/2
銘柄 ブルゴーニュ・ディゴワーヌ08(AetPヴィレーヌ)
感想 3千円そこそこでマニアを喜ばせる銘柄の最右翼、AetPヴィレーヌのブルゴーニュ・ディゴワーヌ。市場では常に品薄で、リリースされるとあっという間に売り切れてしまいます。 私もネットで見かければ迷わずポチるのですが、反面、手元にあってもなぜか積極的に開ける気にならないという(私にとっては)やや微妙な銘柄でもあります。
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09年もご多分にもれず何本か買い込みましたが、今回開けたのは08年です。リリース直後に開けた時は、ガメイ的な安っぽい香味が感じられてイマイチな印象でした。1年ほど経過してどうなっているでしょうか。
リーデルのブルゴーニュグラスに注ぐと、色合いはやや淡めながら、透明感のあるいい色調のルビーです。リキュール的赤い果実、イチゴキャンディ、紅茶、枯葉、皮革。口に含むと、クリーンで透明感のある果実味、伸びやかな酸。相変わらず、やや安っぽいキャンディ的なニュアンスが顔を出すのが残念ですが、1年前に飲んだときに比べれば、味わいに深みが増して滋味深くなっています。 出来自体は、例年に比べるとやや落ちる気もしますが、ブル好きのツボを押さえた作りと3k台のプライスを考えればまあ納得です。 翌日もへたることなく、美味しく飲めました。