Charさんに初めてお会いすることができました。
Charさんといえば、ネットで長くワイン系の活動をしている方なら知らない人はいないぐらいの有名人。 私が自分のHP(S'sWineアーカイブの方)を始めたのが2000年の2月。
Charさんの記録によると、当時から賑わっていたCharさんのところの掲示板にご挨拶をさせていただいたのが3月のことだそうです。ところが、その後なかなかお会いする機会はないまま日々が過ぎ、はや11年半。今回、hidepxさんのおはからいで、光栄にもCharさんたちのワイン会に混ぜていただくことができました。
11年目にして初めてお会いしたCharさんは、柔らかな文体から想像するよりもずっ精悍な印象で、さすがに日々ランニングされているだけのことはあるなぁと思いました。
ご一緒したのは、こちらも長く存じていながらお会いすることのなかったhidepxさん、数年ぶりのBusuka-sanさん、初めてお会いして、同級生だということが判明したminpei-chanさん。
困ってしまったのが持参するワインです。 当日のお題は「Mワイン」ということで、ムルソーやらモンラッシェ系やらモレサンやら、作り手でいえばミュニュレ、ドニ・モルテ、Mグロ、など、チョイスはいくらでもありそうなものですが、いかんせん今年の地震&電力騒動で、主だったワインはほとんど寺田に預けてしまっており、自宅にはデイリー+α程度しか残っていません。運悪く、前週あたりから仕事も多忙になってしまい、寺田に引き取りにいく時間もとれなかったので、
自宅のセラーの中から、なんとか見繕って、ジョルジュ・ミュニュレの96シャンボール・ミュジニー・フスロットと、Mワインに引っ掛けて、半ばシャレでミアーニの03ソーヴィニヨンを持っていきました。
というわけで、この日のワインです。
ピエール・ペテルス レ・シェティヨン キュヴェ・スペシャル2002
ブランドブランですね。きめ細かく勢いのある泡。爽やかな第一印象だけでなく、味わいに奥行きが感じられます。バランスのよい香味、時間とともに熟成した香りも出てきました。すばらしい。02年といえば、上の子のVT。私も自宅のセラー用に買おうと思いました。
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ソーヴィニョン(ミアーニ)
「Mワイン」ということで、このメンバーなら迷わずブル白を持参すべきところでしたが、前述のようにほとんどの銘柄が手元にないので、シャレでこの銘柄を持参しました。粘性が高く、トロリとしたSBです。03年というVTもあるのでしょうね。香味ともやや閉じ気味。ゆっくりと飲んでやればもっと香りも広がったと思いますが…。料理が出てくる前のスターター2本目としてはやや重たすぎました。今回のワイン会用にはやや余計なチョイスだったな、と反省。
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ムルソー・プルミエ・クリュ レ・ジュヌヴリエール92(ヴェルジェ)
ヴェルジェのワインって、いつからあるんでしたっけ?昔90年代の若いVTを飲んだときは各要素が強く、オークも強めに感じられたものですが、この92年については各要素がなめらかに融合して、ナッツやモカッぽい熟成香がほどよく感じられ、私がイメージする良質なシャルドネ古酒のとおりのすばらしい味わいになっていました。Charさんも書かれていたとおり、もう少し大きいグラスだったら、さらにめくるめくような香味が楽しめたかもしれませんね。奇しくも先週、冷涼ワイングラス検証で、ヴェルジェの若いシャブリ・ヴァイヨンを飲んだところでしたが、若くして飲んでもよし、熟成させてもすばらしいですね>ヴェルジェ。
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バタール・モンラッシェ87(ピエール・モレ)
08年までルフレーブの醸造長を約20年つとめたというピエール・モレ。となると、この時期は就任前、あるいは就任直後ぐらいでしょうか。酸のエッジは丸く、クリーンでミネラル感に富み、スーッと縦に伸びる味わいがすばらしい。状態もよく、ブラインドだと25年前の白とは答えられないです。87年の白って、今となってはなかなか飲む機会はないし、ましてコンディションのよいものとなると貴重です。どうもありがとうございました。
ちなみに私はCharさんのところで出てくる「char臭」というのはモカ系の熟成香のことだとばかり思っていましたが、そうではない、ということをこの場で初めて知りました(笑)
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モレ・サン・ドニ・プルミエ・クリュ97(デュジャック)
97のデュジャックはジャック・セイスの最後のVTであり、彼自身95や96より高く評価しているというのを読んだことがあります。リリース直後はちょっと信じられませんでしたが、こうして十数年経過してみて、97デュジャックのすばらしさにはあらためて感嘆せざるをえません。(もっとも95や96のデュジャックもすばらしいですけどね…)
香りは赤系果実のリキュールや紅茶、土瓶蒸しなどのデュジャックらしい芳香。飲んでもオレンジやシナモン、かつおだしなどを思わせるデュジャックらしいややトーンの高い味わい。若いうちからしなやかで美味しく、一見頼りなさげにみえるのに、長く熟成させたらさせたでどんどん妖艶になっていく。凡百の生産者とのこの違いは何なのかといつも考えさせられます。
97年のデュジャック、家のセラーから消えて久しく、補充したいところですが、今やスゴイ価格ですからねぇ。
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シャンボール・ミュジニー プルミエ・クリュ レ・フースロット96
(ジョルジュ・ミュニュレ)
私が持ち込んだものです。同年のエシェゾーもあったのですが、そちらは寺田に預けっぱなしで箱番号もわからないので断念しました。ひとこと「強い」。色調からして真っ黒だし、香りも味わいも閉じていて単調に感じられます。酸が綺麗でミネラル感もあり、ポテンシャルは高そうなんですけどね。これいつになったら開くのかな…。エシェゾーの開け時が悩ましいです。
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エシェゾー97(ミュニュレ・ジブール)
このころになるとかなり酔いが回ってフラフラでしたが、そんな酔っ払いをも思わず唸らせるすばらしさ。スパイスや皮革系が少し絡んだ深いアーシーな熟成香。口に含んだときのあふれかえるような含み香や表情の豊かさが前の96年とは大違いです。さすがミュニュレ・ジブール、旨いなぁ…。
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実はこの日は体調が悪く、朝方は微熱があるような状態でした。途中リタイアも覚悟で臨んだのですが、終わってみれば、すばらしいワインの数々と楽しい会話とで時間がたつのも忘れていました。酒量を控えめにすると言っておきながら、結局、普段と変わらないペースで飲んでいたような…
酔った勢いで非礼等あったかもしれませんが、酔っ払いの戯言とお許しください>参加されたみなさま。
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