2011年9月

日時 2011/9/28
銘柄 コートドニュイヴィラージュ・クロデュシャポー(ラルロ)
感想 う〜む、仕事が強烈に忙しくてかなり追い詰められています。 IMG_5994
先日自宅でこんな銘柄も飲んだんですが、感想を記せないままやり過ごしてしまいました。 IMG_5991
こちらは、08を何本か飲んで、繊細で豊かな香味に惹かれたラルロ。09も裾モノに近い銘柄をまずは試して、美味しかったら上位銘柄を買い込もうと思ったのですが‥。
う〜む、よくわかりません。まだ還元的なんでしょうか。後半に木質的な苦みが目立ちます。とりあえず、小瓶に半分残して、翌日の表情を‥と思ったら、仕事が忙しくなって、残りの半分を飲めないままでいます。何日か経過してしまったので、ちょっと実力はわからないかもしれませんね。

追記:帰宅して中2日開いたものを飲んだところ、まだ香りもよく出ていて、味わいもしっかりしていました。ただし、木質的なニュアンスは(だいぶ後退しましたが)相変わらず感じますね‥。なんだろう??
★楽天でラルロを検索する★

手抜き更新でスミマセン。来月になれば、通常に戻ると思うのですが‥。
日時 2011/9/26
銘柄 ジュブレシャンベルタンV.V2007(フーリエ)
感想

IMG_5995
つかの間の三連休。といってもこの週は両家の墓参りでそれぞれが一日ずつつぶれてしまうので、実質あまり休んだ気はしません。せめて自宅で飲むワインぐらいは面白そうなものを開けようと思って、表題の07フーリエをチョイスしてみました。

09が瞬間蒸発なこともあり、あいかわらず賛否両論かしましいフーリエですが、07年はVTの評価とは裏腹に、フーリエとしては出来がよいといわれている年のひとつです。
赤々としたクリーンな色調のルビー。黒い果実やスパイス、タバコ、焦臭などの複雑な香り。飲んでみるとやや酸にピリピリ感あるものの、十分な凝縮感と秀逸なバランス。ただ、去年飲んだときのような「こりゃスゴイ!」という感動には至りません。
昨年の07ジュブレは、一年間で村名ランクに限ればナンバーワンといってよいぐらいのすばらしさだったんですけどねぇ。時期なのかロット差なのか、状態なのか‥。まあ十分水準以上ではあったので、期待が大きすぎたといえばそれまでですが。

小瓶に残して、翌日飲んでみたところ、初日より印象良くなりました。芳香力豊かで、味わいも酸が落ち着いて、開けたてよりなめらかになっています。やや凝縮感には欠けますが、そこはまあ村名ですからね。07年でも二日目に向上するとは意外でした。 いわゆる「ぶっとび」ボトルではありませんでしたが、二日にわたって楽しめたので、個人的には○です。09年の村名は3本買ったので、近いうちに1本開けてみようと思います。

日時 2011/9/20
感想

Charさんに初めてお会いすることができました。
Charさんといえば、ネットで長くワイン系の活動をしている方なら知らない人はいないぐらいの有名人。 私が自分のHP(S'sWineアーカイブの方)を始めたのが2000年の2月。
Charさんの記録によると、当時から賑わっていたCharさんのところの掲示板にご挨拶をさせていただいたのが3月のことだそうです。ところが、その後なかなかお会いする機会はないまま日々が過ぎ、はや11年半。今回、hidepxさんのおはからいで、光栄にもCharさんたちのワイン会に混ぜていただくことができました。 11年目にして初めてお会いしたCharさんは、柔らかな文体から想像するよりもずっ精悍な印象で、さすがに日々ランニングされているだけのことはあるなぁと思いました。
ご一緒したのは、こちらも長く存じていながらお会いすることのなかったhidepxさん、数年ぶりのBusuka-sanさん、初めてお会いして、同級生だということが判明したminpei-chanさん。

困ってしまったのが持参するワインです。 当日のお題は「Mワイン」ということで、ムルソーやらモンラッシェ系やらモレサンやら、作り手でいえばミュニュレ、ドニ・モルテ、Mグロ、など、チョイスはいくらでもありそうなものですが、いかんせん今年の地震&電力騒動で、主だったワインはほとんど寺田に預けてしまっており、自宅にはデイリー+α程度しか残っていません。運悪く、前週あたりから仕事も多忙になってしまい、寺田に引き取りにいく時間もとれなかったので、 自宅のセラーの中から、なんとか見繕って、ジョルジュ・ミュニュレの96シャンボール・ミュジニー・フスロットと、Mワインに引っ掛けて、半ばシャレでミアーニの03ソーヴィニヨンを持っていきました。

0920wine2 というわけで、この日のワインです。

ピエール・ペテルス レ・シェティヨン キュヴェ・スペシャル2002
ブランドブランですね。きめ細かく勢いのある泡。爽やかな第一印象だけでなく、味わいに奥行きが感じられます。バランスのよい香味、時間とともに熟成した香りも出てきました。すばらしい。02年といえば、上の子のVT。私も自宅のセラー用に買おうと思いました。
★ピエール・ペテルスを楽天で検索。★


ソーヴィニョン(ミアーニ)
「Mワイン」ということで、このメンバーなら迷わずブル白を持参すべきところでしたが、前述のようにほとんどの銘柄が手元にないので、シャレでこの銘柄を持参しました。粘性が高く、トロリとしたSBです。03年というVTもあるのでしょうね。香味ともやや閉じ気味。ゆっくりと飲んでやればもっと香りも広がったと思いますが…。料理が出てくる前のスターター2本目としてはやや重たすぎました。今回のワイン会用にはやや余計なチョイスだったな、と反省。
★ミアーニを楽天で検索。★


ムルソー・プルミエ・クリュ レ・ジュヌヴリエール92(ヴェルジェ)
ヴェルジェのワインって、いつからあるんでしたっけ?昔90年代の若いVTを飲んだときは各要素が強く、オークも強めに感じられたものですが、この92年については各要素がなめらかに融合して、ナッツやモカッぽい熟成香がほどよく感じられ、私がイメージする良質なシャルドネ古酒のとおりのすばらしい味わいになっていました。Charさんも書かれていたとおり、もう少し大きいグラスだったら、さらにめくるめくような香味が楽しめたかもしれませんね。奇しくも先週、冷涼ワイングラス検証で、ヴェルジェの若いシャブリ・ヴァイヨンを飲んだところでしたが、若くして飲んでもよし、熟成させてもすばらしいですね>ヴェルジェ。
★楽天のヴェルジェ★

バタール・モンラッシェ87(ピエール・モレ)
08年までルフレーブの醸造長を約20年つとめたというピエール・モレ。となると、この時期は就任前、あるいは就任直後ぐらいでしょうか。酸のエッジは丸く、クリーンでミネラル感に富み、スーッと縦に伸びる味わいがすばらしい。状態もよく、ブラインドだと25年前の白とは答えられないです。87年の白って、今となってはなかなか飲む機会はないし、ましてコンディションのよいものとなると貴重です。どうもありがとうございました。 ちなみに私はCharさんのところで出てくる「char臭」というのはモカ系の熟成香のことだとばかり思っていましたが、そうではない、ということをこの場で初めて知りました(笑)
★ピエールモレを楽天で検索★

0920wine3 モレ・サン・ドニ・プルミエ・クリュ97(デュジャック)
97のデュジャックはジャック・セイスの最後のVTであり、彼自身95や96より高く評価しているというのを読んだことがあります。リリース直後はちょっと信じられませんでしたが、こうして十数年経過してみて、97デュジャックのすばらしさにはあらためて感嘆せざるをえません。(もっとも95や96のデュジャックもすばらしいですけどね…) 香りは赤系果実のリキュールや紅茶、土瓶蒸しなどのデュジャックらしい芳香。飲んでもオレンジやシナモン、かつおだしなどを思わせるデュジャックらしいややトーンの高い味わい。若いうちからしなやかで美味しく、一見頼りなさげにみえるのに、長く熟成させたらさせたでどんどん妖艶になっていく。凡百の生産者とのこの違いは何なのかといつも考えさせられます。 97年のデュジャック、家のセラーから消えて久しく、補充したいところですが、今やスゴイ価格ですからねぇ。
★楽天でデュジャックを検索★
シャンボール・ミュジニー プルミエ・クリュ レ・フースロット96
(ジョルジュ・ミュニュレ)
私が持ち込んだものです。同年のエシェゾーもあったのですが、そちらは寺田に預けっぱなしで箱番号もわからないので断念しました。ひとこと「強い」。色調からして真っ黒だし、香りも味わいも閉じていて単調に感じられます。酸が綺麗でミネラル感もあり、ポテンシャルは高そうなんですけどね。これいつになったら開くのかな…。エシェゾーの開け時が悩ましいです。
★ジョルジュミュニュレ。最近バックVTもチョコチョコ出てますね★

エシェゾー97(ミュニュレ・ジブール)
このころになるとかなり酔いが回ってフラフラでしたが、そんな酔っ払いをも思わず唸らせるすばらしさ。スパイスや皮革系が少し絡んだ深いアーシーな熟成香。口に含んだときのあふれかえるような含み香や表情の豊かさが前の96年とは大違いです。さすがミュニュレ・ジブール、旨いなぁ…。
★楽天のミュニュレ・ジブール★

実はこの日は体調が悪く、朝方は微熱があるような状態でした。途中リタイアも覚悟で臨んだのですが、終わってみれば、すばらしいワインの数々と楽しい会話とで時間がたつのも忘れていました。酒量を控えめにすると言っておきながら、結局、普段と変わらないペースで飲んでいたような… 酔った勢いで非礼等あったかもしれませんが、酔っ払いの戯言とお許しください>参加されたみなさま。

日時 2011/9/12
銘柄 サンンセール・キュヴェ・エドモン98(アルフォンス・メロ)
感想 写真 1
サンセールの名手、アルフォンス・メロのバックビンテージです。タカムラさんで購入。 晩飯のシチューにあわせて開けることにしました。
グラスに注ぐと、かなり濃い色調のイエローです。黄桃やバニラ、ヘーゼルナッツなどのモワッとした香りが一瞬よぎきりますが、あまり長く続いてくれません。味わいはよくもわるくもトロトロ。ただ、ブルゴーニュのシャルドネのように熟成によって大きく付加価値が加わっているかというと、こういう味わいを好む人もいる一方で、若いころの繊細でヴィヴィッドな味わいのほうがよいという人もいそうで悩ましいところです。
個人的には、このボトルに関しては、もう少し早く飲んであげた方が幸せだったかな、と思いました。
日時 2011/9/9
銘柄 ブルゴーニュ・キュベ・パンソン04(ポンソ)
感想 写真 1
当たり外れが大きいのはブルゴーニュを飲むときの宿命とわりきっていますが、なかでもその振幅の大きい作り手のひとりが、ポンソでしょう。
個人的な印象では、3本飲むと2本はハズしているような気がしますが、残りの一本が大当たりだったりするので、目を離せない作り手です。それに、ハズれのボトルにしても、大コケというよりは、微妙にスイートスポットを外れたような、実力なのか飲み頃でなかったのか、それともコンディションの問題か醸造の問題なのか判断がつきかねるようなもどかしい外れ方だったりして、それでまた余計後ろ髪をひかれるような思いになります。
ここしばらく不完全燃焼のボトルつづきでしたが、久しぶりに出ましたよ、一発逆転ホームランのようなアタリボトルが。しかも裾モノの04年という微妙な年で。
ちょうど飲み頃にさしかかったということもあるんでしょうね。とにかく香りがスゴイ。腐葉土やなめした皮、湿った落ち葉などのスーボワ系熟成香がムンムンです。
味わいもグッド。若いうちに飲むと、ヨーグルトのような乳酸チックなフレーバーが浮き気味に感じられることがままありますが、このボトルは年数の経過とともに各要素がなめらかに溶け込んでいて、非常に良い状態になっていました。
実力的に明らかに他の生産者の村名のレベルに達しているといってよいでしょう。というか、凡庸な生産者だと、どんなに上のグレードでも味わえないような官能性があるんですよね、ポンソの当たりボトルには‥。

‥とまあ、3Kの裾モノで熱く語ってしまいましたが、これがあるから、見切らずについ買ってしまうのですよね、ポンソ。 グランクリュはさすがに外すと手痛いので、最近出回っている、バックビンテージの裾モノやジュブレ村名などを余裕のあるときに少し買い増してみようと思います。

★楽天でポンソを検索。★
日時 2011/9/1
銘柄 ジュブレシャンベルタン・テールブランシェ09
(シャルロパン・パリゾ)
感想 写真 1
何度も書いてきたように、シャルロパンはとても好きな生産者なんですが、村名級の値段が高いのが玉にキズです。
グランクリュが10K台中盤程度で買えるのに対して、ジャスティスやヴィエーユヴィーニュが1万円近くします。 そんな中、09年のテールブランシェが5K以下で出ていたので、早速2本買ってみました。

グラスに注ぐと、濃いめのルビーの色調で、透明感があります。チョコレートのような香ばしい樽香の奥から、黒い果実やスパイス類、黒土などが漂ってきます。ただ、良年のわりには、バランス的にオークがやや強すぎる感じもします。
口に含むと、クリーンで張りのある果実味のアタック。闇雲に濃いということもなく、張りのある酸とよく熟したタンニンとでバランスよくまとまっていて、フィニッシュには甘苦いフレーバーが広がります。
いつもどおり美味しいのですが、ちょっと現時点ではオークが目立ちすぎるのが気になりますね。二日目の味わいにも注目したいところです。

翌日:日中、烏山の実家に母を見舞いに行き、そこで夕食を済ませました。夜帰ってきて、チーズを肴にチビチビとロブマイヤーのブルゴーニュグラスで飲んでます。あいかわらずチョコレートフレーバーが幅をきかせていますが、味わいの要素は初日より渾然一体となって、中間部の密度感も向上した感じです。この銘柄自体は絶賛するほどではありませんが、上位銘柄は期待できそうですね。