2011年8月

日時 2011/8/30
銘柄 ブルゴーニュ・ルージュ09(フォンテーヌ・ガニャール)
感想 今日のチョイスはコレだっ!!( (C)F師匠 ) 写真 1
07年がショッキングなほど美味しかったフォンテーヌ・ガニャールのACブル。良年といわれる09年でもその再現となるか‥。 色調は透明感のある濃いめのルビー。フィネス扱いボトルの常で、グラスに注ぎたては閉じていて、還元的です。赤身肉のような香りの奥から徐々に赤と黒の中間ぐらいの果実香やスミレなどのフローラルな香り、紅茶、ミネラルなどが。飲んでみると、思いのほかしっかりした酸が基調の味わい。果実味が生き生きとしていて、クリーンで立体的な構造。所詮はACブルですから、スケールは大きくないし、余韻も短いものですが、2千円台半ばの銘柄としては十分過ぎる香味といえましょう。なんといっても、状態が良いのはいいですね。流通段階でぞんざいに扱われていたら、持ち味を発揮できないタイプだと思います。 レストランなどで、こういうワインが4K前後で飲めるといいんですけどね。
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日時 2011/8/29
銘柄 アヤラ・ブリュット・マジュール(demi)
感想 0828wine
夏に備えて安泡やハーフのシャンパーニュなどを結構買い込んだのですが、7月の低気温や先日来の母親の骨折などで、ほとんど消費していません。
まあ、シャンパーニュはセラーに常備しておくとなにかと重宝しますので、無理くり飲まずに、マイペースで消費していこうと思います。 この日は、翌日外で接待があることがわかっていたので、一晩で飲みきれるハーフサイズをあけることにしました。
選んだのはヒグチワインさんの6本セットに入っていたアヤラのブリュット。桃のコンポートや洋ナシ、白い花、それに軽めのイースト香。飲んでみると味わいも香り同様、軽めで爽やか系です。バランス的にやや酸が強めでしょうか。同じセットで購入した前回のジョゼフ・ペリエのような安定感はなく、やや頼りなさげでな印象。このレベルだと、前日の千円台RMと歴然の差‥というわけにはいかないですねぇ。まあ流通経路とか状態とか、デゴルジュマンの時期とか、いろいろな要素もあるのでしょうけど‥。シャンパーニュについては、まだまだ経験不足です。
日時 2011/8/26
銘柄 コント・デ・デュノア・セレクション・ブリュット
感想 写真 1
夕刻雨の中を浜松から帰って、それほど空腹でもないし、疲れているしということで、さてどうしようかと迷いました。
ブル赤のフルボトルを開ける気力はなく、といって金曜日の夜に何も飲まないのもサビシイ。
そんなわけでセラーから選んだのは、ノムリエさんで買った激安シャンパーニュのうちの1本、コント・デ・デュノア・セレクション・ブリュットです。お値段は1990円。同じく千円台で評判の銘柄「フィリップ・ラマリエ」を購入したときにたまたま同店で見つけて、一緒に購入したもの。
グラスに注ぐと、淡めのイエローの色調で、気泡は細かくしっかりと立ち上ります。
香りはややドライな、カリンやリンゴ、イーストなど。もっとフローラルな要素があるといいのですが‥。
味わいは軽めで、全般にドライな中に、フィニッシュにかけてやや甘苦くクドイニュアンスが見え隠れします。これが三千円台のRMだったら、シビアな目線にならざるをえないところですが、なんといっても二千円を切るプライスは下手なクレマンよりも安いわけで、まあこんなものかな、と言うべきか、まあいいんじゃないかな、と評すべきか、微妙なところです。
ただ、個人的には、リピートはないかな、と。
もう一本残っているフィリップ・ラマリエも近いうちに飲んでみようと思います。

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日時 2011/8/25
銘柄 プチ・ルミエール(demi)
感想 ツイッターでも呟きましたが、浜松までトンボがえりでした。 行きは静岡地区の大雨で新幹線が1時間半遅れ、帰路は都内の集中豪雨のため結局タクシーで帰る羽目に。疲れました。ちなみにあちらはまずまずの天気でした。 浜松に出かける前の晩は、実家に宿泊。いただきもののプチルミエールのハーフボトルを開けてみました。
ルミエールの中ではボトムラインということで、大して期待せずに開けたのですが、これがなかなか。意外に凝縮感があってスパイシーなのに驚きました。青っぽい、ハーブやピーマン的な香りが目立つわりに、味わいに未熟感が感じられないのが不思議だったのですが、ワイナリーのホームページを検索してみると、ベリーAと輸入ワインのブレンドとのこと。「チリなどのカベルネ」と表記しているショップもあります。たしかにチリワインとのブレンドということなら、納得のいく香味ですね。ブレンドの妙を感じる味わいで、日常の夕食にもよく合いそうです。まあ、あえてリピートしようとまでは思いませんが…。自宅にいただきもののブラッククイーン08年もありますので、こちらも近いうちに開けてみるつもりです。

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日時 2011/8/23
銘柄 モレ・サンドニ2008(ミッシェル・マニヤン)
感想 できるだけ毎日更新したいと思いつつ、このところ実家と自宅を行ったりきたりなので、なかなか思うようにいきません。PC環境が劣る実家からだと更新するにもひどくストレスを感じるのです。セールや新着情報でこのところたいしたネタがないのもモチベーションがあがらない理由だったりします。 ということで、少し前に飲んだワインの感想になってしまいますが‥。このミシェル・マニヤンは、ノムリエさんで例の激安シャンパーニュを購入した際、なにかないかと見繕って一緒に買ったものです。値段は3K台と、昨今のコートドニュイの村名としてはまことに真っ当なプライス。 0821wine.jpg
でもって、これがなかなかよいのです。 モレサンというよりもヴォーヌロマネに近いような華やかでスパイシーな香味です。果実味は濃厚でありながら、前回のドゥモジョのようにただ濃いというのにとどまらず、口の中での表情が豊かです。例によってモダンな樽使いもお見事。全体としては酸が引っ張るバランスですが、酸っぱいとうこともなく、タンニンも柔らかく熟していて、現時点でもスルスルと美味しく飲めてしまいます。似た生産者を挙げるとすると、パリゾとかグロフレとかですかね。って、どちらも私の贔屓の作り手ですが。 フレデリックともども、最近人気がないことは容易に想像できますが、もっと注目されてよいつくり手だと思います。あくまで今の値段がキープされることが前提ですけど‥。

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日時 2011/8/21
銘柄 ポマール・レ・ヴィーニョ07(ロドルフ・ドゥモジョ)
感想 母の回復具合は一進一退といったところでしょう。当初危惧していたよりは順調ですが、日中ひとりにさせておくのはかなり不安。そんな状況なので、もうしばらく実家と自宅との行き来が続きそうです。 といいつつ、実家でも晩酌するぐらいの余裕はできたので、烏山駅前の「清水屋」で何かないかと漁って、このボトルを買ってみました。 メルマガなどで時々名前を目にするロドルフ・ドゥモジョですが、ショップによってはドゥモルジョと表記しているところもあったりして、名前が覚えにくいですよねぇ。 写真 1
グラスに注ぐと、濃厚なルビーの色調。これって07年だよね?とビンテージを改めて確認してしまいました。トーンが低く沈みこむような黒い果実やスパイス、皮革などの香り。果実味中心の味わいはスパイシーで酸がしっかりしています。ブラインドで出されたらジャックカシューとか答えるかもしれません(といっても上位グレードでなく‥)。真面目に作られているなぁと思わせる液体の、果実味の凝縮感はかなりのものですが、いかんせん一本調子で、飲んでいて楽しくないんですよねぇ。レストランなどでグラスで出されたら歓迎しますが、自宅でリピートはないかなぁ‥。

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日時 2011/8/18
銘柄 シャンボールミュジニー・レ・クラ07(ユドロ・バイエ)
感想 実家の母が転んで腰椎を圧迫骨折してしまいました。私も介抱のため、実家との往復になってしまい、なかなかゆっくりとワインを開けられませんが、合間を見てほどほどに飲んでいこうと思います。 0817wine
昨日一昨日は、朝晩の介護を弟と交代して、実家に帰ったので、表題の銘柄を飲んでみることにしました。
なんだかすっかりバブルがはじけてしまった感のあるユドロ・バイエですが、公平にみてCPは良好だと思っていますし、1級クラスは寝かせれば結構よくなりそうです。 ただ、07年はRWG誌などを見ても、あまり評判よくないんですよね。どんなものかと思って、このレ・クラを開けてみたのですが‥。

グラスに注ぐと、色調は中程度から1級としてはやや淡めでしょうか。エッジの部分もかなり和らいできています。 グラスを近づけると、文句なしによい香りが出ています。カシスやブラックチェリーのコンポート、ダージリン、スパイス、ミネラル、それにほんのり大地香。ところが、味わいが微妙。。 ゴムっぽいようなニュアンスもあって、色調から想像するよりも凝縮感はあるのですが、フィニッシュにかけて、作りこんだような変な苦味を伴う。 コンディションの問題かとも思ったのですが、ツイッターで呟いてみると、最近のバイエは抽出が強くなってきているのでは、という声もあり、とりあえず半分以上を小瓶に残して翌日飲んでみることにしました。
翌日になると、予想どおり味わいのギゴチなさがだいぶ解消されて、初日より良くなりました。相変わらず後半に苦味が来ますが、初日よりはずっとそれも目立たず、全体のバランスも向上しました。 不作年といっても、やはり1級クラスはもう少し寝かせたほうが真価を発揮しそうです。 それにしても、ユドロバイエって、飲む時期や抜栓後の経過時間などでかなり印象が変わりますよね。自分の中では、一時評価は暴落していましたが、最近はCPのよさなどから少し見直し始めています。09年も書いたそうかな、などと思ったり。

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日時 2011/8/16
銘柄 ジョゼフ・ペリエ・キュベ・ロワイヤル(demi)
感想 安シャンパーニュ探求にいそしむ昨今ですが、少し目線を変えて、NMもののハーフ6本セットを仕入れてみました。 銘柄は他にモエ・エ・シャンドンのブリュットとロゼ、ランソン、ポメリー、アヤラ。 これで17Kはやや微妙な値段ですが、ハーフのシャンパーニュは、セラーに常備しておくとなにかと重宝することもあり‥。 6本の中から、最初にあけたのは、表記のジョゼフ・ペリエ。英国王室ご用達銘柄ですね。非常に強く、中心に集まるきめ細かな気泡。黄桃やリンゴ、クロワッサンなどの明快な香り。味わいは厚みがあって、芳醇、クリーミー。どっしりとした味わいで、強いイースト風味を口中で感じますが、それでいてしつこくならないなかなかのバランス。オーソドックで中庸を得たシャンパーニュです。ひとつ欲をいえば、ラベルのデザインにもう少し工夫があってもよいのでは、と思いますが、余計なお世話ですね。 0814wine2
日時 2011/8/15
銘柄 ジュブレシャンベルタンV.V2008(フーリエ)
感想 フーリエの09年、すさまじい人気ですね。銘柄と値段にこだわらなければ、村名やシェルボード、プティヴージョあたりはなんとか入手できそうですが、ACブルや、2トップのグリオットとクロサンジャックは、まさに瞬間蒸発。 私は村名と地味な1級を半ケースほど買って、自宅でボチボチ飲んでいこうと思っています。 そんな中、他VTと抱き合わせで販売しているショップなどもあるようです。ほかのビンテージの出来を再度確認しておこうと思って、あえてこのタイミングで08年の村名を開けてみました。 08年の村名はまだ市場に残っているので、美味しければ買い足すこともできますからね。 0618wine
グラスに注ぐと、やや濃いぐらいの色調。透明感のある綺麗なルビーです。 香りは赤と黒の中間ぐらいの果実、スパイス類、皮革、それにシャンピニオンなどの複雑なニュアンスがあります。ただ、このボトルに関しては芳香力自体はそれほど強くないです。 飲んでみると、スルッと口の中に入ってくるクリーンで張りのある果実味は相変わらずですが、バランスとしては、やや酸が立ち気味でしょうか。この点、村名においても各要素が見事に拮抗していた07年のほうが印象よかったような‥。 小瓶に残した半分を翌日飲んだところ、香りはむしろ初日より開いていました。ただ、味わいのバランスは初日同様、「酸っぱい」というほどでないにせよ、酸に偏っている印象で、リピートしようというモチベーションは湧かずじまいでした。 やはりこれから買うなら、09年(もしくは07年)ですかねぇ?
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日時 2011/8/10
銘柄 コノスル・スパークリングブリュットNV
感想 日曜から火曜日まで子どもたちはカミサンのご実家の方々と一緒に浜松に出かけていました。こういうときこそ、ゆっくり羽を伸ばすべきところなんですが、日曜、月曜の夜となると、ワイン会や飲み会もなく、あまりすることもありません。とりあえず日曜日は仙川の眼鏡市場に老眼鏡(笑)を作りにいって、待ち時間にその近所の「湯けむりの里」に行ってみました。 http://www.yukemurinosato.com/sengawa/index.html
「湯けむりの里」といえば、先日宮前平に行ったばかりです。
値段はやや高いものの、本格的な温泉旅館の雰囲気を都内で楽しめる宮前平店に比べると、仙川のこちらはだいぶ見劣りします。中の設備にしても来ている客層にしても、高級な銭湯、といったところでしょうか。おまけにこの日は雨が降っていて、「落雷の恐れ」ということで露天風呂が入浴禁止。そうなってしまうと、本当に銭湯みたいなものです。
写真 2
そんなこんなで、帰路烏山の実家に立ち寄って、晩飯をご馳走になりました。 近所の酒屋で購入して持参したのがこのコノ・スル。 写真 1
やや粗いけれども思い切り元気のいい泡立ち。果実味パンパンで、アルコール度も高め。そのせいか、残糖感はありませんが、どこか甘いニュアンスを感じます。後半にはややぎごちない苦味。ど真ん中ストレートの直球(それも棒球)という感じの、シンプルですがある意味潔さを感じるスパークリングです。イタリアあたりの甘ったるいスプマンテよりはこちらのほうが好みですね。
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日時 2011/8/8
  W.W (World Wine)
銘柄 大学時代の友人たちと飲みに行って、2軒目に入った店です。場所は新丸ビル5階。 一見スタンディングバー風ですが、奥にはソファの席もあって、こちらに座れれば結構くつろげます。ワインは分厚いリストがあって、世界中の銘柄がそれなりに充実。チーズの盛り合わせもボリュームがあってなかなかでした。 食べログのレビューにはあまり芳しくない評価もありますが、個人的にはわりとアタリの店でした。まあ、この店目当てに来るというほどではなくて、2軒目にブラリと入るという使い方でしょうけどね。
W.W (World Wine) http://r.tabelog.com/tokyo/A1302/A130201/13038525/

ワインはボトルで以下の2本を注文してみました。コンディションは問題なし。
写真 3
ブルゴーニュ・ルージュ08(カミーユ・ジロー)
評判のカミーユ・ジローということで、期待して注文したのですが‥。素性のよさは感じるものの、それ以上ではないかな、という印象。酸が勝っていて酸っぱい。濃縮感や余韻はACブルの標準的水準をほんの少し上回るレベルでしょうか。ま、安かったし、08のACブルだし、こんなものでしょう‥。
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写真 4
ケープメンテル・カベルネ・メルロ06
06といってもまだまだ若いですね。最初ハーブっぽい青さが目立ちましたが、時間とともになじんできました。味わいは目鼻立ちがクッキリ。アルコール度も高く少々飲み疲れしますが、真面目によく造られたワインだと思います。
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日時 2011/8/1
銘柄 クロヴジョ・ミュジニー2002(グロフレール・エ・スール)
感想 0801wine
子どものVTの2002年のグロフレール。
クロヴジョは2本買って、一本を一昨年レストランに持ち込んで飲みました。それが激ウマだったので、今回のボトルも期待して開けたのですが‥。
まず、コルクが上まで染みていて、上部には青カビが少々。管理状態は前回のボトルと同様だったので、噴きこぼれるほどの急激な温度変化には晒していないはず。コルクの品質差でしょうか。グラスに注ぐと、エッジにはっきりとオレンジ色が見て取れる色調。香りはしんみりとしたスーボワ香主体で、火を通した黒系果実や中国系のスパイスがほんのりと。味わいは香りの印象よりはずっと元気で、しっかりした酸とコーヒー的なホロ苦いタンニンが果実味を支えています。とはいえ、パンと張った球体のような味わいだった前回ほどのインパクトは感じられずじまいでした。前回が第一次熟成のピークだったとすれば、今回は次のピークへの狭間といったところでしょうか。少し期待はずれ感はありましたが、翌日まで美味しく飲めましたし、10K未満の価格を思えば、まずまずの一本でした。 グロフレの09クロヴジョ、RWGオークションでも狙っていたのですが、競り負けてしまいました。もう少し競り合ってもよかったかな‥。