2011年6月 |
日時 | 2011/6/27 |
銘柄 | シャンボールミュジニー・レ・クラ97(ルーミエ) |
感想 | 懸案のひとつだった大きなイベントが終わりました。 これで気持ちもスッキリするかと思いきや、どうもまだ鬱鬱、モヤモヤとしたままです。残務をいくつか抱えていることが原因だと思われますが、7月いっぱいぐらい、こんな状態が続きそうです。 ふと気づけば、禁酒日も長いこと設けていないような‥。 と言いつつ、せっかくイベントが無事終了したのですから、お祝いにふさわしいワインを開けることにしました。ガラガラのセラーから選んだのは、ロンドンから購入したルーミエ97レクラ。 ![]() リーデル・ヴィノムに注ぐと、外観は中程度の濃さで、ルビーというよりはガーネットの色合い。エッジは緩んではっきりとオレンジになっています。グラスを近づけると、う〜ん、イイ香りが出てますよ。 カシスやブラックチェリーのリキュール的果実、下草、鉄観音、枯葉、丁子、ナツメグ、皮革。 口にしてみると、構造にやや緩さがあり、濃縮感ももう一声欲しいところですが、その分たっぷりとした旨みがあって、エレガントな仕上がりです。 タンニンは溶け込んでなめらかになっており、豊かな含み香とミネラリーで綺麗なフィニッシュはさすがルーミエと思わせるものがあります。 大河ドラマとJINの最終回見ながら、ゆっくり飲もうと思っていたのですが、杯が止まらず、「江」が始まる前にすでに三分の二飲んでしまいました。 中盤以降は、予想どおり凝縮感が増し、液体にクリーミーさが加わりました。熟成香ムンムンでありながらも獣っぽさが強調されないのと、フィニッシュがスムーズで余韻が長いのがさすがです。シャンボールの特徴に加えて、状態のよさによるものでしょうね。 レクラ、やっぱり美味いですね。華があります。 同じルーミエの1級でも、クロドラビシェールだともっとしんねりムッツリした感じになる気がします。すっかり高くなってしまって、近年のVTは全然購入してないんですけど、買っておけばよかったかなぁ‥。 といいつつ、ネットで検索すると、07、08年で17〜18Kという価格はやはりちょっと高いように思います。VTによっては、ポンソのロッシュ買える値段ですからねぇ。 ★ルーミエのレクラを楽天で検索。★ |
日時 | 2011/6/26 |
銘柄 | ジャン・ルイ・バララン キュヴェ・ロワイヤル・クレマン・ド・ボルドー・ブリュット |
感想 | あまりに暑かったので、近所にできたワインショップで、なにか安くてよい泡はないかと尋ねて購入したのがこのクレマン・ド・ボルドーです。![]() 全然知らない銘柄ですが、ネットの解説を引用してみますと、 ボルドーはガロンヌ川右岸の地下の洞窟にある自然の隠れ家(SHELTER)で、まさにシャンパンと全く同じ瓶内二次発酵で造られている本格的スパークリングで、20世紀初頭に石灰岩質の土壌から切り出された、地下30mにあるこの隠れ家は全行程4kmもあり、その低温の安定した状態で、まさにドンペリのように熟成を行うことにより、キメの細かい泡とスッキリとした酸の仕上がりが生み出される、というわけです。 しかも、ルミアージュという瓶を毎日少しずつ動かす作業は、この価格では機械で行う造り手が多い中、この[ジャン・ルイ・バララン]は採算度外視とも言える、全て手作業で丁寧に動瓶して、その奇麗で細かい泡を造り出しています。 セパージュはセミヨン70%・ミュスカデル30%とのこと。こうした品種の泡モノって、考えてみればあまり飲んだことないので、興味深く飲んでみました。 いいんじゃないでしょうか。 美味しいです。なかなかに品格のあるゴールドがかったイエローの色調。泡だちはやや粗めですが、クラスを考えれば十分。グレープフルーツ、ゴールデンデリシャス、クロワッサンなどの心地よい香り。味わいは構造がしっかりしていて、ふくよかです。安泡に見られるシャバシャバ感がないのがイイ。アルコール度もほどよい感じで、かなり気に入りました。 この夏は、ボトムラインのシャンパーニュより安めの、このくらいのプライスレンジで美味しい泡を探したいと思っています。 #ただ、この泡、問題がひとつ。我が家の冷蔵庫のドアの部分に入らないんです(泣)。 ひと晩で飲むしかないか‥。 ★楽天でも結構扱いありますね★ |
日時 | 2011/6/21 |
銘柄 | ブルゴーニュ・レ・フォルチューヌ2009(ヴィレーヌ) |
感想 | 08年はややキャンディっぽい香味が目立つなど、イマイチな印象だったA・Pヴィレーヌ。それでもツボを押さえたナチュラルな作りはさすがと思わせるものもあり、良年の誉れ高い09年は問答無用でディゴワーヌ、メルキュレ以下買い揃えることにしました。
到着後しばらく休ませて、まずは若木のフォルチューヌで様子見です。 ![]() 良年らしく、濃厚な色調のルビー。黒系果実や中国系スパイス、アニス類などの香りが感じられますが、まだまだ初期的で、寝かせればもっといろいろな要素が出てきそうです。味わいはややハーブっぽい青さを伴いますが、リリース直後にしては、よくまとまっていて飲みやすいものです。やわらかく熟したタンニンと後半の苦味。過大評価すべきではありませんが、巷で2000円台で売られていることを思えば、申し分のないコストパフォーマンスといえましょう。 もうしばらくしたら、ディゴワーヌを開けてみようと思います。 ★ヴィレーヌの09年★ |
日時 | 2011/6/20 |
銘柄 | ニュイサンジョルジュ・シェーニョ04(ジョルジュ・ミュニュレ) |
感想 | ![]() 仕事のイライラをひきずったまま帰宅。 家でも子供に当り散らしたりして、どうにもこのところ不安定なのが自分でもわかります。 少しよいワインでも飲んで落ち着こうと、チョイスしたのが贔屓にしているジョルジュ・ミュニュレ。 04のブルはあまり買っていません。前年の03、その前の02年が子供のビンテージだったこともありますが、翌05年がグレートビンテージの前評判が高かったので、抑え目にしたということもあります。 私の少ない経験では、良いものはエレガントなピノに仕上がっている反面、イマイチなものは青っぽさや木質的なニュアンスが目立つものも多く、いずれにしてもそれほど長命なVTではなさそうだなという印象でした。 というわけで、飲みなれたNSGシェーニョですが、どんなもんでしょうか。 すでにかなり熟成したアーシーな香りが出ています。赤と黒の中間位で、どちらかといえば赤に近いリキュール的な果実、紅茶、スパイス、皮革、毛皮、スーボワなど。味わいはやや水っぽいながらも、しなやかな酸と滑らかな果実味を中心にエレガントにまとまっています。 ただ、やはり02年と比べると、果実味の張りや豊満さ、香りのクリーンさの面ではっきりと差を感じます。 なんというか、とれたブドウの健全さの差が出ているのかな、なんて思ったりもしました。 ★楽天でジョルジュ・ミュニュレを検索★ ★楽天でミュニュレジブールを検索★ |
日時 | 2011/6/17 |
銘柄 | ジュブレシャンベルタンV.V2008(フーリエ) |
感想 | 木曜日の夜は送別会があったのですが、そのあと二軒目に三茶路地裏の「CHEF'S KITCHEN WINE BAR
TEPPEN」に行きました。店内活気ありますね。料理もなかなか美味しかった。 http://bit.ly/m8H8ZD 飲んだワインは、ココファームの白。比較的甘口仕立てのすっきりした白でした。 ![]() 金曜土曜と自宅で開けたのは、購入したばかりの08フーリエ。 まだ状態が落ち着いていないかなという危惧はありつつ、追加購入の検討の意味も込めて、村名をあけてみました。 ![]() 色調は濃いめのルビーですが、透明感があります。香りは例によって、トーンの高い、赤系果実や紅茶、キノコ、タバコ、おがくずなどの独特の香り。 飲んでみると、やや酸がたち気味ですが、充実感のある果実となめらかなタンニンとで、破綻なくまとまっています。ただ、グリップや力強さは07年の村名に比べて1歩劣るようんs印象もあります。まあ、フーリエの場合、若いうちは、開け るタイミングによって相当表情を変えてくるので、今はまだ早すぎたのかもしれません。 小瓶に残した二日目は、やや香りのワイルドさは衰えたものの、味わいにグリップが出てきました。やはりもう少し寝かせたほうがよさそうですね。 最近また5K前後で07や08の村名が入荷しているようなので、07、08それぞれ追加購入して数年寝かせてみようと思います。 ★楽天でフーリエを検索。★ |
日時 | 2011/6/15 |
銘柄 | ヴォルネイ2005(ニコラ・ロシニョール) |
感想 | きゃんどるさんに行ったときに、もう一本勢いで開けたボトルを掲載するのを忘れてました。
![]() ミシェル・マニヤンが早々に空になったので、予備に持参したこちらのボトルも開けることにしました。 こちらはまだかなり強いですね。開けたては、赤系果実のゼリーやスパイス、オークに加えて、ハーブっぽい青いニュアンスが目立ちます。ただ、飲んでみると、香りから想像するほどの硬さはなく、ミルキーなニュアンスのなめらかなテクスチャーの中に、充実した果実味と酸、タンニンの要素が詰まっています。もう少し寝かせたほうが美味しく飲めただろうなと思いつつ、今でも十分美味しかったので、結果オーライでしたね。もっと積極的に空気に触れさせてもよかったのかもしれません。 2005年のブルは酒質が強い分、飲み頃はやや悩ましいですね。 ★楽天でニコラ・ロシニョールを検索★ |
日時 | 2011/6/9 |
銘柄 | 夜の会食で、とある中華料理店にワインを持ち込むことになりました。こういうときのワイン買出しは私の役割です。
昼休みに虎ノ門のカーブドリラックスに行って見繕ったのが、ヴァインヴァックとダヴィッド・デュヴァンの2本。どちらも同じVTは飲んだことはないものの、何度か過去に飲んでいて、手堅い線で選びました。
リースリング・キュベ・テオ2009(ヴァインバック) いいですね。艶々したリースリングです。ややパッションがかった柑橘系フルーツ、アカシアの花、ミネラルなどの華やかな香り。口に含むと、ツルリとしたテクスチャーの中にも伸びのある酸があります。口の中での表情も豊かで、同席した方々にも好評でした。 ![]() ★楽天でヴァインバックを検索する★ モレサンドニ2008(ダヴィッド・デュヴァン) かつてのトルショーさんの畑ですかね? 以前はモダンで濃いめの作りをする印象があったダヴィッド・デュヴァンでしたが、この08年はずいぶんと抽出もやわらかくエレガントなワインに仕上がっています。赤系果実やシナモンなどのスパイス、紅茶などのクリーンな香り。味わいはミディアムボディで、含み香が豊か。やや力強さには欠けますが、中庸を得た仕上がりのよいワインだと思いました。 ![]() ↑銘柄違いますが‥。 カーブドリラックスさん、さすがいい品置いてますね。 |
感想 |
日時 | 2011/6/5 |
銘柄 | ブルゴーニュ・ルージュ07(フーリエ) |
感想 |
07年の、しかも裾モノとしては十分すぎるほど濃いルビーの色調。 当初寡黙だった香りは、時間とともにグングン開いて、カシスやプラム、アーシーなニュアンス、皮革、キノコ、タバコなど、ACブルとは思えないような複雑さ。フーリエ香とでも呼びたくなるこの独特の香りを嗅ぐだけで、もう元を取った気分です。
味わいは当初ギゴチなさやエグミ感を感じたのですが、こちらも空気に触れるにつれて、ナチュラルになりました。果実味もそれなりに充実していて、酸、タンニンとのバランスもよく、まさに飲み頃でしょう。一般の作り手の村名に迫るような、充実した余韻も見事です。
いろいろ取り沙汰される作り手で、賛否両論あるのも知っていますが、やはりフーリエは非凡だと思います。なんだかんだいっても、もう香りだけでマイってしまいます。ずっとついていきます、フーリエさん、って感じです。
翌日はやや酸が前面に出てきましたが、香りも健全で、二日に亘って楽しめました。 |