2011年4月

日時 2011/4/30
銘柄 ニュイサンジョルジュ・シェーニョ02(ジョルジュ・ミュニュレ)
感想 0501wine
飛び石のGW突入、ということで、とりあえず家で最初に開けたのがこのジョルジュ・ミュニュレ。上の子の生まれ年用に買い集めたうちの一本です。
02年のジョルジュ・ミュニュレは07年にCMフスロットを飲んでいて、このときはまだ早いながらも充分過ぎるほど美味しかったのを覚えています。
http://www.asahi-net.or.jp/~mh4k-sri/0707/0707.htm

VTから10年近く経過して、そろそろ熟成も進んきているかな、と開けてみましたが、熟成具合については、早すぎるといはいわないものの、まだまだ熟成途上というところで、余力を残している感じでした。
香りがとにかくすばらしい。カシスやブラックチェリーなどのコンポート、シナモン、皮革、それにアーシーなニュアンス。飲み進むうちにやや閉じ気味だったこれらの香りがグングンと開いてきます。口に含むと、02年らしい張りのある豊かな果実味が感じられます。酸は比較的高めですが、豊かな果実味のおかげで心地よいアクセントとなっています。タンニンも豊富ですがなめらかです。
全般に各要素が豊かでバランスも悪くありませんが、同じ1級CMフスロットに比べてプロポーションがやや「寸胴」な感じがするあたり、世の中の流通価格は正直といえましょう。もっともそれはあくまで高い次元での比較で、ジョルジュ・ミュニュレのNSGの2銘柄(シェーニョとヴィーニュロンド)は、プライスが穏当な割りに内容も充実していてタマ数も豊富と、全ブルゴーニュの中でもねらい目のアイテムのひとつだと思います。

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ちなみにラックさん扱いのこのボトル、コルクは下の方1ミリ程度しか染み込んでいないすばらしい状態でしたが、小瓶に残した二日目は香りがほとんど出なくなってしまいました。さすがにリリース後10年経つと、抜栓二日目に多くを望むのは酷なんですかね…。
日時 2011/4/24
銘柄 ジュブレイシャンベルタン2007(ジャンテ・パンシオ)
感想 ダイエットのせいで、どうも便秘気味です。それで金曜日に慣れない下剤など飲んだら、その晩からずっと胃がキリキリと痛くなって参りました。日曜の晩も胃腸の具合はイマイチで、ワインを開けようかどうしようかと迷いましたが、せっかくの休日だし、とりあえず軽く1〜2杯ということで表題のボトルを開けることにしました。 このジャンテパンシオ、税込み3千円チョイとやたら安く買ったのですが、さてどんなものでしょうか。 0424wine
グラスに注ぐと、まだ紫色がかったルビーの色調です。
香りは、揮発性の塗料のようなニュアンスがまず感じられますが、スワリングするとすぐに飛んで、黒い果実やスパイス、鉄錆などが前面に出てきます。
味わいはスパイシーで濃厚。力のある酸が引っ張るバランスですが、口の中での表情が一本調子で、余韻も短めです。
総じてソツのないモダンなピノだと思うのですが、そのモダンさが逆に「Out of date」に感じられてしまうのが、ブルゴーニュの難しいところですねぇ。
ジャンテパンシオは、贔屓の作り手で、フラッグシップのシャルムシャンベルタンも結構セラーに寝かせていますが、どうも最近、買いかぶりすぎだったかなぁ‥という気がしています。

#とかなんとかいいながら、結局ボトル半分飲んでしまいました。
日時 2011/4/22
銘柄 Ch.カロンセギュール98
感想 18日は十数回目の結婚記念日でした。
本来ならばどこか外食にでも出かけたいところですが、このようなご時世でいろいろ入り用になって懐が寂しいし、子供たちを家において二人で出かけるのも不安なので、家でつつましくすませました。
飲んだワインはエノテカでプリムール買いしたカロンセギュール。 カロンセギュールといえば何と言ってもハートのラベルで有名です。しかし、ボルドーを飲みつけている方ならご存知のとおり、サンテステフの粘度の多い土壌から作られるそのワインは愛らしいラベルとは裏腹に、タニックで頑強、熟成に時間を要するものです。 ましてこのボトルは、「ヴァン・ド・ガルド」の年として知られる98年。メルロを多めにブレンドしているといっても、その険しさは押して知るべしで、07年の結婚記念日に飲んだときは、まだまだ時間がかかるなぁと閉口したものです。
http://www.asahi-net.or.jp/~mh4k-sri/0704/0704.htm#8

あれから4年経過していますが、さて、どんなものでしょうか。 YOLカロンセギュール ロブマイヤーのタイプIVグラスに注ぐと、色調はしっかりした濃いめのルビーで、エッジはほんのりオレンジ。 香りは全開とまではいきませんが、少し火を通したような黒い果実と中華系の乾いたスパイス類、それに熟成したアーシーな香りが心地よいです。
飲んでみると、4年前に比べて、明らかにこなれてきている印象です。あいかわらず豊富なタンニンはありますが、ガシガシというほどではなく、堅牢な酸とあいまって、エッジの効いたコクのあるボルドーらしい味わいを堪能できます。 単体で楽しむよりは、子羊や牛などのしっかりした味付けの肉料理のお供によい感じですね。
98カロンセギュールは、プリムールで5本買いました。そのうち1本は(本館アーカイブの記録から漏れていますが)購入直後に飲んで、手ごわいことを改めて確認。2本目を前述のとおり4年前に開けましたが、このときもまだ早かった。VTから13年後の今回3本目で、ようやく飲み頃の初期という様相ですので、残りの2本を開けるはさらに5年後、10年後というところですかね。
ちなみに当時のプリムール価格は3700円。現在の市場価格は1万円前後なので、一見安く買えたようにみえますが、寺田の保管料が年間600円かかっていることを考えると、トントンというところですね。
日時 2011/4/17
銘柄 ブルゴーニュ・キュベ・パンソン06(ポンソ)
感想 サイレントカーブの修理が終わり、ようやくセラー2台を使えるようになったので、さっそくユーロカーブに満杯に詰め込んでいたボトルたちの半数をサイレントカーブに戻して、奥底の方に埋没していたデイリー用のワインたちを「発掘」しました。この週末はその中から、ポンソの裾モノをチョイスしてみました。 0416wine
色調は透明感のルビーで、エッジにはややオレンジのニュアンスが見てとれます。グラスを近づけると、赤い果実のコンポートやダージリン、干草、それにアーシーな香りや乳酸チックなニュアンスもあります。基本的には心地よい香りですが、少しスイートスポットをはずすとクサくなってしまいそうな危うい要素も見え隠れします。 飲んでみると、薄旨、というほど薄くはありませんが、例によって伸びやかな酸が引っ張る味わいで、ナチュラルなバランスはさすがです。香り同様味わいにも、やや乾いた干草のようなニュアンスがあって、この点やや好き嫌いが分かれるかもしれません。
裾モノ故、過大な期待は禁物ですが、3K台中盤ぐらいまでなら、ブル愛好家中心にオススメできる銘柄です。4K前後になると、さすがにちょっとどうかな、という気はしますが。
日時 2011/4/15
銘柄 プエンテ・デ・ピエドラ・ティント
感想 この日は会社の先輩と「てけてけ 三軒茶屋店」へ。 にんにくのきいた焼き鳥、ボリュームのあるつくね。水炊きも美味しいし、なんといっても値段が安い。このご時世でも店内は満員でした。 写真 1 前のエントリーのような体調なので、ビール1〜2杯でやめるつもりでしたが、先輩がワインを飲みたいというので、結局つきあうことにしました。 スペインの赤です。ボトル1800円という安さ。 小さなグラスにキンキンに冷えたボトルですので、香味がどうこうというものでもありませんが、そんなに悪くはなかったです。ミディアムボディ。果実味にはやや青っぽさがあるものの、ベッタリしたジャミーな感じではなく、フレッシュです。楽天で検索すると、500円台でありますね。難しいことを考えずにデイリーで飲むのによいでしょう。
↑当HPでも屈指の安値ワインかもしれません。
日時 2011/4/5
銘柄 アンドロー・リースリング08(マルク・クライデンヴァイス)
感想 110405wine
夕食が魚メインだったので、この日は白ワインにしました。
地震で家のグラスが割れてしまったという話をよく聞きますが、我が家のロブマイヤーたちは幸いみな無事でした。
この日はやや小ぶりなTypeVのグラスを使うことにしました。

グラスに注ぐと、ほとんどグリーンのニュアンスを感じない、濃い色調のイエロー。黄桃のコンポートやアンズ、グレープフルーツ、キンモクセイ、花の蜜などの華やかな香り。、 飲んでみると、甘く濃厚な果実味を力強い酸が支える外向的な味わいです。果実味が豊かな分目立ちませんが、酸はかなり強靭で、調子に乗ってグビグビ飲んでいると、歯茎がヒリヒリしてきます。純和食よりは、バターを使った料理などにあわせたい味わいですね。お値段は3K前後ですか。こういうワインを何本か寝かせておいて、熟成させた姿を愉しむのもまた一興かと思います。
日時 2011/4/4
銘柄

ブルゴーニュ2005(エマニュエル・ルジェ)

感想 0403wine
神戸から帰宅して、開けてみたのですが、う〜ん、どうなんでしょう。香りが全然出てこないんですよねぇ。かなり時間がたって、獣や毛皮系のニュアンスが立ち始めましたが、いずれにしても本来の香りの出方ではありません。温度がかなり低いところからはじめた(11度)こともありますが…。 味わいのほうは至極まっとうなんですけどねぇ。(といっても絶賛するほどではない。)
例によって、ボトル半分小瓶に残しましたので、あらためてじっくり飲んでみようと思います。

二日目。裾モノとはいえ、05年らしいマッシブな味わいは健在です。ただ、初日同様、香りが‥。
2本同時に買って、もう一本のほうは健全だったので、こちらはおそらく何らかの菌に犯されたかなにかのボトルだったんでしょう。まあ、ポンソなどではよくあることですし、ブルゴーニュ飲んでると、こういうことも受け入れなければならないのでしょうねぇ。