2011年2月

日時 2011/2/28
銘柄 ジュブレシャンベルタン・キュベ・ド・ラベイユ02(ポンソ)
感想 2026ponsot
ヒグチワインさんで02のポンソが安く出ているのを見つけて2本購入。到着後1週間ではやや拙速かなと思いつつ、待ちきれなくなって開けてみました。 リーデルに注ぐと、透明感のあるやや濃いめのルビーで、エッジにはややオレンジが見えます。香りは、うーん、あまり期待した要素が出てこないんですよねぇ。時間とともに焦げ臭的なニュアンスが立ち上ってきますが‥。 飲んでみると、なめらかな黒系果実のアタック、中盤から旨みが広がりますが、フィニッシュにかけて味わいが散漫になり、雑味感が出るのと湿っぽいタンニンが優勢になるのがマイナス点です。良年のラベイユということで、もっと期待していたのですが、時期的なものなのか、コンディション的なものもあるのか、実力を発揮しきれていないもどかしさを感じるボトルでした。
小瓶に残した翌日も力を発揮することはなく、普通に衰えてしまった感じです。 ポンソはあたると本当にすばらしいのですが、今回のような煮え切らないボトルや、酸っぱいボトルなどにもよく遭遇します。新しめのVTを購入して、自宅で寝かせるのにこしたことはないのでしょうね。

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日時 2011/2/25
銘柄 外で飲んだワインです。写真撮れませんでしたが、備忘録程度に‥。

シャブリ・ヴァイヨン07(クリスチャン・モロー)
開けたては水っぽいかなと感じましたが、時間と共に味わいに膨らみが出てきました。ミネラル感と酸、それに甘みすら感じる豊かな果実味。ややファットながらもカジュアルで美味しいシャブリです。
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グリッリ・デル・テスタマッタ08
テスタマッタのセカンド。といいながら08年はファーストのテスタマッタはリリースされていないので、ファーストラベルに用いられるべきブドウもこちらに使われているよそうです。輝きのあるルビーの色調。カシスやプルーン、シナモンなどのスパイス類、それにフローラルなニュアンスも感じます。味わいはエレガントでしなやか。凝縮感には乏しいものの、果実味が瑞々しく、含み香も豊かで各要素がバランスよくまとまっています。ただし、コストパフォーマンス的には今ひとつと感じました。
↑このラベルがいいんですよね〜。
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日時 2011/2/23
銘柄 Ch.デュアールミロン2002
感想 どうも最近、ボルドーを飲みたい気分です。それも、熟成して柔和になったものよりは、まだ若くタンニン旺盛なぐらいの年代のものを‥。カリフォルニアのカベルネなどにも惹かれます。この嗜好の変化は、このところのダイエットのせいでは、と思ったり‥。 というわけで、久しぶりに家で開けたボルドーです。バロン・ド・ロートシルトが作る4級シャトー。リリース後すぐに買ってセラーで寝かせていました。02年ということもあって値段もリーズナブルでした。 0221wine
ロブマイヤーのタイプIVグラスに注ぐと、鼻を近づけなくても心地よい芳香が立ち上ってきます。ブラックベリーやカシス、針葉樹、鉛筆の芯、丁子ナツメグなどのスパイス。色合いは濃厚なルビーでエッジにオレンジはまだ見られません。 飲んでみると、味わいは柔らかくエレガントで、高めの酸が引っ張るバランス。ミディアムボディですが、目の詰まった酒質に水っぽさは微塵もありません。まだ熟成感は前面にでてきていませんが、タンニンがなめらかに溶け込んでいるので、今の時点でも充分美味しいですし、個人的にはこのぐらいの熟成途上の時期のものも好きです。久しぶりに飲みましたが、デュアールミロン、いいですね。オーソドックスなラベルのデザインも含めて、育ちのよさを感じる、いかにもボルドー左岸らしい味わいです。
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日時 2011/2/20
銘柄 ローランペリエ・ブリュットLP
感想 とある会食の際、飲んだものですが、備忘録程度に載せておきます。表題のローランペリエ、久しぶりでしたが、なかなか良かったです。きめの細かい泡立ち。黄金色がかったゴージャスな色調。カリンやリンゴなどの果実、アカシア、それに蜜のような甘い香りが立ち上ります。飲んでみると、中庸を得た味わいで安定感ありますね。炭酸の爽やかさと果実のコクとがバランスよく両立しています。最近はだいぶ安くなってきて、並行品なら4K前半以下で買えることを思うと、見知らぬRMに果敢にチャレンジするよりはこうしたメジャーなNMものを買ったほうがシアワセだろうと思ってしまいます。 写真を撮り忘れたので、代わりにショップの写真貼っておきます。
ローラン ペリエ ブリュット 750ml

ローラン ペリエ ブリュット 750ml 価格:3,780円(税込、送料別)

↑3K台でもありますね。並行品の場合はコンディション面で大丈夫かが問題になりますが。
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日時 2011/2/19
銘柄 アグラパール・7クリュ・ブラン・ド・ブラン
感想 0219champagne  アグラパールのNVものには、この7クリュと、緑のラベルの「テロワール・ブランドブラン」とがあります。ラベルだけみると7クリュの方が高級そうに見えますが、位置づけとしては、100%グランクリュの畑から造られるテロワールの方が上位になるようです。 ちなみに、7クリュはアヴィズ村、オジェ村、オワリィ村、クラマン村、アヴネィ・ヴァル・ドール村、ベルジェール・レ・ヴェルテュ村、マルデュイユ村の7つの畑のシャルドネから作られるそうです。 デゴルジュマンからまだ日が浅いのでしょうか。ロブマイヤーのチューリップグラスに注ぐと、猛烈な勢いで気泡が立ち上ります。飲んでも炭酸がピリピリと舌を刺激しますが、味わいはブランドブランらしく、爽やかなものです。すごく印象に残る、というほどではありませんが、3K前半で買ったことを思えば、悪くない味わいです。テロワールの方も一緒に買ったので、遠からず飲んでみたいと思います。
日時 2011/2/13
銘柄 東京のワインバーを代表する名店のひとつ、「マルズバー」の2号店です。マルズバーのすぐ隣にあって、ワインは、注文するとそのたびにマルズバーから持ってくるようです。料理は相互に乗り入れしている模様。 飲んだワインは以下。 0213mals2
〜レ・ビュル・ド・ジュリエット・クレマン・ド・ブルゴーニュ
ジュリエット・シュニュのクレマンですね。なかなかバランスよくまとまった爽やかなクレマンです。

〜ヴィレ・クレッセ08(ドミニク・ラフォン)
シャトー・ヴィレの葡萄を購入して作られているそうです。2009年からはレ・ゼリティエ・デュ・コント・ラフォンに加わるため、2008年のみリリースとの事。 ラフォンのマコン、みずみずしい果実味を期待しつつ注文してみたのですが‥。
ケチッてデキャンタで注文したのがいけなかった。出てきたワインは香りもたたず、果実味もへこんでおり、明らかに前日以前の抜栓と思われるものでした。まぁしかし、こればかりはこの店に限らず、ワインバー、ワインレストランでグラスワインを注文する時の宿命と思って受け入れねばなりません。
ちなみに、最初にボトルで頼んだクレマンの方は、たまたまタイミングがよかったらしく、その場で抜栓したボトルをいただけました。
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料理は上記のほかに、マルズバー名物のカニクリームコロッケも注文したのですが、写真を撮り忘れました。 そのカニームコロッケと雲丹卵オマール海老のソースが印象的でしたね。真鯛のポワレもなかなかでした。豚のリエットはややインパクトに欠けたような‥。 この日は私がダイエット中、ご一緒した方が人間ドック明けであまり食が進まない、ということで、肉料理は頼まず、ワインも上記の白だけで打ち止めにしました。ただ、それでもお値段はひとり9K弱と、正直私の目計算よりやや高めでした。
総じて悪くはないのですが、次回行くなら、やはり元祖マルズバーのほうをチョイスするかな、とというのが率直な感想です。

ビストロ・マルズ http://r.tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13001854/
日時 2011/2/4
銘柄 シャサーニュモンラッシェ07(ニーヨン)
感想 0204wine1
双葉メルロの会の前座に私が持ち込んだものですが、これがなかなかよかったです。白桃や白い花、ミネラルなどに控えめな樽香が絡む心地よい香り。味わいは、まだ若い村名とあって、驚かされるようなものは何もありませんが、きっちりと芯のある味わいのバランス感覚とヤスリをかけたようなエッジの丸いなめらかなテクスチャーに好感が持てます。ニーヨンは特級となると高額だし、1級クラスはやや地味な印象がつきまとうしで、あまり積極的に買ってきませんでしたが、近年のVTを中心に少し買い増そうかと思います。
日時 2011/2/4
銘柄 双葉メルロ2009
感想
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ある意味、これほどレアな銘柄もないでしょう。
というのもこのワイン、今年初リリースの上、リリース本数はわずか851本、しかも一般には販売されていない(贈答用のみ)という代物です。 といっても、単にラベルを貼り替えただけのそこら辺にある贈答用ワインと一緒にしてはいけません。正真正銘、山日YBSグループ(山梨日日新聞、山梨放送などからなる総合メディア情報グループ)によって作られたワインだからです。「ワイン造りを通して地場産業への理解を深めよう」と、自社畑にメルロの苗木を植え、社内同好会を作って、毎週末畑の畑の管理にあたったのだとか。今回、その社内同好会のメンバーとして参画している友人がこの貴重なファーストビンテージを持参してくれたので、三軒茶屋の「きゃんどる」さんに持ち込んで、何名かで飲むことにした次第です。

栽培にあたってはマンズワインの指導を仰いでおり、畑はマンズワインさんお得意のレインカット方式を採用しています。ちなみに畑の位置は、登美の丘ワイナリーのすぐ近く、土壌は粘土質だそうです。醸造もマンズワイン勝沼ワイナリーが担当。08年春に苗木を植え、09年9月に960キロを初収穫。平均糖度は21.5度だったそうです。

グラスに注ぐと淡めのルビーの色調。香りは若くてクリーンなラズベリーやイチゴ、スミレ、少し置くと良い樽を思わせる香ばしいオークの香りが出てきます。 飲んでみると、ライトボディで軽めの味わいながらも、果実味がフレッシュで、エレガントなバランスと、雑味のないクリーンさが印象的。いかんせん樹齢2年ですから、深みや凝縮感は期待できませんが、若いブドウから作ったワインにありがちな青っぽさがないこと、味わいに雑味がなくクリーンなこと、キャンディのような安っぽい香味が皆無なことなど、素性の良さと丁寧に作られたことが伝わってくる味わいです。(聞いてみると、除梗も同好会のメンバーがひと房ずつ手で行ったとのことでした。)
それになんといっても、味わいの軽さから想像できないような余韻の長さがあります。樹齢が増すに従って、ポテンシャルはどんどん向上していき、熟成も出てくると思われます。お世辞でなく、5年後10年後が楽しみです。