2010年12月

日時 2010/12/26
銘柄 シャンボールミュジニーV.V05(ユドロ・バイエ)
感想 1224wine
最近、私の中で評価暴落中のユドロ・バイエ。(バイエ・ファンのみなさん、ゴメンナサイ。)名誉挽回となるかどうか、今回は05年の村名を開けてみました。

濃厚なルビーの色調で、エッジはややオレンジのニュアンスが見えます。グラスに鼻を近づけると、あれ?グロフィエ?と思わせるようなトーンの低い果実とオーク、焦臭などのの黒々とした香り。味わいは、閉じている時期なんでしょうね、コアにあるべきの果実味があまり出てきません。オークが目立つのも、樽を効かせ過ぎているというよりは、相対的に果実味が後退して目立つようになったのでしょう。酸はじんわりとした感じで、タンニンもなめらか。そういう意味では今でも飲めるのですが、今飲んでも感動はありませんね。これって、どうなのかな〜。時期が悪いのは確かだとは思いますが、といって、もっと寝かせれば、よくなるんでしょうか?閉じているのひとことで片付けるにはしては、ミッドの果実の抜け具合が気になるし、ちょっと私では判断がつかないというのが正直なところです。他の方の記事を検索してみても、08年頃に飲まれた方は絶賛されている方が多いのですが、最近の記事は見あたりません。引き続き人柱となって、年明けに05年か06年の1級を飲んでみようと思います。
日時 2010/12/20
銘柄 ジュブレシャンベルタン・レ・シャランダン06
(オーディフレッド)
感想 101219wine1
前回の06シャンベルドリが、コルクに起因すると思われる状態不良で楽しむことができなかったオーディフレッド。
そのときの感想はコチラ
いつ買ったのか、セラーにもう一本、ヴォーヌロマネ・シャランダンの06年があったので、開けてみることにしました。 キャップシールを剥がすと‥‥ゲッ!これは酷い。 コルクが2mm、いや3mmほど陥没していて、廻りからワインが滲み出ています。 101219wine2
ソムリエナイフでコルクを抜こうとすると、コルクと瓶との間に挟まっていた液体がジョボジョボと溢れ出してきます。こんなこと初めてです。乾いたものやドロドロになったものが付着していることはよくありますが、まんま液体の状態であふれてきたということは、まさに現在進行形で漏れていたのでしょう。
コルク自体もソムリエナイフをぞんざいに刺したら落ちてしまいそうな危うさでした。 これでは中身のほうは期待できません。 テイスティング用に注いだ最初にひと口こそ良い香味だったものの、その後、香りは閉じこもりがちになり、トゲトゲしく角のある酸やジャムっぽい果実感は前回のシャンペルドリと同様。フィニッシュのエグミもいただけません。 これって、結局のところ、06年に使用したコルクの品質の問題ということなんでしょうか?工業製品だったら、リコールものですね。他の年が無事であることを祈りたいです。
オーディフレッド自体決して安いワインでないだけに、2本続けて状態不良というのはさすがに凹みました。

なお、小瓶に移した翌日は、香りこそ死んでましたが、味わいは初日よりまろやかになっていて、そこそこ楽しめました。その点、マディラ香が出てしまっていた前回のシャンペルドリよりは救われました。とはいっても、当然オーディフレッドの真価には程遠いものだとは思いますが。
日時 2010/12/10
銘柄 オーコートドニュイ08(ユドロ・バイエ)
感想 101211
ユドロ・バイエ、これほどジェットコースターのように激しく人気が浮き沈みした生産者も珍しいのではないでしょうか。 私も05年のユドロバイエには、往年のデュジャックの片鱗を見たような気すらしていました。しかしその後の06、07、08年にに関してはいずれも05年のようなオーラが感じられず、ふつうに安くて美味しい生産者、という以上のものではありませんでした。
加えて、最近私を不安にさせているのが、熟成のポテンシャルです。先日飲んだ06年の村名VVは、熟成というよりも単に年数分減衰したような味わいで、セラーの他の在庫も早めに飲んだほうがいいのかも、と不安になりました。
ようするに、ユドロバイエに関して私は、偉大なビンテージの恩恵を授かったこの05年をこの生産者の実力だと勝手に思い込んで、過大な期待をしていただけなのではと、最近では醒めた目で見ています。

前置きが長くなりましたが、この日開けたのは、08年の裾モノHCN。色調はこのクラスでも充分濃厚な色合いで、07年に比べればずいぶんしっかりしています。ラズベリー、イチゴ、オレンジピール、赤い花、スミレ、シナモン、木質などのトーンの高い香りは相変わらず。飲んでみると、酸が引っ張るバランスながら、果実味豊かで、タンニンも柔らかく、外向的な味わいです。ただ、ややキャンディチックな安っぽいニュアンスがあったり、果実味がケバく感じたりと、全般に香味に品がなく、皮相的な面もあります。 外向的で判りやすい味わいですし、なんといっても値段が安いので、ワインを飲みつけない人と一緒に飲むときとか、カジュアルナパーティに持参するとか、守備範囲は広そうですが、個人的には、リピートしたい、追いかけたいという気持ちはここにきて急激に萎えています。
まあ、最終的な判断は、熟成した1級銘柄を飲んでからにしたいとは思いますが‥。
日時 2010/12/6
銘柄 ニュイサンジョルジュ・ミュルジュ03(アラン・ユドロ・ノエラ)
感想 12月6日は下の子の誕生日。 前の職場のときは、この時期になると容赦なく忘年会の予定が入ってくることが多く、誕生日当日に早く帰ってやれないことも少なくありませんでしたが、今の職場は夜のつきあいはほとんどなく、あっても融通が利くので、この日も19時に帰宅することができました。 といっても、肝心な晩飯がカレーライスだったことと、月曜日であること、食後にバースデーケーキというイベントが控えていることなど、のんびりじっくりとワインを楽しめるシチュエーションではなかったので、ワインはリーズナブルな銘柄にしました。
1206wine
下の子の生まれ年のこのユドロノエラ。
今年のはじめに、かわばたさんのセールで安く買ったものです。価格は1級でありながら5千円しませんでした。

キャップシールをはがすと、コルクの上にうっすらと青カビが茂っています。 コルクからは脇にくっきりと液モレした跡が‥。
というか、このコルク、著名な作り手の1級銘柄とは思えないほど短くてチープ。 う〜ん、ヤバそうだなぁと思いながらコワゴワ注いでみましたが、とりあえず明確に劣化している、ということはありませんでした。

かなりオレンジが混じったガーネットの色調。 香りは大人しく、あまり立ち上ってきませんが、じっくり待っていると、カシスやブラックチェリーのリキュール的な果実、オレンジピール、ダージリン、コーヒー、それに少し干草や乾燥イチジクなどが感じられるようになります。
飲んでみると、干草のような枯れたニュアンスをアタックに感じるものの、中盤はグリップのある甘い果実味が広がり、心地よい気分にさせてくれます。酒質は透明感があって、酸もしっかりしており、このVTにありがちなユルさや焦げたようなフレーバーは感じられません。 飲み始めは大丈夫かなぁと思いましたが、結果的にはそれなりに楽しむことができました。特に集中力のある甘い果実味が印象的でした。 難を言えば、03年の1級にしては、やや熟成が進みすぎているのではないかということが挙げられますが、これは冒頭に書いたような噴きこぼれの影響があるかもしれません。
それになんといっても、コルクの品質は問題ですね。最近は改善されているんでしょうか? アランユドロノエラ、いい生産者だと思いますが、透明感やミネラル感を楽しむためには、コンディションに気を配った流通経路のボトルを探したいところです。

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日時 2010/12/4
銘柄 ブルゴーニュルージュ07(パラン)
感想 1204wine
パランといえば、ポマールの由緒ある作り手であるとともに、A・Fグロの嫁ぎ先としても知られていますが、どうも国内では人気がないようで、投売りのような価格で売られているのをよく目にします。
なにを隠そうこのACブルも05ボーヌと2本セットで3980円という激安価格で買ったもの。フィッチさんのメルマガでは、05村名を買うとこの07ブルをもれなくプレゼント、ということでオマケ扱いでしたが、まあふつうに考えれば、05村名が3000円プラスアルファ、こちらは1000円見当という割り振りでしょうか。
それにしても安いですよね。

#ちなみに、他の店では、2000円前後で売られていますね。

中程度のルビーで、エッジの色あいは和らいできています。香りは赤系のラズベリーやイチゴなどのフルーツ、ハーブ、焦げ臭、それに軽く皮革っぽい香りも。 飲んでみると味わいは赤系果実中心のカジュアルなもので、ややキャンディやゴムっぽいニュアンスがあります。タンニンは優しく、酸は伸びやかで、酸っぱいということはありません。収穫量の多そうな果実から作ったんだろうなぁという、薄っぺらい味わいではありますが、07年という特に傑出しているわけでない年の、それも裾モノということを考えれば充分ではないでしょうか。以前飲んだジャドのACブルも似たような味わいでしたし。積極的に買い増そうとは思いませんが、今回のように抱き合わせで安く買える分には購入して損はないと思います。
#小瓶に残した翌日の方が、味わいはこなれて向上しました。
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