2010年10月 |
日時 | 2010/10/23 |
銘柄 | シャンボールミュジニーV.V06(ユドロ・バイエ) |
感想 | ![]() 05VTの頃のユドロ・バイエのヒートアップぶりはすごいものがありました。ショップに出れば瞬間蒸発の連続。結局私も楽天では買えずに、友人から紹介してもらったショップで何本か購入したものです。06年は05ほど入手困難ではありませんでしたが、まだまだ人気はありました。ところが07年になりますと、デュジャックなどとともに某誌で「負け組」と評されたこともあるのでしょうか、明らかに在庫がダブついている風でした。08年も同様で、フラッグシップのボンヌ・マール(これだけは相変わらず入手困難です)以外は、検索すればふつうに見つかりますし、値段も1級で7K弱と穏当な範囲に収まっています。 ところで、このユドロバイエ、若いうち飲めば美味しいことは何度も飲んで経験済みですが、熟成能力についてはどうなんでしょうか? 今回開けたのも06年の村名とまだまだ若いのですが、リリース当初に比べてどうかに注目して飲んでみました。 グラスに注ぐと、決して濃いとはいえないルビーの色調で、エッジのグラデーションがかなり和らいできています。香りはラズベリーやカシスのコンポート、紅茶、小梅などに加えて、皮革や下草系のニュアンスが出てきています。 飲んでみると、ややトーンが高めの味わいで、クリーンで明朗な果実味をじんわりした酸となめらかなタンニンが支えています。あまりワインを飲みつけていない人でも素直に美味しいと言いそうな、柔らかく、優しく、甘く、旨みの乗った外向的な味わいなのはは相変わらずですが、一方で、全体の構造のカチッとしていた部分が緩んで、ややダルな印象を受けます。 リリースから2年経過している頃ですと、ボトルによっては、閉じこもったりして難しい時期に入っているものもあります。このボトルは、そういう手強さや気むずかしさはないのですが、正直、熟成というよりも、単に減衰という要素の方を強く感じてしまいまうのが悩ましいところです。1級クラスになるとまた違ってくるのでしょうか? ★楽天でユドロバイエを検索。★ |
日時 | 2010/10/16 |
銘柄 |
やや古新聞になってしまいましたが…。 ■ブラインド。ただし、90年の村名、というヒントあり。 |
日時 | 2010/10/10 |
銘柄 | 昔からのワイン仲間のしまパンダさんのワイン会で直前にキャンセルが出たというので、潜り込ませてもらいました。 テーマは03&ルロワ。場所は白金「OREXIS」。 03年というと、WA誌の点数こそ高いのですが、「酸が緩い」「焦げたフレーバー」など、ブルゴーニュ愛好家にとっては評判のよくない年です。 おそらく市場に出物があっても、積極的な購入候補にはなりにくい。そんなビンテージではないでしょうか。 一方で03年という年は私にとっては特別な年なのです。 何度もブログに書いてあるとおり、下の子の生まれ年だからです。 ブルの優良年ということで大量に買い漁った上の子のVT(2002年)と違ってこちらは、在庫の本数も少なく、そのほとんどを寺田に預けっぱなしのため、家のセラーにもほとんど03年のワインはありません。 そのうしろめたさのため、というわけでもありませんが、最近、ユーロ安もあって安く見かける03年のバックビンテージの追加購入を視野に入れて、03年の育ち具合を確かめてみたいなと思いつつ、参加してみました。 ■NV Champagne Krug Grand Cuvee ウマイです。としか言い様がありません。日頃飲んでいる安泡とはやはり別の次元ですね。(一流どころをめったに飲まないこともあり、実のところ、私の泡モノに対するボキャブラリーは貧困です。) ■2003 Puligny Montrachet 1er Cru Clavoillon/Dom.Leflaive ■2003 Bienvenue Batard Montrachet/Dom.Leflaive ビアンビニュ・バタール・モンラッシェがすばらしい。凝縮された果実味とそれを支える(豊かな、とまでは言いませんが)必要にして十分な酸。クラヴァイヨンの方は、それと比べてしまうとやや凝縮感と酸の力強さに欠ける印象で、ややビンテージのネガティブな要素が反映されている感がありました。 ★ルフレーブを楽天で検索★ ■2003 Corton Charlemagne/H. Boillot アンリ・ボワイヨの03年。楽しみにしていたボトルですが、案の定、すばらしかったです。ピンと張った力のある酸とキラキラしたミネラル感。それでいてエッジのとれた酒質。バランスよくまとまっていて余韻も長い。この日の白の中で個人的にもっとも気に入った一本でした。 ★楽天でアンリ・ボワイヨを探す★ ■2003 Corton Charlemagne/Faiveley 残念。痛恨のブショネでした。ただ、アンリ・ボワイヨがまだ若々しい色調だったのに比べて、こちらはかなり麦わら色がかっていて、熟成が進んだ印象でした。もしブショネでなかったとしても、アンリ・ボワイヨのレベルを超えられたかというと微妙かもしれません。状態の問題なのか、この年のフェブレイの造りがこうだったのかはわかりませんが。 |
銘柄 | ![]() ■2003 Nuits Saint Georges/Dom.Leroy ■2003 Savigny les Beaune Narbantons/Dom.Leroy ■2003 Chambolle Musigny les Fremieres/Dom.Leroy どのボトルも、赤いフルーツのコンポートや花束、シナモンなどの香りに、凝縮されたクリーンな果実味と奥深い構造があり、すばらしいです。まだ若さを残しつつも、下草や皮革っぽいニュアンスが加わり、飲み頃に入っていることを伺わせます。 やや意外なことに、この中では、サヴィニー・レ・ボーヌのナルバルトンが一番の味わいでした。他の2本はおそらく単体で飲めば十分すばらしかったのでしょうけど、比べて飲むと、香味に雑味感がなく、どこまでもクリーンなナルバルトンに抜きん出たものを感じました。 これは、ナルバルトンがもっとも熟成のピークに近かったのかもしれませんし、あるいは流通経路とか、たまたまその時点のボトルの機嫌?とか、そういった違いによるものと思われます。 まあ、赤がルロワだけでしたので、一般化して語るのには厳しいものがありますが、白でもアンリ・ボワイヨのようにすばらしい仕上げのボトルもありましたし、03年もなかなか捨てたものではないなと思いました。 「作り手を選べば美味しいものがある」というのでは、あまりに総花的な結論ですが、まあ結局そういうことなのでしょう。 我が家のセラー用にと、帰宅してさっそくドメーヌ・ルロワの在庫を検索してみましたが、価格を見てすぐに断念したことは言うまでもありません。 ★ドメーヌルロワを楽天で検索★ |
日時 | 2010/10/4 |
銘柄 | ボーヌ2005(デ・クロワ) |
感想 | ![]() ラシーヌさんが扱うようになって、俄然注目されているデ・クロワ。カミーユ・ジルーの醸造担当としても名を馳せています。 この日は、やや中途半端な時期かなと思いつつ、05年の村名を飲んでみることにしました。 それほど長くはありませんが、そこそこ質感のあるコルク。色調は真っ黒というほどでないにしても、かなり濃い色調のルビーです。グラスに鼻を近づけると、かなり白胡椒、丁子などのスパイシーなトップノーズ。空気に触れるに連れて次第に凝縮した黒い果実香、オレンジピールのような香りが出てきます。口に含むと、濃縮感のある果実味のアタック。酸、タンニンとも豊富ですが、エッジが丸く、しなやかな味わいです。さすが05年だけあって、近年のビンテージから考えられないぐらい濃厚な構造の中にも、たっぷりとした旨み感と甘い果実味があって、食事なしでもグイグイ飲めてしまいます。 いやあ、、やっぱ、イイですわ、デ・クロワ。 05年はまだラシーヌさん扱いではありませんが(このボトルの輸入元はBBR)、とりあえず状態に問題はないと思います。 楽天某所で05年がまだ残っていた(しかも1級で5K以下)ので、さっそく追加購入しました。 ★デ・クロワを楽天で検索。★ |
日時 | 2010/10/2 |
銘柄 | 昔の職場の先輩と銀座のワインバー「ラ・ニュイ・ブランシュ」に行ってみました。 照明を落とした店内はムードがあって、我々のようなオヤジ二人だと浮いてしまうかなと思いましたが、意外に客層は似たような年代の方が多かったような‥。
ワインバーといっても、料理メニューはかなり充実していて、本格的です。 ![]() ※ポルチーニのパスタもいただきましたが、写真撮り忘れました。 分厚いワインリストがありますが、店内の照明の暗さと細かい文字とで、私の老眼では判読不可能。この日はグラスで注文することに しました。 ![]() ■シャンパーヌ(写真撮り忘れ、銘柄失念) ■ルーセット・ド・サヴォワ・フランジー(ブリュノ・リュパン) ■ピノ・ブラン・トロワ・カー・エル(ジェラール・シュレール) ■ポマール 1Cru プテュール08(ドメーヌ・ルジューヌ) 残念ながら、どれも前日(以前)の抜栓のボトルばかりだったようですが、この中では、ルジューヌが激ウマでした。いつのまにかラシーヌさんが扱うようになっていたんですね。 ★ルジューヌのワイン。楽天ではあまりありませんね。★ ラ・ニュイ・ブランシュ http://profile.ameba.jp/la-nuit-blanche/ |