2009年4月 |
日時 | 2009/4/19 |
銘柄 | ムルソーのテロワールを楽しむ会 |
産地 | ![]() 今回のワインは、アラン・コシュ・ビズアールが、平野さんのためにあえて仕立てたという、ネゴシアンブランド「ファビアン・コシュ・ブイヨ」ラベルのムルソーです。ネゴシアン名義ですが、中身は正真正銘ドメーヌものだそうです。 ところで、ムルソーのテロワールとは? 平野さん曰く、「80年代のムルソーは新樽の風味=ムルソーワインという図式が通用したが、ブルゴーニュの白のフレッシュ&フルーティ指向に伴い、今日では、新樽を強調したものは少なくなった。」、「ムルソーの特徴は、『独特の花の蜜のような甘い香り』『アーモンドを炒ったような香り』だが、これらの風味が前面に出てくるのは、5年はかかる。」、「アラン・コシュ・ビズアールにもこうしたニュアンスの香りと、複雑で奥行きのある味わいが感じられる。これは、ピュリニー・モンラッシェの混ざりけのない純粋で鋭角的な酸味とは対照的な味わいだ。」 今回は、それぞれの銘柄を単にテイスティングするというのでなく、いろいろな銘柄と料理を組み合わせて、マリアージュの可能性を探るという趣向でした。アラン・コシュのムルソーのみという一見狭いセグメントのワインたちが、実は幅広く料理に併せられるということを実感する会でした。 ■ムルソー 熟したグレープフルーツ、黄桃、花の蜜、ミネラル、バニラなどの華やかな香り。厚みはないが、フルーティ&フレッシュなシャルドネ。酸がキラキラと綺麗。フィニッシュはバニリーなフレーバー。 ■ムルソー・ロルム 厚みのある味わい。ミネラル感は相対的に乏しく、やや鈍重な印象。しかし「アボガドのエビのカクテル」にはよく合う。(特にアボガドと) ■ムルソー・リモーザン 白桃、ミネラル、白い花、甘く厚みのある果実味。余韻長く、バニラのフレーバーが絡む。美味しい。 ■ムルソー・シュヴァリエール 強いミネラル感があって、酸もシャープ。ややシャバシャバした味わい。まるでシャブリのよう。ところが、この味わいが「螺貝とホタテのクリームミルフィーユ仕立て」によく合うんですね。面白い。 ■ムルソー・レ・ルシェ 平野さんいわく、「コントラフォンのクロ・ド・ラ・バールに通じるニュアンスがある」。バニラ、黄桃、黄色い花、ミネラル。酸ががっちりしていちえ、厚みのある味わい。もう一声余韻が長ければ‥。この銘柄は、「アボガドとエビのカクテル」のエビとよく合ったほか、「マンステールとガレ・ド・ラ・ロワールのタルトフランペ」との相性も良好でした。 ■ムルソー・レ・カス・テット 標高の高い畑。ミネラル感が強い。白桃、ゴールデンデリシャス、レモン、バニラ。ファットな味わいで含み香も豊か。タルトフランペや牛肉とも合いました。 ■ムルソー・シャルム 還元香、火打石。さすがに村名とは一線を画する厚みのある酒質。固さを感じるミネラル。熟成に多少時間がかかりそう。 ■ムルソー・グーテドール 白桃、白い花、ハーブ、バニラ。品のよい酸、フレッシュ感がありながらも厚みのある果実味が見事。順当にこの日一番の味わい。 1級の2種とは、あえて「牛肉のゴマと味噌のソース」を併せましたが、お店の工夫(ソースにもムルソーを使用?)もあって、白ワインにもかかわらずよく肉の風味をひきたててくれました。 それにしても、畑名つき村名って、(特に無名の畑については)今まで大して違いを気にせずに選んでましたが、並べて飲むとずいぶん違うものですね。シュバリエールとロルムなんて全く別物です。また、1級2銘柄は、さすがに村名よりワンランク上の構造と熟成能力を持っていることがよくわかりました。こうした微妙な違いを認識できるのも、平野さんの扱いによるボトルたちのコンディションの良さと、均一の入手経路によるものなのは言うまでもありません。 冒頭にも書きましたとおり、平野さんのプラニングの妙といいますか、それぞれの銘柄と、料理との微妙なマリアージュを楽しむことができて、本当に目からウロコの会でした。平野さん、またよろしくお願いします。 ★アラン・コシュ・ビズアール/ファビアン・コシュ・ブイヨのワインを探す★ |
日時 | 2009/4/18 |
銘柄 | アルガブランカ・クラレーザ07(勝沼醸造) |
産地 | 日本>山梨 |
感想 | ご紹介いただいた、WA-SHOKU
hana 丸の内東京 に行って来ました。 落ち着いた雰囲気の個室があって、ビジネスの接待にはうってつけのお店でした。 ただ、お料理のレベルは、率直に言って、誉められたものではありませんでしたが。(bysonさん、ゴメンナサイ)
国産ワインフェアということで、日本の銘柄が数本ラインアップされている中から、山梨の相手に併せて、表題の銘柄をチョイス。 ![]() シュール・リーによる、辛口仕立ての甲州。私もこのVTを飲むのは初めてです。 黄緑がかった、淡めのイエローの色調。柑橘系の果実やミネラルなどの控えめながらも爽やかで心地よい香り。 口に含みますと、瑞々しい果実感があって、しなやかな酸がそれを支えています。酒質はクリーンで、繊細。なんというか、潔癖な感じ?の甲州ですね。若干面白みに欠けるキライはありますが、甲州ワインの実力を計るのにふさわしい、レベルの高い仕上がりだと思います。【小吉】 |
日時 | 2009/4/2 |
銘柄 | ブルゴーニュ・コート・ド・セール・コール・ド・ガルド2004 (ゴワゾー) |
産地 | 仏>ブルゴーニュ |
感想 |
三度ほど飲んで、なかなか好印象だったゴワゾ(goisot)。 尾張一宮でユドロバイエの07年を買った際、たまたま目に付いたので、一緒に買ったのですが、、。 到着した現物を見ると、なんと白ワインじゃないですか! 私はてっきりACブル赤とばかり思って注文してました。ショップのページを確認しますと、ちゃんと白と書いてありますので、早とちり以外のなにものでもありませぬ。
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