2008年7月

日時 2008/7/28
銘柄 ペルトワ・モリゼ・ブラン・ド・ブラン・ブリュット・グランレゼルブ
産地 仏>シャンパーニュ
購入店 いただきもの
感想 この日は、晩酌に何を飲もうかという段になりまして、ハタと悩みました。というのも、いつものローテーションの問題なのですが、明日水曜日も宴席があるため、二日に亘って飲むようなワインは選択肢からもれてしまいます。かといって、ハーフボトルはほとんどないし、年代物のワインを開けるような気分でもないし‥。なにかないかとセラーを漁って、いただきものの表記銘柄を、カミサンにも手伝ってもらって飲み切ることにしました。 ブラン・ド・ブランといいながら、結構重たい味わいです。グラスに注ぐと、とても勢いのある泡。中心部に蜜の詰まったゴールデンデリシャスなどのリンゴや桃のコンポート、黄色い花、それにミネラル。口に含むと、炭酸の刺激の後、コッテリとした、少しばかり重々しい果実味が広がりますが、キレのよい酸がこれを受け止めてくれます。全般にややクドさを感じるものの、なかなか構造のしっかりした骨太なシャンパーニュという印象ですね。個人的にはもう少し爽やか系にふった味付けの方が好きですが、こういう味わいを好む御仁もいらっしゃるでしょうし、客観的にみて悪くないと思います。【小吉】
日時 2008/7/23
銘柄 ルイ・フィリップ・キュベ・エトワール・ブリュット・ロゼ
産地 仏>シャンパーニュ
購入店 タカムラ
感想


これもタカムラさんの3本約1万円のセットで買ったものです。ほとんど知られてない作り手のようで、ネットで検索しても情報がありませんね。美味しそうだなぁと思わせる、少しくすんだサーモンピンクの色調。瓶内熟成は法定15ヶ月を大きく超える30ヶ月とのことですが、そのせいもあるのか、泡が乏しいです。グラスに注いだ直後こそ泡が立ちますhが、あっというまに消えてしまい、あとはグラスの中でほんの一筋かろうじて立ち上る程度。クレマンはおろか、ペティアンといっても通じてしまうぐらいの泡の乏しさ。ただし、香味はなかなかのものでして、フランボワーズやダージリン、花、それに少しばかり革っぽいようなピノノワールを思わせる赤系の綺麗な香りが出ていますし、味わいも爽やかでありながらふくよかさもあり、クリーミー。まあ、ロゼシャンパーニュというよりは、ピノを使ったロゼのペティアンに近い気もしますが、この季節に飲むのにふさわしい、心地良いものであるのはたしかです。単体でこの銘柄だけを探してリピートしようとは思いませんが、3本セットなどに含まれていたら、それはそれでウエルカムという、そんな印象ですかね。【吉】


↑このお店からは買ったことありませんが、3千円台で在庫ありますね。 それにしても、シャンパーニュって、高くなりましたねぇ。溜息が出ます。

日時 2008/7/21
銘柄 ピオロ・キュヴェ・ド・レゼルヴ
産地 仏>シャンパーニュ
購入店 タカムラ
感想

7月13日に自宅の階段で滑って、肋骨を骨折。それ以来しばらくアルコールを控えざるをえませんでしたが、1週間経過して、久しぶりにアルコールを飲むことにしました。開けたのは、タカムラさんで買った、シャンパーニュ3本セットの中の1本。うきうきさんや信濃屋さんでは単品で売ってますね。グラスに注ぐと、薄いロゼのような玉ねぎ色の色調。気泡はきめ細かく、勢いがあるのですが、立ち上り方がやや雑然とした印象です。 香りは、白い花、リンゴ、柑橘類、ナッツなど。味わいもロゼっぽいフレーバーを想像していましたが、口に含むと、思いのほかドライで、爽やか系のシャンパーニュです。ただ、味わいの後半に、シェリーのようなドライでナッティなフレーバが感じられまして、これがこの銘柄の特徴なのか、それとも状態などによるものなのか、今ひとつ判別しかねました。もう1本飲めばどちらだか判別できると思いますが、もう1本リピートは、う〜ん、しないかなぁ。 【末吉】

日時 2008/7/10
銘柄 リシャール・シュルラン・カルト・ドール・ブリュット
産地 仏>シャンパーニュ
購入店 ゆはら酒店
価格 3580円
感想


先日ゆはらさんで購入したシャンパーニュのうち、素性のわからないものを早速開けてみたのですが、これ、イイです。
インポーターはラシーヌさんですが、状態いいですね〜。
リンゴや柑橘などの瑞々しい果実香とミネラルがあって、イースト香がほどよくアクセントを添えます。口に含むと、爽やか系の味わいで、コクや深みはそれほどではありませんが、果実味と上品な酸、それに炭酸とで気持ちよくバランスが整っていて、どんどん杯が進みます。客観的にみれば、それほど飛びぬけた品質というわけでもないのでしょうけど、コンディションのよさでイーハンついている感じです。今回送られてきた他の2本についても同じ輸入元ということで、開けるのが楽しみになりました。 【中吉】

気をよくして、タカムラさんで、↓こんなセットも購入してみました。
■『極旨&厳選』シャンパン3本セット

日時 2008/7/9
銘柄 コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ・レ・フルノー2005
キュベ・ダニエル・ショパン
産地 仏>ブルゴーニュ
購入店  
感想 いわゆるクサいワインって、ネットの記事を読むと、わりと「還元香」で片付けられている事が多いように思いますが、それ以外にも、熱などで香りのバランスが崩れてしまったものや醸造段階での雑菌や腐敗酵母の過剰な混入によるものなどの比率も多いはずです。 で、昨日久しぶりに飲んだキュベ・ダニエルショパンですが、前回と同様、なんだか「クサイ」んですよねぇ。前回は「毛皮や消し炭のニュアンス」と書きましたが、今回はもう一歩踏み込んだ、厩っぽい臭いが混ざっています。1本目のボトルは噴いていたため、熱の影響を疑ったのですが、2本続けてとなると、これはやはり醸造段階のトラブルなのかな〜と思ったりもします。いずれにしても、まあギリギリ許容範囲ではあります。味わいの方は、濃厚な中にもあたりの柔らかいタンニンと、甘み旨みの適度に乗った果実味とがあって、素直に美味しいといえるものなんですけどね。 【吉→小吉】
‥と書きましたが、ゴメンナサイ。私の早トチリでした。二日目にはイヤなニュアンスは大幅に後退して、果実香と心地よい樽香が前面に出てきました。結局のところ、なんだったんでしょうね〜。冷蔵庫に入れて、温度を低めから始めたおかげで目立たなくなったのかもしれませんが。

日時 2008/7/5
銘柄 シャルドネ樽発酵・ナイトハーベスト2005
(高畠ワイナリー)
産地 日本>山形
購入店 ワイナリーにて購入。
価格 5000円
感想
この日の都内は梅雨明けかというような暑さでした。昼間子供と学校に遊びに行ったりしまして、帰宅後もさすがに赤ワインを飲もうという気になりませんでしたので、セラーの中にあったこの銘柄を開けてみました。
で、開けたあと気づいたのですが、これって、5000円もする同ワイナリーのフラッグシップだったんですね。
喉の渇きを癒すにはもったいなかったなぁと思いつつ‥。

中程度のイエローですが、ほんのりと黄緑がかっていて、いい色調です。香りはグレープフルーツや黄桃、ミネラル、バニラ、キンモクセイなど。口に含みますと、鮮やかな果実味のアタック。バニラやナッティなフレーバーもありまして、なかなか複雑です。もうひと声、酸に力強さがあれば言う事ありませんが、酸が緩いというほどではありません。フィニッシュにかけてはやや苦味を伴い、余韻も長めで、シャルドネらしさもよく出てますし、バランスよくまとまっています。 5000円というプライスは世界を相手にするとかなり厳しいものがありますが、この銘柄、個人的には、どことなくギュファン・エナンの一連のマコンを彷彿させるところもあり(といっても、まあ凡年の下位グレードレベルですが)、国産シャルドネとしてはとてもハイレベルな一本なのは間違いないと思います。 ちなみにこの高畠ワイナリー、白ワインで有名ですが、以前飲んだ3000円前後のシャルドネもなかなか良かったです。【中吉】

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日時 2008/7/2
銘柄 キュベ「PN」2006(ティエリー・ピュズラ)
産地 仏>ロワール
購入店 NOSIY原酒店
感想 宴会が続いたので、本来なら休肝日にしたいところですが、なんとなく勢いで開けたのがコレです。

この銘柄、もともとACトゥーレーヌのピノノワールとして出されていたものが、06年はINAOから「トゥーレーヌのピノの特徴がない」とされ、ヴァンドターブルとしてリリースされたものだそうです。 色調は濃いルビーで、全般にやや濁りが見られます。香りは、シロップ漬けの赤い果実やスパイスに加えて、独特のぬか漬のような香りがあります。口に含むと、スパイシーで厚みのある味わい。酸はしっかり、タンニンは粉っぽくややざらつく感じがあり、フィニッシュには収斂性を伴います。自然派銘柄は、飲む時期とか、ボトル差などにより、その都度印象が異なることが多いのですが、この銘柄も某誌の試飲で飲んだときに比べるとちょっと「?」な印象ですねぇ。特にぬか漬けチックなニュアンスが強いのには興ざめさせられます。基本的には好きな生産者なんですけど‥。【末吉】

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日時 2008/7/1
銘柄

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昨晩は会社の歓送迎会で、東銀座の「ピッツェリア・イル・ビアンコ」へ行きました。このお店は、3000円以上の食事をオーダーすれば、ワインの持込みが無料になります。グラスは一人当たり2脚出てきまして、それ以上は別料金になるそうです。グラスの品質自体はそれほどよいものではありませんが、とりあえず水準は満たしていると思います。(本格的なワイン会にはツライと思います。)
料理は3200円のコースを頼みましたが、質、量ともにCPのよさを感じるもので、参加者にも満足いただけたかと思います。

シドゥーリ・ピノノワール・ソノマカウンティ2006
ちょっと太めのPNですが、こういうパーティの場ではこのくらい目鼻立ちがハッキリしているほうがわかりやすくいいですね。ラズベリーやカシス、シナモン、バラの花束、時間とともになめした革。いい香りが出ています。味わいも、新世界のPNらしく各要素が充実している中にも、透明感があってバランスよくまとまっています。

キャンティ・クラシコ2004(カステロ・ディ・ランポッラ)
これは思いのほかクラシックなキャンティクラシコ。やや過熟感を感じるジャミーな果実、スミレやスパイス、麦わらなどの香り。タンニンもやや乾いて目立ちますが、飲みずらいというほどではありません。若干、当日輸送のハンデがあったかな、という感じのボトルでした。

ボルゲリ・ロッソ2006(マッキオーレ)
黒系果実、スパイス、オーク、それにフローラルなニュアンスも。口に含むと、相変わらず濃厚でモダンな仕上がりです。ただ、さすがに今は若いですね。少し寝かせると各要素がもっと馴染みそうです。今でも十分美味しいですけど。

この日の一番はシドゥーリ。華やかな香りが出ていましたし、味わいも受け入れられやすいものでした。キャンティクラシコは、家でじっくり飲んでやったほうがよかったかな、という感じでした。ボルゲリ・ロッソはまたセラーに常備しておきたいですね。