2008年4月

日時 2008/4/30
銘柄 グレイス甲州2006(中央葡萄酒)
産地 日本>山梨
購入店 カーブ・ド・リラックス
感想 家でサンマと肉じゃがを肴に、「グレイス甲州」飲んでます。 透明に近い色調。スダチなど和系の柑橘類、ミネラル、それに吟醸香。味わいはスリムな中にも果実がしっかりとあって、酸もしなやか。よく出来ているなあと感心します。食事とも喧嘩しないし、こういう純和食のときは、国産ワインに限りますね。この銘柄、やっぱりイイですよ。安心して飲める甲州です。中央葡萄酒さんには、キュベ・デュブルデューなる世界進出銘柄もありますが、個人的には朴訥とした力強さを残したこちらの方にはるかに惹かれます。 【小吉】
日時 2008/4/19
銘柄 カミサンの誕生日&結婚10周年でオー・グードゥジュールへ。
コラムの方でアップしてます。
日時 2008/4/16
銘柄 オー・コート・ド・ニュイ2005(グロ・フレール・エ・スール)
産地 仏>ブルゴーニュ
購入店 キタザワ
感想 グロ・フレールの05オーコート・ド・ニュイ。その前に訂正がひとつ。先日飲んで痛んでいたクーポレ・ディ・トリノーロですが、あれは「名古屋の某酒屋」でなく、楽天の某酒屋のお得意さま向けのものでした。(ちなみにビンテージは02でなく05年でした)。でもって、今日開けたのも同じ店から買ったものなんですが、噴いているんですよねぇ。インポーターは聞いたことのないところだし‥。気を取り直して抜栓するも、当初は全く香りが立たず、参ったなあ、と思ってましたが、気長に待っいるうちに、だんだん香りが立ってくるようになりました。赤と黒の中間位の果実、紅茶、オレンジの皮、スパイス、毛皮。毛皮のニュアンスはおそらく噴いたことによる影響でないかと思われます。口に含むと、クリーンな果実味とスパイシーなフレーバーがあって、酸もしっかりしています。スケールは大きくないながらも、ツボを抑えたいい出来栄えです。このボトルについては噴いていたこともあって、やや心配な面もありますが、健全なボトルであれば、翌日の方が向上しそうです。グロ・フレールのオー・コートといえば、安旨ブルの代表的な銘柄ですが、05年は2500〜3000円近くまで値上がりしてしまいましたね。それでも決して割高ではありませんが、これが以前のように2Kぐらいで買えればなんて、つい「ないものねだり」もしたくなります。【小吉】
日時 2008/4/14
銘柄 コノスル・リゼルバ・ピノノワール2007
産地 チリ
購入店 近所の酒屋
感想
週末に近所の酒屋で買ってきたコノスルをさっそく飲んでみました。 色調は、濃いルビーで、エッジは紫がかっています。しっかりした色合いです。香りは凝縮感のあるダークチェリーやカシスなどのジャム的な果実香とスミレなどのフローラルな香り、そしてその奥からほんのりと皮革系のニュアンスが垣間見られます。口に含むと、一本調子でジャミーではありますが、果実味にパワーのあるストレートな味わいには好感が持てます。それも、安いチリピノにありがちな、「これって一体なんの品種?」と悩んでしまうようなものではなくて、ブラインドでもおそらく「新世界のピノ」と答えられるものです。飲み進んで、アルコール度の高さにもなじんでくると、フィニッシュに広がる果実味が心地よく感じられます。巷で評判の銘柄ですが、たしかにこのプライスのピノとしては美味しいと思います。とはいえ、1000円内外のプライスどおり、過分な期待は禁物ですし、ブルピノとは似ても似つかないものだということは申し添えておきます。(^^;立食パーティなどで、こういう銘柄が出たりすると嬉しいですよね。パーティでよく利用する社内のカフェレストランの店長に入れ知恵しようかな…。(^^;【吉】
日時 2008/4/12
銘柄 シャンボールミュジニー・レ・ゾードワ2000(R・グロフィエ)
産地 仏>ブルゴーニュ
購入店 かわばた
価格 6800円
感想 週末ということで、少し良い銘柄を開けてみました。どうも最近ブルに食傷気味なのは、飲む銘柄がリリースしたての若いボトルに偏っていたことともあるかなと思いまして、セラーの中で、ある程度熟成の進んだものを探したところ、この2000年のグロフィエ1級が目に留まった次第です。 色調は濃いルビーで、エッジには予想したほどオレンジは入っていません。しかし、香りはかなり熟成が進んでいることを思わせるような、黒い果実のコンフィ、黒蜜、八角、甘草、なめした革、それにいわゆるスーボワ香などがグラスから立ち上ってきます。味わいもこなれてきていいい按配になっています。若いグロフィエは、樽のフレーバーがかなり幅を利かせていますが、さすがにこのぐらい時間が経過すると、オークも目立たなくなっています。クリーミな酒質の中にタンニンは溶け込み、じんわりした酸がトーンの低い果実味を支え、口の中で旨みがグンと広がります。フィニッシュにはやや苦みがかったフレーバーのアクセント。果実の凝縮感と各要素の複雑さ、それらのバランスのよさ、順調に年月を重ねたことをうかがわせる熟成感や旨み感など、このクラスとしてはおよそ非のうちどころのないブルといえます。 あえてケチをつけるとすれば、シャンボールにしては、ミネラル感とか伸びやかな酸とか石灰系のフレーバーとか、そういう要素があまり前面に出てこず、出所不明的な面が若干あるかな、と。まあないものねだりではありますが‥。 それにしても、2000年のブルって、特段の長熟銘柄以外は、今飲むのにちょうど良い頃合になっていると言ってよいのではないでしょうか。 ちなみにこのボトル、購入記録を紐解いてみたところ、2002年の10月にかわばたさんで6800円で買ったものでした。このプライスは、きっと当時としても安い方だったと思うのですが、せめて7〜8000円ぐらいでこのクラスの銘柄を買えるようになってほしいものです。【中吉】

↑写真は05年。

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日時 2008/4/9
銘柄 ピノ・ネロ ラ・クーポラ2005(ネイラーノ)
産地 イタリア
購入店 ウメムラ
感想 平日のこの日は、先だってウメムラさんで購入したイタリアの安ピノネロを開けてみました。中程度のルビーで、エッジはオレンジのニュアンスがみてとれます。香りは、赤系フルーツのジャムやオレンジの皮、紅茶など。 口に含むと、ベッタリとしたジャミーな果実が広がります。酸はやや緩めで、タンニンが後半に目立ちます。平板な上、これといって抑揚のない味わいで、フィニッシュには煮詰めたジャムのような甘みに加えてややイガラっぽい雑味感があります。率直に言って、全く感心しないワイン。実力でないとすれば、ちょっとコンディションに問題があったのかもしれませんね。それぐらい味わいが平板でしたから。まあ千円台のピノなので、なんともいえませんが‥。 ちなみにこの銘柄、ウメムラさんのテイスティングノートを読むと、、 「赤い花、薔薇、沈丁花、ハイビスカス、プラム、ダークチェリー、ブラックベリー、ラズベリー、ビターオレンジ、桃、赤身肉、レザー、黒胡椒、香菜、丁字、オレガノ、タイム、ナツメグ、メース、ローズマリー、バニラビーンズ、腐葉土、森の下草、黒い土、ミネラル、」とありますが、千円台のワインからこれだけの複雑な香りの要素を嗅ぎ取れるなんてスゴイですね。【末吉】

*二日目。初日の険しさとイガイガ感が後退し、果実味にふくらみが出てきて、だいぶよくなりました。といっても、【凶】が【末吉】になったぐらいのものですが。
日時 2008/4/7
銘柄 オ・ボン・クリマ・イザベル・モーガン2002
産地 米>カリフォルニア
感想 今日は上の子の小学校の入学式でした。幼稚園のときはほとんど式典には参加しなかった私ですが、今回は、有給休暇をいただいて出席しました。娘が通うのは、私の母校ではないのですが、それでも何十年ぶりかに入る小学校の構内というのは、なんとも甘酸っぱいような懐かしさを感じさせるものでした。 さて、ワイン愛好家たるもの、こういう日こそ記念のワインの開け時なんですが、娘の生まれ年の2002年となると、ボルドーはもちろん、ブルにしても上位クラスはちょっとまだ早い気がするし、さてどうしたものかと悩んだ挙句、結局セラーの中から選んだのがこの銘柄です。

ご存知サンタバーバラの怪人?ジム・クレンデネン氏が娘の名前を冠したこの銘柄、以前は単に「イザベル」という名称でしたが、01年から「イザベル・モーガン」になったようですね。このイザベル、何年か前に飲んだ98年は激ウマでしたが、この2002年については、WA誌では86点という低評価。さて、どんなものかという興味もあり。。 色調は濃いめのガーネットで、エッジにはオレンジが見え隠れしています。香りはトーンの低い、ブラックチェリーやブラックベリーなどの黒い果実、スパイス、焦臭、それにキノコや黒い土系のアーシーなニュアンス。口に含むと、たっぷりとしてクリーミーな味わいで、ややオコゲがかった黒い果実をジワジワとした酸が支え、タンニンは柔らかです。余韻の短さや焦げたフレーバーなどイマイチな点はありますし、何年かに一度の記念日に開けるには、やや迫力不足の感は否めませんが、WA誌の86点というのはちょっと辛すぎではないかと。多少贔屓目が入るかもしれまえんが、わたし的には、ほどよく熟成が入って美味しくいただけました。 ちなみに、同じくオ・ボン・クリマから、息子の誕生を記念してリリースされたのが「ノックス・アレクサンダー」。こちらは下の子のVTの03年を購入してあります(ベタですが…(^^;)。イザベルにしても、一時ほどのベラボーなプライスは影を潜めましたし、こうした銘柄をお子さんの生まれ年の記念に揃えておくのもよろしいかと思います。【小吉】

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日時 2008/4/6
感想 04051.jpg最近はRWG誌の試飲が現地試飲中心になってしまったので、ある程度自分でフットワークを使ってて有料試飲などに出向こうと思っています。







ヴォーヌロマネ2005(シルヴァン・カティアール)

グラスから立ち上るカシス、ブラックベリー、シナモンや胡椒などのスパイス、遅れてオーク。。VRらしく華やかでスパイシーな香りです。村名ですが、骨格がしっかりしていて、重心の低い味わい。余韻は酸基調ですが、時間とともにバランスがより向上します。いいワイン。 【小吉】

ヴォーヌロマネ・アン・オルヴォー2005
(シルヴァン・カティアール)

まさしく村名の延長線上にある香り味わいながら、全体に酒質の凝縮度、粘度がワンランク上の印象。1級らしい味わいです。黒い果実味がより豊かなため、村名でやや目立っていた酸が相対的に目立ちません。個人的にはもう少し酸に張りがあってもいいかな、とも思います。好みの問題ですが。マルコンソールなどもさぞ美味しいんでしょうね。【小吉】
★楽天のシルヴァン・カティアールのワイン。
プライスが高めのためか、タマ数は結構あるようです。

04052.jpg
ヴォーヌロマネ2005(ナタリー・ヴィゴ)
赤と黒の中間ぐらいの果実に、スパイス、オレンジピールなどが絡んで、よいブドウを使っているなあと思わせるような、明るく健康的な香り。口に含むと、ジューシーな果実。酸は伸びやかでタンニンは柔和。スケール感はないけれども、今でも近づきやすいし、ずっと口に含んでいたいような健全な美味しさがあります。【小吉】
★ナタリー・ヴィゴのワイン

ジュブレイシャンベルタン2005(J・ロティ)

たしか、J・ロティの畑名なしのジュブシャンは初リリースでしたよね。比較的やさしいルビーの色調。赤と黒の中間ぐらいの果実にオーク、赤サビ、スパイスなどが絡むすばらしい芳香。味わいはなめらかな果実味とエッジのとれた酸により、全体に丸く、バランスが良好です。これはイイですよ。1級やグランクリュはさぞすばらしいんでしょうね。【中吉】
★J・ロティとフィリップ・ロティの2005VT。

…と基本的には賛辞が続くのですが、村名で8000円前後(カティアールに至っては10K超)のプライスを見てしまうと、ちょっと興ざめしますねぇ。 そんなところに、カウンターのソムリエさんたちと、横に座っていた詳しそうな方の会話から、先々週の試飲で出ていた、05のドメーヌ・デ・クロワ(だったかな?正式なドメーヌ名はうろ覚えです…)のボーヌがすごくよかったとの情報を聞き、思わず衝動買いしてしまいました。プライスは村名と1級2本で12Kと、昨今の相場としてはまあ安めといってよいでしょうか。村名の方は遠からず飲んでみようと思います。。
日時 2008/4/3
銘柄 モレ・サンドニ・クロ・ソロン2005(オリヴィエ・ジュアン)
産地 仏>ブルゴーニュ
購入店 MARUYAMAYA
感想 そこそこ早く帰宅したこの日は、2002年のクーポレ・ディ・トリノーロを開けてみたのですが、これが最悪。コルクが妙に硬くて開けるのに難儀し、その時点でイヤ〜な予感がしたのですが‥。口に含んでみると、シュワシュワとした酸のあと、強烈なエグミが広がります。某店の得意客向けセールで3k以下で買ったものですが、完全に劣化品です。まさしく「安かろう悪かろう」の典型です。ブショネ以外でこれほど酷いボトルにあたったのは久しぶりでした。【凶】


ということで、気をとりなおして、上記の銘柄を開けることにしました。 まだ紫がかったルビーの色調。香りは赤と黒の中間位の果実、スパイス、バルサム、それにトーンの高いオーク。味わいはまだ硬くて表情に乏しいものの、ポテンシャルの高さと素性の良さは感じとれます。酸もタンニンも豊かで、今はちょっと険しい味わいですが、数年置くと良くなりそうな予感はあります。ただ、前にも書きましたが、率直に言って、ユドロ・バイエみたいに、これは買わなきゃ、という作り手ではないですけどね。 【吉】
日時 2008/4/2
知り合いに連れられて、広尾の隠れ家的な蕎麦屋へ。蕎麦屋といいながらも、料理も充実しており、個室もあって、接待にも使えそうです。(店の名前は出さないほうがよさそうなので、控えます。興味のある方はメールください)ワインもかなり充実していますが、全般にやや高価なレンジが多いようです。 今回は、予算に合いそうなリーズナブルな銘柄をチョイスしてみました。

サンセール2006(アンリ・ブルジョワ)
やや黄緑がかかった輝きのあるイエローの色調。柑橘系果実、フレッシュハーブ、ミネラル、白い花などの若々しく健康的な香り。 味わいはすっきりした中にもふくよかな果実味があり、酸ものびやかで綺麗です。清らかで、楚々としたソーヴィニヨンブラン。最近シャルドネより、こういった白の方が好みになりつつあります。ボルドーグラスで出てきましたが、こういう銘柄を大きいグラスで飲むのもいいものですね。【小吉】


ヴォーヌロマネV.V2003demi(ニコラ・ポテル)
03年ということで、どんな味わいかと思いましたが、非常によい感じになっています。ほどほどに濃いルビーの色調。エッジはやや柔らかくなってきています。香りは赤い果実、スミレ、シナモンなどのスパイス、ヨードなど。口に含むと、初期の03に多く感じられた焦げたフレーバーは感じられず、心地よく熟成し始めています。少しばかりドロンとした豊かな果実をこなれたタンニンと必要十分な酸が支えており、やや緩めの構成ながら、今の時点で美味しくいただけます。ハーフボトルということでやや熟成が早い側面もあったのでしょうけど、状態はよかったと思います。 【中吉】