2008年3月

日時 2008/3/31
銘柄 オー・コート・ド・ニュイ・ルージュ2005
(ユドロ・バイエ)
産地 仏>ブルゴーニュ
購入店 ワインマルシェまるやま
感想 青葉台の某スーパーが閉店になるのに伴い、そこで2年半使っていたロングフレッシュ(70本入り、ガラス扉)を5万円で売ってもらえるという情報をかもしださんからのメールで知り、今朝確認してもらったのですが、すでに売れてしまったあとでした。う〜む、かもさんのメールを昨日の昼に見ていれば、また違った展開もあったのに‥。逃した魚は大きいです。 さて、今日は久しぶりにユドロ・バイエを開けてみました。 全般に紫の色調が見えるやや濃いルビー。香りはラズベリーやカシスなどの果実、オレンジの皮、スパイス、それにフワッと来るフローラルな香りや、やや還元的な赤身肉っぽいニュアンスも。 口に含むと、とにかく、旨味の洪水です。果実味はほどほどに濃く、酸はじんわり、タンニンは柔らかで、凝縮感や構造の強さ大きさなどに特筆すべきポイントはありませんが、前述のように、とにかく口の中で広がる旨み感がすごい。「味の素」でもふりかけたのか、というぐらいです。「新ブルゴーニュ」といわれる作り手はいろいろいますが、これだけ明快な個性を持ったドメーヌはやはりユドロ・バイエをおいていないでしょうね。しかも、これ、村名でも1級でもなく、HCNですからね。1級クラスなどは寝かせたら面白そうです。【中吉】
日時 2008/3/29
銘柄 この週末は家人が子供を連れて旅行に出かけて留守だったのですが、残念ながら私は体調がイマイチ。
当初はワイン会などに参加しようかともくろんでいましたが、結局無理はせず、昼間の東急の試飲だけに留めまして、あとは買い物したり、実家に晩飯をご馳走になりにいったりしてのんびり過ごしました。こういう休日もたまにはよいものですね。
もっとも、グラスの試飲とはいえ、4杯飲むと、結局それなりに酔っ払いますけれども。(^^;

Ch.ラグランジュ2005
少しトーンの高い果実。ビターチョコ、スパイス。やや乾いたタンニン。甘い果実。酸もしっかり。少し置くと香りがグンと広がるようになり、今の時点ですでに美味しいです。ただ、このあとに続く銘柄に比べると、ややミッドに隙があるかというところですね。


Ch.ポンテカネ2005
これはいいですよ。しっかりしたいい色合いのルビー。カシス、ブラックベリー、スパイスなどの凝縮した香り。味わいに集中力があるというか、スキのない筋肉質の味わい。タニックながら、それをもマスキングする果実味のため、今でも飲めてしまう近づき易さがあります。


レフォール・ド・ラトゥール2005

よく開いています。ポンテカネほどのグリップはありませんが、なめらかにバランスがとれていて、口中で縦方向の伸びがある。余韻も長い。この銘柄もまた、今の時点で美味しく飲めます。(閉じ始めたらどうなるかはわかりませんが。)

↑在庫があるのは、概ね2万前後ですね。

当初はグラス3杯で帰るつもりだったのですが、ここまで来ると、どうしても1級クラスを試してみたくなってきました。(結構なお値段だったのですが‥。)通常なら、レフォールを飲んだ後なので、ラトゥールにするべきところですが、周りの方々のラトゥールはあまりに今ガチガチだとの声から、マルゴーを試してみることにしました。

Ch.マルゴー2005

近年のボルドーで評価の高かった2000年や2003年については、試飲で結構いろいろな銘柄を飲みましたが、05年は、2000年ほどリリース当初の近づきにくさはないし、リリース時の03よりもバランスがとれているように思います。 このマルゴーもしかり。黒い果実やスパイス、コーヒー、ビターチョコ、それにフローラルなアロマ。味わいは酸、タンニンとも豊富ながら、非常にバランスがよく、各要素が丸く、今でも美味しく飲めてしまうことに驚かされます。フィネスがあるという表現はこういうときに使うべきなのでしょうね。もっとも、今はそのポテンシャルの片鱗ぐらいしか見せてくれてないのでしょうけど。あとは、値段ですよねぇ。いくら美味しいといっても、2万のレフォールド・ラトゥールの6倍美味しいというものでもありませんからねぇ。

↑意外にも、Wassyさんが在庫のある中では最安値でした。
日時 2008/3/26〜27
銘柄 仕事系の飲み会続きで多忙ですが、ワインはしっかり飲んでいます。
27日に焼肉屋で飲んだワインがコレ↓。

■ペンフォールズ・ローソンズ・リトリート
自宅飲みですと、飲み飽きてしまいそうですが、焼肉などには合います。安定して、コスパのよい銘柄だと思います。

その前日居酒屋で飲んだのが以下の2本。

■ウルフ・ブラス・イーグルホーク・CS
バニリーで果実味が甘く充実しており、目鼻立ちのくっきりした、わかりやすい作りです。まあ、これも飲みつかれますけどね。少し冷やし目にしてゴクゴク飲むのもいいかも。

■サンジョベーゼ・ディ・ロマーニャ
酔っ払っていたので、うろ覚えですが、やはり、私はサンジョベーゼ好きのようです。ウルフブラスと並べて飲むと、薄くて水っぽいという印象を持つかもしれませんが、個人的にはこちらに格段に惹かれました。

なんだかテキトーな感想でスミマセン。(^^;
日時 2008/3/24
銘柄 ブルゴーニュ・キュヴェ・ジェラール・ポテル2004
(ニコラ・ポテル)
産地 仏>ブルゴーニュ
購入店 カーブ・ド・リラックス
感想 オールドビンテージのACブルが出回っているニコラ・ポテル。 このボトルは、酷いブショネだったのをカーブ・ド・リラックスさんで取り替えていただいたいわくつきのものですが、飲んでみると、味わいはいたって真っ当でした。 色調は中程度のルビーですが、エッジはかなり和らいできています。香りはラズベリーやイチゴ、オレンジの皮やハーブ、紅茶などに加えて、皮革的熟成香が入り始めています。味わいはやや一本調子ですが、ジャミーな果実味と伸びやかな酸が拮抗して、バランスは良好です。個人的にはジャム的な果実味がちょっと得意ではありませんが、まあプライスも2kそこそこですし、酸性人の方にオススメできる銘柄だと思います。【吉】


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日時 2008/3/22
銘柄

表記の試飲イベントが、池尻の出口屋さんで行われていたので、行ってきました。 17:30抜栓でしたが、私が行った19時頃はまだ、半分ぐらい残ってました。

シャルムシャンベルタン2001(アルマン・ルソー)
ルソーのシャルムシャンベルタンは、このドメーヌのラインアップの中では決して力強い方ではありませんが、この01年もやさしく熟成して、今まさに飲み頃という感じです。色調はややはかなげなルビーでエッジはオレンジのニュアンス。香りは赤い果実のコンポート、紅茶、枯葉、それに小梅、漬物、鉄サビなど。口に含むと、心地よく熟成しており、じんわりした酸と甘く旨みの乗った果実の調和がまるで梅酒のようです。フィニッシュにややタンニンが残りますが、それほど気にならないレベル。皮革とか、獣とか、スーボワとか、もう少しそういう要素が出てきてもいいのでは、と思いますが、こういう熟成の仕方もあるんでしょうね。【中吉】

↑01年は楽天にもあまりありませんね。

シャルムシャンベルタン2002(ジャッキー・トルショー) トルショーさんといえども、02年のグランクリュということで、もう少し近づきにくいのかと思っていましたが、相変わらずやわらか&しなやかな作りですね。色調はルソーよりやや濃い程度のルビーですが、清澄をかけている(んですよね?)ルソーに比べると少しばかり濁った感じがします。香りも同系統ながら、こちらのほうがオレンジの皮などのニュアンスが強く、逆に赤サビっぽさは弱めです。味わいは例によって優雅で旨みたっぷりなんですが、正直、予想していたほどの密度感はなく、余韻の長さも特筆すべきものではないような…。やはりどこまでも出し汁的な滋味深さが持ち味の作り手なんでしょうね。この銘柄、寺田倉庫に2本預けているのですが、はたしてこの先どの位寝かせるべきか、難しいところです。【中吉】

う〜ん、今回の試飲は、かなり意外だったというか、不意打ちを食らったような気分です。というのも、ルソーの、率直にって下位ランクのグランクリュの01年と、トルショーさんのトップキュベの02年を並べて飲んだら、ルソーが引き立て役になるだけでは、と思って臨んだのですが、蓋を開けてみると、実力伯仲というか、似た者同士というか…。おそらく、ブラインドで飲ませて好みを聞いたら、五分五分だったんじゃないかと思います。まあ、飲み頃の面でよりピークに近かったルソーがシチュエーション的に有利に働いた面は否定できませんが…。トルショーさんのほうは、ボトル差などのファクターがあるんでしょうか?シャルムを飲んだのは初めてでしたので、これが実力なのか、あるいは飲み頃を含めて、あまり実力を出し切れていなかったのかは、私にはわかりません。

日時 2008/3/21
銘柄 シャサーニュ・モンラッシェ・レ・ショーメ2000(M・ニーヨン)
産地

仏>ブルゴーニュ

購入店 尾張一宮河野酒店
価格 2本1万円の福袋
感想 このボトル、いつどこで購入したか、判らなかったのですが、楽天の購入履歴を遡ったところ2003年の正月に、尾張河野酒店にて、2本入り1万円の福袋で買っていたものだというのを突き止めました。購入履歴が照会できるのってこういうとき便利ですね。(^^;。 ちなみに、もう1本入っていたのは、ジャン・ラフェの2000クロ・ヴージョでした。 で、このボトル、しばらく存在すら忘れていたのですが、たまたまe.Robert Parker.comで飲み頃を検索したところ、ニーヨンの2000年の他の1級銘柄が既に「LATE」になってましたので、早々に開けることにした次第です。 色調は、黄金色がかった中程度のイエロー。香りはシェリー的なヒネたニュアンス。その後、モカ、黄桃、洋ナシ、マロングラッセ、時間差で柑橘系果実やバニラ。しかし、全般に閉じ気味で、熟成したシャルドネらしい華やかな芳香を発散することは最後までありませんでした。 とはいえ、味わいはまだまだイケます。甘く凝縮感のある果実味を、キレがありながらもエッジがなめらかな、上質な酸がよく支えています。後半に苦みというかエグミというか、ややギクシャクしたフレーバーを感じるあたり、若干、このボトルのコンディションはどうだったのかな、という気がしないでもないですが、まあこの程度なら不問としましょう。それにしても、どこかにも書きましたが、わが家で熟成させたボトルって、温度管理は万全のはずなのに、なぜかこんな感じのが多いのが悩みの種です。【吉→中吉】

こちらは2004年ですが‥。

【追記】 ‥と書きましたが、このボトル、翌日になって劇的に変わりました。まず香りがグンと出てきました。シェリー的傾向はありますが、劣化というほどではなく、充分楽しめる香りです。味わいも蜂蜜的な甘みが乗って、艶やかになりました。総じて、古酒の入り口にさしかかったような熟成具合で、これなら5年寝かせた甲斐があったというものです。逆に言うと、初日だけでしたら、このワインのポテンシャルを全く発揮させてやれなかったともいえるわけで、ワイン飲みとして、まだまだ未熟だと痛感しました。(^^;
日時 2008/3/19
銘柄 オー・コート・ド・ニュイ・キュベ・ルイ・オーギュスト05
(ダヴィッド・デュヴァン)
産地 仏>ブルゴーニュ
購入店 カーブ・ド・リラックス
感想 今、ダヴィッド・デュヴァンは、ブルゴーニュマニアにとって気になるドメーヌではないでしょうか。というのも、05年で引退したかのトルショーさんの畑を引き継いだのが、ほかならぬダヴィッド・デュヴァン氏だからです。 ジャイエ・ジルに師事したという彼の各銘柄を以前(99、2000年VT)試飲したことがありますが、樽使いの巧さ、タンニンのキメ細かさが出色ながら、ときに果実味がジャミーになりがちな印象もあり、いずれにしても方向性としてはモダンな作りという印象でした。ということで、今回久々に購入した05のHCNについてはどうでしょうか?
色調はしっかりした色調の濃いルビーで、エッジはまだ紫色です。香りは、赤と黒の中間位のフレッシュな果実、オレンジの皮、ハーブ、それに還元的な赤身肉っぽい要素もあります。口に含むと、充実した果実味のアタック。タンニンは険しくはありませんが、酸が相当に力強く、味わいの後半、舌の根元が少し痺れたようになります。昔ほど樽が前面に出てこないところやピュアでストレートな果実味は評価できますが、HCNといえども、今はかなり強い、シリアスな味わいですね。翌日になるとかなり表情を変えそうなので、半分明日に回すことにしてみました。

翌日:初日の硬さは取れて、香りもスミレや果実の香りが綺麗に出ていました。オーソドックスな味わいですが、良年ということもあって、実力的には凡庸な生産者の村名に比肩しうるレベルにあると思います。といっても、中吉献上するほどではありませんが。
【小吉】
日時 2008/3/15
銘柄 エシェゾー2002(ロベール・アルヌー)
産地 仏>ブルゴーニュ
購入店 竹澤
感想

今日は、上の子の卒園式でした。小学校の入学式の方に目が行き勝ちなこともあって、幼稚園の卒園式には実のところあまり関心はなかったのですが、いざ出席してみると、まるまる半日拘束される結構なイベントでした。うるうると涙しているお母さんがそこかしこにいるし、子供たちの表情や挨拶も、赤ちゃんに毛の生えた程度だった年少組のころに比べると、わずか3年で驚くような成長ぶり。なんだか心に響くものがありました。 また、「みなさんは、それぞれ別々の小学校に行ってしまうけれども、日曜日の礼拝教室に来れば、またいつでも先生たちに会えますから‥。」という園長先生のお話を聞いて、なるほど、教会附属の幼稚園というのは、そこがミソなんだなあと妙に納得したりもました。 そんなこんなで、帰宅後、記念のワインを開けることにしようと、表記の銘柄をチョイスしてみたわけです。
ちなみに、ロバートパーカー・オンラインの該当銘柄の評価を引用しますと‥、
Ginger snaps, spices, and rich dark fruits can be discerned in the nose of the elegant, medium to full-bodied 2002 Echezeaux. Broad, beautifully ample, as well as offering an exceptional juxtaposition of refinement and power, this gem slathers the palate with layers of spicy, peppery red and black fruits. This deep and wonderfully concentrated wine should be enjoyed between 2007 and 2017. Rating 94

ロバーニさん、今はどうしてるんでしたっけ? 色調は濃いガーネットで、エッジはかなりオレンジがはっきりと出ています。香りは、赤と黒の中間位のコンポート状の果実、スパイス、ヨード、毛皮など。少し生醤油系の香り感じられますし、同じ動物でもなめし革系のエッチな香りではなくて、ひとつ間違うと「クサイ」香りになりそうな、危うげなニュアンスもあります。味わいは、ロバーニさんの評価とは裏腹に、かなり熟成が進んだ印象です。濃厚な果実味は健在なれど、酸がやや腰砕け気味で、全般にグジュグジュした感じの味わいなんですよね。ひょっとしたらボトルのコンディションがあまりよくなかったのかもしれませんが(そのわりにコルクはとても綺麗な状態でしたが)、このボトルからですと、ようやく07年からという飲み頃に対しても、94点という高得点に対しても「?」といわざるをえません。セラーにまだ2本同銘柄があるので、最終的な評価はいずれ他の2本も飲んでからだとは思いますが、最近私の中でアルヌーさんに対する評価は↓の一途です。若いうちから美味しいし、それなりに熟成もするんですけど、どうも長く寝かせることによって付加価値が加わる感じがしないんですよねぇ。【小吉】
(写真は05年)

翌日:前日の私の感想は辛すぎたかもしれません。明らかに今日の方が向上して、全体にかっちりした味わいになっています。冷蔵庫に入れて、低めの温度からはじめたのがよかったのかもしれません。いずれにしても、今日の味わいなら、飲み頃は07年からというWA誌の予想にもまあ頷けます。つくづく、ワインって難しいですねぇ。

日時 2008/3/13
感想

なんだか、年一回の同窓会的な雰囲気を帯びてきた(笑)青葉台会。 かもしださんAndyさん、のへさん、ねこさん、それに私という、旧くからの気心の知れたメンバーで、のみ山さんの美味しい料理とワインを堪能しました。

シュバリエ・モンラッシェ・ド・モワゼル88(ジャド)
凝縮感はありますが、思いのほか酸が柔らかくなっていて、トロリとしたやさしい味わいです。黄桃、モカ、蜂蜜などの甘い芳香。

フェルトンロードBLOCK5・PN2004
構造のあるカチッとした作りのピノですね。香りはいい感じに熟成香が入り始めていますが、味わいはまだ若いです。オレンジの皮やシナモンのような心地よい含み香があります。

マルティネッリ・ブルースライドリッジPN2002
アルコール度14.9度というヘビー級のピノですが、そこそこに熟成が入り、エッジのとれた味わいになっています。果実の密度感がすばらしい。

クロ・ド・タール95
私が持ち込んだもの。フランス直送のボトルで、状態はよかったのですが、グランクリュとしてはイマイチ風格とスケールに欠ける軽めの味わいです。この作り手は90年代後半から復活してきたようですね。

シャトー・パヴィ・マッカン2005
PP96-100点でしたっけ?すばらしい味わいです。ギュッと詰まった果実味がありながら、タンニンもよく熟していて、今でもスルスル飲めてしまいます。それでいて余韻はとても長いですし。

ダン・ヴィンヤード・CS1991
最近あまり話題に上らない作り手ですが、このカベルネは15年以上経過したとは思えないような若々しさでした。リリース直後はさぞ頑強だったんでしょうね。カリフォルニアでも長熟スタイルの銘柄もありますね。
日時 2008/3/11
銘柄 フジクレール甲州シュール・リー鳥居平2005
産地 日本>山梨
購入店 カーヴドリラックス
価格 2100円
感想 前回飲んだ06年が期待したほどでないというか、あまりピンとこなかったフジッコの甲州シュール・リーですが、やはり05年はイイです。しかもこの日飲んだのは上位キュベの鳥居平。飲み比べたわけでないのでエラソーなことはいえませんが、ノーマルキュベよりも、心もち酒質がキッチリしているような気がします。柑橘系の果実やハーブにまざってやや熟成したニュアンスの感じられる香り。口に含むと、ボリュームこそありませんが、しっかりと伸びやかな酸があり、酒質も雑味がなく、綺麗なテクスチャーです。よい意味でモダンに仕立てられた甲州ですが、後半にかけて感じられる渋苦いアクセントが「らしさ」を感じさせてくれます。やはりフジッコはいいですね。セラーに常備させておきたい銘柄です。06年も再度トライしてみようかと。【中吉】
日時 2008/3/8
銘柄 メルキュレ・クロ・デ・ミュグラン2002(フェブレ)
産地 仏>ブルゴーニュ
購入店 キタザワ
感想 ピノを飲み始めた頃、よく飲んだフェブレのメルキュレイ。最近はどんな具合かと買ってみましたが、なにより、あまり値上がりしていないプライスが嬉しいです。 グラスに注ぐと、やや暗い色のルビーで、エッジは少しオレンジのニュアンスが見てとれます。香りは、リキュール状の赤い果実、紅茶、なめした革、下草など、熟成の入り始めたものです。口に含むと、赤系のクリアな果実味が心地よく、骨格もしっかりしていて、なかなかのコストパフォーマンスですが、少しばかり醤油系のニュアンスが入っているのと、後味に粗いタンニンが残るのが残念。もう少しチャーミングなベクトルを予想しておりました。 それと、このボトル、、、ほとんど気にならない程度ではありますが、「ブショネ」なんですよねぇ。まあ、ほとんど気にならない程度でしたが‥。 【吉】

関係ありませんが、近所の酒屋で見つけたこのスナック、ワインのつまみになかなか合いますヨ。 【グリコ・チーザ・カマンベールチーズ】 ※チェダーチーズもあるようです。
日時 2008/3/4
銘柄 ブルゴーニュ・ルージュ2005demi(ルイ・ジャド)
産地 仏>ブルゴーニュ
購入店 1350円
感想 明日あさってと仕事の飲み会が続くので、今日はワインを開けても半分無駄にしてしまいます。(私の酒量はボトル半分程度です)それでも、なんだか無性に赤ワインを飲みたい気分でしたので、近所の酒屋で、表記のハーフボトルを買って帰りました。ありきたりなルイ・ジャドの裾モノとはいえ、05年とあらば、それなりのものに仕上がっているのではと期待したのですが‥。 色調は濃いめのルビーで、エッジはまだ紫です。香りはラズベリーやイチゴ、紅茶、ハーブ、それになんだか人工的なキャンディのような甘っとろい香りがします。味わいは酸基調で、基本的には「スッパイ」のですが、そんな中にも香り同様、キャンディ風の甘いフレーバーがあって、一瞬ガメイでも混ざっているのかと思ってしまいます。それでいて、後半にはエグみやタンニンなども感じられ、やや雑然とした印象のフィニッシュです。形は整っているのですが、ナチュラルさの乏しい味わいとでもいいましょうか。 ハーフで1350円というお値段でしたが、もう一度、積極的に買おうとは思いませんねぇ。これならコノスルとかのフルボトル買ったほうがよかったかも。 まあ、少しばかり寝かせるとまた違うのかもしれませんが。 (ちなみにルイ・ジャドは総じて好きなんですけどね。) 【凶】
日時 2008/3/2
銘柄 キャンティ2006(サン・パングラッツィオ)
産地 イタリア>トスカーナ
購入店 清水屋
価格 1575円
感想 今日は烏山の実家に子供を連れて行きました。実家で晩飯をご馳走になる際、以前でしたら、セラーがあったので、そこからワインを見繕ってだしてこれたのですが、先日の引越しでセラーを新居に持っていってしまったため、実家にはワインのストックがありません。それで、近所の酒屋で買ってきたのが表題の銘柄です。 扱いは稲葉で、ラベルの裏を見ますと、「発酵、熟成はステンレスタンクで行います。明るい赤紫色、タンニンは控えめで、まろやかなボディと甘くフルーティな余韻が感じられます」とのこと。プライスは1575円。 まあ、クラシコすらつかないキャンティですし、値段も値段なので、あまり自己主張をしない、われわれが食事のときに飲むお茶のような、そんな味わいを想像していましたが、実際に飲んでみると、結構ジャミーで果実味に厚みがあります。アルコール度も高く、安いローヌもしくは南仏モノを飲んでいるような感じです。1500円ですからあまり文句は言えませんが、あまり杯が進みません。もう少しキャンティらしい酸がほしいところですね。樽で熟成させてない赤は久しぶりに飲んだので、それはそれで新鮮でしたけどね。【】