2008年2月

日時 2008/2/29
銘柄 ブルゴーニュ・ニュメロ・アン2005(ドミニク・ローラン)
産地 仏>ブルゴーニュ
購入店 キタザワ
感想 ニュメロ・アン(No.1)の名のとおり、ドミニク・ローランの2つのACブルのうち、上位のものだそうです。ACブルのポジティブセレクション的なキュベなのでしょう。 色調はしっかりした濃いルビーで、エッジはまだ紫色です。05年のブルゴーニュは、ホント色調だけからですと、ACブルも特級も判別できませんね。香りはカシスやダークベリー、スパイス類、木質、それにこのボトルだけかもしれませんが、毛皮や動物的なややワイルドなニュアンスもあります。味わいは、かなりストイックな印象で、甘い果実や派手な樽香とは無縁。タンニンがやや硬く、旨み感も出てこないため、いいワインだなとは思うものの、正直今飲んで楽しくはありません。(^^;数年寝かせると、驚くほど成長しそうな素性の良さは感じますけどね。それにしても、ドミニク・ローランは以前とは作りが変わったとよく聞きますが、たしかにそのとおりのようですね。まあ、これ1本であれこれ言うのもおこがましいのですが…。(^^; 【吉】

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日時 2008/2/25
銘柄 ブルゴーニュ2005(フランソワ・ラマルシュ)
産地 仏>ブルゴーニュ
購入店 キタザワ
感想 このところ、ACブルづいています。00年とか01年のACブルの中には、「これって、赤く着色した水ですか?」といいたくなるようなものもありましたけど、さすがに05年は良年といわれるだけあって、裾物でもレベルが高いものもあり、試してみるのが楽しいですね。 というわけで、この日開けたのは、04のACブルが某誌で絶賛されたラマルシュの05年。グラスに注ぐと、例によってACブルとは思えないような濃厚な色調です。香りは、カシスやブラックチェリーなどの果実、スパイス、スミレ、紅茶など。口に含むと、オーソドックスなブルらしい味わいなんですが、温度が低めだったせいか、結構酒質が硬く、ややキツめのタンニンとフィニッシュに優勢になる苦みがせっかくの果実味をスポイルしている感があります。半年から1年ぐらい寝かせると結構表情を変えてくれそうですが、そこまで待たなければならないACブルというのも、ねぇ。 ちなみに、この作り手の05VTの上位グレードは、某誌の試飲で試しましたが、相当ハイレベルでした。ヴォーヌロマネの1級とか。それなりのいいお値段ですけどね。【吉】

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日時 2008/2/24
銘柄

昼すぎまでのポカポカ陽気が一転、夜はヒューヒューと風が冷たく、気温も下がりましたが、そんな中、会社の同僚宅にお呼ばれしまして(押しかけたともいう‥)、すばらしい手料理の数々やワインなどをご馳走になりました。 ワインでは下記の銘柄が印象に残りました。

カレラ・マウントハーラン・ピノノワール2005

こんな銘柄がリリースされてたんですね。まるやまさんの説明を勝手に引用させていただきますと‥、
〜カレラの最新ピノ・ノワール。若樹のため、他のエステートをスペシャル・ブレンド。
〜このマウント・ハーラン ピノ・ノワール2005は何と!セレック 23%、ミルズ 22%、ジェンセン&リード 15%もアッサンブラージュ!神髄を知る至極のコストパフォーマンス。
〜その他はマウント・ハーランの若樹28%、ミルズ、ジェンセン、リード内の別区画の樹齢20年〜30年のピノ10%で造られています。
〜新樽比率30%、16ヶ月の樽熟成。 若いビンテージですが、タンニンがよく熟しており、今から美味しく飲めます。シロップに漬け込んだカシスやラズベリー、ダージリン、シナモンなど健康的な香り。口に含むと豊かな果実味によるリッチな味わいですが、酸もしっかりとしており、ダルな感じはありません。目鼻だちのくっきりした、万人受けしそうな味わいで、プライス的にも納得感があります。

パレオ・ロッソ03

私が持参したボトルがこれです。 01年よりカベルネフラン100%にセパージュが変わったそうですが、フラン主体になってから飲むのは初めて。 色調は濃厚なルビーで、エッジはピンクがかっています。香りはブラックチェリーやカシス、ユーカリなどに加えて、うっそうとした深い森の中にいるようなウッディかつアーシーなニュアンスがあります。味わいはロワールのカベルネフランなどに見られる青っぽさは皆無、濃厚で集中力のある酒質ですが、そんな中にもフランらしい、柔らかな果実味が実に魅力的です。もう少し寝かせておけば、複雑さを増してさらに魅力的になったのではと思いますが、ヴィンテージの影響か、やや酸が緩い印象を受けましたので、早飲みでもよろしかろうと思います。パレオ・ロッソ、いいですね。他のビンテージも飲んでみたくなりました。

バローロ・チカラ97(アルド・コンテルノ)

97年がリリースされたのって、つい最近という感覚ですが、収穫年から数えればもう10年以上になるんですね。色調はバローロらしい、全般にややオレンジがかったガーネットですが、透明感のある綺麗な色合いです。香りは揺すってもっていったためか、大人めで、赤い果実や枯葉、スパイス、タバコなどがほんわかとグラスから立ち上ってきます。口に含むと、味わいはかなりこなれてきており、透明な果実味と、ヴェルヴェットのようなテクスチャーが秀逸です。タンニンはまだ豊富ですが、一部のバローロのような重々しさや攻撃性はなく、心地よい渋み感です。ビンテージの特性もあるかと思いますが、ほどよく熟成して外向的に仕上がった、近づきやすいバローロです。アルコール度は結構高いですけど、果実の透明感や旨み感など、ピノ好きの方にも受け入れられやすいと思いました。 それにしても、アルド・コンテルノって、ラインアップがバラエティに富んでいて、市場にタマ数もあり、値段も比較的穏当と、なにかとありがたい生産者ですね。セラーに何本か常備しておいてもよろしいかと。

レ・カルム・ド・リューセック2002
シャトー・リューセックのセカンド。ファーストラベルは、値段も値段ですし、ある程度熟成させないと、甘ったるいだけで複雑さが出てこず、もったいない感じもしますが、セカンドのこちらはプライス的にもリーズナブルで、程よい甘さ。今から美味しくいただけます。自分ではなかなか買わない銘柄ですが、こうしてたまに飲むとと改めてソーテルヌもいいなあと思いますね。

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日時 2008/2/22
銘柄 ブルゴーニュ・ロンセヴィ[2005]ドメーヌ・アルロー
産地 仏>ブルゴーニュ
購入店 キタザワ
価格 2790円
感想 風邪で不調といいながら、アルコール消毒とかなんとかベタな言い訳をしてワイン飲んでいるバカな私です。 さて、今日飲んだアルローのACブルですが、私が飲んだ中で歴代最高とまでは言わないまでも、屈指のACブルだと思います。 昔のアルローはもっと現代的な作りで、ノースバークレー・セレクションなどは、かなり樽が目立っていた記憶がありますが、こいつは非常にナチュラルな作りです。05年らしく、濃いのですが、ローヌっぽい濃さでなく、ピノノワールのもっている透明さを失うことなく密度を高めたような濃厚さ。香りはやや初期的な中に、黒い果実やスパイス類、皮革類などの心地よいニュアンスが感じられます。タンニンはよく熟していて、酸もしっかりしているので、構成もACブルとは思えないほど堅牢に感じます。これでもう少し余韻の豊かさがあれば、完全に村名クラスですね。3Kというプライスは裾モノにしては決して安くはありませんが、買って後悔することのない、トータルバランスの高いACブルだと思います。【中吉】

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日時 2008/2/19
銘柄

昨晩は、会社の仲間と、気軽なイタリアンに行こう、ということで、東銀座にある「ピッツェリア・イル・ビアンコ」に行ってみました。 六本木の「イル・ビアンコ」は、私も10年以上前から利用している老舗ですが、こちらはその系列店。 料理は前菜、ピザ、パスタ、それにメインを数皿適当に注文。ワインは以下の銘柄を頼んでみました。

ダンザンテ 
サンジョヴェーゼ '05 フレスコヴァルディとモンダヴィのジョイント企業でイタリアに新しい風を吹き込んだもの、だそうです。1000円台のワインとしてはなかなかだと思います。

サンフェリーチェ・キャンティ・クラシコ05
よくわからない作り手です。結構ジャミーな味わい。もう少し軽やかなほうがいいと思って次のボトルを注文。

ベリーニ・キャンティ05(写真は06年)
これはイイですね。、味わいもしつこくなく、カジュアルにゴクゴクと飲めて、お店の料理にもよく合ってました。 ちなみに、ワインのプライスは市価の2倍でしたから、ベリーニなんて2000円です。 相当飲んで食べてもひとり4K程度ですみました。

日時 2008/2/18
銘柄 Ch.モンペラ2005
産地 仏>ボルドー
購入店 キタザワ
価格 2750円
感想 色調は濃厚なルビーで、紫色がかっています。香りがスゴイ。黒い果実とともに、モカやエスプレッソなどの豪勢な樽香、ユーカリ、ハーブなどが香ってきます。味わいはやわらかく甘い、まるでフルーツケーキのような果実味があり、酸もしっかりとそれを支えます。タンニンはよく熟していて、険しさはほとんどないので、今の時点で飲んでもそれほど抵抗なく、スルスルと飲めてしまいます。以前同じ銘柄をRWGの試飲でも飲みましたが、やはり大きなボルドーグラスで飲むと、テイスティンググラスに比べて懐の深さを感じますね。深みはありませんが、洗練されたモダンなつくりで、果実味の甘いところは新世界っぽくもありますが、酸とのバランスはなんだかんだいってもボルドーのものですね。 賛否両論入り乱れる銘柄ですが、あまり深いこと考えずに飲む分には美味しいんじゃないでしょうか。 【小吉】
日時 2008/2/16
銘柄 キャンティクラシコ2005(サンジュスト・ア・レンティナーノ)
産地 イタリア>トスカーナ
購入店 ゆはら
価格 3280円
感想 自宅で久しぶりにイタものを開けました。 サンレン(サンジュスト・ア・レンティナーノ)のキャンティクラシコはほぼ毎年試していますが、とてもシリアスなキャンティクラシコを作る生産者だというイメージがあります。05年は飲むにはちょっと早いかなと思いつつ、買い増すかどうかの味見もかねて、開けることにしました。 色調は、底が見えない濃厚なルビーで、エッジはまだ紫が優勢です。香りはビターチョコ、黒系果実、ナツメグや丁子などの中国系のスパイスが、静かにしんみりと立ち上ってきます。味わいは凝縮感のある果実を、張りのさる酸とキメ細かいながらも豊富なタンニンが、がっちりと支える堅牢なもの。アルコール度は14度とのことですが、アルコールが浮いたような感じとか、ファットな感じはなくて、酒質はむしろ筋肉質なイメージです。相変わらずいいワインですね。ただ、時間とともに香りが開くかと思ったら、反対に閉じこもってしまいました。う〜ん。【小吉】
日時 2008/2/12
銘柄 ブルゴーニュルージュ2005(ダニエル・リオン)
産地 仏>ブルゴーニュ
購入店 キタザワ
感想

むかし、パリのワインバーで飲んだダニエル・リオンのヴォーヌロマネ・ボーモンが激ウマだったことで、一時私はこのワイナリーを贔屓にしていたのですが、その後家族の内紛により、長男のパトリスが独立。現在のダニエル・リオンは次男と三男が運営しているそうです。そんなこともあるので、はたしてお味の方はいかがかと思い、久しぶりに購入してみたのがこのACブルです。 ひし形の茶色い紋章が目立つ懐かしいラベル。グラスに注ぐとACブルとは思えない濃さですが、ここで、一瞬アレ?と思いました。香りを嗅いでみると、案の定、異臭がします。オガクズや朽ち木などのトーンの高い木質的な臭い。デキャンティングしてもすぐには消えてくれませんでしたが、グラスに注いだ液体をグルグルと根気よく回していますと、やがて黒っぽい果実の香りが立ち上るようになりました。 味わいは充分な濃縮感とそれを支えるしっかりした酸がある立派なものです。まあACブルですから、余韻の長さとか複雑さはあまり期待できませんが、2000円台前半のプライスを思えば充分でしょう。 半分明日に残しましたので、明日もう一度確認しようと思いますが、このボトルに対する評価は、初期に感じた異臭をどう考えるか次第ですね。スワリングで消えたことを思えばたぶん大丈夫と思いますが。【吉】
翌日:初日の異臭は案の定消えて、赤と黒の中間ぐらいの果実の香りが出てきました。味わいもACブルとは思えないぐらい力強いものですが、読者の方からの報告にもあったように、ボトル差は結構ありそうですね。

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日時 2008/2/7
銘柄

昨晩は、取引先の方々と恵比寿のイタリアン「タベルナ・クアーレ」に行きました。 トラットリア風のカジュアルなお店ですが、料理はどれも美味しかったです。 飲んだワインは、以下の2本。

■フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ  ラクリマ・クリスティ・デル・ヴェスヴィオ白 2005 悪くない白です。コッテリと肉厚なボディ。もう少し酸に張りが欲しい気もしますが、豊かな果実味とのトレードオフだと思えば納得のいく範囲です。

■04モンテクッコ ロッソMONTECUCCO ROSSO 飲んだのはVT違いの05年でしたが、ザやカジュアルなパスタなどによくマッチする、バランスよく飲みやすいサンジョベーゼでした。

日時 2008/2/2
銘柄 エルミタージュ99(タルデュ・ローラン)
産地 仏>ローヌ
購入店 かわばた
感想

3年ぶりの大腸内視鏡検査の結果がなんともなかったので、祝杯に、表題の銘柄を開けてみました。 最近あまり名前を聞かないタルデュ・ローランですが、この銘柄については、RWG誌の創刊号で飲んで激賞したことを覚えています。筋金入りのローヌ愛好家からは好意的に見られていないようですが、そもそも私はローヌにはシンパシーを感じないので、これといって抵抗は感じません(^^;。ちなみにPPは95-98だそうです。
色調は濃厚なガーネットで、エッジはまだオレンジは見られず、せいぜいピンク色といったところです。香りは火を通したミュールなどの黒い果実、黒胡椒、皮革、タール、焼き栗、燻香などの複雑なもの。味わいは、リリース当初ほどの圧倒的なドロドロ感はなく、張りのある酸と相まって、スマートなまとまりがあります。フィニッシュにはタンニンを感じますが、適度になめらかで、肉を焙ったような香ばしい余韻が尾を引きます。 秀逸なワインですが、惜しかったのは、最近セラーの温度を低めに設定しているためか、温度が低すぎたこと。もっと高めの温度で飲んでいればボディの豊かさが際立ったのではないかと思います。そう思ってグラスを手で暖めているうちに、酔いが回って、コタツで眠りこけてしまいました。(笑) ↑結構イイ値段で出てますが、昨今のブルやボルドーの価格を思えば、というところでしょうか。 【中吉】

翌日:昨日より明らかに開いてきました。香りに汗っぽいようなちょっと饐えたようなニュアンスが混ざります。口に含むと、昨日よりもふくらみがあり、とてもスパイシーで、酸が力強く自己主張してきます。リリース直後はオークと磨き上げられたようなテクスチャーに隠れて見えなかった北ローヌのシラーらしい個性がようやく垣間見えてきた印象があります。その一方で、熟成の段階としてはやや中途半端な感もあり、もう5年ぐらい寝かせるとどうなったのかという思いもありますね。

日時 2008//
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感想 【】
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