2007年12月

日時 2007/12/31
銘柄 ルイ・ロデレール・クリスタル・ブリュット2000
産地 仏>シャンパーニュ
購入店 パリ16区
感想 新居への引越し祝いもかねて、大晦日から元旦にかけては、先日のパリ16区さんのセールで買ったクリスタルを久しぶりに飲みました。VTは2000年。やわらかな黄金色がかったイエローの色調。エレガントで微細な気泡。香りはゴールデンデリシャスや白い花、焼きたてのクロワッサンなどの心地よいもの。味わいもふくよかでリッチな果実味をしなやかな酸が支えて、さすがと思わせる品格があります。自宅でクリスタルを開けたのなんて数年ぶりですが、文句なく美味しいですね。こういうシャンパーニュを毎日とはいわないまでも月に数回ぐらい開けられる身分になりたいものですが、もうムリですかね‥。(^^;


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日時 2007/12/29
銘柄 メルキュレィ・レ・モント
産地 仏>ブルゴーニュ
購入店 松坂屋
感想

いわずと知れた、ロマネコンティ共同経営者の作るブランドですが、私の少ない経験からすると、このメルキュレィにしてもACブル・ディゴワーヌにしても、かなりダイレクトにビンテージの影響を受ける銘柄だな、という気がします。99や02は美味しくいただいたのですが、この03年の第一印象は、「ローヌかよ‥」ですね。(^^; 中心に黒みがかった濃いルビーの色調は、まだエッジに紫色を残しています。黒い果実、スパイス、紅茶、ハーブなどのややジャミーながらも心地よい香り。口に含むと、果実味は充実していて、酸もそれなりにしっかりとありますが、味わいの後半にエグミを感じるのがいまひとつ興ざめです。ちなみにこのボトル、抜栓当初は少しばかり微発泡していましたが、ボトル中盤になって落ち着きました。
【吉】

↑こちらは2005年。プライスは高いですけど、VTの良さからして、期待できそう‥かな?。

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日時 2007/12/27
感想

職場の納会の流れで、六本木のマルズ・バーへ。すでに結構ビールを飲んでいましたので、この日はグラスで数杯飲にとどめました。

アンリオ・ブラン・スーヴェラン ピュ−ル・シャルドネ ブラン・ド・ブラン
爽やかさの中に複雑さを感じさせる上質なシャンパーニュ。


ブルゴーニュ・オー・コート・ド・ニュイ2004(グロ・フレール)
薄めの色調ですが、エキス分がたっぷりあり、バランスも良好。土っぽい良い香りにまざって、少しゴムっぽいニュアンス。まあ、こういうところで他の錚々たる銘柄と並べて飲むとやや見劣りはしますが、デイリー用にはよろしいんじゃないでしょうか。



シャルム・シャンベルタン97(ジャンテ・パンシオ)
抜栓したてをいただきました。かなり熟成進んでいます。土やスーボワっぽいニュアンス。濃厚でありながら、どこか外向的なところもあり、おだやかな酒質。期待値ほどではありませんでしたが、美味しくいただけました。(写真は05年)

シルバーオーク・CS・ナパヴァレー2002
いやあ、これは美味いですね〜。やわらかな果実味と絡みつくようなアメリカンオークのフレーバーによる実にエレガントな味わい。お値段がもう少し安ければ、自分でも何本か買い込みたいところです。

 

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料理は前菜を2品ほど頼みましたが、充分なボリュームでした。今度は二次会ではなく、最初から行きたいですね。

日時 2007/12/24
銘柄 ボランジェ・グラン・ダネ99
産地 仏>シャンパーニュ
購入店 パリ16区
感想 というわけで、まだまだ引越しの方は一段落には程遠いんですが、クリスマス・イヴの今日ぐらいはということで、パリ16区さんのセールで買った表記の泡を開けることにしました。 グラスに注ぐと、やや麦わら色がかった輝きのあるイエローで、気泡はおだやかですが、非常にキメの細かいものです。香りはあまり立ってこないのですが、カリンやクロワッサンなどの香ばしいニュアンスが見え隠れしています。ひと口飲んでみると、シュワッとした炭酸とともに、コクのあるイースト系の含み香が口の中に広がります。いやあ、この表情の豊かさはさすが上位クラスのシャンパーニュだけのことはありますね。ただ、今回意外だったのは、前述の香りのおとなしさもありますが、酸が思いのほか険しかったことです。まるで鋼のような酸が全体を引き締めて、どちらかというと内向的な味わいに仕上がっていた気がしますが、これはおそらく、宮崎県からの長旅の疲れからまだ回復しきっていなかったということもあろうかと思います。 同時に買ったクリスタルを飲むのは早くて大晦日でしょうから、その頃にはもう少し落ち着いていることを期待したいですね。 ラ・ロマネさん情報によれば、シャンパーニュは来年からまた値上がりするらしいですが、勘弁してほしいですね。年内に少し買いだめしておこうかなぁ。
【小吉】
翌日:二日目の今日の方がダンゼン美味しいです。香ばしいイースト香とリンゴやカリン、それに白い花系の香りが豊かに香ってきますし、味わいもふくよかさをまして、バランスが大いに向上しました。
日時 2007/12/14
銘柄 シャルドネ樽熟成2001(高畠ワイナリー)
産地 日本>山形
購入店 ワイナリー直販
感想 週末ですね。今、仕事を終えて、まさにこの銘柄を飲んでます。仕事は年末を控えてバタバタしてきているし、忘年会は続くし、引越しの準備はあるし、リフォームは大詰めだしと、実に盛りだくさんな一週間でした。このボトルは11月の山形出張時にワイナリーで購入したもの。高畠ワイナリーは白、とくに上質シャルドネで有名なところですが、この銘柄も2007ジャパンワインチャレンジで銀賞を獲得しています。中程度の色調のイエローで、グラスからは黄桃、洋ナシ、バナナ、シナモン、キンモクセイなどが香ってきます。オークがほどよく溶け込んで、いい感じの香りです。口に含めば、ややボディの弱さこそ感じるものの、しなやかな酸が果実味とよくマッチングして、ほどよく熟成の入った、繊細でエレガントな味わいに仕上がっています。これはなかなか上質なシャルドネですね。同等価格帯のワールドクラスと張り合うには少し厳しいですが、日本のワイナリーが3000円を切るプライスで、これだけ上質なシャルドネをリリースしていることに素直に敬意を表したいと思います。 北信シャルドネを飲む前に、ぜひ半額のこちらも試していただきたいところです。
【小吉】
日時 2007/12/9
銘柄 エシェゾー96(ジャック・カシュー)
産地 仏>ブルゴーニュ
感想

リリース時に小田急ハルクで購入したボトルです。 2本買いまして、1本目は2004年に飲みました。
http://www.asahi-net.or.jp/~mh4k-sri/0406/0406.htm

今回3年半ぶりに開けたわけですが、相変わらず、コルクが弱いですね。キャップシールをはがすと噴いていて、エキス分が固まっているのは前回と同じです。前回のボトルはあまり噴いたダメージは感じられませんでしたが、今回はボトル差ということもあるのでしょうけど、かなり酸化熟成が進んだ印象を受けます。色調は濃いめのガーネットで、エッジにはオレンジがはっきりと見て取れます。香りがかなり危うい。ドヨンとした醤油香。口に含むと、ピリピリとした神経質な酸が目立ちます。う〜ん、これはダメかな、と思いましたが、経験的にこの手のボトルは、空気に接していた上の部分を諦めれば、ボトル中盤あたりから持ち直すことが多いので、グラスに注いだ1杯目を思い切って流しに捨てましたら、2杯目以降はそれなりに飲める味わいになりました。黒系果実のリキュール、スパイス類、土、毛皮などの、熟成した香り。味わいは神経質な酸が姿を消して、クリーミーな酒質の中に果実味と酸、タンニンが溶け込んでいます。熟成がかなり進んでいて、すでに古酒の領域にさしかかったような味わいですね。といっても、極上の古酒に見られるような官能的な魅力はそこにはなく、楽しめるギリギリの線ではありますが‥。 7年間、家のセラーで保存した結果がこの味わい。安く買ったとはいえ、なかなか厳しいものがあります。ま、ブルってこんなものでしょうけどね。
【末吉】

↑こちらは05年。以前に比べるとかなり値上がりしましたが、元が安いので、相場としては比較的穏当な方でしょう。ラベルが変わったんですね。

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日時 2007/12/6
銘柄 ドメーヌ・ルバイヤート2003
産地 日本>山梨
購入店 ワイナリー直販
感想 12月6日は下の子の誕生日ですが、子供のVTである2003年、何を開けようか、ハタと悩んでしまいました。というのも、ボルドーはいうまでもなく、ブルゴーニュにしても、デイリークラスのものならともかく、記念日に開けるようなランクのものとなると、まだまだ「お焦げ」状態から脱していないのでなかろうかと思いまして。白というチョイスもあるのでしょうけど、リリース時の「酸が緩くてイマイチ」という風評から、全くといってよいほど白は購入しなかったんですよねぇ。 それで、結局選んだのが表題の銘柄です。 このボトルは昨年、ルバイヤートさんを訪問したときに買ってきたもの。品種はカベルネ、プティヴェルド、メルロのブレンド。すべて山梨産というところがこだわりですね。ジャパンワインコンペティション金賞ということで、それなりに期待して開けましたが‥。 正直、国産の外来品種の可能性とともに限界を感じてしまう味わいです。以前飲んだ山梨ワイナリーのカベルネもそうでしたが、味わい全体に張りというか締まりがなく、ダランとした感じなんですよねぇ。テロワールの産物なんでしょうか。まあそれを国産の個性だということもできるのでしょうけど‥。 色調はやや濃いめのガーネットで、エッジはかなり緩んできています。香りはブルーベリーやカシス、スパイス、土、ビターチョコなどのカベルネチックで心地よいもの。熟度の低いカベルネにありがちな青っぽさが皆無なところは好感が持てます。口に含むと、ほどよいミディアムボディで、甘く濃縮した果実味からは、手塩にかけて育てられたんだなあという印象を受けますが、前述のようにどうも酸に締まりがないのと、そのわりに粉っぽいタンニンが目立ったりして、手放しで賞賛というわけにはいきません。カベルネらしさはよく出ているし、国産でこれだけのボルドーブレンドが作れるんだと感心する面もある一方で、5K前後のプライスを考えると、どうしてもその半額程度のボルドーのマイナーアペラシオンや新世界の銘柄などがちらちらと頭をよぎってしまいます。長野のメルロあたりですと、諸外国の銘柄と比較してもそこそこいい線いきそうな銘柄も見受けられますが、カベルネはどうもなあ、というのが、現時点の私の正直な感想ですねぇ。まあ私が出来のよい国産カベルネの銘柄を見逃しているだけかもしれませんが。
【吉】

↑こちらはビンテージ違いですが。

↑ちなみにこのワイナリーの甲州シュールリーは、私の好みの銘柄のひとつです。
日時 2007/12/1
銘柄 ジュブレイシャンベルタン2003(ブリュノ・クレール)
産地 仏>ブルゴーニュ
購入店 パリ16区
価格 4本1万円
感想 この日は、以前パリ16区の4本1万円セールで購入したブリューノ・クレールの村名ジュブレイを開けました。 濃いめのルビーの色調ですが、エッジは少しばかりオレンジが入り始めてます。香りは黒系果実、レザー、毛皮、スパイスなどのややワイルドなものです。口に含むと、豊かなな果実味とハーブのようなフレーバーがあり、アルコール度も高く重厚な味わいですが、この年にありがちな焦げたようなフレーバーと酸の緩さがかなり顕著で、フィニッシュにはややしつこい苦みが感じられます。 ブリュノ・クレールは、個人的に好きな生産者のひとり(この作り手の良年のクロ・ド・ベーズやクロ・サンジャックは絶品だと思ってます)ですが、03年を何本か飲んだ印象からすると、この年に限っては、ビンテージのネガティブなファクターを見事に体現してしまった感がありますねぇ。いかんせん酸が不足気味なので、今飲んだのは正解だったかもと思う一方で、こういう酸の緩いワインって熟成するとどうなるのか、それはそれで試してみたい気もします。まあ、それなりに美味しくいただけるんですけどね。
【小吉】

↑購入元のパリ16区では安売りしてたみたいですが、さすがに売り切れです。

↑こちらはまだありますね。

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