2007年8月

日時 2007/8/31
銘柄 コート・デュ・ローヌ"レ・ドゥー・アルビオン"2005
( サン・コム)
産地 仏>ローヌ
購入店 アーベン
価格 1650円
感想

ご存知、「神の雫」に登場する安旨銘柄。本館で検索してみたら、2002年3月28日にここの99ジゴンダスを飲んでました。あの当時、大々的に宣伝していたウメムラさん、先見の明がありましたね。 抜栓してみると、コルクはほとんど染みてきておらず、良い状態です。色調は濃厚なルビーで、エッジはまだ紫色。香りはブラックベリーなどの黒い果実や土、八角などのスパイスにくわえて、麝香のような独特の甘い蟲惑的な香りが感じられます。初めて嗅ぐ香りではありませんが、まさかこのクラスのワインで出会えるとは思っていませんでした。味わいは充実した果実味をしっかりした酸が支える堂々たるもので、複雑さはありませんが、タンニンはよく熟してやわらかく、今の時点で美味しく飲めます。香りのすばらしさといい、開けた時期もよかったんでしょうね。話題先行のように言われることも多い銘柄ですが、実力はたしかなものだと断言できますし、これが1000円台だというのですから、文句のつけようのないCPの高さです。ただ、私の場合、この銘柄をもう一度買い足そうという気にならない最大かつ唯一の理由は、これがブルでもボルドーでもトスカーナでもなく、ローヌ品種だからということなんですが。
【小吉】

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日時 2007/8/27
銘柄 甲州キュヴェ・ドゥニ・デュブルデュー2005(中央葡萄酒)
産地 日本>山梨
価格 2100円
感想 昨年、勝沼めぐりをした際に、中央葡萄酒さんのワイナリーツアーにも参加させていただきまして、その時、作り手さんのいろいろな苦労について伺いました。 甲州というブドウは、ルーツはヴィニフェラ系のブドウでありながら、長い間生食用として栽培されてきたため、醸造用としては好ましくない方向に進化してきた歴史があるそうです。樹勢が強すぎて垣根作りには向きません。多産で一本当り数百の実がつきますが、これは凝縮したブドウを得るには不利な要素となります。果実も醸造用としては大きいため、果汁はどうしても水っぽくなってしまう。糖度もあまり上がらず、かなりの補糖をしないとならない。 出来上がったワインは、酸度が低くヌルリとしたワインに仕上がりがちで、果皮からのエグミや渋みが目立ち、香りが出にくい‥などなど、醸造用ブドウとしてのさまざまな不利な要素を内包しています。それでもなお、そういうネガティグな要素と戦いながら、土着の甲州品種にこだわり、日々努力されているワイナリーの姿を目の当たりにしたあとで、彼らが作る「グレイス甲州」を飲むのは、感慨深いものがありました。

さて、その同じ中央葡萄酒による、世界進出?銘柄が、この「キュヴェ・ドゥニ・デュブルデュー」です。白ブドウの世界的権威にコンサルを受け、同銘柄の04年にパーカーさんが87〜88点つけたことでも話題になりました。 色調は透明に近いごく淡いイエロー。香りは裏ラベルに書かれているように、柚子や梨のような果実、白い花、それにボトル差かもしれませんが、猫のオシッコ的なややヒネたニュアンスも感じます。味わいは10%というアルコール度の低さもあって、ぐいぐいと飲めてしまいますが、酸もこじっかりとしていて、飲んでいて雑味感がなく、酒質はクリーンで繊細な印象です。通常の中央葡萄酒の銘柄に比べると、後味の苦み感とか、吟醸的な要素とかが目立たなくなっており、この辺に苦労があったのかな、とも思いますが、正直、「角を矯めて牛を殺してしまった」印象がなきにしもあらずです。やんちゃな子犬を訓練所に預けたら、行儀はいいけどつまらない犬になって戻ってきた、っていうと変な比喩ですが‥。決して悪いワインでないと前置きした上で、個人的には、この銘柄を選ぶのであれば、同じ作り手による「グレイス甲州」の方を選びたいですね、500円近く安いですし。
【吉】
日時 2007/8/26
銘柄 モレサンドニV.V2002(ジャッキー・トルショー)
産地 仏>ブルゴーニュ
感想 この日は子供たちと実家にお泊り。子供ってなんでこうも他所に泊まるのが楽しいんでしょうねぇ。もうおおはしゃぎです。(^^;

ワインは、実家に置いてあるサイレントカーヴの中から、表記のワインを選択。この作り手、実力のほどはもはや疑いはないのですが、コンディションの面で今イチ不安が払拭しきれないので、05ビンテージが出回る前のタイミングで、02年を開けてみることにした次第です。 キャップシールを剥がしてみると、かなり盛大に噴いた跡があり、そこにカビがびっしりと生えています。色調はやや濃いめのルビーながら、エッジはかなり複雑な色調になってきています。香りはカシスやダークチェリー系の果実、皮革、それに下草系の熟成香がよく出ています。異臭の類は一切ありませんが、02年にしてはかなり熟成が進んでいる印象。味わいは、いつもながらの出し汁系で、うまみたっぷりの果実感が秀逸です。最初のうちはピリピリした神経質な酸がでしゃばりがちで、やや飲み手を困惑させますが、ボトルの中盤ぐらいにになると、酒質も落ち着いてきて、バランスがとれた味わいになってきます。タンニンはよく熟して柔らかで、後半からフィニッシュにかけて乳酸系のまろやかなフレーバーも感じられます。ボトルの下部になると、ボリューム感がまして、一層すばらしい味わいに。 前回飲んだカシャ・オキダンとは正反対の、気づいたらボトル1本近く飲んでました、というタイプですが、ボトル上部の酒質の不安定さなど、状態面の不安を払拭するにはいたりませんでした。セラーに寝かせている同年のグランクリュをいつ頃あけるべきか、悩ましいものがあります。
【小吉】
日時 2007/8/23
銘柄 ブルゴーニュ・ラ・シャペル・ノートルダム05
(カシャ・オキダン)
産地 仏>ブルゴーニュ
購入店 ワインマルシェまるやま
価格 2280円
感想 連日暑い日が続きますが、この日はたまたま涼しかったこともあり、赤ワインを飲みたくなって、ブルを開けました。この日は新しい出会いを求めて、カシャ・オキダンの05年です。 「ブルゴーニュ・ルージュでも稀少区画“ラ・シャペル・ノートルダム”年産僅か3000本!La Chapelle Notre Dameという畑名は公式には認められていませんが、この地域では優秀な4生産者しか名乗ることができない特別な区画です。」 だそうです。 ACブルとしては、充分以上の濃さ。香りは比較的シンプルな黒系果実やスパイ スなど、味わいは果実味はきっちりあるものの、一本調子で、まるで私が歌うカラオケのようです。酸は豊かですが、後半に苦みが加わり、なにやら「苦酸っぱい」フィニッシュ。まじめにつくられているのは実感できるんですが、どうにも杯が進まないワインです。お値段も2Kチョイなので、多くは期待できないのですが、なんというか作りにナチュラル感が欠けている気がします。それに、このACブルを飲んで、上位グレードの姿がイマイチ見えてこないんですよね。
【末吉】
日時 2007/8/18
銘柄 ニュイ・サンジュルジュ・V・V2003
(ベルトラン・アンブロワーズ)
産地 仏>ブルゴーニュ
感想 久しぶりにベルトラン・アンブロワーズを飲んでいます。この生産者、昔はコテコテに濃くて、樽香もガンガンの作りだった記憶がありますが、最近はずいぶんとエレガントな作りになってきているとか。ただ、今回開けたのは酷暑の03年ですので、村名とはいえ、相当濃い作りになっているだろうなあと予想はしていました。 グラスに注いでみると、案の定、底が見えない濃厚なルビーの色調です。香りは黒い果実のコンポートやスパイス、黒土、それに少しばかりの皮革系のニュアンス。口に含めば、濃いことは濃いのですが、抽出がソフトなのか、思いのほかエレガントな果実味があり、タンニンもよく熟してやわらかです。相対的に酸がもう少し欲しいなあとは思いますし、口中での表情がやや一本調子な感じもしますが、村名ですし、まあこんなもんかな、という納得感はあります。ただ、03年にありがちなことですが、ブラインドで出されたとして、最初のとっかかりを間違うと、どんどん思考がローヌの方に行ってしまいそうな、そんな味わいでもあります。
【吉】
日時 2007/8/16
銘柄 モンサラ・カヴァ・ブリュットNV
産地 スペイン
購入店 近所の酒屋
猛暑が続くと思っていたら、今日は歴史的な一日となりましたね。なんと74年ぶり史上最高気温更新ですか。10年後、振り返って、「あの年は暑かったねぇ〜」となるのか、それとも、この先毎年のように史上最高気温が更新されてゆくのか、後者とならないことを望むばかりです。 このところ少しばかり夏バテ気味だったのと、代休がたまっていたこともあって、今日は午後休みをいただきました。家に帰ると、カミサンから「子供をプールに連れて行ってくれ」との指令。暑い中シンドイかなあと思いましたが、いざプールに漬かってみると、私自身も適度にストレス発散となったのか、結構気分爽快で帰ってきました。
感想

ということで、プールから帰って一杯となれば、安泡に限ります。もはや定番となったモンサラのブリュット、近所のショップで売っていたので買ってきました。 1000円台前半までの安泡の場合、シャンパーニュのような豊穣さとか複雑さは求めるべくもありません。では何がポイントかといえば、個人的にはシンプルでもいいからどれだけ爽やかで瑞々しい味わいをキープしているかを重視したいですね。後味の煮詰めたような甘ったるさとか、エグミとか、雑味感ととか、果実味のヘコみとか、そういうネガティブファクターがどれだけ抑えられているか。それには、コンディションの問題も結構大きな比重を占める気がします。 ということで、このモンサラですが、リンゴ洋ナシ、白い花やハーブなどの爽やかな香りがあり、味わいも軽めながら爽やかで素直な飲み口。特に何が秀でているわけでもない、普通に美味しいカヴァなんですが、この「普通に美味しい」味わいが1000円チョットで安定的に供給されているのは大きいと思います。 【小吉】

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日時 2007/8/14
銘柄 グレイスルージュ2005・茅ヶ岳(中央葡萄酒)
産地 日本>山梨
感想

数日ぶりにカミサンと子供たちが帰ってきました。会社帰りに、あちらの実家に迎えに行きましたら、逆に寿司をご馳走になってしまいました。そのとき出されたワインがコレです。

『茅ヶ岳山麓で収穫されたマスカット・ベリーAとカベルネ・ソーヴィニヨンを中心に、数種類のブドウ品種を独自にブレンドしました。更にオーク樽で熟成させることにより複雑な香りと程よい渋味をうまく調和させ、親しみやすい味わいのワインに仕上げました。』
とのこと。
かなりキンキンに冷やされた状態で出てきましたが、結果的にはそれで正解だったように思います。ベリーAとかガメイとか、口中に甘ったるさが残る品種の場合、キリリと冷やした状態で飲むのが締まりが出て好みです。味わいは結構スパイシーで、11%のアルコール度にしては、そこそこコクもあります。全般にカジュアルなワインながら、バランスのとれたクリーンな作りが印象的で、1700円というプライスは新世界や南仏のものと厳密に比較すると微妙ではありますが、単体で飲んで高いなあ、と感じるものではありません。なにより、ワインを飲むぞ、と意気込んでない場で、ふいにこういう通な?銘柄を出されると嬉しくなりますね。 【吉】

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日時 2007/8/12
結局この週末はワイン三昧でした。カミさんが子供を連れて週末帰省することは、年に2〜3回ありますが、その間ここまでワイン漬けになったのは久しぶりです。この日の晩飯は、久しぶりに「のみ山」さんで、酒の肴3品セットを。夕刻渋谷で、パク森のカレーを食べたところだったので、量的にもこれで十分でした。ワインは、昼間から東急の有料試飲で飲んでましたので、グラスで空いているものを軽く、ということで以下の2杯にとどめました。
感想 ■サンタマッダレーナ・ソーヴィニヨン・モック2006
(カンティーナ・ポルツァーノ)
北イタリアの白らしい、クリーンな中にも酒質に力強さのあるSB。自分で買おうとは思いませんが、こういう場でグラスで飲むとハッとするような美味しさがあります。特にこういう暑い日には‥。

■ナカイヴィンヤード・ラシアンリヴァーヴァレー2004
こちらは前日抜栓のようで香りがややヒネ気味でしたが、味わいはバランスよくやわらか。白桃などの風味が心地よいものでした。
日時 2007/8/12
修理に出していた時計が仕上がったというので、日中渋谷へ。時計を受け取ったその足で、東急本店へ行ってみました。記録を調べてみると、ここで試飲するのはおよそ1年半ぶりです。
感想 ■ニュイサンジュルジュ2005(J・L・ライヤール)
たしか両親の代からDRCで働いていたとかいう作り手でしたね。キレイな中程度ルビーの色調ですが、香りは結構ジャミーです。味わいは甘く外向的ですが、もう少し酸に張りが欲しいのと、今はまだ結構タンニンが後味に残ります。数年寝かせると美味しくなりそうですね。
感想

■ヴォルネイ・シャンパン99(ダンジェルヴィーユ)
ダンジェルヴィユのバックビンテージとは珍しい、ということで、飲んでみました。インポーターはフィネスではありません。思いのほか熟成が進んでいる印象ですが、皮革や下草系の香がムンムンというよりは、梅酒というか、ヨードというか、そういうフレーバーが結構前面に出てきています。面白いですね。

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感想

■ムルソー2004(コント・ラフォン)
上記の2杯で帰るつもりだったんですが、隣の方が美味しい美味しいと言っていたので、つい頼んでしまいました。これ1杯で結構いいカヴァやクレマンが買えるんだけどな〜と思いつつ。輝きのあるイエローの色調。香りは柑橘系果実や白桃、ミネラル、黄色い花などに、控えめにオークがアクセントを添えています。口に含むとミネラリーで、綺麗な酸が瑞々しい果実を支えて、厚みがある中にもキラキラとしたはつらつさも備えています。久しぶりに飲みましたが、さすがですね、コント・ラフォン。あと、F巻さんとも話したのですが、04のブル白って、結構いいんじゃないかな〜♪

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日時 2007/8/10
銘柄 ロベルト・ホタ・ムール・レゼルヴァ・ブリュット
産地 スペイン
購入店 信濃屋
感想 いやあ、今日の都内は暑かった。少し遠出して昼飯を食べたのですが、日差しに何か殺意がこもっている感じでした。(笑)こう暑いとみな薄着をしがちですが、いずれ紫外線量が度を超えているとかで、なるべく肌を露出しないように、なんていうお触れが出るかもしれませんね。そうしたら、どうなるんでしょうね。イスラム圏の女性みたいな格好して外出するんでしょうか。 そんな日なので、さすがに赤ワインを飲む気になれず、かといって冷蔵庫のビールはカミサンが飲んでしまったので、先日買ったカヴァを開けることにしました。中程度のイエローの色調。気泡はやや粗めですが、勢いはあります。香りは比較的にシンプルな果実香や白い花、それにクロワッサン。口に含むと、すっきりとしていて酸のキレがあり、難しいことを考えずに気軽にゴクゴク飲める感じです。うん、悪くないですよ、これは。フィニッシュにへんな苦みやエグミがでないところもいいですね。 これからの季節、こんな感じの気軽な泡を何本か試してみようと思います。 【小吉】
日時 2007/8/8
銘柄 グレイス・甲斐ノワール2006 (中央葡萄酒)
産地 日本>山梨
購入店 リカーショップながさわ
価格 2200円
感想 今日の晩は焼きソバ。ワインもそれにあわせてカジュアルな国産の赤にしました。 色調は若々しい紫がまじった中程度のルビー。香りはフレッシュなブルーベリーやカシス、ハーブ、それに黒胡椒などのスパイス類が感じられます。口に含むと、イチゴキャンディのような甘い果実味があり、しっかりした酸とやわらかなタンニンがこれを支え、フィニッシュにはスパイシーなフレーバーが口の中を満たします。高貴なワインではありませんが、なかなか表情が豊かで複雑味もあり、個人的にはベリーAよりこちらの方が楽しめます。冷やし気味にしてグビグビいってもいいですし、大きめのグラスでじっくり味わいながら飲むのもよろしいかと。
【吉】
日時 2007/8/7
銘柄 ブルゴーニュ・ラ・ディゴワーヌ2004(A・P・ド・ヴィレーヌ)
産地 仏>ブルゴーニュ
感想

この日は、カミサンの留守中預けていた子供を引き取りに、会社帰りに烏山の実家へ。今は物置きとなっている自分の部屋のサイレントカーブをごそごそと漁って、表記のボトルを開けることにしました。 キャップシールをはがしてみると、ひと筋噴きこぼれた跡が。まあでも、まだ新しいVTだし、購入後はずっとセラーに保管していたボトルですから大丈夫でしょう。色調はやや濃いルビーでエッジは鮮やかなピンク色です。グラスに鼻を近づけると、ブルというより新世界のピノを想起させるような独特のフレーバーが飛び込んできます。赤い果実のジャム、ハーブ、紅茶、なめした革、それにゴムっぽい香り。味わいは色調からは想像できないような独特の粘性があり、若々しく豊かな果実味をしっかりした酸とよく熟したタンニンが支える健康的なものですが、後半にややエグミと苦味のまざったような独特のフレーバーが残ります。ブラインドで飲んだら、そうですね。カレラのセントラルコーストとか答えたかもしれません。ヴィレーヌのディゴワーヌって、何本か飲んできましたが、こんな香味でしたっけ?このVTが独特なんですかねぇ。
【末吉】※写真を撮り忘れたので、以前のVT違いのものを載せてます。

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日時 2007/8/4
札幌出張にあたり、COBAさんにご推薦いただいた「Φ(ファイ)」さんに行ってきました。 ひとことでいうと、噂に違わぬすばらしいお店でした。南二条西の路地のわかりにくいところにあると聞いてましたので、かなり覚悟して行きましたが、思いのほかあっさり見つかりました。入ってみると中は広く、落ち着いたシックな雰囲気です。私は予約してあったので、カウンターの一番端に通していただき、店主とお話をしながら食事をいただきました。 料理は真鯛のカルパッチョや、オリーブの肉詰め、鶏肉のニョッキ、トリッパに煮込み、鯛のポワレなどを注文しました。通常ならポーションはかなり多めのようですが、私ひとりということで、量もハーフポーションに調整してくれたようです。 ワインは、さすがに一人で見知らぬ地でボトル1本飲んでしまうと、ホテルまで帰りつけないと思いましたので(笑)、グラスで開いているものを料理にあわせて出してもらいました。
■フランチャコルタ・ブリュット(カ・デル・ボスコ)
かけつけ一杯、という感じで飲んでしましたが、クリーミーで本格的な泡でした。
■ソーヴィニヨン2005(カ・デル・ボスコ)
イタリアらしいボリューム感のあるSB。酸もしっかりとあります。
■ピノネロ(Dalrochio)
ネットで調べても素性がわかりません。アルトアディジェの作り手のようです。かなり新世界的な、甘く果実味豊かなピノでした。
■キャンティ・モンタルバーノ2005
ハーブ、スパイスなどの香りが豊かで、なめらかなミディアムボディのキャンティ。 カジュアルなワインですが、状態は良好で美味しくいただけました。
  ■Roncorosso93
これも素性のわからない銘柄。ロンバルディア州のワインだそうです。インキーな香り。味わいであまり熟成感は出ていませんでしたが、エッジがとれてまろやかで飲みやすい赤でした。
  結局グラスで5杯、なみなみと注いでもらったので、量的にはボトル半分以上は飲んだでしょうね。帰るころには結構ヘベレケになってました。最後にウオッシュチーズもいただきましたが、お会計はこれで約10Kと非常にリーズナブルでした。 ご主人は、もともと麻布の「キャンティ」に長く勤めてらしたとのことで、東京のイタリアンの方々ともいろいろお知り合いのようでした。お店はメディアにはまったく登場せず、電話番号すら104に出していないそうですが、それでも9時を回るころには店内は満員で、予約なしでぶらりと来た人たちが何組も入れずに帰ってました。次回札幌にきたときにはまた立ち寄ると約束して帰ってきました。