カリスマチックな自然派の作り手として、一部に熱狂的なファンを持つ金井醸造。前から一度飲んでみたいと思っていたのですが、結構入手困難ですね。きっと、あるところにはあるのでしょうけど‥。この銘柄も私が一番興味のある辛口甲州でなく、中辛口ですが、とりあえず購入できたので、飲んでみました。色調はやや淡めのイエロー。香りは柑橘類やハーブ、それに鉱物的なニュアンス。口に含むと、軽く微発泡していて、心地よい炭酸のアタックがあります。果実味はみずみずしさがあって優しく、テクスチャーはなめらかななかにも、酸がビビッドでピチピチしたイメージもあります。甲州らしいヌルリとした面と、クリスピーな面とが上手い具合に両立している感じで、面白いですね。よく言われる果実の旨み感とか、余韻の長さとかは、う〜ん、言われればそうかな、という感じですが、この銘柄が中辛口なこともあって、正直よくわかりません。翌日の味わいも確認してみたいと思います。
【中吉】
翌日:香りは乏しくなりましたが、味わいは二日目の方がビビッドなぐらいで、ピチピチした酸とやさしく柔らかな果実味によるエレガントな中甘口の味わいは、ドイツワインを飲んでいるような錯覚に陥ります。特に調和のとれたフィニッシュは、過去に飲んだ甲州の中でも最高でないかと思います。早速ネットで検索して、かろうじて売れ残っている他の銘柄を何本か注文してみました。ルバイヤートやフジッコ、機山などとともに、継続的に追っかけてみようかと思います。
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