2006年9月

日時 2006/9/29〜30

ということで、勝沼にブドウ狩りに行ってきました。
10時過ぎに出発、調布インターまでが予想外に混んでいて、1時間ぐらいかかってしまいましたが、高速に乗りさえすれば、あっという間ですね。結局2時間半弱で到着しました。

以前盆略ワイン倶楽部の盆さんに教えていただいた「信玄うどん」にて昼食。 ここのウドンはコシがあって、ボリュームのわりに値段もお安く、オススメです。

ブドウ狩りは、事前にいくつかリサーチした中から、職場の得意先の知り合いの若尾秀葡萄園というところに行きました。
棚仕立てのブドウの木に房がたわわに実っているところを初めて見た子供たちは、それだけで大喜び。 食べきれないほど試食したあとは、調子にのってチョキンチョキンと刈り取るものですから、親の方は、お勘定が心配でハラハラしました。(笑)

その後、まだ時間に余裕があったので、メルシャン勝沼ワイナリーを見学。週末ですと、1時間半ぐらいの専門的なワイナリーツアーがあるようですが、平日は、売店のお姉さんが15分ぐらいでざっとひと通り施設を見せてくれる程度です。まあ見学自体はそれなりでしたが、売店のヨコに小洒落たテラスがあって、ここでお茶を飲んだり、ブドウアイスを食べたり、お土産を見たりと、のんびりしました。

宿泊したのは、観光スポットとして名高い町営「ぶどうの丘」の宿泊施設。お値段がリーズナブルな上に、部屋数が21しかないので、週末は数ヶ月先まで予約でいっぱいですが、今回はたまたま直前にキャンセルが出たらしく、和室をとることができました。部屋は広く、窓からの眺望もすばらしいものですが、 ここはあくまでも町営の施設、本業のホテルや旅館と、サービスやホスピタリティを比べるのは、野暮というものでしょう。とはいえ、夜景がすばらしい「天空の湯」の露天風呂とか、 ワインマニアが見逃せないカーブの試飲とか、一度は泊まってみる価値があると思います。これらの施設はもちろん日帰りでも利用可能ですが、泊まりなら帰りを気にせず、のんびりできますからね。
なお、カーブの試飲は、1000円でタートヴァンを購入すれば、写真の通り、 相当な数の銘柄をテイスティングすることができます。ただ、この手の試飲の常で、一部に抜栓後かなり時間が経っているのでは、と思うようなボトルもありました。ここまでやるなら、いっそ窒素充填式のワインサーバーとか導入して欲しいところです。)
また、 この地にはトンネルカーブという、地下カーブの施設がありまして、レンタル料が寺田倉庫などに比べて圧倒的に安いので、長く寝かせるボトルたちは、こちらに移してもいいなあ、と真剣に思いました。

夕食は、「ぶどうの丘」施設内にあるレストランにて。ムードのあるレストランですが、家族連れにとって、他の選択肢がないのはちょっとキツイかな、と思いました。子供用のメニューも少ないし‥。ワインは相当な数の現地のワインをグラスで頼むことができますが、抜栓後日にちが経っているのではないかと勘ぐって、あえてハーフボトルを注文しました。


アルガーノ・ポシケ2005demi(勝沼醸造)

白桃やライチなどのフルーティな香り。口に含むと、爽やかな酸のあと、中盤に生食ブドウっぽい甘い果実味が広がります。甲州ブドウを「ゲビュルツに似ている」という向きがありますが、なるほどそういう側面もあるなあ、と思いました。ただ、個人的にはもっと辛口に仕立てられた方が好みです。【吉】
ちなみにお値段は1600円。 下の売店に行けば、924円で売っているのですから、もう少しお値段を抑えてくれてもいいんじゃないかと思いますが‥。


翌日は、10時にチェックアウトして、近隣の「ほったらかし温泉」に。およそ30分ぐらいの行程ですが、結構山の中に入っていく感じがあり、おいおい大丈夫かよ、と思いましたが、行ってみると温泉の施設自体は子連れでも全く問題のないものでした。また、ウワサには聞いてましたが、 山上から甲府盆地を見渡せる露天風呂の眺望は本当にすばらしく、気持ちのよい時間をすごすことができました。さらに天気がよければ富士山が見えるそうですが、あいにくこの日は煙っていて見ることはできませんでした。


その後は、「笛吹川フルーツ公園」で子供たちを遊ばせて、夕刻帰宅。東京からこれだけ近距離なのに、充実した観光ができて、大人も子供もいろいろ楽しめるという、本当にいいところですね、山梨って。また、遠からず出かけたいと思います。

日時 2006/9/28
銘柄 Ch.デュアールミロン40
産地 仏>ボルドー
購入店 平野弥
価格 失念(15Kぐらい)
感想 ちょっと遅めの夏休み(といっても2日だけですが)をいただいて、明日あさってと勝沼にブドウ狩りに行ってきます。子供連れなので、ワイナリー見学は出来そうもありませんが、「ブドウの丘」の宿泊施設に泊まるので、面白そうなワインがあったら買ってこようと思います。 ということで、休暇初日のこの日は、「非日常」的な銘柄を開けることにしました。デュアールミロンの40年。66年前のワインです。 2000年の10月に平野弥さんで購入。マーラベッセもの。インポーターはトーメン。価格はたしか15Kぐらいと、ギリギリ博打を打とうという気になるプライスでした。購入後、それほど間をおかずに飲もうと思っていたのですが、ワイン会に持っていこうにも、会場に相当前に持ち込まねば真価を発揮してくれないだろうし、かといって普段家で開ける気にもならないしで、長いことほったらかしになっていたボトルでした。 セラーから出してみると、下に向けていたラベルの反対側は澱がびっしり。
パニエ抜栓しようと思ったら、カミサンがいつのまにかパニエを捨ててしまったらしく(苦笑)、仕方ないので、なるべくボトルをヨコにした状態でコルクを抜いて、デキャンタに移すことにしました。リコルクと聞いていましたが、コルクは上までグッショリと重たく、ほとんど手で抜けてしまいそうなぐらい、スルスルと抜けてしまいました。 色調は中程度からやや濃いオレンジガーネットで、エッジにはレンガ色が見えます。香りはドライ系の古酒の香り。ドライフルーツ、アンズ、乾燥イチジク、干し草、枯葉、モカ。醤油やシェリーっぽさが出ていないのが救いです。口に含むと、かろうじて果実は残っているものの、酸がかなり立ってきており、ギリギリという印象です。正直、やはり買った直後ぐらいに飲んでおいたほうがよかったかも、とも思います。とはいえ、さすがマーラベッセもの、ヒネてもいないし、ちゃんと果実のエッセンスも残して綺麗に枯れている様は、白骨死体や腐乱死体でなく、ミイラのような古酒とでも言いましょうか。(って、すごい形容ですが。)いずれにしても、感動からは遠いものの、66年前のワインが、しかもこの値段でそれなりに満足できる状態を保っていたという点に敬意を表して、【中吉】を差し上げたいと思います。。
日時 2006/9/24
銘柄 モレ・サンドニ・キュベ・グリヴ2002demi(ポンソ)
産地 仏>ブルゴーニュ
購入店 銀座屋酒店
価格 2780円
感想 1本試しに買ってみて、とても美味しかったので、追加購入したものですが、残念ながら今回のボトルは、香りが逝ってました。「逝っていた」というのは言い過ぎかもしれません。1時間もすると心地よい果実の香りも立ち上ってきましたから。ただ、やはりバランスを崩しているんですよねぇ。消し炭というか、厩系というか、そういう野太くデリカシーのない臭いがトップノーズから感じられるのです。(ブショネではありません。)味わいの方は正常で、しなやかで心地の良いピュアな果実味がおだやかなタンニンや酸に支えられて、決して大きくはないものの、バランスのよいまとまりがあります。相変わらず、いいワインです、香りさえ真っ当だったら‥。 この手の臭いについて、いろいろ専門家の方にもご意見を伺っているのですが、ある人は「酢酸だ」といい、ある人は「コンディション不良により、香りの構成のバランスが崩れたためだ」と仰います。とはいえ、香りや味わいなどの官能評価の難しいところは、はたして先方が本当にこちらが指摘している臭いのことを仰っているのかわからないことなんです。一緒にグラスを傾けていても、人によっては、それをあまり嫌な臭いだと思わない人もいるようですし‥。 コンディションに関しては、実はこのボトル、多少思い当たるフシがあるといえばあります。以前飲んだボトルは銀座屋さんで購入してクール便で送っていただいたもの、今回のボトルは、店頭で購入してハンドキャリーで持って帰ったもの。買ったのが夏場に近い時期(6月)だったので、夕刻1時間程度とはいえ、、30度近い気温の中を運搬したという「負い目」があるにはあります。でも、通常それぐらいで香りが逝ってしまうとは思えないし、やはりボトル差なのかな〜とも思うのですが。。実はこの銘柄、まだ1本セラーにあるのですが、ちょっと開けるのがコワくなってきました。【凶】
日時 2006/9/22
銘柄 グレイス甲州・鳥居平畑2005(中央葡萄酒)
産地 日本>山梨(勝沼)
購入店 ワイナリー直販
価格 2200円
感想 ワイン好きの方なら、誰でも同じような思いをしていると思いますが、十年来、家でワインを飲んできて、なかなか克服できないのが刺身、煮物、焼き魚など、和食との取り合わせです。こういうメニューのときは、休肝日にするか、チーズなどをつまみに食後酒的に赤ワインを飲むというのが最近の我が家のスタイルですが、一方で、悪化しつづけるコレステロールなどの数値を考えると、こういう食事の比率を増やしていかなければならない事情もあり、悩ましいところです。 まあ、この手の話になると、「無理してワインとあわせるよりも日本酒かビールでいいじゃん。」という結論になりがちなんですが(かくいう私もずっとそう思ってました)、ここはもう一歩踏み込んで、しばらくの間、意識して国産ワインをいろいろトライしていこうと思います。ここに至った経緯はいろいろあるのですが、それは追々コラムなどで書いていくつもりです。 ということで、この日開けた、栄えある1本目は、中央葡萄酒の「グレイス甲州・鳥居平畑2005」。勝沼の鳥居平地区から収穫したブドウを使い、4ヶ月間シュールリー製法にて醸造。墨字っぽいラベルと鮮やかな茶色のキャップシールの組み合わせはなかなかオシャレです。色調はごく淡いレモンイエロー。香りはグレープフルーツなどの柑橘系のトップノーズ、それにミネラルや燻したようなニュアンスが加わります。味わいはメリハリのある酸のアタックがあり、果実は穏やかに口の中に広がります。中盤からフィニッシュにかけて若干の苦味が感じられますが、このかすかな苦味がなかなか焼き魚などに合うんですね〜。端麗な辛口ですが、温度を上げていくと、フィニッシュにやや甘いニュアンスが感じられるようになります。11度というアルコール度も、ワインが主張しすぎなくて良い感じです。正直、単体で飲んだら面白くもなんともないワインですが、日常の食卓との相性は大変良いのではないかと思います。この日はサンマの開き、肉じゃが、刺身とともに飲みましたが、サンマはスダチをかけてやることによって、また刺身はわさびでなくレモン醤油にすることによって、なかなかのマッチングを見せてくれました。
【小吉】
日時 2006/9/18
銘柄 シャルム・シャンベルタン2002(フレデリック・エスモナン)
産地 仏>ブルゴーニュ
購入店 かわばた
価格 6000円
感想 数日前に届いたリアルワインガイドの最新号を見て、「え〜、そりゃないよ〜」と思ったことがあります。それは、記事の中で04年のフレデリック・エスモナンが酷評されていたことです。まあ、トータルの論調は、「近所の290円のラーメン屋のようなもので」で、全く凡庸なものだが、なんといっても値段が安いし、年に数回ふらりと食してみたくなる、そんなドメーヌだということなのですが、徳丸さんなぞは、総評の中ではっきりとこの作り手を「2流である」と断じていますねぇ。 かくいう私は、まさにこの雑誌のテイスティングで99年を飲んで、そのCPの高さに感激し、自分でも何本か買い込んだわけです。そのうちの1本を先日飲んだら、実に綺麗に熟成していたので、やや値上がりしたとはいえ、まだまだお買い得な02年を先だって数本買い足した、まさにそのタイミングで(04年とはいえ)酷評され、2流と断じられてるのですから穏やかではありません。 (^^;

ということで、リアル〜誌の言うとおり、この02年も大したことないようなら、方針転換して手持ちのグランクリュたちをさっさと飲んでしまおうと、まずは手元にあったシャルムシャンベルタンでお手並み拝見ということにしました。 色調は底が見えない濃厚なルビー。ただしエッジはかなり和らいできています。 香りは閉じ気味ながらも凝縮した年にありがちな、揮発性塗料のようなニュアンスがあります。口に含むと、甘く凝縮された果実味のアタックがあり、酸もしっかり。緻密なタンニンのため、酒質はどこまでも軽やかですで、含み香も豊かに感じられます。その一方で、全体のトーンが1本調子で抑揚に乏しいこと、グリップが緩いこと、それに余韻がグランクリュとしては今ひとつあっさりしていることなど、99年の時の印象からするとやや残念な面もあります。 飲み頃についてはどうでしょうか。香りだけならまだまだ早い感じなのですが、味わいの構造からはそれほど長熟スタイルな感じは受けませんし、実際、今でも美味しく飲むことができます。とはいえ、現時点でさっさと飲んでしまわないとヤバイ、という類のものではありませんので、数年寝かせて、1年おきにとか、そんなスパンで飲んでいってみようと思います。
ちなみにこのシャルム・シャンベルタン、プライスは、6Kでした。02年で6Kというと、超一流ドメーヌの村名、1流ドメーヌのプリミエクリュクラスぐらいの価格かと思いますが、実力的にはまさにその位のレベルですね。市場価格って正直だなあ、と改めて思いました。 【小吉】
結局3日後までほとんど変わることなく美味しく飲めました。当初の印象よりも、熟成能力ありそうです。
日時 2006/9/13
銘柄 マジ・シャンベルタン96(アルマン・ルソー)
産地 仏>ブルゴーニュ
購入店 平野弥
価格 9600円
感想 まだまだ仕事は忙しいのですが、とりあえず今日メインイベントのひとつが終わったので、少しよさげなワインを開けることにしました。 といっても平日なので、あまりぶっ飛んだものはやめて、ルソーの中堅どころをチョイス。今から6年ぐらい前でしょうか、平野弥さんの勉強会に通っていた頃に買ったルソーのマジ・シャンベルタンです。値段は10k以下でした。 中程度からやや濃いガーネットで、エッジはオレンジがかって儚い色調いなっています。香りはカシスなどの果実に小梅、枯葉、毛皮、スーボワ、それに赤錆などが感じられるジュブレイっぽいもので、熟成感が出てイイ感じになってきています。 口に含むと、梅酒のような甘酸っぱい果実味があるのですが、どうにも酸が勝ち気味で、それは時間とともに顕著になってきます。う〜ん、やはり96 年ってこういう感じなんでしょうか。ちゃんと果実も残っているし、タンニンも緻密で、決してただの酸っぱいワインではないのですが、バランス的にどうしても酸が勝ち気味なのは否定できず、飲みすすめていくうちにいつしかその酸味にに顔をしかめている自分がいます。この先寝かせても強靭な酸が和らぐより、果実味がドライアウトするペースのほうがどう考えても早そうです。リリース当初、長熟向けと評価の高かった96年ですが、最近の評価はすっかり低落傾向だとか。同じルソーのクロ・サンジャックも家にあるので、遠からず飲んでみようと思いますが、どんなもんなのでしょうか? 【吉】
日時 2006/9/7
銘柄 キャンティクラシコ2003(クエルチャベッラ)
産地 イタリア>トスカーナ
購入店 下町ワイン本舗@酒喜屋
価格 2800円。
感想

私の好きなキャンティクラシコの作り手のひとり、クエルチャベッラ。少しばかり涼しくなると、こういう銘柄を飲みたくなります。
二日目の方がイイ感じですね。初日は樽からのバニラっぽさが目立って、他の要素をマスキングしていましたが、翌日は、一晩置いたカレーライスのように各要素が渾然一体となってきました。 濃い色調のルビーで、エッジは赤紫。香りは火を通したブラックベリーやカシス、八角丁子などのスパイス、モカなど。口に含むと、密度感のある果実味のアタックがあり、中盤豊かな酸とキメの細かいタンニンを伴って、口の中に広がります。フィニッシュは少しばかりシンプルですが、値段を考えれば十分なレベルでしょう。それほど長持ちするとは思いませんけど、1年ぐらい置くと、グッと熟成感が出てこなれそうな雰囲気です。同銘柄の02年はキャンディっぽいフレーバーが目立ちすぎて、期待はずれでした。03年は01年に比べるのは酷とはいえ、とりあえず期待値には答えてくれているかな、と思います。久しぶりにこの作り手の「カマルティーナ」も飲んでみたくなりました。
【小吉】
3日目:香りはさすがに弱くなっていましたが、味わいはサンジョベーゼらしさが前面に出てきて、イイ感じになっていました。 結果的に3日目がが一番美味しくいただけました。

日時 2006/9/2
銘柄 クロ・ヴージョ2000(ジャン・ラフェ)
産地 仏>ブルゴーニュ
購入店 尾張一宮・河野酒店
感想 2003年の正月に、河野酒店の福袋で購入したもの。このボトルとニーヨンのシャサーニュ・モンラッシェ・レ・ショーメ 2000の2本で1万円でした。2002年に当主が引退して、現在は息子のジェラールがドメーヌを運営、03年あたりはWA誌で高得点連発したのは記憶に新しいところです。また、このドメーヌは、アルローなどと同じく、新樽を使った「ノースバークレーセレクション」と通常キュベがあることでも知られていますが、このボトルはというと、通常キュベの方です。
色調は中程度のガーネットで、エッジはかなりオレンジが入っています。香りはしんみりとした黒系の果実、スーボワ、毛皮、それに加えて、醸造面の問題と思われるいわゆる厩臭といわれるような、あまり嬉しくないニュアンスがあります。もっとも、味わいの方はいたってノーマルで、果実と酸、タンニンのバランスがよく、繊細でかつナチュラルな仕上がりとなっています。香りが残念でしたが、味わいはそこそこなので、1本あたり5Kレベルと思えば、まあ文句はありません。ただ、このボトル、翌日まで飲めるかどうかは、かなりギャンブルという気がしますが‥。【末吉】
翌日:激しくヘタッてはいませんでしたが、順当に?衰えた感じです。最後の方は雑巾臭が出始めていたので、二日で飲みきって正解だったと思います。
日時 2006/9/2
西麻布にある高級イタリアン「アルポルト」のグルメチケットをいただいたので、義姉に子供たちを見ていてもらって、久しぶりにカミサンと二人で食事にでかけました。

料理はおまかせのコースでしたが、前菜から始まって、最後のデザートまで9皿も出てきました。もちろんポーションはどれも少なく、なんだかイタリア版懐石料理みたいな趣でした。個人的には、皿数をもっと減らして、ポーションを多めにしていただいたほうが、それぞれの料理をじっくり味わえてよいのでは、と思いましたが、まあその辺は好みの問題でしょう。出された料理はどれも美味しく、特にドレッシングやソースの味が絶妙でした。

一方、少しばかり期待はずれだったのは、ワインリスト。ブルネロやバローロバルバレスコでそれぞれ1ページずつあるようなリストを想像していたのですが、意外にあっさりめで、なぜかフランスワインが結構多かったりします。それにしても、キャンティクラシコが一本もリストにないというのは、いかがなものでしょうか?。アマとかリエチーネとか、バローネリカゾーリとかなら、結構お店の料理にも合いそうに思いましたが‥。
で、結局消去法で選んだのは、ハーフボトル2本。無難にガヤで揃えてしまいました。

銘柄 ロッシ・バス・シャルドネ2004(ガヤ)
家で飲むとあまり心を動かされない銘柄なんですが、やはりイタリア料理に合わせると美味しく感じるから不思議です。適度なボリューム感と白桃やナッティなフレーバーのある、健康的でふくよかなシャルドネ。【小吉】

マガーリ2002(カマルカンダ)
ワインリストにビンテージが書かれていないのは、ちょっといただけませんね。出されて初めて02年と知りました。弱い年ですが、その分こなれており、やさしい酒質。やや樽のフレーバーが目立ちます。タンニンガチガチで閉じこもっているよりこのぐらいの方が料理にも合わせやすく、結果オーライでした。【吉】

  お会計は、この2本と食前に飲んだビール分あわせて、計15K。ワインは極端に割り高ではありませんでしたが、絶対額としてはほとんど10K超のものばかりでしたから、普通に行ってそこそこのワインを飲むと、40K近いお勘定になりそうです。久々に豪華な夕食を満喫しました。どうもごちそうさまでした。