例年6月ぐらいから、飲むワインは白か泡が中心になるのですが、8月の声を聞くと、外は暑いというのに、なぜか赤が恋しくなるから不思議です。キンキンに冷房の効いた部屋にいるのが普通になるからなのかもしれません。とはいってもやはり重めのボルドーやイタリアは飲む気がしないので、この日は軽めのブルゴーニュを開けてみました。
色調は意外なほど濃厚なルビーですが、グラスを鼻に近づけても、アルコール感だけが強く感じられる以外は、ほとんど香りが立って来ません。口に含むと、硬く、旨み感に乏しく、バランスも悪く、典型的な安くて酸っぱいだけのブルゴーニュという印象。
銀座屋さんのメルマガで星4つ半ついていたにしては、あかなり期待を裏切られた感があったのですが、翌日、冷蔵庫に入れておいた残り半分を飲んでみて、ある程度認識を改めてました。前日スカスカだった香りはカシスやダークベリー、スパイス、小梅、紅茶などがそこそこに立ち上るようになり、味わいは薄めながらも、グリップが出てきて、バランスも向上していました。「クラスを超える」ほどの出来ではありませんが、二日目だけ見れば、コストパフォーマンス的にもまずまずという味わいでした。初日はもっと積極的に空気に触れさせてやればよかったんですかね?【末吉】
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