正月休みにはあのワインを飲もう、このワインを開けようといろいろとプランを練っていたのですが、諸般の事情があってゆっくりワインを飲んでいられなくなってしまいました。そんな中、かろうじて実家に泊まったこの日だけワインを飲むことができたのですが、その際開けたのがコレ。約5年前にやまいちのセールで購入したデュジャックのジュブレイ1級です。最近この入手経路のボトルではハズしてばかりでしたが、はたして汚名返上となりますか…。
色調はエッジを中心にかなりオレンジが入ったガーネットです。香りはリキュール状のカシスやダークチェリー、香水、オレンジピール、松茸、出し汁、赤サビなどの、往年のデュジャックらしいもの。とりあえずこの香りだけで元はとれたかな、と胸をなでおろしつつ、口に含んでみると、味わいは後半にかなり酸がキツめに出るものの、タンニンはなめらかに溶け込み、そこそこ心地よい熟成感を味わえます。「そこそこ」にとどまったのは、やや酒質がドロンとした感じなのと、フィニッシュにイガイガ感が強めに感じられたからです。2005年のトリをかざる1本としてはややスケールが小さく、コンディションも最良とは言いがたいボトルですが、まあそこそこ楽しめたのでよしとしましょう。終わりよければすべてよし、ということで、来年もよろしくお願いします。
【89】
|