またまた今日も「安泡6本セット」の品からのチョイスです。ランブルスコというと、いわゆるイタリアンレストランでなく、もっと気軽なイタめし屋やピッツェリアでよく出される甘口で薄く炭酸のきいたジュースのような赤ワインというのが私のイメージですが、この銘柄は結構本格派の辛口です。
シャンパングラスに注ぐと、判ってはいても、赤い色調に思わず戸惑いを覚えます。もっと底が見えるような淡い色調を想像していましたが、注いで見るとかなり濃いめのルビー色です。泡はきれいな紫ですが、勢いは弱め。香りは
ラズベリーやカシス、スミレなどのフレッシュ&フローラルなものです。口に含むと、それなりのボディがあり、タンニンも適度に感じられます。果実味はフレッシュでやや青っぽいニュアンスを残し、伸びやかな酸と炭酸とが、キレのあるフィニッシュをみせてくれます。さすがに赤ということで、他のスパークリングとは一線を画す飲みごたえがありますし、甘ったるくならないのがいいですね。系統は全然違いますが、ヌーボーでない通常のボジョレーに炭酸が入ったようなものをイメージすれば当らずとも遠からず、というところでしょうか。よく冷やして、ピザとかフライドチキンとかのお供にも活躍しそうです。
【84】
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