2005年2月

日時 2005/2/28
銘柄 ラ・ジオイア(リエチーネ)
産地 イタリア>トスカーナ
購入店 下町ワイン本舗酒喜屋
価格 4200円
感想

このワイン、原文表記は「GIOIA」なんですが、日本語表記は「ジョイア」と「ジオイア」に二分されていますね。おそらく発音はジョイアに近いのでしょうけど、なんとなく語呂が悪いので、このHPではジオイアで通したいと思います。(笑)

リエチーネが作る赤ワインは3種類。このジオイアのほかに、キャンティクラシコ、キャンテシクラシコ・リゼルバをリリースしていて、いずれもセパージュはサンジョベーゼ100%だそうです。では、これらの違いはといえば、熟成の方法と期間で、たとえはキャンティ・クラシコ・リゼルヴァは大樽とバリックで最低2年間熟成されるのに対して、ジオイアは500リットルと225リットルの新樽で1年半前後の熟成とのこと。
色調は濃いめのルビーで、エッジはピンク色です。とはいえ、中心が真っ黒な位濃厚なものの多いトスカーナの中にあっては、それほど濃い部類には入らないでしょう。香りは実にオーソドックスな、赤い果実のジャムやリコリス、ビターチョコなど。ストレートに五感に訴えてくるような、甘く芳醇な香りです。口に含むと、まさにサンジョベーゼそのものといいたくなるような、明るく柔らかな、それでいて濃厚な果実味が口の中を満たします。タンニンは豊富ですがよく熟しており、少しザラザラしたテクスチャーを感じます。力のある甘い果実味を中心に、小細工を弄さず、素材のよさを活かしましたという感じの作りで、今すでに美味しく飲めますが、伸びやかな酸もあって、決してダルにならないところはさすが。洗練にはやや欠けるものの、実直でまっすぐな作りには好感が持てます。いいですね、リエチーネ。ちなみにこの銘柄、過去にテイスティングしたことあったっけ、と某雑誌のバックナンバーを読み返してみたら、3号で同銘柄のレビューを書いていたのはほかならぬ私でした。大丈夫か>shuz。
【89】

日時 2005/2/25
銘柄 シャトー.ヌフ・デュ・パプ96(Ch.ラヤス)
産地 仏>コートデュローヌ
購入店 ワインビッドUK
価格 55ドル
感想 時の経つのは早いもので、このボトルを落札したワインビッドUKは今はないのですが、そもそもこのボトルをいつ、いくらで落札したのかという記録が当サイトにも残っておらず、古い手帳を引っ張り出して、ようやく2000年に55ドルで落札したことを突き止めました。2000年というと、つい先日というイメージがあるんですが、考えてみればもう5年近く経過しているのですね。
Ch.ラヤスは、ボーカステルと並んでシャトーヌフ・デュ・パプで最も敬意を払われているドメーヌです。13品種の使用が認められて いるシャトーヌフ・デュ・パプにあって、グルナッシュ100%のモノ・セパージュにこだわっていることでも知られています。1997年に当主のジャック・レイノー氏が亡くなって、最近やや精彩を欠いているようにも聞きますが、このボトルは生前の作である96年です。ただし、作柄としてはあまり良好とは言い難い年ですが。
色調は肩透かしを食うほどに淡いガーネットで、エッジにかなりオレンジが見えます。 色を見て一瞬大丈夫かと思いましたが、グラスに顔を近づけるや否や、その不安は消し飛びました。
すばらしい香りです!赤い果実のリキュール、シナモン、甘草、ミント、枯葉、それにゴムや皮革系の動物香。薄めの液体から信じられないような複雑で官能的な、絡みつくような芳香が湧き上がるさまは、系統こそ違えど、80年代のデュジャックを思い出します。 味わいも上位のピノノワールにも似た透明感のあるもので、これまた色調からは考えられないぐらいの十分な粘性と広がりがあります。後半からフィニッシュにかけて、青物っぽいフレーバーとエグミが感じられるのが玉にキズですが、 それでもやはり、この香りと味わい(特に香り)はスゴイものがあって、なんというか別格的な存在感を感じますね。海外オークションで安く入手したボトルでしたが、同じものをまた買おうとネットを検索しても、結構なお値段な上、そもそも在庫が皆無なことに、改めてこのドメーヌの人気の高さを思い知らされました。なんでもない週末にひとりで開けたのはさすがにもったいなかったかなぁ‥。
【92】
日時 2005/2/24
銘柄 ランゲ・ロッソ ブリック・デュ・ルヴ2001
(カ・ヴィオラ)
産地 イタリア>ピエモンテ
購入店 下町ワイン本舗酒喜屋
価格 4300円
感想 カ・ヴィオラはバローロ地区、ラ・モッラの東、モンテルポ・アルヴェーゼに約4haの畑を所有するワイナリーで、オーナーのジュゼッペ・カヴィオラ氏は2002年版ガンベロ・ロッソでエノゴロ・オブ・ザ・イヤーに選ばれています。セパージュはバルベーラ85%、ピノ・ネロ15%、フランス・トロンセ産のオーク樽で15ヶ月熟成とのこと。ブリック・デュ・ルヴは狼の山の意味だそうです。
色調は透明感がある、というよりはドロンとした感じの相当に濃いルビーです。香りは黒い果実や墨やスパイス、それに樽の要素が強めに感じられ、なんとなくボルドーチックなイメージです。味わいはアルコール度が高く、アタックから力強く凝縮された果実味が広がります。オークがよく効いており、しっかりした酸とあいまって、豊かな構造がありながらも、サラサラしたタンニンのため、今すでに飲みやすい味わいに仕上がっています。難をいうと、アタックの印象深さに比べて中盤以降の味わいがやや一本調子なところでしょうか。ブドウの素性のよさに加えて醸造テクニックを感じるワインですが、この価格だと、オススメというにはちょっと微妙ですね。
【89】
日時 2005/2/22
銘柄 会社の接待でCWGへ。開けたワインは3人で2本、プラスグラスの泡。
銘柄 シャルドネ・ソノマコースト2000
(ゲアリー・ファレル)

前回ピノノワールを飲んで大変好印象だったゲアリー・ファレル。 今回はシャルドネを注文してみました。 輝きのあるイエローの色調。香りは黄桃、パイナップル、ナッツ、バター、 バニラなど濃縮感のあるものです。 味わいは凝縮された果実をしっかりした酸が支える力強いもの。 口の中での広がりも申し分なく、かといって、コッテリと鈍重なもの ではなく、秀逸なバランスを保っています。アタックの力強さに比べて、 やや後半の味わいにあっけなさを感じてしまいますが、価格を考えれば 十分です。ピノノワールを飲んだときほどの感動はありませんでしたが、 なかなか手堅くまとめられていて、よくできたシャルドネだと思いました。
【90+】
銘柄 ヴィアデル97

トニーソーターがワインメーカーをしていた時代(〜98年)のヴィアデル。ワイン スペクテーター誌の年間ランキングTOP100で2位だか3位だかに入って一気に品薄になった ことは(私の中では)記憶に新しいのですが、数年経過してそろそろ飲んでもいいのではない かと思い、持ち込んでみました。 色調はまだまだ濃厚なルビーですが、エッジはかなりやわらいだピンクとオレンジ の中間のような色になっています。 香りはカシスやダークベリーのジャム的な果実香、甘草、シナモン、それにバラの花や香水などのアロマ チックなニュアンスが強く感じられます。 口に含むと、まだまだ味わいの強さを感じます。 果実味はやわらかく熟成感を感じる一方で、アルコール度の高さとあいまって構造はガッチリとしており、 目鼻立ちのクッキリした力強いフレーバーが感じられます。 近年のカリフォルニアはもっとエレガントな方向にふられているものが多いように 思いますが、このボトルは良くも悪くも、いかにも新世界的だな、という感じの味わい に仕上がっているように思いました。
【90】
日時 2005/2/20
銘柄 ジュブレイ・シャンベルタン・レ・ジューヌ・ロワ2000
(ジャンテ・パンシオ)
産地 仏>ブルゴーニュ
購入店 ワインブティック・パニエ
価格 3980円
感想

セールということで購入してみたものの、実のところあまり期待していなかったボトルです。ところがこれが意外なほど私のツボにはまったのですから、ワインってわかりません。美味いです、ジャンテ・パンシオ。色調は濃いめですが、決して力まかせでない、透明感の残るルビーです。香りが見事です。赤い果実、オレンジの皮、紅茶、うっすらと革やジビエ、それにいかにもこのアペラシオンらしい、鉄サビのような香りがプンプンと香ってきます。味わいは、当世流行の、まるでシラーのごとき濃厚さとか、樽香たっぷりでミルキーという路線ではないのですが、おだやかでエッジが丸く、果実味には旨み感がたっぷりのっていて、ブルゴーニュファンにはたまらない味わいでしょう。酸はしなやかで、タンニンもなめらか、今すでに美味しく飲むことができます。リリース直後がどうだったのかはわかりませんが、村名でこれだけ印象的だというのは、おそらくここ1〜2年の瓶熟で急激に良くなったのではないかという気がします。これを飲んで、トップキュベの「シャルムシャンベルタン」をぜひ飲んでみたくなりました。それにしても、最近イタリアのワインをよく飲んでいますが、良年のトスカーナなどは味わい云々以前にアルコール度の高さにへきへきとさせられることが多く、私のように酒に弱い身には、やはりこれぐらいのアルコール度の方がグラスがすすむなあ、と改めて思いました。
【90】

日時 2005/2/18
銘柄 シエピ97(カステロ・デ・フォンテルトーリ)
産地 イタリア>トスカーナ
購入店 ワインビッド
感想 ふと思い立って、デジカメを買い替えてみました。最新のものではなく、モデルチェンジ間近のプライスのこなれたものを購入したのですが、それまで使っていたものがショボかったせいもあり、機能や画質の向上に今さらながら驚いています。せっかくなので、こラベルの画像も、今後はひと回り大きいものにしようと思います。
さて、この日開けたのは、USオークションで落札した97シエピ。セパージュはサンジョベーゼとメルロー50%ずつ。9年連続ガンベロロッソ誌で「トレ・ヴィッキエリ(三ツ星)」を獲得している銘柄ですが、なかでも97年はひときわ優良年ということもあり期待が高まります。抜栓してみると、コルクは下面から数ミリ程度しか染みていないし、弾力も申し分なく、実に良好な状態。これなら肝心なワインのコンディションにも期待が持てるというものです。
色調は濃厚きわまるルビーです。香りは木質的な要素が強く、オークや丁子、ナツメグなどのスパイス、リコリス、土、そして黒系果実は少し火を通したような印象です。口に含むと、よく肥えた、メルロらしさを強く感じる味わいで酸の力強さが印象的です。果実の凝縮感もさすがというべきレベルで、アルコール度も高く、各要素がぎっしりと詰まったような強烈なフレーバーがありますが、反面味わいの後半にはエグミにも似たしつこさを感じるのが残念です。タンニンはいうまでもなく豊富で、質感も決して悪くはないのですが、これだけの著名銘柄になると、もう1ランク上のきめ細かさを期待したくもなります。いずれにしても飲み頃にはまだ早い感は否めないので、3日ぐらいかけてゆっくり飲んでみようとは思いますが。
【90】
翌日:味わいはなめらかになったんですが、果実味が後退して、タニックな印象が強くなってしまいました。これが数日に分けて飲むときの難しさですねえ。
日時 2005/2/11
銘柄

キャンティ・クラシコ・リゼルバ95
(サンジュスト・ア・レンティナーノ)

産地 イタリア>トスカーナ
購入店 葡萄酒蔵 ゆはら
価格 5980円
感想 名門の作り手によるキャンティクラシコのバックビンテージです。エッジにかなりオレンジが見えますが、まだまだしっかりしたガーネットの色調です。カシスや紅茶、枯葉、スパイス、干し草など、全般に木質な傾向の強い香り。味わいはスーパータニック。ベットリと重たいタンニンが終始支配的で、アフターは口の中が痺れるほど。まるで古典的なバローロを飲んだときのようです。デキャンタしてみたんですが、それでも飲み手をたじろがせるような攻撃的なタンニンが弱まることはなく、これ単品で飲むのはかなりシンドイと思わせます。もっとも、料理主体に考えれば、脂の乗ったシンプルな肉料理によく合いそうな、食中酒としての原点に立ち戻ったかのような、それはそれで納得感のある味ではありましたが。
それにしても、このボトルをどう評価するかはちょっと悩ましいですね。この作り手の最近のビンテージのレビューをいろいろ探してみましたが、これほどタニックで飲みにくいという評価はひとつもありませんでした。とすると、たまたま95年の出来がこういうものなのか、近年作りが変わったのか、あるいはコンディションに問題があったのか‥。ボルドーやブルのコンディションについてはそれなりに判別できる自信はあるのですが、イタリアとなると、絶対的な経験値がまだまだ少なくてよくわかりません。
翌日:旺盛なタンニンは相変わらずだったものの、全体的に各要素が溶け込んでまろやかになりました。
翌々日:やっとタンニンが目立たなくなり、バランスがとてもよくなりました。その分、香りがかなり弱まってしまいましたが‥。

【88?】
日時 2005/2/9
銘柄 モレ・サンドニ・プリミエクリュV・V98
(ユベール・リニエ)
産地 仏>ブルゴーニュ
購入店 小田急ハルク
価格 7500円
感想

人間ドックの検査結果が送られてきました。この封筒の封を開けるときの ドキドキ感って、きっと健康体の方にはわからない類のものだ
と思いますが、今回は以前から指摘されている眼圧と脂質以外、ヤバそうな所見はなかったのでひと安心でした。実は肝臓の数値に軽微な変化が見られる、とのことだったんですが、これはきっと人間ドック当時気管支炎でクスリを飲みまくっていたことによるものだと勝手に解釈しています。

そういうわけで、この日もお祝いのボトルです。
このユベール・リニエは、2002年4月に小田急ハルクのセールで 購入したもの。生産量が少なく滅多に見つからないシャルムシャンベルタンを別にすれば、ユベール・リニエの中ではクロ・ド・ラ・ロッシュに次ぐと目される銘柄です。3年弱経過して、どんなもんだろうかと思い、開け てみました。
色は濃いめのガーネットで、エッジはオレンジがかってきています。 香りはなかなかに魅惑的な、カシス、ダークチェリー、紅茶、皮革、オレンジの皮など、ピノらしい、心地良い香りです。
口に含むと、ほどよい凝縮感と透明感がある中に、オークが溶け 込んでほどよくクリーミーな酒質です。
ただ、各構成要素については、タンニンは乾き気味だし、酸はやや 緩いというか、締りがない印象があって、なめらか感に欠ける感は 否めません。 98年って、私が今まで飲んできたボトルたちがたまたまそうなのか、 ビンテージ全般にわたってそうなのか、どうもテクスチャーにギスギス感を感じるものが多いように思えて、あまり好きになれないんですが、残念ながらこのボトルも例外ではありませんでした。 ボトル半分残して明日に回しましたが、さてこのボトル、翌日まで持つでしょうか?【89→90】
翌日:香りもまずまず残っており、味わいには旨み感が出てきて、初日よりも好印象になりました。

日時 2005/2/6
銘柄 Ch.ラトゥール81
産地 仏>ボルドー
購入店 やまや池袋西店
価格 19800円
感想

祝5周年&50万アクセス!
あまり何周年だとか何万アクセスだとかにはこだわらない当サイトですが、さすがに今回はちょっと別です。特に5年というのは開設当初の目標のひとつだったので感慨深いものがあります。その間子供が生まれたり、仕事が忙しくなったり、はたまた健康を害したりと、何度か危機的な状況に陥りましたが、どうにか乗り越えてきました。ここまで来れば、次の目標は10年、ということで、これからもよろしくお願いします。

さて、この日は記念の意味もあって、ふだん家では飲まないランクのワインを開けてみました。このボトルを購入したのはおよそ5年半前、99年の秋口のセールでのことです。ちなみにこのとき一緒に購入したものは、00年の12月に開けた81ムートン、2年前の子供の誕生日に開けた94オーパスワンで、価格は一律イチキュッパでした。購入当時、すでに十分飲み頃といわれたビンテージであり、5年以上も寝かす必要はどこにもなかったんですが、来客用にスタンバイしたままずっとセラーに置き去りになっていた、ある意味かわいそうなラトゥールでもあります。
色調は濃いめのガーネットですが、エッジはオレンジの複雑なグラデーションになっています。香りはこれぞ、というような深く湿った、森の中の土のようなスーボワ香、コンフィにした黒い果実、香水、トリュフなど、すばらしいものです。
味わいは、以前何度か飲んだ81ラトゥールに比べると、かなり老化が進んでいる印象です。全般に線が細くなっていて、伸びやかな酸とタンニンはまだ残っているのですが、相反して果実がかなり枯れかかっていて、険しさを感じるのが残念。蔵出しなどであれば、まだまだイケるのでしょうけど、このボトルについてはギリギリ、いや、もうちょっと早く飲んであげたかったという感じですね。まあ、このぐらいの年代のモノは、流通経路や保存状態によって熟成の進み方に相当の幅が出てくるのが常なので、あくまでこのボトルについてということですが。そういえば、このラトゥール、購入したときはまだラベルも綺麗だったのですが、今日取り出してみると、年代もののボルドーによくみられる接着剤のシマシマが出来ていました。
【89】

日時 2005/2/1
銘柄 マガーリ2000(カ・マルカンダ)
産地 イタリア>トスカーナ
購入店 ワインブティック・パニエ
感想

以前某誌の試飲で好印象だった銘柄。カ・マルカンダはピエモンテの名門ガヤがトスカーナで興したワイナリー。「プロミス」「マガーリ」、そしてトップブランドの「カ・マルカンダ」とリリースされていますが(ちなみにこの3本並べると、ラベルが色違いでカッコいいです。)、セパージュについては、サンジョベーゼにシラーが混醸される「プロミス」はちょっと系統が異なりますが、「カ・マルカンダ」と「マガーリ」についてはメルロ、カベルネソーヴィニヨン、カベルネフランという品種構成は同一。(ブレンド比率は異なります。)価格的に約半分の「マガーリ」は「カ・マルカンダ」のセカンド的な位置づけなんですかね? ちなみに「マガーリ」は「もしそうだったらいいのに」とか「たぶんね」というような意味だとか。
ワインは新樽バリックとわずかに使用されたバリックで18ヶ月熟成させ、6ヶ月以上の瓶熟成を経て出荷されるそうです。「わずかに使用」というのは、いったいどこでどう使われたものなんじゃい、とのツッコミもいれたくなりますが、まあそれはそれとして‥。
色調は濃いルビーで、エッジはピンク色です。香りは ブラックチェリーやカシス、ビターチョコ、スパイス、それに獣や血のような香りも。時間とともに、茎っぽいニュアンスも出てきます。味わいは凝縮感があってタンニンはやわらかく、今でも飲みにくさはありませんが、熟成させるとよくなりそうな感じです。濃いわりにはグリップが弱いのと、味わいの中にやや青っぽさが残っているのが難でしょうか。
正直、この1本から、ボルドーや既存のスーパータスカンへの優位性は見えずらいんですが、ファーストリリースであることを考えれば上出来といえましょう。上位銘柄の「カ・マルカンダ」もそのうちにトライしてみたいと思います。 【88】