感想 |
気がつけばもう4月も終わり。2004年も三分の一を過ぎたことになる。仕事も家の事も相変わらずバタついているが、なにはともあれ明日から5連休。ひと区切りにという意味合いも込めて、気合の入ったワインを開けてみた。99年がワイナート誌で最高点を獲得して一気に市場から姿を消し、2000年2001年は2万円以上のプライスがつくなど、最近はすっかり高嶺の花になってしまったテヌータデトリノーロ。しかしファーストリリースの97年、そしてこの98年あたりはまだ比較的容易に入手できるし、価格も1万5千円以下に留まっている。(といっても庶民には十分すぎるほど高額だが。)
濃厚なルビーでエッジはきれいなピンク。香りがすごい。濃縮されたブラックベリーやカシス、花のエッセンスやバニラ、シナモン、バルサムなどがグラスにあふれかえる。味わいはタンニンがまだまだ旺盛。キメは細かく酒質はなめらかだが、果実味がややおとなしめなこともあり、中盤のグリップに物足りなさが残る。1万5千円のワインとしては正直期待値に達しておらず、もっと他の選択肢が浮上してこようが、このモンスター銘柄の黎明期の試行錯誤を知るという点では意味がある1本ともいえる。(…と優等生的にまとめてみる。(^^;)
【90→92】
…と書いたが、このボトル、翌日になると果実味が前面に出てきて、圧倒的によくなった。
一日で飲みきらなくてよかった。(^^; |